北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

尖閣ビデオ流出事件 sengoku38の今後

2010-11-10 23:51:26 | Weblog
 午前中は人間ドックを受けて健康診断。

 正確な診断結果は後日の郵送ですが、数値的にあまり悪いものはないはず。しかし乱視が入って視力が落ちてきたのが気になります。そろそろメガネが必要かもしれないなあ。

    ※     ※     ※     ※     ※

 一旦自宅へ戻って体調を整えながらニコニコ動画という動画サイトで、国会中継のストリーム放送を視聴しました。

 尖閣事件やら補正予算など、日本を取り巻く状況がこんなに大変な時期なのに、テレビではまったく国会中継をせず、ネットでは数千人がこの中継にアクセスして成り行きを見守っています。  

 編成権だか編集権だか知らないけれど、国民が求めるニュースソースを送り手側の編集もコマーシャルも、時間の制約もなくリアルタイムで伝える役割を、もはやテレビは完全に放棄したということなのでしょう。

 そんな感慨にふけっていたら、お昼のNHKニュースで海保の職員が「自分が映像をyoutubeに流した」と上司に報告したというアナウンスが流れました。

 sengoku38の正体がわかったというのです。ううむ、このリアルタイムにはかなわないぞ。



        【NNNニュース 海上保安官「誰にも相談せず一人でやった」】
             http://bit.ly/9kO7QU
 
 突然のニュースのおかげで午後の予算委員会審議は攻める野党も守る内閣もグダグダで、一体何が問題なのかも焦点がぼけかけていました。

 どうやら流出させた犯人が海上保安庁職員ということで、国家公務員法の守秘義務違反容疑での事情聴取がなされているよう。

 はたして流出したビデオが国家機密にあたるのかどうかでもすでに賛否が入り混じった解釈があるようですし、その結果として海保職員を処罰できるのかどうかに注目が集まりそうです。

 テレビやネットでのニュースを見る限りではかなり確信的な行為だったようで、事実を秘匿しようとする政権に対する強い義憤が感じられます。

 国境最前線で命を懸けて国益を守る務めを果たしている職員に対して、船長逮捕という行為が不利益の元凶であるような価値判断が下されるなど、信賞必罰の気風が崩れると現場の士気は大幅に低下することも当然あり得ることでしょう。

 マザーテレサは、「愛情の反対は憎悪ではありません、無関心なのです」と言いましたが、最前線に無関心であるトップの姿勢には現場を預かった経験を持つものならば、さぞ疎外感を感じるだろうなあと同情を禁じえないことでしょう。

    ※     ※     ※     ※     ※

 事情を聴かれている職員は、この先世間の注目を浴びることになるでしょうし、おそらくこのまま職場にとどまることはできないでしょう。

 しかし彼が職場を離れるときに、彼のことを「獅子身中の虫」として扱うのか、それとも「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」と評価するのかでも今後の現場の士気が大きく変わるに違いありません。

 ネット上では八割がsengoku38への賛意を示していますがどうなることでしょう。

 トップが現場に対するシンパシーを持たなくて大切にしないような組織は危ういと思います。

 これまたわが身を省みなくては。
コメント
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