北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ホームページ改訂の裏の意味

2012-05-08 23:45:13 | Weblog
 ゴールデンウィークも明けて、いよいよ市役所のホームページの改定作業も本腰をいれる時期となりました。

 ホームページの改定業務はNTTさんが受注しましたが、プレゼンテーションで印象的だったのは、「ホームページ作成にあたっての職員マインドの向上にも力を尽くしたい」という趣旨の発言でした。

 何人かの職員とその後意見交換をしましたが、皆一様に、「業者さんの力を借りればまずはそこそこの物が出来上がると思います。しかし大切なのはそこからのメンテナンスであって、それには職員の情報発信マインドの情勢が欠かせません」という意見を持っていて、頼もしい限りです。

 ただ大切なことは、そうした高い意識を持つ職員がごく一部の特別な人なのではなく、誰しもがそのようなレベルになってもらいたいということ。

 ホームページの書き換えや作成はスキル(=能力)なのである程度の訓練と練習で養うことができるでしょう。

 そうしたスキルを活かして自分たちのホームページをより良くするんだという強いマインド(=意思)が育つかどうかです。

 常々、物事を動かすためには「意思と能力が必要だ」と言っている私としては、能力と意志をバランス良く育てたいものだと思っているわけです。



 【忍耐も必要なのです】


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 特にこうした意思を一人一人の内面から発露させるのは至難の業。

 『誰が西郷隆盛を英雄に育てたか?』という歴史的な問いがありますが、答えは『誰も西郷さんを育てはしなかった』というもの。

 西郷どんは幾多の経験と思索を経て、「自らがやらねばならぬ」という覚悟に至ったもので、誰かから「こうやりなさい」などと教えられてそれに従ったわけではありません。

 このように、一人一人の中に「自分がやらなくちゃダメなんだ」という意識が芽生えてくれればしめたものですが、実はそれって大変難儀なことだということも十分に分かっているのです。

 そのうえでなお、私なりにそれを果たすための方策があるとすれば、それは「誠実に何度でも何度でも繰り返し繰り返し、思いを伝える」ということに尽きるのだと思っています。

 よく、「僕はあの時言ったよね!」という人がいますが、これは人を動かすコツが分かっていない典型的な例です。

 こういう方は、過去のほんの一瞬にたった一言伝えただけで人の心が動くわけなどないという、この社会の厳しい現実が理解できていないと言わざるを得ません。

 必要なことは根気で、不必要なものは怒りです。

 徳川家康の、「人の一生は重き荷を背負いて遠き道を行くがごとし いそぐべからず 不自由を常とおもへば不足なし こころに望おこらば困窮したる時を思い出すべし 堪忍は無事長久の基」という言葉はまさにその点を深く突いたものとなっています。


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 ホームページに関する関係職員の意識向上のためには普段から各人の情報や意見、関係していることを意識する機会を持つことが重要です。

 実は今回もfacebook上にホームページ改定作業関係者が参加するグループを作り、そこで様々な動きが把握できるようにしようかと考えたのですが、全員がfacebookを利用しているわけでもなく、このためにアカウントを取得するというのも無理があるました。

 今後何らかの形で、各人に情報が頻繁に伝わるような工夫ができないかと担当職員に謎をかけていますがどうなりますか。

 ホームページを改定するということの裏にはこんな苦労もあるのですが、苦労は乗り越えるためにあるはずです。

 慌てず着実に参りましょう。
コメント (2)
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