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【190トンクラスの船です】
お昼めがけて今日から解禁となったロシア200海里での中型サケ・マス流し網漁の出漁が行われる根室の花咲港へ行ってきました。
今日の花咲港は寒波が入って気温が4℃。おまけに雨混じりの強い風が吹く実にひどい天気。
今年のサケ・マス中型船は13隻が操業を予定していて今日はそのうち12隻が出港です。
各船は、出漁の許可証が11時半に届けられると、ヴォーという汽笛を鳴らして一斉に荒海めがけて飛び出してゆきました。
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今年のロシアとの交渉妥結条件は、一隻当たりの漁獲割当量が292トンで、入漁料はキロ当たり306.6円なんだそう。
細かく見るとさらに紅鮭、シロザケ、ギンザケ、カラフトマスなどの魚種ごとの漁獲量があるとのことですが、最大に漁獲した場合は、一隻当たり約8900万円を支払うことになります。
実は今日出漁するにあたってもそのうち約半分にほどの前払金約4000万円を支払う必要があるとも聞きました。またさらには出漁準備として2千万円~3千万円がおそらく必要でしょう。
ではそれでどれくらいの水揚げになるかというと、魚種にもよりますが、キロ当たり千円として漁獲枠目一杯の292トンが取れたとすると2億9200万円が見込まれます。
つまり1億2千万円のお金をかけて2億数千万円の水揚げを期待するというわけですが、全ては漁模様にかかっています。
特に付加価値の高いギンザケやキングサーモンなどは沿岸のサケマス漁では取れずロシア海域での期待が大きいものとなります。
猟期は7月半ばまでですが、安全で大漁を心から願っています。
※ ※ ※ ※ ※
今日出漁したロシア200海域での操業枠は約7070トン。これ以外に沿岸での10数万トンのサケマス漁がありますが、日本が海外から輸入する養殖のサケ・マス類は年間20万トンにも及ぶのだそう。
ロシア海域でのサケ・マス漁は水産地域道東の経済を支える一翼です。改めて大漁を願いたいものです。
我々が食べる美味しいサケ・マスの流通についても勉強した方が良いですね。
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