今日は、(一社)建設機械施工協会北海道支部が主催する現場見学会に参加しました。
一カ所目は、石狩工業団地に建設が進む、北海道電力のLNG発電所。
将来はここで、一機で57万kwを発電できるガス・蒸気タービン発電所が三号機まで作られる予定です。
現在は来年2月にも発電を開始する発電所一機が、もうすぐ試験発電を始めるくらいまでになっています。
こちらの特徴は、LNGを燃料とするガスタービン発電と、そこから出る排熱を利用して蒸気を使ってタービンの回転を補助することで、世界最高水準の発電効率を実現させることです。
9月6に発生した胆振東部地震では、苫東厚真発電所が被災して停止したことで発電容量が不足し、ドミノ倒し的に全道的ブラックアウトになりました。
こちらの発電所が完成すれば、2019年に57万kwの発電ができ、また2026に二号機、2030年に三号機が完成する予定で、ここで170万kwが発電できればかなりの余裕が生まれます。
ただその裏で、2019年の段階で130万kw分の発電所が運転年数40年を超えることになっていて、予断を許さない事態であることは理解しておかなくてはなりますまい。
電気を作ることの大変さが良くわかる現場でした。
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もう一カ所の視察先は、小樽~余市間で建設中の高速道路の現場です。
こちらは朝里IC手前に「小樽ジャンクション」が作られてここで余市方面へ分岐されるルートです。
途中は橋とトンネルが多く、経費のかかる路線ですが、余市を経由してニセコ方面へ抜ける道路で、将来は地域の観光・医療を支えるルートになるに違いありません。
小樽~余市間では、塩谷ICがあって、有料区間の最後は余市IC。
それぞれインターチェンジの建物は、塩谷では小樽運河をイメージした色合いが施され、余市インターではニッカウィスキー工場の石造りの建物の色味が意識されているとのこと。
【塩谷インターは小樽運河のカラーイメージ】
【余市インターはニッカウィスキー工場のカラーイメージ】
私の個人的思いとしては、これができることで余市・積丹方面への釣りが便利になる期待があります。
完成は「雪が降る前と思っていますが、震災と停電で一週間ほど工程の遅れが発生していて、取り戻すのに苦労しています」とのこと。
完成してしまえば、どこか「当たり前」になってしまう道路ですが、完成までの苦労を心に刻みつけておきたいと思います。
どちらの現場も、無事故で安全な工事をお祈りします。