今日は妻の誕生日なので、家の近くの和食料理屋さんの「雪峰」で食事を楽しみました。
琴似本通りからはちょっと入った目立たないところにあるのでなかなか気づかないのですが、地下鉄駅から徒歩で家路についたときに妻が気が付いて、ずっと気になっていたとのこと。
電話で予約をしてやっと入ることができました。
今日の客は我々二人でしたが、四人用のイス席の個室が3部屋あって、仕切りを取り払えば十数人までの部屋になるモダンな和室のつくりで、他の人を気にせず静かな雰囲気が保たれます。
事前予約制のコース料理が中心とのことでしたが、ご主人の板前さんはお寿司屋さんの後京都でも修行を積まれたとのことで、見た目も味も秀逸な料理で大満足。
応対をしてくれた奥様も話し上手で、ちょっとした会話の上品な受け答えも楽しくて、とても素敵な時間になりました。
雪峰というお店の名前が気になってその由来を尋ねてみました。
「こちらのお店の『雪峰』にはどのような思いがあるのですか」
すると答えは、「実は主人が京都で修業をしていた際に、雪峰義存(せっぽうぎぞん)という唐代の偉い禅僧がいたことを学んだそうで、その方が食べることに関係があるというので、その方にあやかって『雪峰』という名前にさせていただきました」とのこと。
家に帰ってから調べてみると、雪峰という方は、中国の唐末から五代の時代を生きた禅僧だそう。
その雪峰は、長年典座(炊事係)をして、隠徳を積んだ方。
禅門において、典座は修行の進んだ方が務めるもので、それは、そうでない人がやると、ものを粗末にしてしまうから。
ものを大事にする人は、命を大事にする人。
そんな教えを貫いた方だそうですよ。
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ちなみにお会計の際に、「paypayなどのいろいろなキャッシュレスな会計もできるのですか?」と尋ねてみると、「いろいろと営業の方が来て、説明してくださって、paypayは使えます。そうしていろいろな支払方法を受け入れていかないと、外国の方が来たりしても困りますし。でも良いこともあって、今までよりもクレジットカードが手数料を引き下げてきましたよ。ライバルがいるとそうなるんですね(笑)」というお答え。
面白いお話の数々をありがとうございました。
地下鉄琴似駅の近くにある「雪峰」さん。おすすめです。