東京は暑かったけれど、札幌も十分暑いです。
今日の札幌の最高気温は33.2℃。
大通公園では連日ビアガーデンがオープンしていますが、ここまで暑いと外ではビールを飲みたくなくなってしまうかもしれない。
そのくらい暑いのですが、わが職場は道路一本挟んで大通公園と言う場所にあり、通勤途中に覗いてみると…随分と混んでました(笑)。
今日は工事受注のお礼の挨拶回りに出ていたのですが、エアコンの効いた車の中が一番幸せです。
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挨拶ついでに、まだ訪ねていなかった江別市にあるわが社のアスファルト合材工場を見学に行きました。
道央の拠点工場だけあって、規模も大きいですしアスファルト合材の出荷量もわが社では全道一の工場。
大きいだけではなく、最新の技術研究の結果を生かした最新の品質のアスファルト合材も作れます。
その一つが「レアブ(LEAB)」と名付けられた、高性能品質のアスファルト合材。
これは技術的な工夫によって、アスファルト合材が従来のものより低い温度でも締固めや強度などの品質が落ちないようにした製品です。
一般的なアスファルトは工場から160℃で出荷されてそれを現場では140℃くらいの状態で敷きならしたり締め固めたりします。
それがこのLEABを使うと、130℃で出荷して110℃で施工を行っても従来製品と同等以上の品質を保つことができます。
「そんなことができたとして何が良いのか」というと、今日のようなクソ暑いときには現場の熱中症対策になります。
また施工後には、アスファルトの温度が一定程度まで下がらないと交通開放できませんが、より低い温度で施工できれば解放までの時間を短縮することもできます。
さらに、温度を下げても大丈夫な性質上、温度を上げるためのエネルギーが少なくて済み、工事の工程で発生する二酸化炭素の量を減らすことも可能に。
この手の技術は「中温化技術」と呼ばれて、作れる会社も増えているのですが、一般的には薬剤を混ぜることで得られる性能を、わが社はほんの少しの薬剤とマイクロバブルという物理性状の改善でそれを実現していることが特徴です。
その売り文句は何と「冷し合材始めました」!
「冷し中華 始めました」と言えば、夏の訪れを告げる告知張り紙。
冷たい合材というわけには行きませんが、舗装工事に大変な暑さを迎えるこの時期に、少しでも温度を低く施工ができる「冷やし合材始めました」は夏の熱中症対策に注意を呼び掛ける告知にならないかな。
発注者の皆さんは保守的なので、なかなか新しいものに飛びつけないものですが、施工業者の快適性やCO2問題への環境対策など、新しい技術は日進月歩で開発が進んでいます。
新しい時代の工事現場のために、「冷やし合材、いかあすか!」