今日は北海道開発局のOBのちょっとした会合がありました。
前回の会合のときは、私の身分は舗装事業協会専務理事だったのですが、その後勤務先が現在の前田道路に替わったことで、ご挨拶の機会をいただきました。
専務理事時代の思い出のなかでも、最も苦労したことの一つは毎月『舗装協会ニュース』という広報誌を発行することで、なかでもその1ページ目に約1600字ほどのエッセイを書くのが大変でした。
以前6月21日のブログで「肩の荷が下りました」と書いたのは、毎月締め切りが襲ってくるこのエッセイを書き終えたときの解放感でした。http://bit.ly/2IYMaKW
ただ毎月このエッセイを書いているときは、「こんな文章を真剣に読む人なんているのかな」と読まれることが半信半疑でしたが、その勤めを終えた今になって「いや、あれは楽しみにしていたんですよ」と言ってくれる方が何人か現れました。
こういうことは半分お世辞でも嬉しいもので、渦中にいた苦しさも忘れる思いです。
それにしても、ちょっとした文章一つでもあだおろそかにするべきではありませんね。
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ところでこのエッセイのコーナータイトルは「道聴塗説」といって、論語から引用した言葉を使っています。
その意味は、「知識などの理解がいい加減で、しっかり自分のものになっていないこと」とか「根拠のない伝聞、受け売りなど、道でたまたま聞き知ったことを、また道で得意そうに、人に話し伝えること」というように、実はあまり良い意味をもってはいません。
まあ「大したことは書いていませんよ」というちょっと自虐的なタイトルにしたエッセイです。
品のある文章にはやはり漢語が似合います。
こういう漢語がさっと出てくるあたり、最初にこのコーナータイトルをつけた方の知性とセンスに改めて感服します。
古典は読んでおきたいものですね。