今日から札幌大通りではビアガーデンイベントが始まります。
開催期間は8月17日までとのことで、実に3年ぶりの開催となります。
一昨年の4月に赴任して、今年の4月にまた本州へ転勤で転出した社員は、「ビアガーデンを楽しみにしていたのに、残念です」とうなだれて旅立ちました。
そんな彼には可哀想な形になりましたが、コロナのまん延拡大を横目に見ながら、経済は少しずつ形を取り戻しつつあります。
そんなビアガーデンですが、屋外に設置された座席には対面で座る客の間に無粋な透明アクリル板が設置されています。
『もう屋外ではマスクを外しましょう』と政府が言い出しているにもかかわらず、やはり『コロナ対策』を十分にしているという言い訳が必要なのでしょう。
多くの人が「もういいのではないか」と内心思っていたとしても、ごく少数でも「おかしいのではないか」とクレームが付けば主催者側としては平常心ではいられません。
少数の批判を受け止めつつ信じたやり方で進めるという事が少なくなり、どこかに言い訳ができるような要素を散りばめることが当たり前の社会、時代になったように思います。
つまりは不寛容な姿勢が言い訳に走らせて非効率を生んでいることには案外大きなものがありそうです。
「それも現実を生きる知恵なのさ」とシニカルにつぶやく人もいるかもしれませんが、その弊害が目立ち始めているように思います。
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なにか不測の事態が起きて、それにもはや打つ手がない時はどうするか。
答えは「仕方がない」と現実を受け入れる、です。
後悔をしても時は戻りませんし、過去を呪ったところで事態が改善することはありません。
すなおに現状を受け入れて、謝るところは謝ったうえで、さてそこから何をどうするか、次の一手に順番をつけて一つずつこなしてゆくのです。
「だってしょうがないじゃないか」というセリフを、口を「お」の形で声に出すと、えなりかずき君に似る、というのはないしょです。