土日のキャンプから帰る途中で、ポロト湖のインフォメーションセンターに立ち寄りました。
するとオレンジのベストを着た方と青いツナギを着た高齢の男性が二人で話し込んでいます。
(オレンジのベストは猟友会の方なのかな?)とちょっとびくつきながら、「何かありましたか?」と訊いてみると、「いやいや、冬前に会ってから半年ぶりだからつい話し込んじゃって」と、熊ではなかったようでほっと一安心。
「ちなみにこのポロト湖や上流の川では釣りをしても良いのですか?」と訊ねると、「ああ、どうぞどうぞ、冬のワカサギは漁業権がありますがそれ以外はないですから」
「レンタルのカヌーもあるようですが、自前のカヤックなどで漕ぎ出すのも構いませんか?」
「はいはい、それもご自由にどうぞ。ただし…」
「ただし…ですか?」
「湖の対岸がアイヌ文化のウポポイなので、景観的にあまり近くに寄って欲しくないみたいなのと、その隣に『界ポロト』というホテルがありますが、その近くにもよらないでほしいと言われています」
「近くってどれくらいなもんですか?」
「顔が分からないくらいと言われているんですけどちょっと曖昧だよね(笑)。ブイでも浮かせてくれて、『これを結んだ線からは入らないでください』と言われればはっきりわかるんだけどねえ。まあホテルには湖に面した露天風呂もあるから、やっぱり近寄らない方が無難ですがね」
確かに対岸のウポポイでアイヌの世界に浸っている利用者ならば、湖に現代風の格好をしたカヤックが見えると興ざめかもしれません。
湖面も自由仕様とはいえ、折角の美しい水面なのでお互いに穏やかに使うくらいで、あまり権利権利と主張しあわない方が良いですね。
カヤックに釣りも楽しめるとあれば、季節ごとに何度もリピートしたいですねえ。