「怖いなー怖いなー」の怪談話でお馴染みの稲川淳二の「怪談ナイト」公演に行ってきました。
札幌での公演は8月3日と4日の二日間で、今日4日の会場は東急デパート東の共済会館。
会場に入る前の6階のエレベーターホールではTシャツやトートバッグ、センス、稲川淳二の姿が印刷されたスタジアムタオルなど、怪談ナイト関連のツアーグッズが売られていましたが、飛ぶように売れています。
みるみるうちに残りはTシャツわずかとトートバッグだけになりました。
いやはやすごい人気です。
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共済ホールは席数650席の観劇場ですが、今日はほぼ満員。
ステージの上には稲川さんが座る縁台とマイク、それに後ろに和傘が一つアクセントに置かれているだけで、シンプルな拵えです。
時間になって、まだ明るい会場の下手から白い着物姿の稲川さんが姿を見せて「ただいまー」と言うと、会場は拍手と「おかえりー」の歓声の嵐。
稲川さんも会場の前席、遠くの席、中央の席、左右の席とまんべんなく手を振って、歓声に応えます。
ひとしきり挨拶を終えると縁台に腰かけてそこからまずはご当地トーク。
この怪談、今年が34回目になるそうで、稲川さんの年齢は77歳、喜寿の公演です。
なかでも「札幌は一番いいところ」と札幌を誉めまくりますが、行く先でそう言っているだろうことは分かったうえで会場は爆笑でもう稲川さんの話術に取り込まれつつあります。
そのうち次第に会場がすーっと暗くなり始めて、稲川さんだけにスポットが当たり怖いお話が始まります。
稲川さん自身も怖い話の取材をしたり、霊的スポットを訪ねたりして話の素材を集めているそうですが、そうした話題をベースにして怪談話が展開されていきます。
肝試しの話、死んだ友達が会いに来てくれた話、事故にあった人の不思議な話…など、稲川節の怪談を大いに楽しみました。
お馴染みの「怖いなー、怖いなー、怖いなー」というフレーズはありませんでしたが、叫び声と共に会場が真っ暗になったり、効果音の演出があったりと、なるほど怪談ってこうやって効果を上げるのか、といろいろと感心しながら聞いていました。
後半の方にはファンにはお馴染みの心霊写真コーナーがあって、ただ怖がらせるだけではなくて笑わせるところもあり、前席の客をあしらって会話で怖がらせたり笑わせたりと、お客さんを手玉に取っていました。。
冒頭の「ただいま」「おかえり」に象徴されるように、かなり多くの人がリピーターなんでしょうね。
怪談と言いながら、怪談ナイトはただ怖いだけじゃないんですね。
プロの話術を堪能しました。