今日は父がデイサービスを利用する日です。
前回利用した時にちょっとしたトラブルがあった模様で、今回はそれを回避しようと回りが気を遣っています。
父のトラブルというのは、何かをしなくてはならないと思い込んだらそれで頭が一杯になってしまい他のことが手につかなくなるという事態です。
前回施設を利用した時に、施設の担当者が「父がカラオケ好き」という事前情報を得ていたことから、歌の本を見せて「お父さん、お歌が好きなんですね。今日は後でカラオケができますよ」と声をかけたのだそう。
そうしたところ父は、「後で歌を歌うのか、うーん、そうか…」と考え込んで、もう入浴や昼ご飯の時間になっても「それどころじゃない、うーん…」とカラオケのことで頭がいっぱいになってしまったのだそう。
結局入浴をせずに帰ってきて、それでいて歌も歌いたい歌が分からなくなって満足に歌えなかったのだそう。
前回の利用の様子を聞いてみようと施設の担当者に連絡したところ、上記のようなことがあったと知りました。
母にそのことを伝えると、「ああ、そうなんだよ。この間も町内のカラオケ大会で、『最後に挨拶をお願いしますね』と言われたらもうそれから後はずっと『挨拶しなくちゃいけない、挨拶…』ともうそれで頭がいっぱいになっちゃってさ。ビールも飲まないしお弁当も満足に食べないのさ」と、同じようなことが町内でもあったとのこと。
これは次回の施設利用でも事前に情報共有をしておかなくちゃなりません。
まずは私の方から施設に電話をして、「父は言われたことで頭が一杯になっちゃうので、次にすることだけ伝えるようにしてください」とお願い。
今日は父が出かけた後に母に電話をして、「今日の父さんのカラオケ対策はどうしたの?」と母の対応を聞きました。
すると母は心得たもので、「施設との連絡帳があるから、そこに『カラオケで歌うときは直前に伝えてください』と書いておいたよ。本人が歌える歌は歌手と曲名を書いた紙をはさんでおいたから、それを入れてくれればお父さんも歌えると思うよ」としっかりと対応してくれていました。
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夜になって母に「今日は父さん、どんな感じだった?」と電話で訊いてみました。
すると「一応ちゃんとお風呂に入っておベントを食べて歌を歌って帰ってきたよ」とのこと。
「じゃあ特にトラブルはなかったんだね」というと、「まあそうだね。でも帰ってきたときにコロッケを一個持ってきてさ。『なにこれ?』と言ったら『かあちゃんへのお土産だ』と言って、お弁当のコロッケを一個持ってきたんだよ(笑)。まあどういう風の吹き回しなんだか」
父が持参した連絡帳には特別な起債はなかったとのことで、これで施設の利用がちゃんとルーチンになってくれるでしょうか。
見守りは続きます。