今日から明日にかけては担当している仕事の一つである、シーニックバイウェイ北海道に関連して、ニセコ方面への出張です。天気がよいと良いのですが。
【ニセコのシーニックバイウェイ地域活動】
シーニックバイウェイというのは道路を通じて、地域の皆さんや団体が連携して景観作りや地域づくりを行おうという運動で、昨年から正式に始まったものです。
これまでに道内には、支笏洞爺ニセコルート、大雪・富良野ルート、東オホーツクシーニックバイウェイ、宗谷シーニックバイウェイの四つのルートで地域の活動が充実してることから正式にシーニックバイウェイルートとして指定を受けて活動を行っています。
北海道でのシーニックバイウェイは、アメリカで行われていたシーニックバイウェイ事業を参考にしたものですが、地域の人達が地域内で連携することをお手伝いすることと、そこから派生して活動や事業を行うことを支援するということが、国としての主な活動になっています。
シーニックバイウェイのルートは、主に国道を中心として連携している一定の範囲を指定するもので、ルートをシーニックバイウェイルートとして指定するためには、その範囲の中にある程度の地域の人達の連携の姿や地域をもり立てる活動が具体的に盛り込まれていることを求めています。
今回はこれまでの4つのルートに加えて、新たに2つのルートが指定を求めて申請を出してきていて、それらの内容に関して有識者からなる委員会でその内容を吟味することとなっていたものです。
千歳市内で開催された委員会では概ね好意的な意見が多数を占めましたが、正式な決定は協議会での議論までお預けです。活動ルートに新しい仲間が加わりそうな予感がする、今年の秋です。
※ ※ ※ ※
さて、委員会の後は委員の皆さんに実際の地域活動の現場を見て頂くために、代表的なルートである支笏洞爺ニセコルートへ向かいました。
シーニックバイウェイの活動として行われていることに参加してみるということや、実際に地域で汗をかいている人達と会って普段なかなか語れない本音を聞いていただこうというわけです。
支笏湖を中心として、ガイド付きのコミュニティバスの運行にトライしている団体があって、今回はそのルートを我々のバスで移動しながら案内もして頂きました。
恵庭岳の裏にあるオコタンペ湖や、樽前山の7合目の展望台まで案内して頂くと、普段はなかなかみられない北海道の自然を、地元ガイドさんの案内付きで楽しめます。
質問をしたり会話をしたりすることで、ガイドブックを読むだけでは知り得ない地元情報がわかります。こういう人との触れあいこそが旅の醍醐味というものでしょうね。
※ ※ ※ ※
支笏湖の後は一気にバスはニセコへと向かいます。羊蹄山の周辺には要諦を囲むようにして幾つもの団体が参加・連携する地域活動が行われています。
今日宿泊するホテル「甘露の森」では事業の報告会と交流会が開かれました。支笏湖エリアでは「ガイド付きコミュニティバス」、ニセコエリアでは幾つもの自治体やホテルなども協力してくれて、離れた地域でも一斉にローソクを雪の壁の中に灯す「キャンドルナイト」、そして洞爺湖エリアでは壮瞥町での「看板撤去事業」についてその活動内容が報告されました。
傍目からみていても、「よくなるなあ」と感心するエネルギーです。行政の枠をいとも簡単に飛び越えて、理屈をぐだぐだ述べる官も民もなく、やれる人がやれることをやるだけ、という活動です。
内地の委員の皆さんからもいろいろな賞賛とアドバイスの声が寄せられました。なかでも旅行業界代表委員の方からは「今特に20代から30代の女性に人気があるのは、『プログラムされた感動』の旅です。感動が約束されるような旅商品に飛びつく層があるのだから、そういうことを意識しながら事業を組まれると良い。そして実際に商品化するという努力を続けて質を高めて欲しい」とエールが送られました。
『プログラムされた感動』というのはなかなか面白い表現です。終わった時に感動が約束される旅というのは、どういうことなのかをよく考えてみたいものです。
一見するとなにか安易なことのような気もしますが、結局はそういう機会や縁を提供するこちら側に、人間的な魅力だとか魂がぶつかり合って火花が出るような強い思いがあるかどうかにかかっているのだと私は思います。
感動させることのできる魂を持っているか!そんな自分であるのかどうか!
活動をされている地域の皆さんとの懇談は深夜にまで及びました。全然プログラムされていなかったけれど、結果として今夜も感動をたくさんいただきましたよ。こういう人達と会うと本当にこちらも元気になるなあ。
明日も晴れると良いのだけれど。
【ニセコのシーニックバイウェイ地域活動】
シーニックバイウェイというのは道路を通じて、地域の皆さんや団体が連携して景観作りや地域づくりを行おうという運動で、昨年から正式に始まったものです。
これまでに道内には、支笏洞爺ニセコルート、大雪・富良野ルート、東オホーツクシーニックバイウェイ、宗谷シーニックバイウェイの四つのルートで地域の活動が充実してることから正式にシーニックバイウェイルートとして指定を受けて活動を行っています。
北海道でのシーニックバイウェイは、アメリカで行われていたシーニックバイウェイ事業を参考にしたものですが、地域の人達が地域内で連携することをお手伝いすることと、そこから派生して活動や事業を行うことを支援するということが、国としての主な活動になっています。
シーニックバイウェイのルートは、主に国道を中心として連携している一定の範囲を指定するもので、ルートをシーニックバイウェイルートとして指定するためには、その範囲の中にある程度の地域の人達の連携の姿や地域をもり立てる活動が具体的に盛り込まれていることを求めています。
今回はこれまでの4つのルートに加えて、新たに2つのルートが指定を求めて申請を出してきていて、それらの内容に関して有識者からなる委員会でその内容を吟味することとなっていたものです。
千歳市内で開催された委員会では概ね好意的な意見が多数を占めましたが、正式な決定は協議会での議論までお預けです。活動ルートに新しい仲間が加わりそうな予感がする、今年の秋です。
※ ※ ※ ※
さて、委員会の後は委員の皆さんに実際の地域活動の現場を見て頂くために、代表的なルートである支笏洞爺ニセコルートへ向かいました。
シーニックバイウェイの活動として行われていることに参加してみるということや、実際に地域で汗をかいている人達と会って普段なかなか語れない本音を聞いていただこうというわけです。
支笏湖を中心として、ガイド付きのコミュニティバスの運行にトライしている団体があって、今回はそのルートを我々のバスで移動しながら案内もして頂きました。
恵庭岳の裏にあるオコタンペ湖や、樽前山の7合目の展望台まで案内して頂くと、普段はなかなかみられない北海道の自然を、地元ガイドさんの案内付きで楽しめます。
質問をしたり会話をしたりすることで、ガイドブックを読むだけでは知り得ない地元情報がわかります。こういう人との触れあいこそが旅の醍醐味というものでしょうね。
※ ※ ※ ※
支笏湖の後は一気にバスはニセコへと向かいます。羊蹄山の周辺には要諦を囲むようにして幾つもの団体が参加・連携する地域活動が行われています。
今日宿泊するホテル「甘露の森」では事業の報告会と交流会が開かれました。支笏湖エリアでは「ガイド付きコミュニティバス」、ニセコエリアでは幾つもの自治体やホテルなども協力してくれて、離れた地域でも一斉にローソクを雪の壁の中に灯す「キャンドルナイト」、そして洞爺湖エリアでは壮瞥町での「看板撤去事業」についてその活動内容が報告されました。
傍目からみていても、「よくなるなあ」と感心するエネルギーです。行政の枠をいとも簡単に飛び越えて、理屈をぐだぐだ述べる官も民もなく、やれる人がやれることをやるだけ、という活動です。
内地の委員の皆さんからもいろいろな賞賛とアドバイスの声が寄せられました。なかでも旅行業界代表委員の方からは「今特に20代から30代の女性に人気があるのは、『プログラムされた感動』の旅です。感動が約束されるような旅商品に飛びつく層があるのだから、そういうことを意識しながら事業を組まれると良い。そして実際に商品化するという努力を続けて質を高めて欲しい」とエールが送られました。
『プログラムされた感動』というのはなかなか面白い表現です。終わった時に感動が約束される旅というのは、どういうことなのかをよく考えてみたいものです。
一見するとなにか安易なことのような気もしますが、結局はそういう機会や縁を提供するこちら側に、人間的な魅力だとか魂がぶつかり合って火花が出るような強い思いがあるかどうかにかかっているのだと私は思います。
感動させることのできる魂を持っているか!そんな自分であるのかどうか!
活動をされている地域の皆さんとの懇談は深夜にまで及びました。全然プログラムされていなかったけれど、結果として今夜も感動をたくさんいただきましたよ。こういう人達と会うと本当にこちらも元気になるなあ。
明日も晴れると良いのだけれど。
口先では何とでも言えますし、評論家になるのも簡単です。実践を行う側の苦労を知り、実践する側に回りたいものだと思います。
これからもよろしくお願いします。
そしてありがとうございました。
>理屈をぐだぐだ述べる官も民もなく、やれる人がやれることをやるだけ、
きっとそこが原点なのでしょうか?
正直、その部分だけでも、なかなかできるものではないと思いますが、だからこそ、次のステップについて、種々議論・立場が違ってくるのかもしれませんね。
ブログの件、こちらは拙すぎて恥ずかしいくらいですが、マイペースで続けています。
今後ともよろしくお願いします。