北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

僕たちは未来に生きる ~ 2030年、北海道での金環日食

2012-05-21 23:41:24 | Weblog
 今朝は日本中が金環日食フィーバー。

 ここ釧路は金環食の範囲からは外れているものの、生で日食が見られるチャンスということで、こども遊学館では早朝から日食を観察しようという特別イベントが開催されました。

 朝早くにもかかわらずお父さんお母さんに連れられた小さな子供たちがこども遊学館に続々集合。




 天文担当長として天文スペシャリストである学芸員の多胡さんから金環食が起こるメカニズムなどについて説明を聞いて日食観察の機会をうかがいます。

 観測用の機材も望遠鏡から針穴で映し出す箱まで万全の態勢です。


 【これならばっちり観察できるはず】


    ※     ※     ※     ※     ※


 しかーし!

 前日の天気予報は晴れだったにも関わらず、釧路市内は残念な濃霧で肉眼では全く見ることができませんでした。

 晴れの日ほど霧が出やすいという条件は分かっているものの、霧の町をこんなに恨めしく思ったことはありません。

 せっかく早起きをして集まってくれた子供たちもちょっとがっかり。

 しかし、多胡さんの横には画像で説明する大きなテレビがあって、これを切り替えてテレビ各局の日食中継を見ることができました。


 【テレビでの日食観察とは残念】


 釧路では肉眼では日食を見ることができずにテレビでの金環食観測という残念な結末になりましたが、子供たちには未来があります。

 次に日本で見られる金環日食はわずか18年後のことで、しかも北海道という最高の条件です。

 今回のことはさらっと忘れて、大いに未来に思いをはせることにいたしましょう。


    ※     ※     ※     ※     ※


 一口に18年後と言いますが、ではどういうことになるのでしょう。

 北海道大学にある情報基盤センターというところでは、ホームページの中に「日食・月食・星食情報データベース」という情報提供サービスサイトがあって、日食などの天体現象の起きる日時を教えてくれます。

《北大情報基盤センター
 『日食・月食・星食情報データベース》 http://bit.ly/K3Oafv


 これによると、次に日本で見られる金環日食は18年後の2030年6月1日に北海道を縦断するのだそう。


 【赤い線が中心線。見事に北海道を縦断です】

 赤い線が金環食の中心になる戦で、青い線は金環食として見られる北限、黄色い線は金環食の南限です。

 上記のサイトでは、観測地点の緯度・経度を入力すると食が始まる時間や終わる時間、欠けてゆく様子の動画なども見ることができます。

 ちなみに釧路市のこども遊学館の住所で入力をしてみると、
 欠け始め   15時43分18秒
 金環食の初め 16時54分58秒
 食の最大   16時57分00秒
 金環食の終り 16時59分02秒
 欠け終り   18時02分58秒

 …ということになるそうで、夕方に起きるのですね。

 こども遊学館でみる金環日食の最大欠け率は0.955だそうで、見え方としてはこんな感じになるはずです。

 

 それぞれ18年後にいそうな場所で入力してみてはいかがでしょうか。

 今年買った観察用グラスはどうぞ取っておいてくださいね。
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