行きつけの床屋さんは、30代の若者が4人で回している活気ある床屋さんです。
そこが以前は予約は受け付けていなかったのが、半年ほど前から「Lineによる予約」を始めました。
とはいえそれはアナログな感じで、ラインで「〇日の▽時は空いていますか」と問うと、「〇〇さま、ご連絡ありがとうございます。お申し出の時間は空いております」と返事が来るもの。
「ではその時間で予約をお願いします」「かしこまりました」
そんなやりとりで予約が確定するという人力システムです。
先日髪を切ってもらった時も事前に予約をしてから行ったのですが、ちょっと返事が来るまで時間がかかって、(あれ、大丈夫なのかな)とちょっと心配になりました。
全部が終わった後で、「あのLineの予約って、誰が読んで誰が返事を出しているんですか?」と訊いてみました。
すると「ああ、返事が遅くてすみません。みんなで手の空いた時に見ているんですが、時間が経ってしまうこともありましてご迷惑をおかけしています」とのこと。
そして「皆が見て、希望の時間が空いているかどうかを確認してから返事をしているんですが、最近はLineで声をかけてくださる方が増えて、結構時間を取られるんです」とのこと。
「それなら自動的に予約ができるようなシステムを導入できないんですか?」
「ええ、それが、Lineと連動して予約が取れるアプリってあるにはあるんですが、ちょっと大手のシステムだと『月々6万円かかる』と言われて、躊躇していたんです」
「うわ、そんなにかかるんですか、それは負担ですね」
「でもですね、周りの同業者に聞いて回ったところ、2万円弱でそれができるようなアプリがあるらしくて、それを年内に入れよう、という話にまでなってます」
「そうなんだ、そうしてください。こっちもいちいち確認するのは手間だな、と思っていましたから」
「はい、12月には入れたいと思っているので、次の予約のころにはなんとか新しいシステムになるよう頑張ります」
たかが床屋の予約システムとはいえ、あれば利用者には便利なものの、小規模な事業者にしてみると結構な負担でもあります。
少しでも安い経費で済むような、ソフト開発や技術開発で応援したいところです。
身の回りのことが、ちょっとずつ便利になっていることって感じますか?
そこにはそれを支える技術開発と、事業者さんの投資が隠れています。
便利は決してただでは買えないのですね。それを支える技術開発
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