今朝1月8日の北海道新聞生活面に、知り合いが登場する記事が二つ出ていました。
一つ目は釧路で生活保護対策を精力的に行ってきた櫛部武俊さんの経験が本になった、という記事。
櫛部さんは私が釧路市役所に赴任した当時はまだ市役所職員でしたが、長年生活保護を始めとする生活困窮者対策という福祉分野に携わっていて、広い視野と前向きな気持ちが伝わる方でした。
なによりも、お金を給付するだけではなく困窮者の目線に立った生活支援をすべきという考え方に共感しました。
例えば生活困窮で生活保護に陥った人たちは、社会からどんどん隔絶していって再就職の道がどんどん遠くなってしまう現実があります。
それを少しでも元に戻すためには支援が必要で、具体的にはNPO活動などでの中間的就労という体験に加わってもらうことで社会との関わりを見いだしてゆく、という「自立支援プログラム」を実践しました。これなどは他の地域のすぐれた先駆的モデルとして国からも高く評価された実績です。
櫛部さんは私が在職中に定年で退職しましたが、在職中から生活困窮者対策を行うNPO活動のサポートをしたり、退職後は生活保護受給者の自立を支援する「社団法人釧路社会的企業創造協議会」を作ったりと、福祉行政のリーダー的存在です。
制度を作るのに現場と現実を知らない厚労省の役人とも対等に渡り合って、多くの先駆的な施策を釧路をフィールドとして実現するなど大きな人間力も魅力です。
櫛部さんには釧路時代に福祉の最前線の現場を見せてもらったり、現場の事情をよく語り合いましたが、その度に私は「櫛部さん、その経験を是非とも本にしてはいかがですか」と言っていたものです。
今回は櫛部さんへのインタビューを取りまとめたブックレットとのことですが、形としてまとまったことを大いに喜びたいと思います。
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そして同じ誌面のすぐ隣に掲載されていたのが、北海道開発技術センター(通称DEC)の金田安弘部長による、「除雪のコツおしえます」というサイトが充実したという記事。
除雪って、雪国に住む人の冬の生活には必須の運動でありながら、正しい姿勢やコツなどは学校でも教わることはなく、皆見よう見まねと長年の経験で雪かき暮らしをしています。
それを正しい道具の選び方から使い方や、運動としてみたときの注意点などを教えてくれるまとまったサイトになっています。
雪国に暮らす冬の生活の教科書として大いに参考になることでしょう。
【除雪のコツおしえます】http://www.yukikaki.jp/index.html
金田さんとは地域防災のお仕事などで何度もご一緒した方ですが、写真入りで紹介されるとはご立派なことです。
同じ新聞紙面で異なる知人が二人紹介されるというのは面白い偶然でした。
お二人の更なるご活躍をお祈りします。
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