北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

いつか実がなることを信じよう

2015-03-27 23:48:05 | Weblog

 本日私の後任者への引継ぎが終了。現在の課題やこれからやった方が良いことなどを伝えました。

 機械課長というポストで機械や電気通信の仕事を二年間やってきて、思った以上にやれたこともあれば、思う通りにはいかなかったこと、成果を出すにはタイミングが悪かったことなどが頭の中をよぎります。

 仕事でも人生でも難しいと思うのは、「自分の思うとおりにやってみよう」と思っても、「天の時、地の利、人の和」の三つが揃わないとなかなかできないということです。

 それらが揃っていないのに始めてみると、周りの賛同が得られなかったり迷惑をかけたり、期待する成果が上がらないどころか逆にうまく行っていたことまでおかしくしてしまったりするもの。

 所詮私たちは組織の中で仕事をするので、組織としての成果はその時に担当している人があげる、ということになります。

 しかし誰かが成果を上げられたのは、最初に種をまいた人がいて次にそれを枯らさないように肥料をまいて育ててくれた人がいたから。

 だからもし自分の時になにか成果を上げられとしたらそれは先達のお陰であり、後輩の時代に成果が上がるような種を今のうちに蒔いておくべきなのです。

 作物でも、「桃栗三年、柿八年」と言いますが、実がなるまでにかかる時間もモノによって違います。

 いつか誰かのためにその実がなることを信じたいものです。

 
       ◆  


 かつて掛川で使えた榛村市長さんの生業は林業で、かつては長野県との県境まで広がる山林を所有していたそうです。

 林業ともなると、植えた木が材として使えるようになるまでに40年から50年以上もかかるもの。

 当然、今自分が植えた木を自分の世代で刈り取ることなどできません。

 ご先祖が植えた木の恩恵を何代も後の子孫が受け取るという息の長い事業です。

 しかし今成果が見えないからと言って、木を植えることをあきらめたり放棄したりしてはそこから先の繁栄はありません。

 子育ても同じようなもので、自分たちのために子供を育てるのではなく後代のために育てる気持ちで参りましょう。

 歳を取ってきて、世代が連綿と繋がっていることのありがたみが改めてわかってきました。

 よし、今からでも何かのタネを蒔いて行きましょう。

コメント
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