写真は夫がISON彗星攻略のために勉強した、新しい撮影技術の成果です。
これを撮るために、何時間も寒い湖畔に佇む努力は凄い!です。
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先般、<「医療否定本」に殺されないための48の真実>という本を読んで、
近藤理論を再度、確かめたくなりました。(以前のブログは11/7をご参照ください。)
読んだのは昨年から今年(2013年)にかけて刊行された3冊です。
1.がん放置療法のすすめ <患者150人の証言> 2012/2 文芸春秋
2.がん治療で殺されない七つの秘訣 2013/4 文芸春秋
3.免疫療法に近づくな <長生きするなら「免疫力」より「抵抗力」>
2013/7 亜紀書房
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読み終えて、私としては圧倒的に<近藤医師の主張>に論理性を感じます。
ただ、一介の「自力整体」ナビゲータである私が、あの点、この点、と言う感じで
評価するには専門性が高すぎるし、
読む方々の主観(既に持たれている信条)も様々だと思うので、
皆様、是非とも、ご自分で書物を色々読んで、ご判断ください。
としか、書けません。
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以下は、私自身のための、メモとして憶えておきたい事項です。
(がん放置療法のすすめ <患者150人の証言> より)
P.50 病気や事故で亡くなった男性を解剖すると、前立腺がんが高度で見つかる。
これを「潜在がん」「潜伏がん」「ラテントがん」などと呼ぶ。
発見頻度は高く、50歳以上の男性の半数以上にラテントがんが見つかる。
もっと詳しく調べれば、ほぼ全員に発見される可能性がある。
P.51 ということは、生きている男性も、そのほとんどがラテントがんを
持っているはず。しかし、前立腺がんで死亡する人は、全男性の1%。
つまり、ラテントがんのほぼ全部は、放っておいても宿主を死なすことはない。
その(宿主を死なすことはない)ラテントがんを、わざわざ見つけだして、
治療へと駆り立てるのが「PSA検診」である。
健康な男性に治療を受けさせることを目的とした検診ですが、
患者の側には利益がなく、合併症という不利益だけが残ります。
これに対して、検診実施側には様々な利益が生じます。
まず、検診にかかる費用を(自治体、会社等)誰かが負担してくれるので、
医療機関の儲けになる。PSAが高ければ、短気入院させて針生検を行えるし、
MRI等の検査代も上乗せされる。
手術、放射線、ホルモン治療をすれば、その治療費・入院費、
術後の定期診察・検査による診療費と、稼ぎはふくらみます。
合併症が生じればその治療費でさらに稼げるという、おぞましい仕組みまで存在。
*PSA検診について、米国で新たな動き。(2011年10月8日付け朝日新聞)
米政府の予防医学作業部会が、過去の大規模臨床試験の結果を分析した結果、
年齢、人種、家族歴にかかわらず、
PSA検査が死亡率を下げるとの証拠は見出せなかったとし、
全ての年齢の男性に対し「検査は勧められない」との勧告案をまとめた。
しかし米国でも日本でも、PSA検診は医療機関の経営や医者の経済的利益に
あまりに大きく組み込まれてしまっている。その稼ぎで生計を立てている
人たちには、PSA検診が仮に二割減ったただけでも大打撃でしょう。
(一般事業で売り上げが二割落ちるのと同じ。)
したがって、どういう勧告が出ようと、彼らが自発的にPSA検診を
止めることはなく、逆に推進しようとするはずです。
医学の世界でも、経済的利益に関係する因習や偏見が一番正し難いのです。