
TVのドキュメンタリー番組は時々、素敵な贈り物をくれます。
タイトルの絵本作家とは、85歳の甲斐信枝さんのことです。
畑や田んぼの畦道に座り込んで、まるで人に語りかけるように、
ニコニコと植物と語り合い、「あいつ」とか「こいつ」と、
親しみをこめて呼び、仲間意識に溢れ、素敵な空間を共有している様は、
本当に生き生きとして、楽しそう!
御年85歳には全然見えないし、その植物への愛情や情熱ときたら
童女のように純粋で可愛らしい方です。
緻密な写生と鋭い観察力で、ありふれた田んぼの風景が
「生命のドラマに満ちた世界」であることが分かります。
6時間以上、田んぼや畑に座り込んでいても疲れないし、
「楽しくて仕方ない」という様子は、
「30分たったら歩け」とか、「ストレッチをしよう」「筋トレを!」
などという掛け声とは無縁のものです。
でも、健康そう!
隣家の火災のせいでたくさんの原画を失ったら凄いショックのはずが、
増々色々なことを学んで、強くなられた様子に感動しました。