
P.267 キーネーシス的(動的)人生
意味は、目的地に到達せんとする人生のこと。
エネルゲイア的(現実活動態的)人生
上記に対して、著者が語るダンスを踊るような人生のこと。
アリストテレスによる説明。
一般的な運動ーーーこれをキーネーシスといいますーーーには、
始点と終点がある。
その始点から終点までの運動は、できるだけ効率的かつ速やかに
達成されることが望ましい。
P.268 一方、エネルゲイアとは、「いまなしつつあることが」
そのまま「なしてしまった」ような動きです。
別の言葉でいうなら
「過程そのものを、結果とみなすような動き」(旅も含む)
つまり、「ある目的を持って、旅立った」として、
何等かの理由で「目的が変化したり、形ある何かに成就しなくても」OK。
P.269 (つまり著者の言葉でいうと)
登山の目的が登頂ではなく登山そのものであれば、エネルゲイア的。
山頂にたどり着くかどうかは関係ないわけです。