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この本、ただの飼育ハウツーではなく、
生物としての金魚の不思議や健康法が紹介されている点がGood!
たとえば、
P.81 ぶくぶく不要の秘密を探る
金魚は、食物として取り入れた栄養素を分解し、命を維持する
ためのエネルギーに変えて、見たり、泳いだり、身体を成長
させたりするのに使っています。
酸素は、栄養素からエネルギーを連続的に取り出すために
使った酵素(還元型チトクロームオキシターゼ)をもう一度
使えるように元の状態(酸化型)に戻すために使われます。
酸素不足が起こるとこの働きが停止してしまうため、金魚は
命を維持するためのエネルギーをつくることができず死んで
しまいます。
ふむ。人間も食べ物から運動エネルギーをつくるのは同じだし、
酸素(呼吸)が必要なのも同じ。なのに、酵素のことは忘れっぱなし。
金魚にとって必要最小限のものは、人間のモノと同じではないけれど、
生物として生きる営みの類似点や特殊性を学ぶことは楽しいです。
餌の量は必要最低限にしないと、水が腐るし、金魚の内臓も弱る!
現代人の多くは、必要以上に食べ、環境を汚し、健康を害してる!