「膝蓋下脂肪体」は、最近になってわかった、
「ひざ痛に関与する組織」だそうです。
p.74 その名前の通り、膝蓋骨の下にある、とても柔らかい脂肪組織。
小さな血管や多くの神経が通っていて、痛みを敏感に感じ取り、
ひざ痛を起こしている(らしい)。
p.78 膝蓋下脂肪体は炎症が長引くと繊維化して硬くなり、
痛みを伝える神経を増やしてひざ痛を招く
線維化した組織は靭帯や筋肉と癒着してしまい、衝撃を和らげる
クッションとしての役目を果たせなくなり、膝の曲げ伸ばしが
スムーズにいかなくなるため、痛みを感じるようになる
p.79 膝蓋下脂肪体が線維化して硬くなると「血管新生」が起こる。
血管新生とは、もともとある血管から新たに血管が伸びていき、
新たな血管網を作る現象のこと。
血管が新しく作られると、神経線維も血管に沿って伸びる
(中略)この余計に増えた神経からの痛みの信号が脳に送られる
ことで、膝痛が増幅して感じられる
ただし、新しくできた神経はもとの神経よりは機能が劣るため、
ズキンという痛みより、いやな痛み、モヤモヤした鈍い痛みを
感じることが多いようです。(中略)このせいで、脊髄や脳が
痛みを覚えてしまい、常に痛みを感じるようになってしまう
この膝蓋下脂肪体が線維化しているかどうかのチェック法はp.82に
イラストで詳しく説明されていますので、必要な方は読んでくださいね。
この症状への対処法は、
p.84~ 膝伸ばし→ 膝曲げ→ 膝のお皿揺らし(つまむ+上下左右)
上記の体操は「決して強く押さない」(脂肪体に余分な負荷をかけない)
ということで、素人が適当にやるのは危険かもしれません。