尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

演芸アラカルト-新文芸坐落語会

2012年05月17日 00時15分18秒 | 落語(講談・浪曲)
 5.16の新文芸坐落語会の話をちょっと。ここは毎回ではなく、数カ月に一回くらい行く感じ。けっこう遅くなってしまうので、寄席やホールで聴きやすい人は、まあいいか、になりやすいな。今回はでも「演芸アラカルト」と題して、落語以外が3人。落語は古今亭菊志んと言う人、続いて講談の神田山陽。中入りをはさんで、パントマイムとあるけど「芸談」の松元ヒロ、最後に浪曲の国本武春。凄いでしょ。僕は凄い顔ぶれが並んで逃せないと思ったけど、週の真ん中だからか空席が多かったのは残念。


 松本ヒロさんは、元ニュースペーパーにいた頃から名前を知ってるけど、「パントマイム」だったのか。「壁」というネタをやっていたけど、素晴らしく面白かった。本人もチラシを今日見てビックリで、マイム芸を披露。僕は集会では聞いているけど、「芸能」のなかで聞くのは初めてである。でも今日は「危ないネタ」はなくて、談志の思い出の語り。うまいし面白いんだけど、僕はどうも。
 浪曲の国本武春と言う人も、名前はずいぶん聞いてたけど聞くのは初めて。というか「浪曲」というジャンル自体聞くのが初めてかな。忠臣蔵松の廊下の段を、「前半ロック、後半バラード」で弾き語りするという芸。三味線片手に出てきたけど、いわゆる「うなり」がロック調でうたうという語り芸にちょっとビックリした。
 でも一番ビックリは神田山陽の講談で、鼠小僧が師走の江戸で屋根でたたずむと、そこにサンタクロースが出てくるという奇想天外ぶり。前から永六輔のラジオで北海道の小学校に通っている話なんか聞いたことがあったけど、本職の講談のぶっ飛びぶりがおかしかった。何故か鼠小僧とサンタが忠臣蔵討ち入りの日に吉良邸上空をトナカイに乗って飛んでいる。

 青森に行くちょっと前の10日には、新宿末廣亭での落語芸術協会の方の真打昇進披露を見に行った。春風亭昇太、三遊亭小遊三、瀧川鯉昇、昔昔亭桃太郎の口上が滅法面白かった。真打昇進の若手も頑張ってましてけど、師匠連の面白さにはかないませんね。
コメント
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