浅草演芸ホールで、落語芸術協会の第11代桂文治襲名披露公演。寄席は上野や新宿に行くことが多いので、実は浅草は初めて。団体客もあり、11時40分に行ったのだが、もう1階は満員。2階で見る。口上に5日までは桂歌丸会長が出るけど、後半は桂米丸最高顧問(いつまでも元気で寄席でトリをとったりしてるのにビックリ。テレビの寄席番組の司会で有名だった)を中心に、三遊亭小遊三(副会長)や兄弟子蝠丸、小文治、笑福亭鶴光など。今日は春風亭昇太も。さらに今日は毒蝮三太夫が特別に登場。なんでも先代文治がまむしプロダクションに所属していたという縁だそう。
落語は僕は何十年もしっかり聞いてるわけではないので、あまり語れない。「桂文治」という名は、もと上方のものらしいが、その後江戸に来て、桂の宗家にあたる名前だということだ。11代目は1967年生まれで、桂平治を名乗っていた。まだ45で、兄弟子を飛ばしての襲名。前に聞いたこともあるが、明るく陽気な芸風で、重厚さはまだ当然足りないけど、大声で明るく場内の雰囲気をつかんでしまう。応援したくなる芸風で、今後の精進が楽しみ。今日は長野県から団体が来ていたということで、仏教伝来に関する「お血脈」(おけちみゃく)という「地噺」をやっていた。物部守屋が捨ててしまった仏像が善光寺になるという長野県に関連する話。お釈迦様から始まって歴史を語りながら、随所に落語家のエピソードを交えて楽しく演じていた。仏像の長さの話で「丈」を説明するときに、「円丈さん」という落語家がいると話しだしたのがおかしかった。
「笑点」に出ている昇太と小遊三はさすがに知名度も高く盛り上がる。うまいし語り口もいいんだけど、やはり知名度も重要だなあと思う。昇太は10年以上前の、それほど有名でないときからずいぶん聞いてる。今年はなんだかあちこちで聞く機会があり、4回目。落語が続くと、漫才や曲芸、手品などの「色物」がうれしい。そっちに発見がある。ホール落語だと色物がなかなか見られない。ということで、寄席はいいんだけど、昔風の建物だから椅子が小さい。今では疲れる。長いから。シネコンの椅子みたいになることは絶対にないと思うけど、辛いことは辛い。でもまあ椅子はあるわけで、テント芝居よりはいいわけだけど。
帰りにROXのリブロ(本屋)で、岩波の「世界」を買う。いやあ、今は世界を置いてない所が多くて、浅草にあるかなあと思ったんだけど。朝日新聞の広告を見て、「なぜ教員免許更新制は廃止されないのか」という論文が載ってるのに気付いた。池田賢市さん(中央大)と大森直樹さん(学芸大)の、去年一緒に記者会見した方々。読んだら僕の名前が載ってた。この問題もいずれまた、じっくり書きたいと思う。一応、紹介。
落語は僕は何十年もしっかり聞いてるわけではないので、あまり語れない。「桂文治」という名は、もと上方のものらしいが、その後江戸に来て、桂の宗家にあたる名前だということだ。11代目は1967年生まれで、桂平治を名乗っていた。まだ45で、兄弟子を飛ばしての襲名。前に聞いたこともあるが、明るく陽気な芸風で、重厚さはまだ当然足りないけど、大声で明るく場内の雰囲気をつかんでしまう。応援したくなる芸風で、今後の精進が楽しみ。今日は長野県から団体が来ていたということで、仏教伝来に関する「お血脈」(おけちみゃく)という「地噺」をやっていた。物部守屋が捨ててしまった仏像が善光寺になるという長野県に関連する話。お釈迦様から始まって歴史を語りながら、随所に落語家のエピソードを交えて楽しく演じていた。仏像の長さの話で「丈」を説明するときに、「円丈さん」という落語家がいると話しだしたのがおかしかった。
「笑点」に出ている昇太と小遊三はさすがに知名度も高く盛り上がる。うまいし語り口もいいんだけど、やはり知名度も重要だなあと思う。昇太は10年以上前の、それほど有名でないときからずいぶん聞いてる。今年はなんだかあちこちで聞く機会があり、4回目。落語が続くと、漫才や曲芸、手品などの「色物」がうれしい。そっちに発見がある。ホール落語だと色物がなかなか見られない。ということで、寄席はいいんだけど、昔風の建物だから椅子が小さい。今では疲れる。長いから。シネコンの椅子みたいになることは絶対にないと思うけど、辛いことは辛い。でもまあ椅子はあるわけで、テント芝居よりはいいわけだけど。
帰りにROXのリブロ(本屋)で、岩波の「世界」を買う。いやあ、今は世界を置いてない所が多くて、浅草にあるかなあと思ったんだけど。朝日新聞の広告を見て、「なぜ教員免許更新制は廃止されないのか」という論文が載ってるのに気付いた。池田賢市さん(中央大)と大森直樹さん(学芸大)の、去年一緒に記者会見した方々。読んだら僕の名前が載ってた。この問題もいずれまた、じっくり書きたいと思う。一応、紹介。