星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

覚え書・・

2001-10-17 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
北村透谷「万物の声と詩人」から・・

   詩人は己れの為に生くるにあらず、己が囲まれるミステリーの為めに生れたるなり
   ・・(略)・・
   その声は己れの声にあらず、己れを囲める小天地の声なり・・



ベルリンの壁がなくなったのは90年の10月でした。

2001-10-14 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
昨日の試験は自爆してきました。。。存在の耐えられない軽さの著者、ミラン・クンデラのことを思い起こしつつ、解説書などろくに読んでいないのでさっぱり答案用紙は埋まらず、自らの存在の耐えられない無知加減に笑い出しそうでありました・・・とほほ。学生の本分とは勉強することと痛感した午後でした。(←当たり前)

 その後ゆっくり書店に行けたので、何を買おうかと品定めしつつ、買ったのはユリイカのバックナンバーの「ヴィアン」と「サン・テグジュぺリ」その他・・・白水社の復刊で、何冊も出ていますね。ロジェ・グルニエで「シネロマン」「水の鏡」、レイモン・クノーで「はまむぎ」など。新刊で気になったのが同じく白水社の「死んでいる」・・タイトルもすごいですが、死そのものを描く、という内容に関心が。心配性の友のために言っときますが、ももが死を描いたり、死に関する本を読んだりするのは自分の死をみつめてるからではありませんです。人はみんな死まで等距離のような気がしますし。人を好きになったり、人と暮らしたり、人を育てたり、そういう繋がリを持つことで死を怖れたりもするようになります。今年はちょっと死を描くのが怖くなった時期もあったし・・でも、秋が来て、恐ろしい事件が起こって、パフォーマンスとしての攻撃と、姿を見せない攻撃とのいつ終るともしれない陰鬱な時間の中でも、胸が熱くなる喜びや、思い掛けないめぐり合わせはずっと続きながら世界はうごいていく。ようやくね・・死を描くのが怖くなくなりそうです。死を見つめながら命を愛する、そうありたいです。

 イスラムを感じるために自ら旅をされた藤原新也さんの「全東洋街道」をやはり読み返してしまった。砂漠、荒野、凍土、怒りと憎しみを秘めた瞳・・憎悪宗教という言葉・・ボーダーレスという言葉が流行り、敬愛するトランペッタ-近藤等則さんが「聖なる地球に線を引いて牛肉の部分名称マップを作るみたいなことやれるもんならやってみろ」と世界を駆け巡っていたのが90年頃? やはり世界にボーダーは必要だったのか、やり方が間違っていただけなのか・・10年前の協会報を見て尖りまくっている自分の発言に赤面し、(でも10年前から考えておくべき問題だったことは確か・・)やっぱり謙虚に勉強します。

I hope you have fun...

2001-10-10 | LIVEにまつわるあれこれ
 レノン音楽祭はとても楽しかったです。今日(昨日)は仕事を休みにしたので、お昼前には向こうについて、レノンミュージアムのカフェで、ゆっくりと食事をしてお友達とお喋りもして・・・
その時は、ひと気もまばらだったのに、時間が近付くとそれは凄いお客さんで、会場に入ってびっくり・・広い!!
 素晴らしいコンサートだったと思います。とても暖かかったし、出演者の方々もとても楽しそうでしたし。世界では心が痛む出来事があるけれど、正直言って、音楽が流れたら、それを心から楽しんでいるだけの自分になっていて・・・。 ジョンとお誕生日が一日違いの吉井さんはもう、少年のような笑顔でなんだかとてもすっきりした表情で歌っていらっしゃいましたね。それがとても嬉しかったです。

 たくさんのジョンの歌を一緒に歌って、手拍子をして、両手に赤い内出血が出来ちゃっています。これは今夜私がもらった両手いっぱいの愛の証し、ですね。
ただひとつ、NYからメッセージを下さったヨ-コさんが、やはりとても心に痛手を負っていらっしゃるご様子で、みんなに向けて、頑張りましょう、元気を出しましょう、と何度も何度も呼び掛けて下さるのも、自分がしっかりしなくては、自分がジョンの代わりにここで頑張らなくては、と精一杯の力を出しているようで、側にいたお友達と「ヨーコさんが心配だね、ゆっくり休ませてあげたいね」とお話しました。吉井さんがヨーコさんに呼び掛けたように、ヨーコさんが安心して日本に来られるような時が、一日も早く訪れますように・・・