星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

インソムニアは・・・

2016-10-31 | …まつわる日もいろいろ


万聖節はケルトの人々にとっては 一年の終わり。 明日から新しい一年が始まるという日。

、、 此処でも、 つい先日までの夏から 秋をすりぬけて 冬の気配が感じられて、、 そろそろ膝掛けブランケットも用意しないと・・・

 ***

・・・ ほんとうは

この週末 気持ちの持っていきようが見当たらなくて。。。

、、 この前の日記の、 シャンパン色の夢は あえなく泡のように消えていってしまい、、 それも 私ただひとり、、 のことなら こんなに淋しい気持ちにはならなかったとおもうのだけど、、 願いをかけていた周りのお友だち すべて、 誰一人かなわなかったなんて。。。 誰にも (やったねー!!)って 言ってあげられないのって、、 さびしい。。

、、 今年、 という変化はそういうものなのだと、、 そういうことが起こっても仕方ないよ、、ね、、 と思いつつ、、 せめてもの慰めは、 この週末のお天気が悪くならなかったこと。。 それは願いがかなって良かった。

、、 ただ、、 叶わなかった願いの代わりを映画館で過ごす、、というのは それはちょっと違うような、、 本来そういうものでは無いのだと思うし、 選ばれなかったのなら諦める、、 そういう記念日なのじゃないのかな、、と。 今は、、 そういう気持ち (意味不明な書き方ですみません)

 ***

話を変えて、、

pastemagazineのツイートに、 ハロウィン仕様のラテアートが載っていて、、 あんまり上手でないところが アメリカっぽいというか アバウトで可笑しかったので、、

https://www.pastemagazine.com/articles/2016/10/check-out-spooky-latte-art-for-halloween.html

エリック・ドレイヴンも、 エドワード・シザーハンズも、、 なんかかわいい。。

、、 他方、 日本ではますます大騒ぎと化しているので、 渋谷や六本木などへ通勤したりしている知人・友人など、、 電車や通りで危ない目に遭わないかと、、 この時期はますます心配になります。。 今夜でその騒ぎも終わるよね、、


イタリアの地震もとっても悲しいことだし、、 日本の各地の傷痕もまだまだいっぱいなのに、、 なのに、、 この国のトップのやっていることって、、 サイテーだ。。。 
ネガティヴなことばかり書いて ごめんなさい。



、、 心おだやかな 霜月になりますように・・・ (ように、、じゃなくて、 しよう。 がんばろう。 ちゃんとしよう、、自分)


おはよう。

Doyle Bramhall II 15年ぶりのアルバム 'Rich Man'

2016-10-18 | MUSICにまつわるあれこれ


ドイル・ブラムホール II の待ちに待った新作を手にしたのが、13日かな。。 あれから5日。
発売日が9/30で、 ダウンロードでならすぐに入手できたのですが、 どうしてもCDとして欲しかったので、、(そもそもヘッドホンやイヤホンで聴くのが好きでない) 約2週間遅れでした。

まず気がついた点、、 CDの音がとても良いです。
耳の悪い私が、 音が立体的とか 空間的、と言うのもあまり信憑性が無いですが、、 楽器のそれぞれの音がぽーんと前へ出てくる感じ。。 そこ!で演奏しているんじゃないか、と思える感じで、 なんだかスタジオが見えるよう。。 バックコーラスでさえ、 3人、とか5人、とか、 そこであぁ歌ってるわ、、と。 
イヤホンでも聴いてみたけれど、 むしろスピーカーで鳴らした方がドラムスなんか手わざの感じまでよくわかる印象です。。 
、、これ、 レコードだと もっと良いのかな、、、??

前回、 8月6日のところで紹介してありますが(>>
www.bluesmagazineのインタビュー記事と、 そこに載っている試聴リストで、 ほぼ全体像は網羅されているかな、と。。

ただ、 前回、 とても〈自然〉に聴けるアルバムかと、、 と書きましたが、 そうも聴ける一方で、 何度聴いても 奥が深くて、、 楽曲ごとに違うドラムスの音色に、 違うギターの音色、 ちがう弾き方、、 たぶんギターも何種類もで、 インドや北アフリカの弦楽器も、、 

1曲目、 左サイドにも載せた、 キャッチーなグルーヴのシングル曲から始まって、 80年代モータウン系R&Bを通って、、 ノラ・ジョーンズさんとのデュエット曲 
New Faithは、 アコースティックギターとふたりのハーモニーが美しくて、、 そこにアンダルシア風の手拍子が入る、(二人で2時間で録音したそうです) とても優しい歌。。 

、、上記のインタビューにありますが、 今回のアルバムの全体の流れには、 人種や民族の相違や、 そこからくる争いや、 理解することの困難さ、、 それをいかに克服して、 前へ進む「a peaceful way」を見いだすか、、という精神的な追求が全体にあって、、

そこから インド、モロッコ、マリ、、などへの旅とそれらの地の音楽が結びついて、 後半は、 インド音楽や 北アフリカのサウンドが取り入れられて、 ブルースでもあり、 エスニックな要素もあり、 サイケデリックでもあり、、 プログレッシヴな展開にもなるような、 Saharan Crossing から The Samanas という曲があって、、 (Samanas というのは ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』から採られたのだそう) 

その精神的な旅が、 ラストの  Jimi Hendrix’の Hear My Train a Comin’ に辿り着いて、 円環を閉じる、、と。。。

そういう要素、 それぞれの中に、 これまでの3枚のアルバムの中にもあったエスニックなサウンドの要素や、 モータウン系の要素、 ファンクの要素、、 ドイルの美しい高音の歌声のスローなラヴソング、、 みんな少しずつちゃんと入っていて、、 あと、 ARC ANGELS でチャーリーと共にギターセッションで奏でていた 一種プログレッシヴなアレンジの要素も。。

結局、 これまでのドイルのギタリスト人生、 サウンドプロデューサー人生が、 とてもまとまりよく完成度高く、、 (決して奇をてらったり、 創り過ぎな感じもなく) 
結果としてとても〈自然〉に聴こえる作品に集約されたのだな、、と。

 ***

Amazon.com では、 今のところ ほとんどの人が ☆5つ、、 という高レベルな評価をしているようなので (>>

、、たぶん 多くの方が 「15年間 待っていた甲斐があった」、、 と満足しているのだと思います。 

あ、、 ちなみに 輸入CDですが、 ちゃんと歌詞カードもあり、 各楽曲演奏者のクレジットもしっかり書かれていて、 謝辞にも いっぱいいっぱい今まで一緒だった人たちの名前も連記されてて (割りとどうでもいいようなことだけど嬉しかったりもする、、 ちゃんとチャーリーやクリス・レイトンさんや、 ジミー・ヴォーンさんや、、 いっぱい)

聴いてみて損はないと思います。。。 デレク・トラックスさんのような派手さは無いですが…

新しいギターレジェンド、とそんな声もあるドイル、、 
良かったら 是非。。。

ドイルの youtube プレイリストにリンクしておきます
https://www.youtube.com/user/doylebramhallii/playlists

ここ数日・・・

2016-10-15 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
ノーベル文学賞受賞の ボブ・ディラン御大に、 評価の分かれた記事がなんだかんだと出ているみたいですが、、 なんだかどれもピンと来ない、、のです。。

「The Nobel Prize in Literature 2016」という賞なんだから、 ボブのロックンロールへの評価でもないし、 社会的プロテストの姿勢への評価でもないし、 パフォーマンスを含めた「アート」としての評価でもなくって、、 やっぱりあくまで「Literature」としての賞だと、私は思いたいんですけど…

受賞理由も↓(https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/literature/laureates/2016/

 "for having created new poetic expressions within the great American song tradition".

「American song tradition」 に 「new poetic expressions」を創造した点にある、というのだから、 60年代数々の名曲をつくったディランに対して、 というよりも、 21世紀の活動の中で アメリカのトラディッショナルな音楽を取り上げ、 それらを下敷きにしつつ、 米国の前世紀に生きた人々を描写することで 現代の歪みや暗部を透視する、、といった ここ10数年ほどのアルバム作品の価値を、 より「文学的」と評価したんじゃないのかな、、と 私はそう思いたいんだけど・・・

、、とは言っても、 ボブの詞を全部(原文で)読んでいるわけでもないし、 ディランの専門家さんはきっと 山ほどいらっしゃるのだろうから、 そういう方々の中でディランの「文学性」をきちんと語ってもらえれば、、。。 

古い歌で胸にせまる歌も それはそれはたくさんあるけれど、 「Modern Times」「Together Through Life」そして、詩の到達点としての「Tempest」と、、 ボブの詞はどんどんストーリー性も増して、 叙事的にもなっていると思うし、 人に歌いかける というより 小説的に暗示することで聞く人に「世界像」を提示する、 歌として、 詩として、 ものすごい広さ・深さに、 私は驚かされるのですが…

、、前に IBMのワトソン君と話してて、 「あなたのテーマは 時代の変遷とうつろう愛、ですね」、、とAIに言われて ニヤっとしていたボブ爺。。。 自身の「文学性」について、 スピーチはしてくださるのかしら、、、 楽しみ。。

 ***

ところで、、 (まったく話かわって)



↑これは枕、じゃありません(笑)
先週、 海抜ほぼ0メートルから 標高1500mへ持っていった おやつの〈ビスコ〉。 空気枕みたいにパンパンです。。

これと同じことが人間の体内でも起こっているわけで、、 肺や心血管に病を持つ身としては出かけるのも命懸け、、 命(賭け)、、 と言った方がいいかな、、 

だけど、、 守るべきもののためにリスクを全て避けて暮らすか、 守り通したい自分のあり方を貫くか、、 その人、 その人によって、、 或いは 自分自身の年齢によっても、 QOLのあり方は違ってくるものだと思うし、、

自分の今現在の在り方を自分は貫き通したい、、 わがまま? 或いは逃げ? そうとも言えるかもしれないけど、 嫌と思うことも、 無駄と思うことも、、 もうしない。 したくない。
この世界には 幸せ過ぎて叫びたくなるような瞬間が、 いっぱいいっぱいあって、、 それらを追いかけているだけで 1年なんて矢のように速く過ぎて行くんだもの。。。 

だから、、 周りの大好きな人たちにも、 無理しないで・・・ って言いたい。 娘のように年若い子に対して、じゃなくて、、 私のたいせつな 愛する人たち。。
無茶はしても、、 お願い、 無理はしないで。。 
貴方の生き方を、 それを一番大事にして。。。





こんな美しい雲が 氷(雪)の粒だなんて・・・ 「詰まらないわね」と言ったのは 『三四郎』の美禰子でしたね。。 「雲は雲でなくっちゃ」


雲も、 氷も、 水も、 雪も、、 月も、、

つまらないものなんて ないよね。。  こんな美しいんだもの。

イェイツ先生の愛蘭土へは行けませんが…

2016-10-12 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)





 くたびれた時代に生きる、くたびれた心よ
 善悪の網を逃れて、こっちへおいで
 笑ってごらん、もう一度、薄墨色の薄明の中で
 嘆いてごらん、もう一度、朝明けの露にぬれながら

            (「薄明の中へ」 第1節)


















 谷間や丘をさすらううちに
 時が流れて俺は老いたが
 いつの日か必ず娘を見つけ
 くちづけをして手を取るつもりだ
 丈高く、木漏れ日浴びた草を踏み分け
 ふたりして、時の終わりまで歩いていこう
 銀色の月の林檎を摘み取りながら
 金色の太陽の林檎を摘み取りながら

     (「さすらうエインガスの歌」 最終節)














詩の引用は、『赤毛のハンラハンと葦間の風』 W・B・イェイツ著
                栩木伸明 訳/平凡社 2015年 より


10月になりました・・・

2016-10-01 | …まつわる日もいろいろ
10月1日は 珈琲の日、なんだそうです。
International Coffee Day (wiki)>>

↑こちらにも書かれてますように、 日本でも きょうが「珈琲の日」なんですけど、 米国やイングランドなどでは 9月29日が National Coffee Day だそうで、、 おととい NASA からこんな素敵なフォトが ツイートがされていました。

https://twitter.com/Space_Station/status/781497957266907136

素敵な写真でしょう? スペースステーションにもエスプレッソマシンがあるんですって…
、、こんな風に 青い星、地球をながめながらいただく珈琲、、 半世紀前には 夢のような、 絵本の物語のような、、 信じられないような景色。。 

宇宙に人が最初に旅立った頃は、 ほんとうに生命維持のためでしかなかった宇宙食が、、 なんだか この光景を見ていると、 人がいつか 火星の上で暮らすのも、 想像だけのことではなくなるのかも、、 と思えたりします。。 それが こんな風に「夢」のあるものであって欲しい、、ですよね。。 地球を見棄てなければならない「箱舟」ではないことを祈りたいです。。。

 ***

では 私も、、


パパが好きだったお菓子をお供に…

、、今 ちょっと検索したら、 「ルマンド」って 昭和49年発売、なのだそうです。。 パパが、、 これをいただけたのは ほんの1年のあいだだった、、と気づいて・・・ (涙)

このクレープ生地が 薄い薄い何層にもなっているのに感心して、 「パイ」なんて 私たち子供は食べたことなかったのに、、 「薄いほどサクサクして美味しいんだぞ」って。。
、、 パパの 結婚前の生活はよく知らないんです。。 東京に居たらしいんだけど、、 どこでそんな洋風の生活をおぼえたのかしら・・・。 日曜のトーストとスープ、、 午後のお茶、、 ステレオの音楽に 肘掛け椅子のパパ、、

、、 嫁いだ妹(叔母)が贈ってくれる 洋酒の効いた「マロングラッセ」も大好きだった。。 年に一度くらいしか (しかも半分くらいしか) 私の口には入らなかったけれど・・・

、、 パパは自分のことを 「パパ」としか呼ばせなかった。 だからうちは 母親は「ママ」と呼んだことは一度もないのに、 パパはずっと「パパ」、、 へんてこな両親(笑)

 ***

spotify の日本展開が始まって、、 使おうかなぁ、、と考え中。。

の 一方で、、 やっぱりレコードプレイヤーが欲しいなぁ、、と (何年も言ってる…)
ん~~~、、 でも、 あの子供時代の日曜日みたく、 テラスの窓を開け放って、 庭の合歓の葉がゆらゆらと風にゆらめくのを眺めながら、、 お部屋いっぱいに音楽を鳴らす、、 なんて環境は、 遠い 遠い 山麓の別荘でも買わないかぎり、 夢のようななつかしい思い出の世界になってしまいました。。。

・・・ なんて 無いものねだりしていないで、、 珈琲飲も。。

きょうは 『The Bad Plus Joshua Redman』

Silence is the question