星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

ザ・ミリオン・ダラー・バッシャーズの滋味加減。

2008-10-31 | MUSICにまつわるあれこれ

以前に書いただけで、映画も、サントラも、その後忘れたままになっていた「アイム・ノット・ゼア I'm not there」

なんだかわからないバックバンド、ミリオンダラー・バッシャーズ the million doller bashers て何だろ、、と思いつつ、「このギターはトムだな!」と閃いた、、というのは以前に書きました。こういう多くのアーティストが参加した、サントラというか、ボブ・ディラン・トリビュートとも言えるアルバムは、出来たら視聴してからにしたい、、出来ることならライナーも読んでみたい(ちゃんと詳しいかどうか)、、と思いつつ、、やっぱり忘れてました(笑)。

今、、聴いてます、公共の利用で。。(感謝!)

ミリオンダラー・バッシャーズとは、この映画のサントラのためにソニック・ユースのリー・ラナルド(g)中心に組まれたバンドで、ウィルコのネルス・クライン(g)、テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン(g)、スモーキー&ミホのスモーキー・ホーメル(g)、メデスキー・マーティン&ウッドのジョン・メデスキー(key)、ディランバンドのトニー・ガーニエ(b)、そしてソニック・ユースのスティーヴ・シェリー(ds)だそう。

私はトムとソニック・ユース、ウィルコくらいしか知らないけれど、そのイメージでほぼ想像できる音。特にギタープレイは。。。 何と言っても、1曲目のエディ・ヴェダーが歌う「見張塔からずっと」のインパクトは強烈。エディの強力なVoに、このミリオンダラー~のバック(ギターなんかちょっとダイアーストレイツを想わせるひょろひょろした感じの、、)が、こんなに似合うなんて面白い! ヤー・ヤー・ヤーズの女性Voカレン・Oとの組合せも魅力的。スティーヴン・マルクマスは、、前からちょっと気になっていた人ですが、彼のちょっぴり神経症的な声との組みも素敵。。 つまりは、、この手のギター&Voがダメな方にとっては、たとえディランの楽曲がとても好きでも、ちょっとダメかもしれない、、というトーンかもしれません。

他にも、ロジャー・マッギンや、ウィリー・ネルソン、そしてあのシャルロット・ゲンズブールのバックをつとめる〈キャレキシコ〉が素晴らしく味のある演奏をしている。、、


ラストの方で聴ける、これまた強烈にインパクトのある、アントニー・&ザ・ジョンソンズの「天国への扉 knockin' on heaven's door」は、これはもう完全にアントニーの世界で、全体からするとちょっと浮くくらいに、アントニーのあの妖艶なVoは特別ですね。(初めてルー・リードのザ・レイヴンで聴いた時、黒人さんだと想ったもの。。あのようなデラックスかつ乙女ちゃんな白人男性だとは思いませんでした、、)

このアルバムは、買い!ですね。 そして、こういうトリビュート盤で新たに素敵なアーティストに出会えるというのも、、素敵なことです。(だからお金が無くなる、、という困った影響は多大なのですが、、泣)

FLOWER TRAVELLIN' BAND @日比谷野音 Oct.5, 2008

2008-10-14 | LIVEにまつわるあれこれ
有難くも、恐縮にも、、レポの催促をいただきまして、、、すみません、、思ったことをちょとだけ。。

雨が我慢してくれるといいなあ、、と願いつつ出掛けた野音。
こちらは(↓)開演前のステージ。 チャーさんの白いフェンダームスタング(だよね?)おわします。 




会場を見渡せば、、、 いったいこの21世紀のTokyoの何処にこれだけの風貌の人たちがいたのやら、、、と思ってしまふような時代感(す、すみません)。。 私は、彼等の活動期はたぶん知らずに、、1977年にTVのCMに「MAKE UP」が使われて、まさに「何じゃこりゃあ、、」というわけで、それ以来、なのですが、そのおんなじ頃、ウチの近所には某大学がありまして、その学園祭に潜り込んでいた子供。。 すでにPUNK少女になりかけの子は、そこで初めてフラワームーヴメントの名残りのバンドに相対しまして、、「このおじさん達、、いつから時代止まってんの、、?」と思ったものでしたが。。 なんか、その時の感覚が蘇えってきた。。。(再度、すみません) で、「夜8時からウッドストックの映画やるから一緒に見ようよ」と、、はじめてナンパ(?)されたのでしたが、夜8時にお外にいるなど有り得ない子供だったんで、、その兄ちゃんからビールだけ飲ませてもらって帰りました(笑)。

、、どこがレポなん、、、、

ジョニー・ルイス&チャーさん、登場。 
チャーさん、ジョニーさんは別々に、一度だけ拝見したことあったけれど、この3人は初めて。。 日本一ムスタングが似合う人ですね、チャーさんは。。 ジョニーさんのドラムスがタイトでカッコ良くて、ちょっと吃驚。そして、ご子息のあっくんのドラムに(いや逆、あっくんが)そっくりなのに、ほんとに吃驚。。 親子だわあ、、、と、妙な所に関心(感心)。。。 チャーさんのギターと、タイトなリズム隊とのコンビネーションも良く、、、但し、あくまでも私的な好み、といふ個人的な問題なので怒らないでいただきたいのですが、、 余りにも心地良いチャーさんのギター&歌を聴いていると、だんだん気持ち良く眠気が忍び寄ってきてしまう、自分。。。 でも、スタンディングで踊っていたから許してね。

、、、して、、! 機材替えで待たされた後、、 やっと、御大登場。 眠気も吹き飛ぶ裕也さんです。、、で、こちら(>>)で、メロトロン様が教えて下さったジュリアン・コープの本を片手に、、「FTBは日本一のロックバンドだ、と書いてある」、、と。、、そして、裕也さんの紹介で、FTB登場! 

のっけが「MAKE UP」。 ジョーさん、かっこ良いです。そしてドラムスが重いパワードラム、、演奏が重厚。さっきのジョニーさんのタイトなドラムもすごく好きなんですが、FTBの音楽にはやはりこの重みがいいです。
、、、それにしても、、「MAKE UP」でわーーっと沸いた会場が、「WE ARE HERE」の楽曲になったら、波が鎮まるように着席しちゃったりするのは、、何故?? 「WE ARE HERE」の後、私が、「これ好き!」と書いた「dYE-jobe」で、こんなビートの曲で大人しく(音無しく)座っていられるのは、私には信じられないです。。な、なんなのこれは?、、という感じ。。

しかしまあ、人の事はいいとして。 もう圧巻だったのが、「WOMAN」。FTB始動!のLIVEで何なんですが、でも! 何度も聴いて、何度も感動してる「WOMAN」だったけれど、この晩のジョーさんの歌唱には本当に鳥肌立って、震えるくらいで、、涙出てきました。 あれからCDでも聴いてみたけれど、あの天に突き刺さるような、闇夜を切り裂くような、ジョーさんのLIVEでの声の響き、、どんなに歌い慣れている歌でも全身全霊で歌うジョーさんの姿勢にはいつもながら感動させられます。本当に魂の声でありました。

このLIVEの途中で、ふと思ったのだけれど、伝説のバンド、などと言われながら、ジョーさんは(いつもだけれど)決して、上から見下ろすような言葉を発しないのね。。 「聞いてください」、、という感じ。 そんなジョーさんが、、ジョーさんらしいなあ、と思う一方で、、もっともっとお客さんを煽ってくれてもいいんだよ、、と思ったり、、。

オフィサイト>>には、フジロックでの、Heavenでのステージ写真が載っているけれど、、これが素晴らしくって、あの蝋燭の幻想的な灯りとか、、ステージ下でひしめいてる観客とジョーさんの写真とか、、。 あのヘヴンは、一度だけ体験したけれど、やっぱりフジのヘヴンは特別な空間、という気がする。 其処でFTBがいろ~んな世代の人たちに聴いてもらえた事がやっぱりすごく嬉しいし、、35年前などこの世にかけらも存在してなかった若い子でも、絶対、「何これ、すげぇ!!」と思わせるFTBの「現在性」っていうか、古び無さは、それはそれは素晴らしいものだと思うのです。。 だから、「伝説」なんかを見に来たなんて全然思わない観客のいる、海外のツアーが、ぜひ成功して欲しいと思うし、その方が、真価がきっと見えるような気がするなあ。

、、ラスト、、ちょっぴりジョーさんの声が厳しくなって、、「頑張って!」と思ったところもありましたが、、凄い演奏でした。「SATORI」も、、いうまでも無く。。 背景の映像も美しかった。 

これから世界へ出て行くというFTB。
海外ツアーも勿論だけれど、、本当にFTBには、フェスに出て貰いたいと思うのです。ALL TOMORROW'S PARTIES でも、GLASTONBURY でも、、カナダのフェスはよく知らないけど、、。 彼らの演奏力、ジョーさんの歌唱そしてビート感。 ユッスー・ン・ドゥールさんとか、ロバート・プラント&ストレンジ・センセイションズなんかと並ばせたいくらい。本当に。 

そうしてさらにまた凄い演奏力を備えて、ふたたび日本へ戻ってきた姿を見たいと、、切に思うのです。

、、、アンコールから、雨が激しくなってきてしまって、、。 もし、、雨が無かったら、なんだかもう一度出てきてくれたような気がするのは、私だけでしょうか。。

上のフォトは、 帰り道、、 ミキサーのテント越しにステージを見たら美しかったので一枚。。 ひとまずこれで、、

、、、ジョーさん、素敵でした。 ありがとう。

GONNA GIVE YOU

2008-10-10 | …まつわる日もいろいろ
す~ばらしくカッコよかったフラワートラヴェリンバンド@野音については
また近々書くとして、、、

本日は、いま手元にあるこんなものをなんとなく。。。





右は、RS誌日本版の中のお洒落ページ。。 私はほとんどファッション誌として見てます、これ、、、。
、、で、、左は、8年前のアルバム、
「JIMMY PAGE & THE BLACK CROWES / LIVE AT THE GREEK」、、いま、聴いてます。
の、ライナーの中のフォト。

この頃のクリス・ロビンソンは、ほんとにまあ吉井クンに良く似てますね(だから聴いてるわけじゃないですよ)
ペイジのギターで、ほとんどがZEPPELINのカヴァー。 なかなか楽しいし、クリス・ロビンソンの声、、好きなんですよね。
(ペイジのギター、、ちょっとうるさいけど・笑)

で、右のコーラルピンクというのか、奇麗な色のスーツも吉井クンぽいなあ、、と。。
ちなみにお衣装はジルサンダーだそうで。 この前のページのグッチも似合いそうよ。
、、いうわけで、、遅れてしまいましたが、 WHOLE LOTTA LOVE & HAPPY BIRTHDAY

さてさて、、、私はね
ともかくも MY OWN STAGE 、、、 がんばってきます。


織田哲郎SHINE THE LIGHT @渋谷AX

2008-10-04 | LIVEにまつわるあれこれ
半月もご無沙汰してしまいました。
見てくださっている方、ほんとうにゴメンなさい。 ありがとう。

来週、自分自身のLIVE(音楽ではないけど)が控えている時にもかかわらず、織田哲郎25周年@渋谷AXへ昨夜行ってきました。
このLIVEも、生涯わすれられないLIVEになるでしょうね。。

6月に「!!!!!」と私を驚愕させたメンバーでの25周年LIVE。
25年前からずっと音楽友だちでいる3人で行ってまいりました。ほんと楽しかった。

初めて織田哲郎(敬称略ゴメン)を見たのは、日比谷野音のアン(ルイス)ちゃんのロックフェス。 その少し前からアルバムを聴いてて、どうしても見たくて、ギター野郎らで田舎から車で行って、、、 ステージにひときわデカイ、(身長も、声も、笑)、にいちゃんがいて、「あれが織田だよね!」ってすぐわかりました。 あの時、ドラムも叩いていたね~。
、、、で、、じつは、その帰り道、、路上の車の中に、なんと織田さん発見。。「え? 今の織田さんじゃない?」、、て、立ち止って、声を掛けたら、クルマから出てきてお話してくれた。「次のLIVEいつですか?」 「○○にやるよ~」って。 それが始まり、、、。

昨夜、、ステージに現れたメンバーを見て、、、なんだろう、、懐かしい、、、って感覚がぜんぜん無くて、、 織田さん、歌いだしたら、、なんなんだろう、、この変わりなさは、、、って感じで。。 もちろん、会場を見れば、自分を含め立派なおっさん、おばさん、当時25なら今は50のもう管理職クラス、、って風貌の人になってるのに、、あのメンバーの全くの違和感の無さは、20数年が、どっかへ消えちゃったみたいだった。

一緒に行ったお友だち曰く「ちゃんと押えるべきところは押さえがきくようになった」、、って言ってたし、、超ベテランミュージシャンを前に失礼なんだけど、、やんちゃのまんまなのよね。。 後半になってくるにつれて、自己主張はげしくなってくるし、みんな。。(笑)




これ、いつのポストカードかなあ。。。 後ろにちゃんと古村さん映ってるから、LIFEの頃かなあ、、、。20年前のこの織田さんと、、全然変ってなかったよ。。 素敵でした。 何より、歌声が、、 当時の歌をうたう現在の織田さんの歌声が、、。 それから、 古村さん、 健ちゃんらの傍に添って歌う絵が、 ほんとうに絵になるメンバー達です。 それも嬉しかった。 




帰りに、グッズ売場で買えた「WHY」のアルバム。なんと1979年。。 これだけ手に入らなかったので嬉しい! 初期のLIVEで聞いていた曲も入ってて、、帰ってから夜中まで聞いてしまったよ。

上の写真は、 TUBEや大黒さんや吉川さんやもろもろのお花と共に、ヒムロックからのお花も届いてました。黒いプレートが、氷室さんらしいね。

、、、 LIVEについては、 また 書きます。 SOMEBODY TO LOVE はしっかりみんな壊れましたね。 感涙。 最高でした。