星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

桜。

2025-04-03 | …まつわる日もいろいろ
4月になりました。

ずっとエイプリルフールなの?というような 嘘みたいに寒い日が続いていますね。 今日もふるえるような冷たい雨のなか病院に行ってました。




白い空を背景にするとどこか寂しげに思えてしまうソメイヨシノですが でも、いっぱいに咲いています。。




雨に濡れたサクラの樹皮も美しいもの。。 つややかで、 たくましい


 ***

半年ぶり・・・

(どうですか?) (悪くなってる、って感じは全・然しないです←キッパリ)

、、 また手術なんて話ききたくないからと思いつつ椅子に座り 先生のパソをみつめる…

、、 検査数値 変わってなかった! ていうか 数字だけならむしろ若干よくなってた・笑 

ほんとに体調はぜんぜんわるくなってないんだもの。。 ちゃんと自分でわかるもの。。

よかった。。 半年前に手術も…? なんて話をしててそれでもしも決断してたとして今どんなふうになってたんだろうか…わからない、、すくなくとも術後のあのしんどさから立ち直るには数年というつらい時間が必要だったのは確か… でも半年前のままで今も変わらずいられるってこともあるんだね、、 ひとの身体って、、 数字だけじゃわからない。。。 ほんとうに…



嬉しかった。

なにも変わったことはしていないけれど、、 ちゃんとこれからも ちゃんと生きてこう、、 って 思えた。



きょうは桜スイーツたべてよい日 …♡

ものがたる蔭…

2025-03-29 | …まつわる日もいろいろ
冬に戻ってしまったような東京です。

窓からは いっぱいに咲いている桜がとおく見えるのですけれど、 冷たい雨が降っています。。

 ***

そういえば、、 明日は東京交響楽団さんのニコニコ生中継がある日だゎ…♪ と思って、、
 https://ch.nicovideo.jp/tokyosymphony

フィンランドの指揮者 オスモ・ヴァンスカさんと、 イノン・バルナタンさんが弾くベートーヴェン ピアコン3番。 ピアニストのバルナタンさんは以前 何かで視て聴いてみたいと思っていた方で、 今回の公演も行こうかずっと迷っていたのですが 都合で諦めていたものだから 中継があって嬉しいです、

そして 4月からのシーズンのニコ響配信のラインナップが発表されていました!
 https://tokyosymphony.jp/news/55555/

すごくすごく嬉しい。。 今年はノット監督のラストシーズンなので なんでも観に行きたい公演ばかりで、、でもチケットが取れなかったり 日程上ムリだったり、、 それらの公演がいくつも配信されることになっていて感激♪ 来月のブル8から きっと見ながらうるうるしてしまいそうな気がします。。

クラシックの音楽ホール未体験だった私が 毎月でも聴きに行きたいと思うほど夢中にさせてもらったのは、 まちがいなくノット監督と東響さんによるエネルギッシュで緊張感ありながら たがいに響き合い共鳴し合う〈呼吸〉の妙、、みたいなものに惹かれたから。。 

このシーズンのラインナップを追いかけているだけで 今年があっという間に経ってしまいそうな気がします。 楽しみ… そして 名残り惜しい…

 ***

話変わって、、
きのう読んでいた古い小説の一節から・・・

 …これは蔭になっている所に置けばその蔭が何か言い始めるという風な感じがする女だった…

、、本のことや作者についてはまた読み終えてから書くつもりですが、、 (ちょっと愚痴になりますけど)このところ読んだ現代小説がたてつづけにがっかりするワンパターンの内容だったので… 上の引用文のような おや? と引っかかる一文に出会えたことが嬉しかったのでした。

どういう意味だろう…。。 「その蔭が何か言い始める」というのは、、。 その女性が明るくて周りを朗らかにする、という意味…? そうでは無いと 思う。。 かと言って いわゆる陰のある女性、とは違うし、、。 その先はまだ読み始めたばかりなので これから・・・

 ***

こちらも昨日みつけて嬉しくなったものです⤵ フランソワーズ・アルディさんの新しいリリックMV

Françoise Hardy - L'amitié (Official Lyrics Video)



歌詞は動画の下に載っていますがフランス語はわからないので翻訳ソフトに入れました。 歌声も 曲も 歌詞も いまの私の気持ちになんだかぴったりに思えて、、
youtube の歌詞は1番しか載っていないみたいなので つづきも検索しました。 2番の歌詞も素敵です。。 この飛行機のアニメーションも素敵…♡

フランソワーズ・アルディさんも どちらかといえば陽だまりの女性というよりは、 蔭を感じる女性かな… でも深い影ではなくて・・・


Et toi aussi, tu viendras



どうぞ暖かくして 良い週末を…

かぎりなく…

2025-03-25 | …まつわる日もいろいろ
花霞という美しいことばがありますが、 きょうの都会はどこもぼんやりと霞んで見えます。 

前回は 凍えてませんか? と書いたのに 今度は夏日。 めまぐるしいですね。 この陽気で桜も花開いて、 そぞろ歩きにちょうど良いお天気なのに 黄砂と花粉はいじわるな、、 呼吸器にわるいのでお外へ行けません。。

日曜日のうつくしい花を…



ちょっと日本画のような…


こちらは大島桜


ほんの咲き始めです



日本画… で思い出しました。。 島根県安来市にある足立美術館、 いまそこで「横山大観の軌跡」というのをやっていて、 大観先生の絶筆「不二」が公開されています。 およそ半世紀ぶりに一般に公開されているのだそうです。

TVの画面で見ただけですけど 絶筆とは思えないような見事な書きぶりで、 そして、 富士もうつくしいのですけど、 空が、、 なんともいえず美しいと思いました。 

金色のそらは 神々しいほどに澄みわたっていて、、 大観先生がおっしゃった「無窮」という言葉をおもわせる そんな空だと感じました。 あの「無窮」の空へと大観先生は旅立たれたのだなぁ… と。。 


足立美術館はちょっと私には遠すぎますけど、、 大観先生の「不二」… いつか眼にしてみたいです。 なんて、、 いえいえ まだまだ早い。。

「無窮」を追うにかぎりはありませんものね…




今年も 桜が咲きました…

ドジャーブルーへ ?

2025-03-19 | …まつわる日もいろいろ


雨あがり… ならぬ 雪あがり…?

という言葉はありませんが 雪、あがりましたね。

なんという寒さだったこと、、 今朝は通勤時におおつぶの雹も降ったりして。。 凍えませんでしたか…?

 ***

日本でのMLB開幕戦。 (メンバー入りしてないんだから カーショー来るわけないでしょ?)と言って チケット参戦に見向きもしませんでしたが、、 笑 、、毎日スポーツニュースで日本を楽しむカーショーの様子を見てニコニコしてます。。 自前で来てしっかりユニフォーム着て山本さんとキャッチボールしてるって… 笑

今夜は朗希くんのデビュー戦。 ダルのところへ行って欲しい気持ちも最初はあったけど、、 今ではLAで良かったなと思っています。 どんどんおおきくなっていっぱい活躍してほしい。。


応援します

春は足早…

2025-03-13 | …まつわる日もいろいろ
山育ちの私には、 秋は足早に山から駆け下りてきて、 春は首をなが~くして待ち焦がれるものでしたが、、

東京暮らしが長くなると 春があっという間にやってくるのだと気づきます。 立春も過ぎると窓から射しこむ陽はとっても力強くなってきて、 そして3月に入ると関東のあちらこちらから花の便りがやってきます。 菜の花、チューリップ、早咲きの桜…

来週にはソメイヨシノも開花ですって… (´◡`)


お友だちが花の写真を送ってくれました(嬉)



都会のビルとビルのあいだ… 何という名の桜でしょうか…? 河津桜のような濃い目の色が青空に映えますね 

 ***

春も足早に感じますが、 今年の時間がたつのがめっちゃ速い!! でも月日がはやいのは良いんです、 齢をとるのもぜんぜん良いんです、、 ぐんぐん生きていくんです(笑

年始にお勉強のメールをお送り下さった先輩が ロシア文学関係の発表を某大学でなさることが決まり、 お付き合いして資料さがしや資料読みなどしているうちに あっという間に2カ月過ぎました。

今の世界情勢を考えると、 革命や政変を繰り返してきたロシア~ソビエトの歴史と 途切れることの無かった音楽や文学の歴史、、 少~しだけ理解してくると 今まで読めなかったロシア文学も身近になってきます。

自分の関心事の戦間期~大戦期の文学、、 ヨーロッパや英国の小説と、 その時代のロシア革命期の作家とを 頭の中でやっとつなぎ合わせて考えることができるようになってきました。。 (読書家の人たちに比べたらとっ~ても遅い道のりですけど…)

でも…

今日も本が読めて ちゃんと起きて動けてご飯がつくれて、 夜になって あぁ美味しかった、 と夕飯を食べたら眠くなる… これ以上なにが望めて…?

来月からはお出かけの日もつくらなきゃ。。 また時間が足りなくなりそう…



大好きな白い花。 いまだにコブシとハクモクレンの見分けが出来ないんだけど…笑



こんなふうにわたしは生きてます


明日はホワイトデー ♡

本当は… を

2025-02-14 | …まつわる日もいろいろ
先日 ふと思ったことがあって…

〈本当は〉やりたくないんだけど… とか、、 〈本当は〉好きじゃないんだけど… とか

ほんとうは… と思いながら少し我慢をして何かをする、、 っていう事、 よくあると思うのだけれど、、 これからは、、

〈本当は…〉と思う事は やめてしまおう。 ほんとうはイヤならやめてしまえばいい。。 我慢して過ごす時間はこのさきの人生にはいらない。。 だけど、
〈本当は…〉やりたいと思うのなら 〈本当に〉やりたいことをすればいい… って。

あたりまえのことなんですが…。


でも 〈本当に…〉 こころの底から思っているもののためには いろんなこと 耐えたり我慢したり それは出来るはず。。

 ***

きょうは久しぶりに自分のCDを聴いています。 ここのところラジオやネット配信の音楽ばかり聴いていましたから…



トーマス・シッパーズさんのバーバーなどの管弦楽集を。
この前、 ウィーンフィル&ドゥダメルさんの「弦楽のためのアダージョ」のオフィシャルミュージックビデオなるものがあるのを知り、 ドゥダメルさんも好きだし 演奏も映像も素敵なのでしたが、 やっぱりシッパーズさんの「弦楽のためのアダージョ」のほうが好きだな… 感情が溢れすぎるこの曲は… やっぱり強すぎて苦しい…。 

シッパーズさん指揮の録音CDは 最近になってだいぶ出てきているということなのでまた聴いてみようかな… N響さんをシッパーズさんが振った録音などもあるらしいし…


 ***

話かわって
この春のイベントが あれこれと情報が出てきて(ラフォルジュルネも!) いっぱいいっぱい悩んでいます…笑。 あれも行きたい これも行きたい… ほんとうは… あっちにも…。。


〈本当は…〉を


〈ほんとうに!〉 にするのは


結構 たいへんです…  ほんとうに。。(苦笑)



Happy Valentine's Day.    Thank you for all... ♡



気負わない…

2025-02-01 | …まつわる日もいろいろ
2月になりました。

今朝は おっきなどら焼きを半分いただきました… 幸せ…♡  和菓子にはケーキやチョコレートとはまた違う どこかほっとする優しさがありますね。。


昨日はクリニックの診察日。 いつもと変わらぬお薬をいただくだけなのだけど、 昨年秋の検査結果のこともあって、、(それとも先生ヒマだったのかしら…?) 再手術の選択としなかった場合の今後の経緯を、、 笑いながらする話じゃないんですけど…

 (センセ、 あたし今すぐこの人生を手離す気は無いのよ… 今の状態で手術なんて考えられない~、、 でしょ?)

と、こっちも笑いながら究極の選択の会話をしている精神的ストレスを 心臓外科医さまは理解しておるのだろうか…。。。 これから毎度、 診察のたびにこういう話がくりひろげられるのかしら…

、、というわけで 1月末は少々気が塞ぎ、 気を取り直し、 気を引き締め、、 術後19年目を生きるのです… (気をかえてテンプレートも替えました♪)

 ***

1月は美味しいお菓子を朝の珈琲とともに 沢山いただきました。 昨年12月の日記に書いたように(>>) 金沢からお取り寄せした銘菓も少しずつ楽しませていただきました。 こちらは新年にいただいた「福梅」⤵  日本のお菓子はほんにうつくしうございます…





梅の花のたよりもぼちぼち聞かれるようになりましたね。 明日は節分。 立春もまもなく…


あす日曜日には 都内でも雪かも… と予報がでています。 どうぞあたたかくして…



美味しいしあわせもいただいて…ね


良い休日をお過ごしください。



わたしは元気です… 

学問初め…

2025-01-14 | …まつわる日もいろいろ
三連休明けの今朝、、 メールが届いていて

見れば文学の大先輩から。 学会発表用のパワポ資料が添付されてて、「意見を求む」と。。 新年のあいさつもなく、、 今年もヨロシクもなく、、 用件のみ。。 というのが余りにも、らしくて… 苦笑しながら原稿〆日を見たら、、

なんという無茶ぶり… 笑

というわけで、 朝からPCに貼り付き6時間かけてお返事いたしました。。 専門外のワタシに意見など申せる知識はありませんのに、、 それを承知でお送りくださるのですから。。 でも興味深いテーマだったのでつい集中してしまいました。。 

身体器官は年とともに衰えていくばかりだけれど、 好奇心とか洞察する眼力や触覚みたいなものは 経験値が上書きしてくれるものなのかもしれません… 新年の脳みそクンが働き始めました

、、 て、 ほんとうは読書記でもそろそろ書こうかと思っていましたのに、、 それはまた



インフルも 他の感染症も流行っております


花粉もそろそろ…? な気配です



今週も元気で。 よい一週間にしましょう。

風の中の…もの想う葦に…

2025-01-08 | …まつわる日もいろいろ
新年も本格的に始動しました
今年もなんだか あっという間に月日が経っていきそうなきがします。

今年はどんな年に・・・

望むことはさまざまあるのですけれど、、 今年は本当のところまったく予定が立たない年になりそうな… いえ、悪い事情では全然なくて ただ、よそに合わせなければならないという物事があって、、

だから今年は鷹揚に構えるしかありません。 成るようになる… 風にまかせる葦… 、、「人間は考える葦である」…って どうして葦なのでしたっけ? そう… か弱いもの… でしたね。 たしかにか弱いのだけれど考えることは出来る… ならば 風に吹かれつつ考える葦となりましょう… 

 ***

年末年始は例年のように音楽を楽しみました。 TVばかりでなく、ラジオでも、、
「ピアノ界の詩人」であり「悪童」とも言われたサンソン・フランソワの特集を4日にわたって放送していました。 
 サンソン・フランソワ~今なお愛されるピアノ界の悪童
お台所仕事のかたわらでしたけど、彼の天才的な演奏に何度も耳が惹き付けられました。 彼のラヴェル ピアノ協奏曲を聴いていて、 彼のピアノのみならず 当時の管弦楽団のリズム感の見事さに感嘆していました。 50年代くらいまではジャズ全盛期でもあるせいか、 ラヴェルのジャズっぽいグルーヴの、軽やかさというか華やかさの表現に驚きました。 

そして今も、 らじるらじるのベストオブクラシックという番組で、 トゥガン・ソヒエフさん指揮のショスタコーヴィチ9番や、 アレクサンドル・カントロフさんのブラームス ピアノ協奏曲などの名演を楽しむことができます。

今年の衝撃の話題としては、、 ベルリン・フィルのヴァルトビューネ野外コンサートが7月に河口湖畔で開かれるという…
と~っても素敵なことなのだけれど、 キャパ3千だし チケット費用や交通や(もし宿泊)を考えたら庶民にはハードルがあまりに高いです(泣)

セミリタイア組のお友だちご夫妻に「行ってみては?」とお知らせしたら、やっぱり難しいよ~って、、 ですよね。。 都内での公演は無いそうで。。
でも秋にはドゥダメルさんが LAフィルを率いて来られるらしい! 行けたらいいなあ…


その頃になって 物事が決まって、、 それが来年以降へとつながっていく道すじとなっていたら、、 本当にうれしいのだけれど。。 でも、 もし何も動きがなかったとしても 今年という時間が滞りなく過ぎていったのなら、 それはそれでとても良いこと。 毎日をちゃんと生きたという事、 日々の生活を営んでこれたという事だから、、


そのかわり

毎日のちいさな幸せを大事にしていこう…


ちいさな努力とともに…



おおきな心で…



葦はみずから動くことは出来ないけれども ここでしっかり生きていよう…

2025 あけましておめでとうございます

2025-01-05 | …まつわる日もいろいろ
21世紀 四半世紀をまとめあげる年になりますね。

素敵な一年にいたしましょう ☆彡




 



自分にできることを せいいっぱい…


心にえがくことを 両手いっぱい


愛する人と



愛する世界にふりまくことができるように…







冬至の夜に…   and silent night ...

2024-12-24 | …まつわる日もいろいろ
今夜はクリスマスイヴ…☆

今年一年の恵みに感謝して 愛する人の幸せを願って… できうる人はたいせつな人と一緒に食卓を囲んで暖かい夜を共に過ごしたい…

と言っても 今年は週の真ん中にクリスマスがあるのでそうもいかない方もいらっしゃるかも… だから、、 北欧での《ユール》にならって、 冬至から年末はいつでもクリスマス☆ ということで。。

北欧での冬至は 《太陽がうまれる日》。 あたらしい一年と、 あたらしい春と、 あたらしい命がはじまる日。。 
北欧のクリスマスには その年に亡くなった方の魂がかえってくるのだと 前にヨハン・テオリンさんの『冬の灯台が語るとき』に載っていたと書いたことがありましたね。 サンタさんばかりでなく そうした魂たちの為にもユールの食卓を賑やかに用意するのだそうです。

今年 旅立たれた方々… 今年はほんとうに大きな大きなお仕事をされた方々が天に召されました。 芸術・文学・美術… それらの分野の巨人たちがいなくなってしまいました。。 小澤征爾さん、 松岡正剛さん、 高階秀爾さん、 楳図かずおさん、 谷川俊太郎さん、、 ほんと それぞれの分野でのまさに知と芸術の巨人という方々でありました。

小澤征爾さん以外は お目にかかったこともお話したこともありませんけれど、、 でも 私という人間を形づくってきた中でそれぞれ決して欠かせない方々ばかりで、、 訃報を聞くたびに なんだか自分という存在の何パーセントかが失われていくような、 身がぽっかりと削り取られるような、 そんな感じがしていました。

この方々のいなくなった世界で、、 これから一体どなたを支えにしていったら良いのだろう… 誰がいる…? と友と話したこともありました。。 代わりになる人などいません。。 ただ 遺してくださった言葉、文章、音楽、絵、知識、、 それらは永遠のもの。 これからも道標として… 


 ***

先週末の冬至の晩に わが家もささやかなユールの食卓を楽しみました…





クリスマスイヴの今日は…

いまこのブログの左サイドバーに(PCのみ) いくつかの映像を載せてありますが、 先日 パリのノートルダム大聖堂が再建された記念コンサートが開かれて、 グスターボ・ドゥダメルさん指揮で行なわれたようです。。 オーケストラの演奏は公開されていないみたいですが、 ドゥダメルさんが何人かのソリストさんの歌唱をUPしてくださったので載せてあります。 大聖堂内部の映像も素晴らしいですし、 それぞれのお歌も本当に神々しい…

ほかにも らじるらじるでは ベルリン・フィルの ワルトビューネ・コンサート2024や、 バイロイト音楽祭 2024の音楽が公開されていたので 午後はそれらを楽しみましょうか…


今年のユールが (ドイツで起こったような…) もう何事も凶悪な事件も災害も起きませんように…



みんなが Happy Christmas でありますように…







 …♡…







 …やくそくどおり... silent night ...

今年の…

2024-12-16 | …まつわる日もいろいろ
快晴の東京です。 
朝は冷え込むようになりましたね、、 あんなに暑かったのに、 寒いから大根キムチ鍋ね… なんて季節がちゃんと来るとは… 煮込み料理が美味しい日々ですね…笑

今年もあと2週間ちょっと。。 どんな一年でしたか…?

12月になって、 今年の一字を考えるようになっていました。 昨年はこんな感じでしたね…(>>

「継」、、 今年一年 無事に繋いできました。。 無事、という文字のとおりに「なにごともなく」「こともなげに」日々を過ごしてきたわけではないと思うけれども、 振り返ればなんと速い一年だったかと思うほど 大過なく、つまりは無事に今日になったということです。

それでは… 今年の一字

  「生」

、、いきる? そんなあたりまえの漢字…? ええ、いきる。 それが第一の意味。

『生き延びるために芸術は必要か』という森村泰昌さんの本のことを書いたのは今年の6月でした。 あのときはパンデミックを振り返り、「不要不急」が叫ばれていた頃の「芸術とは…」必要か否か、、ということが主題でした。 自分が生きていくために、芸術は(文学や音楽も)どんな意味をもつのか、ということも含めて。。

そして長い夏を経てまだ強烈な残暑のつづいていた10月初め。 病院の診察で「再手術を受けるか否か」という話を先生として、、、 まさに 「生き延びるために再手術は必要か」という問いに自ら答えなくちゃならなくなって

生き延びるために、 今の私に必要なのは、、 手術にかける数カ月そして再び家に帰って(帰れれば、の話…)やり直すためのさらに何カ月かの空白の時間なのか、、 それとも 現在の続きにある穏やかな時間か、、 その答えはもう考えるまでも無かった…

「生」、、 それは単に生きている生命だけでは足りない。 「生活」であり私の「人生」というものでなくてはならないから。。

そして「生」とは、、 「なま」という意味でもありますね。。 そうです、 今年はたくさんの「生演奏」にも触れることが出来ました。 LIVEは生きることでもあるし、 ライヴでもあるんですもの。 今年も、1月のソヒエフさん指揮の公演から先月のネルソンスさんウィーンフィル、そしてカプワさん指揮の日フィルまで、 たくさんの公演に足を運びました。

ウィーンフィルの時に書きましたが、 音楽ホールの空間のなかで楽器が演奏されている、というそういう感覚ではなくて、 音楽という美がその場に魔法のように「出現する」という驚き、、 そう「生まれる・発生する」という意味での「生」もまた、 今年の私に限りない力を与えてくれました。

生まれては消えていく「音」の一生。。 そんなはかない幻のようなものなのに、 その美しさに震え、 涙し、 勇気づけられ、 そして消え去った後も記憶に胸に刻まれる、、けれどけっして再現できないもの。。 それはLIVEという「なま」の体験だから。。

「音」と書きましたけれど 「歌声」も同じ。。 「声」の旧字体は「聲」、、 下に「耳」という字が入っていますね、、 「声」はそれがとどく「耳」があってこそ、の音(おと)。 耳をもつ生きた相手がその場にいてこその「声」の一生。

この「生き生きとした」なまの公演への願望は、 また来年にもつづいていくことでしょう。 私を生き生きと力づけてくれるように。。 

さらにもう一つの「生」は、 「学び手」という「生」、、 学生、書生のことですね。 生涯、 学び手であろうとするちいさな努力、、 これも来年も続けていきましょう 少しずつすこしずつ。。 

というわけで 今年は 「生」。 もうちょっとしたら ゆっくりと美味しい「生一本」をいただけるお休みがくるかしら…? それも楽しみに・・・

 ***

さきほど検索したら 「Nobel Prize Concert 2024」の模様がオフィシャルで観られるようになっていました。 今年は ペトル・ポペルカさんの指揮ですって。 嬉しいです。


これから年の瀬への慌ただしい日々も、 美しい音楽とともに…



元気に駈けぬけていきましょうね… ☆彡






ぬくもり…

2024-12-05 | …まつわる日もいろいろ
桜の樹々が赤く染まってきましたね。 

都会の街路樹も 桜や花水木は紅葉に、 銀杏や欅は黄色く、 いまが美しい季節です。





今週は 難病関係の検査や 診断書のことやらで 連日病院に行かねばならず、 駅からちょっと歩くこともあって 結構くたびれました。。

それでもお天気は良いし 陽射しも暖かで 樹々は色づいて、 気持ち良く歩けて、、 このまえの検査で心臓の数値、 良くなかったのに、、 ちゃんと私 歩けているじゃない…?
、、家に帰ってひとやすみすれば、、 ほら、 寝込むことも無くまいにち動けているじゃない…? コンサートホールにもお出かけもして、、 何も問題なく過ごせているじゃない…?

問題ないよ。。



 ***

このあと寒波がやってくるそうですね



今夜はポトフを煮込みましょう。。 コトコトコト…


身体に優しく… あったかく…



ぬくもり 夜空にとどけ…
 

一会…

2024-11-17 | …まつわる日もいろいろ
昨日はサントリーホールへ。



「音」と 「楽」と 「愛」と 「喜」と

そのほかの何ものも入る余地のない特別な時間…



溶け合って  「美」になる…






我が人生は愛と喜び…


まさに。。

なんだか ひと足先にニューイヤーを迎えてしまったような…






ネルソンスさん 楽団員のみなさん しあわせをありがとう




本編のことは また書きます。。




うつくしい時間をとどめておけないもどかしさ…


それさえも 愛しさ…




良い休日を… ♪

おとづれを待って…

2024-11-12 | …まつわる日もいろいろ
このところ 
ひさしぶりに日本の現代作家さんの小説を読んでいたのですが、 日常をありのままに描くためでしょうか、、 会話の言葉が余りにがさつで読むのにうんざりしてしまい… せっかくの美しい秋の日も 気持ちまで騒々しくなってしまいそうで…

それで、 ひと昔まえに おそらくとても時間をかけて 丹精をこめて日本語に移されたであろう物語を開くことにしました。。





 …日がくれて高い帆の船がラフレイの方からそうっと入江に這入って来れば、家の南の窓に角(つの)の灯を掛けるのが彼の仕事であった。こうしてその報知(しらせ)はドウレンの島に伝わり、そこから、また別の角の灯によって、ロッセスの村にも伝えられるのであった。この微光(あかり)の音信(おとずれ)よりほかには彼が人間との交渉は稀であった。…
    (「うすあかりの中の老人」イエーツ 
        『火の後に 片山廣子翻訳集成』幻戯書房2017年)



きょうは作品のお話ではありません、、 上記の箇所を読んでいて、 「音信=おとずれ」と書かれていることに、はっとしました。 「灯(あかり)」のバトンタッチで船の到着(おとずれ)を知らせる という事と相まって、 報せ=便りのことを「音信(おとずれ)」とあらわしている事に 成程とあらためて気づかされたのです。

そして、、「音信(おとずれ)」とは、 音が次第にずれていく=伝わっていくことだろうか… それとも 音に連れられていくこと(おとづれ)だろうか… と気になりました。 ふりがなは(おとずれ)でしたけれども、、。

、、調べてみると、、
古来 神さまがいらっしゃるのを(姿が見えないので) 「音」として感じていたそうで、、 それで 神さまを招来する際には声をあげたり、鈴を鳴らしたりするのだと… そういえば、、と思い当たりました。 かつて大学で『延喜式(えんぎしき)』などの古代の儀式などを纏めた本などひも解いて、 言葉と祭礼の関係など少し調べたこと思い出しました。 

うまく説明も出来ませんので、 「音」と「神さま」のおとずれ(音連れ)のことについて幾つかの神社のサイトの説明がありましたのでそちらを…
 神戸・平野 祇園神社「神社の中のモノ・コト」>>
 出雲記念館「神社コラム・059◆神社の音・壱 」>>

、、そういえば 巫女さんが神さまを招来するために舞う際に、 手に鈴を持ったり腰に鈴をつけたりしているのも、 音によって降臨をねがっているとともに、 鈴というのは中が空洞で音がするわけですが、 「中空」というのは何かがそこから生まれる場所、という意味で 誕生や再生の意味もあるのだとか。。 鈴の代わりに古代では「蛹(さなぎ)」を腰に下げて舞ったのも誕生や再生を願うからだとか。。 これは確か、松岡正剛さんの『日本という方法 おもかげ・うつろいの文化』 (NHKブックス) という本に書かれていました。


「おとずれ」から話がひろがってしまいましたが…
わたしたちが日頃使っている「訪れ」という漢字を調べてみると、 「言」と「方」で あちこちと聞いてまわるという意味だそうですから、 自分が先へ出かけていくのは「訪れ」で、、

あちらからいらっしゃる、というのは「おとづれ」(音連れ・音信)なのかもしれません、、。


  君待つと 吾が恋ひ居れば 我が屋戸の 簾動かし 秋の風吹く

学校で誰でもが習う万葉集の額田王の歌ですが、、 この歌の「風」の気配もまさしく「音連れ」を願うものですね。


 ***


やはり 秋の日に騒々しいお喋りは似合いません。。 耳をすませて待つ風のたより、、 彼方からのおとづれ、、



どんな音とともに…




音信ありて…?