星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

冬至の夜に…   and silent night ...

2024-12-24 | …まつわる日もいろいろ
今夜はクリスマスイヴ…☆

今年一年の恵みに感謝して 愛する人の幸せを願って… できうる人はたいせつな人と一緒に食卓を囲んで暖かい夜を共に過ごしたい…

と言っても 今年は週の真ん中にクリスマスがあるのでそうもいかない方もいらっしゃるかも… だから、、 北欧での《ユール》にならって、 冬至から年末はいつでもクリスマス☆ ということで。。

北欧での冬至は 《太陽がうまれる日》。 あたらしい一年と、 あたらしい春と、 あたらしい命がはじまる日。。 
北欧のクリスマスには その年に亡くなった方の魂がかえってくるのだと 前にヨハン・テオリンさんの『冬の灯台が語るとき』に載っていたと書いたことがありましたね。 サンタさんばかりでなく そうした魂たちの為にもユールの食卓を賑やかに用意するのだそうです。

今年 旅立たれた方々… 今年はほんとうに大きな大きなお仕事をされた方々が天に召されました。 芸術・文学・美術… それらの分野の巨人たちがいなくなってしまいました。。 小澤征爾さん、 松岡正剛さん、 高階秀爾さん、 楳図かずおさん、 谷川俊太郎さん、、 ほんと それぞれの分野でのまさに知と芸術の巨人という方々でありました。

小澤征爾さん以外は お目にかかったこともお話したこともありませんけれど、、 でも 私という人間を形づくってきた中でそれぞれ決して欠かせない方々ばかりで、、 訃報を聞くたびに なんだか自分という存在の何パーセントかが失われていくような、 身がぽっかりと削り取られるような、 そんな感じがしていました。

この方々のいなくなった世界で、、 これから一体どなたを支えにしていったら良いのだろう… 誰がいる…? と友と話したこともありました。。 代わりになる人などいません。。 ただ 遺してくださった言葉、文章、音楽、絵、知識、、 それらは永遠のもの。 これからも道標として… 


 ***

先週末の冬至の晩に わが家もささやかなユールの食卓を楽しみました…





クリスマスイヴの今日は…

いまこのブログの左サイドバーに(PCのみ) いくつかの映像を載せてありますが、 先日 パリのノートルダム大聖堂が再建された記念コンサートが開かれて、 グスターボ・ドゥダメルさん指揮で行なわれたようです。。 オーケストラの演奏は公開されていないみたいですが、 ドゥダメルさんが何人かのソリストさんの歌唱をUPしてくださったので載せてあります。 大聖堂内部の映像も素晴らしいですし、 それぞれのお歌も本当に神々しい…

ほかにも らじるらじるでは ベルリン・フィルの ワルトビューネ・コンサート2024や、 バイロイト音楽祭 2024の音楽が公開されていたので 午後はそれらを楽しみましょうか…


今年のユールが (ドイツで起こったような…) もう何事も凶悪な事件も災害も起きませんように…



みんなが Happy Christmas でありますように…







 …♡…







 …やくそくどおり... silent night ...

今年の…

2024-12-16 | …まつわる日もいろいろ
快晴の東京です。 
朝は冷え込むようになりましたね、、 あんなに暑かったのに、 寒いから大根キムチ鍋ね… なんて季節がちゃんと来るとは… 煮込み料理が美味しい日々ですね…笑

今年もあと2週間ちょっと。。 どんな一年でしたか…?

12月になって、 今年の一字を考えるようになっていました。 昨年はこんな感じでしたね…(>>

「継」、、 今年一年 無事に繋いできました。。 無事、という文字のとおりに「なにごともなく」「こともなげに」日々を過ごしてきたわけではないと思うけれども、 振り返ればなんと速い一年だったかと思うほど 大過なく、つまりは無事に今日になったということです。

それでは… 今年の一字

  「生」

、、いきる? そんなあたりまえの漢字…? ええ、いきる。 それが第一の意味。

『生き延びるために芸術は必要か』という森村泰昌さんの本のことを書いたのは今年の6月でした。 あのときはパンデミックを振り返り、「不要不急」が叫ばれていた頃の「芸術とは…」必要か否か、、ということが主題でした。 自分が生きていくために、芸術は(文学や音楽も)どんな意味をもつのか、ということも含めて。。

そして長い夏を経てまだ強烈な残暑のつづいていた10月初め。 病院の診察で「再手術を受けるか否か」という話を先生として、、、 まさに 「生き延びるために再手術は必要か」という問いに自ら答えなくちゃならなくなって

生き延びるために、 今の私に必要なのは、、 手術にかける数カ月そして再び家に帰って(帰れれば、の話…)やり直すためのさらに何カ月かの空白の時間なのか、、 それとも 現在の続きにある穏やかな時間か、、 その答えはもう考えるまでも無かった…

「生」、、 それは単に生きている生命だけでは足りない。 「生活」であり私の「人生」というものでなくてはならないから。。

そして「生」とは、、 「なま」という意味でもありますね。。 そうです、 今年はたくさんの「生演奏」にも触れることが出来ました。 LIVEは生きることでもあるし、 ライヴでもあるんですもの。 今年も、1月のソヒエフさん指揮の公演から先月のネルソンスさんウィーンフィル、そしてカプワさん指揮の日フィルまで、 たくさんの公演に足を運びました。

ウィーンフィルの時に書きましたが、 音楽ホールの空間のなかで楽器が演奏されている、というそういう感覚ではなくて、 音楽という美がその場に魔法のように「出現する」という驚き、、 そう「生まれる・発生する」という意味での「生」もまた、 今年の私に限りない力を与えてくれました。

生まれては消えていく「音」の一生。。 そんなはかない幻のようなものなのに、 その美しさに震え、 涙し、 勇気づけられ、 そして消え去った後も記憶に胸に刻まれる、、けれどけっして再現できないもの。。 それはLIVEという「なま」の体験だから。。

「音」と書きましたけれど 「歌声」も同じ。。 「声」の旧字体は「聲」、、 下に「耳」という字が入っていますね、、 「声」はそれがとどく「耳」があってこそ、の音(おと)。 耳をもつ生きた相手がその場にいてこその「声」の一生。

この「生き生きとした」なまの公演への願望は、 また来年にもつづいていくことでしょう。 私を生き生きと力づけてくれるように。。 

さらにもう一つの「生」は、 「学び手」という「生」、、 学生、書生のことですね。 生涯、 学び手であろうとするちいさな努力、、 これも来年も続けていきましょう 少しずつすこしずつ。。 

というわけで 今年は 「生」。 もうちょっとしたら ゆっくりと美味しい「生一本」をいただけるお休みがくるかしら…? それも楽しみに・・・

 ***

さきほど検索したら 「Nobel Prize Concert 2024」の模様がオフィシャルで観られるようになっていました。 今年は ペトル・ポペルカさんの指揮ですって。 嬉しいです。


これから年の瀬への慌ただしい日々も、 美しい音楽とともに…



元気に駈けぬけていきましょうね… ☆彡






ぬくもり…

2024-12-05 | …まつわる日もいろいろ
桜の樹々が赤く染まってきましたね。 

都会の街路樹も 桜や花水木は紅葉に、 銀杏や欅は黄色く、 いまが美しい季節です。





今週は 難病関係の検査や 診断書のことやらで 連日病院に行かねばならず、 駅からちょっと歩くこともあって 結構くたびれました。。

それでもお天気は良いし 陽射しも暖かで 樹々は色づいて、 気持ち良く歩けて、、 このまえの検査で心臓の数値、 良くなかったのに、、 ちゃんと私 歩けているじゃない…?
、、家に帰ってひとやすみすれば、、 ほら、 寝込むことも無くまいにち動けているじゃない…? コンサートホールにもお出かけもして、、 何も問題なく過ごせているじゃない…?

問題ないよ。。



 ***

このあと寒波がやってくるそうですね



今夜はポトフを煮込みましょう。。 コトコトコト…


身体に優しく… あったかく…



ぬくもり 夜空にとどけ…
 

一会…

2024-11-17 | …まつわる日もいろいろ
昨日はサントリーホールへ。



「音」と 「楽」と 「愛」と 「喜」と

そのほかの何ものも入る余地のない特別な時間…



溶け合って  「美」になる…






我が人生は愛と喜び…


まさに。。

なんだか ひと足先にニューイヤーを迎えてしまったような…






ネルソンスさん 楽団員のみなさん しあわせをありがとう




本編のことは また書きます。。




うつくしい時間をとどめておけないもどかしさ…


それさえも 愛しさ…




良い休日を… ♪

おとづれを待って…

2024-11-12 | …まつわる日もいろいろ
このところ 
ひさしぶりに日本の現代作家さんの小説を読んでいたのですが、 日常をありのままに描くためでしょうか、、 会話の言葉が余りにがさつで読むのにうんざりしてしまい… せっかくの美しい秋の日も 気持ちまで騒々しくなってしまいそうで…

それで、 ひと昔まえに おそらくとても時間をかけて 丹精をこめて日本語に移されたであろう物語を開くことにしました。。





 …日がくれて高い帆の船がラフレイの方からそうっと入江に這入って来れば、家の南の窓に角(つの)の灯を掛けるのが彼の仕事であった。こうしてその報知(しらせ)はドウレンの島に伝わり、そこから、また別の角の灯によって、ロッセスの村にも伝えられるのであった。この微光(あかり)の音信(おとずれ)よりほかには彼が人間との交渉は稀であった。…
    (「うすあかりの中の老人」イエーツ 
        『火の後に 片山廣子翻訳集成』幻戯書房2017年)



きょうは作品のお話ではありません、、 上記の箇所を読んでいて、 「音信=おとずれ」と書かれていることに、はっとしました。 「灯(あかり)」のバトンタッチで船の到着(おとずれ)を知らせる という事と相まって、 報せ=便りのことを「音信(おとずれ)」とあらわしている事に 成程とあらためて気づかされたのです。

そして、、「音信(おとずれ)」とは、 音が次第にずれていく=伝わっていくことだろうか… それとも 音に連れられていくこと(おとづれ)だろうか… と気になりました。 ふりがなは(おとずれ)でしたけれども、、。

、、調べてみると、、
古来 神さまがいらっしゃるのを(姿が見えないので) 「音」として感じていたそうで、、 それで 神さまを招来する際には声をあげたり、鈴を鳴らしたりするのだと… そういえば、、と思い当たりました。 かつて大学で『延喜式(えんぎしき)』などの古代の儀式などを纏めた本などひも解いて、 言葉と祭礼の関係など少し調べたこと思い出しました。 

うまく説明も出来ませんので、 「音」と「神さま」のおとずれ(音連れ)のことについて幾つかの神社のサイトの説明がありましたのでそちらを…
 神戸・平野 祇園神社「神社の中のモノ・コト」>>
 出雲記念館「神社コラム・059◆神社の音・壱 」>>

、、そういえば 巫女さんが神さまを招来するために舞う際に、 手に鈴を持ったり腰に鈴をつけたりしているのも、 音によって降臨をねがっているとともに、 鈴というのは中が空洞で音がするわけですが、 「中空」というのは何かがそこから生まれる場所、という意味で 誕生や再生の意味もあるのだとか。。 鈴の代わりに古代では「蛹(さなぎ)」を腰に下げて舞ったのも誕生や再生を願うからだとか。。 これは確か、松岡正剛さんの『日本という方法 おもかげ・うつろいの文化』 (NHKブックス) という本に書かれていました。


「おとずれ」から話がひろがってしまいましたが…
わたしたちが日頃使っている「訪れ」という漢字を調べてみると、 「言」と「方」で あちこちと聞いてまわるという意味だそうですから、 自分が先へ出かけていくのは「訪れ」で、、

あちらからいらっしゃる、というのは「おとづれ」(音連れ・音信)なのかもしれません、、。


  君待つと 吾が恋ひ居れば 我が屋戸の 簾動かし 秋の風吹く

学校で誰でもが習う万葉集の額田王の歌ですが、、 この歌の「風」の気配もまさしく「音連れ」を願うものですね。


 ***


やはり 秋の日に騒々しいお喋りは似合いません。。 耳をすませて待つ風のたより、、 彼方からのおとづれ、、



どんな音とともに…




音信ありて…?

Adagio…

2024-11-08 | …まつわる日もいろいろ
ようやく体調も戻って、 ようやくの衣替えをしていた昼下がり…

郵便屋さんがポストに入らないから、と包みを届けてくださいました。 静岡へ旅したお友だちからの海の幸みやげでした(嬉) 温泉にも行かれたようで、 お湯の暖かさが恋しい季節に変わりましたね、、 

木枯らしの報せ、 色づき始める山々、、 北の方からはとつぜんの雪のたより、、…

一週間も経たないうちに慌ただしく季節がうごいていきます。。 早くも冬へと、 年末へと、、 追い立てられるような気もするけれど、 でも 街の色 光の色が優しく変化していくことを 日々嬉しく感じている自分もいる…


今朝、 ARTE Concert で アヴィシャイ・コーエン・トリオのライブが公開されているのを知りました。 以前たしか書いたことのある 若い女性ドラマーさんとのトリオ。 先月、来日されていたのですね、、 オーケストラとの共演もされるという話題を以前に見て、 行けたらいいのに… と思っていたのでした。

でもトリオのライブが観られるのは嬉しいです。
 Avishai Cohen TrioLeverkusener Jazztage 2024(ARTE Concert)

こんどの日曜日には、 ニコ響でノット監督&東響さんの演奏会の中継もあります。 こちらも行きたかったけれど(今月の予定では…と)諦めていた公演、、 中継で見させていただけるのもほんと嬉しいです。
 ニコニコ東京交響楽団>>


お部屋でライブ…


あたたかい飲み物と ひざ掛けを用意して…

足早の季節が すこ~しゆっくりと流れるように…


Adagio…



よい週末をお過ごしくださいね

11月…ちょっと待って…

2024-11-06 | …まつわる日もいろいろ
ぷれいばっく プレイバック…

…は出来ないのですよね(笑 …人生の時間は。。 早、11月も6日です 明日は立冬。

今年は空気の澄んだ秋晴れの日がとても少なかった気がします。 気温も真夏からあっという間に初冬の気温に急降下、、 大好きなニットのカーディカンの出番がありません… って、 たしか昨年の今ごろも書きましたね… 
(日本の気候も確実に変わってきていることを感じます…)

だけど昨日は 少し風が冷たかったけれど、 ニット一枚にベレー帽という格好で お薬いただきにクリニックへ行って来ました(←たいしたお出掛けではありませんが…(^^;

先月の病院での心臓エコーの結果を先生にお見せして、、 でもいつもポジティブな言葉をくださる先生曰く (あなたの場合はこんな感じで穏やか~に推移していきそうな気がするよ…)って。。 (わたしもそうなら良いなとオモイマス…)

 ***

ほんとうは先週末の連休ずっと、 体調が悪くてご飯もあんまり食べられなくて、 本も読めず 音楽も聴けず なんにも出来ない日々がつづいてしまいました。。 お天気が回復したのでどうしても、と思ってお洗濯だけはなんとか動いて、、

大好きな秋の日になにも出来ないのは本当に悲しくなるけれど、 そんなことは悔やんでいられません。 何日間か無為に過ごしてもまた動ける日がくれば途絶えてた事、 大好きな事、、 始めるだけ。。




いま 大好きなもの。 だいすきな音…


ぽーん… ♪



まずはチューニング、、 こころも。  からだも。

うつくしの週のはじまり…♪

2024-10-07 | …まつわる日もいろいろ
土曜日はミューザ川崎へ クシシュトフ・ウルバンスキさん指揮 東京交響楽団 名曲全集第200回を聴いてまいりました。

ご出産を経て復帰された小林愛実さんのファンのかたもとても多いと見えて、 満員御礼の会場。 ピアニストのお友だちにも逢えて、 楽しい、心躍る、 そしていつもながらの才人ウルバンスキさんの導く音楽の展覧会に、 終演後お友だちと大きく頷き 「流石ね!」と言葉を交わした 今回もまた印象に刻まれるコンサートでした♪

感想はまたあらためて書くとしまして、、 ウルバンスキファンにとっては嬉しく 次回の川崎定期演奏会のようすがニコ響で中継されます。 こちらもまたとっても楽しみです! きっとまたたくさんのコメントが画面に流れることでしょう。。 今度は クロアチアのピアニスト デヤン・ラツィックさんとのラフマニノフ ピアコン2番と、 タコ6番という 緊張感みなぎる演奏会になるかも… 楽しみです。


今朝は 夜明けの海上が木星色の美しいグラデーションになっていました。。 わずかな時間で消えていってしまったので フォトは撮りませんでしたが、 これから秋から冬にかけて、 夜明けの空をたのしむことができそうです。


うつくしい季節に…



うつくしい音楽と…



うつくしの人のしあわせを願って…



 ***


さて!   ダルビッシュさん観なきゃ…! (←天邪鬼…)


それでも… すばらしき日常。。

2024-10-04 | …まつわる日もいろいろ
昨日 スーパーに寄ったら、 10月4日は「いわしの日」とありました。 イワシは邪気を払うと言うけれど、、 それは 春の節分、よね…?

昨日 病院の金木犀は まだいちめん緑の生垣。。 心做し甘い香りを感じたような… それは私の期待かな…? とおくまで届く芳しい香りはやすらぎの贈り物。


昨日は通院日でした。 

あらかじめ想像していた通りの検査結果で、、 昨年よりもまた少し悪化しているとのことでした。 、、今 ふたつの手術を勧められていて、、 ひとつは心臓の手術、 もうひとつは眼の手術

きのうは心臓の検査。

、、すでに手術適用の状態であるという説明をしてもらって、、 でも 先生も分かっているらしく 「したほうが」とも 「しますか」とも 言わない。。 あまりに難手術なのは先生も承知のこと、、二度目だから。 だけど このまま治ることは無いし、 来年はまた少し悪くなっているだろう、、 悪くなるほどに手術のハードルは上がっていく。 リスクは上がっていく…   でも…

「やりません」 「ん、わかった。 じゃ、また半年後に検査…」 こうして診察は終わりました。。


とてもシビアな話だけれどこれが現実。。 だけど心配しないで。。 毎日苦しみに喘いでいるんじゃぜんぜん無くて、 まいにちご飯をつくって 美味しくいただいて 本も読んで ときどき出かけて 音楽も聴けて ギターも弾けて…

このすばらしき日常を どうして手放せて・・・?


宇宙飛行士が地球を離れて空へ飛び立てるのは、 リスクを冒してでも得られる価値のほうを信じているから。。 たぶん、、 綿密に準備した有人ロケットのリスクよりもわたしのリスクは高くなるんじゃないかな… そしてまた、 飛び立たないでいたとしても 地上での命のカウントダウンはゆっくりと続いていくのだけど…。

 ***

こうして かけがえのない日常は きょうも あしたも 続きます。






あらたな翻訳で出版されました… と7月にお知らせした本 イーディス・ウォートン の『イーサン・フロム』(白水Uブックス)を次に読もうと思っています。 昨年の10月に旧訳の本で読んだ時もたいへん心揺さぶられた小説でした。 あのとき まだよくわかっていないところ、 何かはっきりしていないもの、、 新しい翻訳でもう一度たしかめてみたい思いもあります。

イーサン・フロムの人生、、 艱難辛苦と言えるような 終わることの無い困難。 だけどその人生を彼は放棄してはいないし もう一度逃げ出そうとも思っていないだろう。。 それは慣れであるとか 諦めというものなのかしら… 絶望的な状況でさえ ひとは慣れていくこともできる、、 感じなくなるというか… でも イーサンの今はそういうものだろうか…?

イーサンの人生にも 美しいと思える尊さがきっとあると思う。。


困難や 苦しさは それはイコール 不幸というわけではないと思うし、、 だって、 苦しい あぁしんどい、、と言いながら 人は山道を登っているでしょう…? 山道の傍には美しいものがたくさんあるから。。 キツイ くるしい と汗をかきながら眼を輝かせている。。

 ***

というわけで


日常は、、 人生は、、 貴いものです。 



そんな日常を わたしは愛してます。





愉しい週末をお過ごしくださいね

Arpeggio…

2024-09-30 | …まつわる日もいろいろ
9月が終わります…

前回の日記以来 ずーっとギターばかり弾いています。 まるで子供のように…


ジョージの Something は前半だけはなんとかクリアしました。 ジョージのソロをアコギでどうしようか… そのまま綺麗に弾いていらっしゃる動画を視つつ、 アルペジオからの流れでなにか品よく弾けないかしら…と 四苦八苦しながら。。

愉しい…


ほんと 楽しい ♡



・・・ クリスマスまでには 吉井和哉さんのバッカを弾けるようになるつもり。 アルペジオで。。  きょう初めて弾いてみたところだけど…
 (ナイロン弦にした一番の理由は、 アコースティックギターでバッハをなにか弾けたらいいなぁ…と思ったの。 バッハが バッカに… 笑)


 ***


今週は 心臓の検査の週… (ほんの少しゆううつ…)




10月も 




元気でいようね

Sturgeon ハーフムーン

2024-08-19 | …まつわる日もいろいろ
お月さま・・・

昇ってきたと思ったら すぐに雲のなかへ…

今は 豪雨がせまってきています






スタージェンムーン。



雨雲のむこうだからといって満月が欠けるわけでもなく 月満ちる夜のちからはきっと地球にふりそそいでいるよね…



願いごと



地球を あなたを  お守りください


予期…を 佳きに…

2024-08-10 | …まつわる日もいろいろ
今朝一番で 衝撃的なニュースが・・・

東京交響楽団さんの音楽監督ノットさんの後任に ロレンツォ・ヴィオッティさん!
 https://tokyosymphony.jp/news/52081/

2026年4月から3年間。 まだ少し先のことではあるけれども、、 う~む 全く予期していなかったな~~~ ヴィオッティさんとは。。

ヴィオッティさん&東響の指揮はいままでに2度見ています。 23年9月の「英雄の生涯」(>>)と、 19年7月の ドヴォルザーク7番(>>)。 さっき読み返してみましたが ヴィオッティさんの指揮に私が戸惑っていた印象ばかり… 髪をおもむろに掻き上げたりするのが気になって サッカー選手がよく使っているようなヘアバンドでも持ってってあげよか… なんて正直思ったり… 、、でもまあ… 演奏の記憶は悪くはなかったですし、 「英雄の生涯」はニコ生でも見直したし 過去の公演中でもとても記憶に残っている演奏でした。 、、でも 音楽監督とは想像してなかったな~~、 ウルバンスキ氏が他へ行ってしまわれたし、 ポペルカさんなら凄い!と思ったけれど急に超有名になってしまわれたし、、

来月来られるオッテンザマー氏や 6月にデビューされたマトヴィエンコ氏とかが候補になっているのかな… などと考えたことはあったのですが ヴィオッティ氏は頭に無かったです。

、、驚いたことはおどろいたけれど、 ヴィオッティ氏は華もあるし 指揮姿もエネルギッシュだし イケメンかつお洒落でそれはそれは人気も出そうですし、、 ファッションブランドのアンバサダーなど務められる程だし、、 だからこそ尚更 想像しなかったんですよね、、 年間何度も来日されるの? サマーミューザも振ったりされるの?

余りにも見た目がノーブルだから想像の範疇に無かったんですが、、 音楽面で考えれば、 ノット監督のチャレンジングな精神が大好きだったので、 ヴィオッティさんにも是非とも東響さんと新たな冒険に挑戦していただきたいと思います。 オペラティックなものなどはとても似合うだろうと以前にも思いましたが、 だからこそ意外性のあるプログラムも期待してしまいます。。 なんて言って、、 その頃までわたしが元気でいられるか わかりませんけど・・・(苦笑

 ***

お盆のお休みがはじまろうという時に、 西での地震につづいて 昨日は神奈川で地震。。 そして台風や大雨、 猛暑。。

せっかく旅を楽しめる日常が回復したかと思ったら、 海にも入れないのは 子どもさんとかとっても残念だろうと思います、、 せめて子供たちの夏休みの間くらいは 楽しく穏やかに過ごさせてあげたいものなのに・・・


、、 お盆のお休みと関係ないわたくし宅は今週も来週も 平常運転。

..

前回の手術の後、 東京オリンピックが見られるかしら…? と考えていましたね・・・ 東京五輪も、 その4年後のパリ五輪も、、 楽しく見ています。 おとといも 猛暑のなか歩いて病院まで行って来ました。 (つぎの手術… なんて話も出るには出ているのだけど、、 決断はまだできない…)


26年度のヴィオッティさんの公演も 見に行けたらいいな・・・



まいにち まいにち がんばろうね。。




どうぞ 良いお休みを。



今宵、月のカフェで…

2024-07-19 | …まつわる日もいろいろ
梅雨 明けましたね。





暑くてもやっぱり 腫れているのが好いです… こんなふうに雲のフォトを撮るのもひさしぶり。。

 ***

先日、 月に大きな竪穴が見つかったというニュースがありましたね。

 月の地下に見つかった“空洞”は、月面探査に役立つかもしれない(wired.jp)

月の表面の穴というのは これまでにも見つかっていたそうなのですけど、 今度のは地下で横方向にも広がっているそうで、 将来の月面での滞在に有効利用できるかもしれないと…。

この記事をみていて思い出した本。 


『月の番人』 トム・ゴールド著 古屋美登里・訳 亜紀書房 2021年 (亜紀書房ウェブショップ>>

原題は「MOON COP」 月に人が住んでいる時代。 月の住人の暮らしを見守るお巡りさんの話。

淡々と、、 ちょっとおかしく、 ちょっと物哀しく、 そして可愛らしく せつない。


ほんとうに月で人が暮らす日がくるのかな…  ほんとうに大きな地下空間だったら、 そこに安全な居住地が出来て 街がつくれるのかもしれないな…

そしたら ほんとうに月のお巡りさんが 深夜のパトロール。


月のカフェに立ち寄ったりもして…



今宵は十三夜。



月のカフェからずっと地球を見ていたい…


熱い夜…

2024-07-07 | …まつわる日もいろいろ
金曜日、

お仕事で上京された先輩と6年ぶりの再会。 今回もうお一人ご一緒されたお仲間とは、じつに16年ぶりの再会(嬉!)

お仕事後の待ち合わせまでの時間、 (今年はじめての…?)カフェでシフォンケーキを。。


、、炎暑の昼下がり… 古めかしいホテルのカフェで暑さをやりすごしている つば広のお帽子など似合う老女をめざそう… なんて、 無謀な憧れを抱いてましたが、、 とても静かなカフェで戸外の暑さをやり過ごすという目的だけはクリアできました。 お気に入りのワンピース着て、 なつかしい本を片手に。。


その後 先輩方とは なんと深夜零時までお話しつづけてしまいました。。 気がついたら時計の針が重なりそうになってる・・・! 
先輩方は近くのホテルへタクシーでお帰りになりましたが、 私と、連れて行ってくれた友は、 もうJRしか動いておらず、、 こんなのは20年以上ぶりかしら・・・

かつては十何時間も、 場所を替えつつひたすらひたすら話し続け 飲み続け、、 などということを何度も繰り返していた先輩方とのお付き合い。。 何年のときの隔たりがあっても、 語るべき話にはすぐに熱中して、 現在の関心事、 読むべき本、 調べるべき事、、 これからのお仕事の可能性、、 18歳も年上の(ご高齢と言ってもよいはずの)先輩の口から、 つぎつぎにこれからのやるべき事の方向性、 可能性のお話が飛び出してくる。。 アドバイス、 なんて私にはなにひとつ出来るわけはありませんが、 ほんとうに熱心に眼をかがやかせて語り続けるお話を よろこんで聞かせていただくことだけは出来ました。


こんな気持ちで議論を重ねていたこと

ほんとうにひさしぶりに思い出しました




これからの話をつづけていられる限りは、 私も命の限りせいいっぱい元気でいなければと気持ちを新たに。。

炎暑はやり過ごしても 熱い議論はなくさないように…



楽しかった…







水の中の環

2024-06-14 | …まつわる日もいろいろ
フランソワーズ・アルディさんの訃報を今朝知りました。

6年前に買ったアルバム、 あれが最後のアルバムになったのでしょうか…(そのときの日記>>) 
あのアルバムを買ったきっかけの曲 「You're My Home」、、 英語の歌詞だから 私にも聴いていて意味がわかることが出来たというのと、 私も当時 身体の不調や 加齢や よくわからない症状?のなかで 毎日すべきことをなんとかこなそうと頑張る自分と この歌の歌詞を重ね合わせていたのでしょう… 

フランソワーズ・アルディさん 年齢でいえば まだそんなにご高齢ではなかったけれども、 数年来ずっとご病気に苦しんでいるという報道を知っていて、 仏語の報道だったけれど 苦痛のために尊厳死を求めているという程の記事も読んでいたので、 フランスでも緩和ケアの医療は進んでいるだろうに、 どうにかもっと苦痛のない生活を送ることができないものかと、 海の彼方のこととはいえ ずっと気懸りでした。


フィガロジャポンのサイトに 訃報とともに フランソワーズ・アルディさんの60~70年代の写真がたくさん掲載されていました (写真で見る永遠のファッションアイコン、フランソワーズ・アルディ。>>

60年代のアルディさんを同時代で見ていた筈はないけれども、 70年代の姿はたぶん雑誌や何かで目にしていたんだと思います(フレンチポップも大好きな子供だったし)

ジェーン・バーキンやマリアンヌ・フェイスフルや、 ファッションアイコンとなった当時の女性シンガー&モデルさんの中で、 フランソワーズ・アルディはどこか真面目な女学生風というか、 タートルネックのセーターにひざ丈のスカートとか、 飾りのないワンピースとか、、 それで前髪をちょっと斜め分けにして唇を結んで…

今それらの写真を見ると、 驚くほど自分たちの小学生時代のお洋服が影響を受けている事にも気づきます。 そして髪を斜め分けにした真面目そうなアルディさんが、 自分の親友の とても賢く美しかったお姉さまにとても似ていると 先程びっくりしたところです(親友の話は4月に書きましたね…)


Françoise Hardy - You’re My Home (Studio Session)



お年を召してからのアルディさんも とても美しい方でした。 このMVで歌われているように、 私もまだ これからも 毎日闘っていくつもり…。 ね、 私がんばってるでしょう…? そう貴方に示すために…


今日のタイトルは 67年のアルバム『もう森へなんか行かない』のなかの 好きな曲 「Des ronds dans l'eau」の日本語タイトル。 川面に石を投げて水切りをする遊びのこと。 その川面にできるたくさんの水の環 のことらしい。。 


おとなになって、



頑張り過ぎてしまう誰かさんへの


そんな歌なのかもしれない…