この2日間 待ちに待ってたアルバムが届いた~。
Rich Robinson - Through A Crooked Sun
先に言っちゃいます、 これすごく良いアルバムです。。 Black Crowes の弟、 リッチ・ロビンソンについては、 ブラック・クロウズ時代も べつにギターにおおっ!と惹かれたこともないし、 特に頭に無かったんですが、、
昨年10月にソロを出していたことを たまたま知ったのが3日前、、 どんなかな~、、と 数曲ネットで聴いてみたところ (なかなか良いじゃないか!)と。。
、、ぶっとく歪ませたレスポールとかの音色は ここではほとんど全く聴かれません。 ブラック・クロウズぽくも全然ありません。 リッチのヴォーカルは、 声質で言ったら ジャクソン・ブラウンさんとか、 ジャック・ジョンソンさんとか? そう思うのは、 音的にも彼らを想わせるフォーキーなところがあるからかな…?
泥臭いサザンロックの感じは無くて、 スワンプなギターに、 ちょっとサイケだったり、 ちょっとフォークだったり、 ちょっとピンクフロイドだったり、、 ちょっとビートルズだったりが 混じる辺りは、、 昨年書いた Jonathan Wilsonさん(
>>)とも少し似てるかも。。。 でもジョナサン・ウィルソンさんの方が 曲づくりも歌も巧い、、(笑)
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じゃ、、 何が決め手だったかと言うと、 このアルバムの「鍵盤」の音が ものすごく良かったからなんです。。。 試聴した時、 (誰これ? 誰?)って、 思わず検索してしまったのでした。
それぞれの曲のクレジットは こちらに載っていました(wiki
>>)。 キーボードプレイヤーは複数参加しているんですが、 とりわけ Karl Bergerさんのピアノと 「metallophone=鉄琴」! これが素晴らしいです。 カール・ベルガーさんというのはもう77歳にもなる ドイツ出身のビブラフォン&ピアニストだそうでして、 有名なところでは、 ジェフ・バックリーの「Grace」のストリングスアレンジをした人だそう。
Conversations / Karl Berger (Amazon.com)
もうひとりは、 John Medeskiさんで メデスキ・マーティン&ウッドの、、 こちらもジャズ畠のかたですね。
そして もうひとり、 古めかしいエレピやハモンドの音色を奏でているのが Steve Molitzさんという人で、 この方は今 リッチのバンドのツアーメンバーでもあります。 もともとは 「Particle」 という自身のバンドを持っていて、、 そちらは プログレ+ジャズ+フュージョン+エレクトロニカ(?)な、、 ワタチにはよくわからな~い激しいジャムバンドなのでありました。
Launchpad / Particle (Amazon.com)
こういう、 それぞれ個性的なキーボードプレイヤーも加わって、 リッチのブルースに、 ジャズ系、 プログレ系、 サイケデリック系な味つけがされているのかも、、 いや、 リッチのそういう嗜好で こういうジャズ畠のプレイヤーを選んだのかも… どっちにしても大成功だと思いまする。。 (ぜんぜん大袈裟に目立ってるわけじゃないけどもね)
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もちろん ギタリストのアルバムらしく、 弦の音もアコースティックから スライドから とても多彩で どれも自然で気持ちの良い音です。 オールマンの Warren Haynesさんがスライドで、 ディランバンドにもいらした Larry Campbellさんがペダル・スティールで 参加もしているのだけど、 言われなきゃわからないくらい(言われてもわからないくらい)さり気なく溶け込んでます。
ラジオで流れそうなキャッチーな曲も余り無く、 とても地味なアルバムではあるんだけど、、 頭から終わりまでずーっと 通して聴いていたい 好いアルバムだと思います。
オフィシャルサイトの↓ music で数曲聴けます。
http://richrobinson.net/
ラジオ局でのライヴ(フリートウッド・マックのカヴァー)
Rich Robinson - Station Man (Live in the Bing Lounge)
(…が じつはライヴ演奏↑はそんなに好きじゃない・笑。 アルバムを聴いてくだされ)