星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

The Crimson Projekct at Club Citta Kawasaki / Mar.16, 2013

2013-03-19 | LIVEにまつわるあれこれ
クリムゾンプロジェクト 楽しかった~♪

まず こちらへ↓ Tony Levinさんのサイトに写真がいっぱいUPされています~。 レヴィンさん、、 ポスターではあんな恐いお顔をしておりますが、 ステージからばっしばし写真を撮ってはニカっと笑っていらっしゃいました。

川崎の街を探訪するメンバーの姿がとっても楽しい!
http://www.papabear.com/tours/cpjapan13/cpjapan13_1.htm

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クラブチッタは、 2011秋のイタンリアン・プログレ・フェス以来。。 

今回も楽しかったわ~。 ステージは近いし、 座って観られるし、 女子トイレは空いてるし(笑)、、 全部で女子は20人くらいだったでしょうかね、、、


最初に、、 スウェーデンのアングラガルド。
シンフォニックプログレというんでしょうか? 抒情プログレというか、、 70年代のクリムゾンのような、 タンジェリン・ドリームのような、 イエスのような、、 聴いていると日本のプログレ好きがいかにも好きそうな メロディアスな旋律が出てきたり、 変則的な曲展開になったり、、

相当聴き応えのある曲づくりだと思うのですが、、 欲を言えば、 それぞれがもうちょっとテクニシャンだと すごい迫力になると思ったんですけど。。 フルート、トランペット、鍵盤、メロトロン、風船…(膨らませたあと、びーーーって音出してた)、、 いろいろめまぐるしく楽器を替えたり、 いろいろ変則的に面白かったのだけど、、 基礎になるドラムスとベースがびしっとキマらなかったり、 ギターが音抜けたり、、 ほんのちょっとずつ足りない気がした。。

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20分の休憩をはさんで、、 

今回の来日メンバーは、 
エイドリアン・ブリュー(ADRIAN BELEW)/(g,vo)
トニー・レヴィン(TONY LEVIN)/(b,stick)
パット・マステロット(PAT MASTELOTTO)/(ds)
マーカス・ロイター(MARKUS REUTER)/(g)
ジュリー・スリック(JULIE SLICK)/(b)
トビアス・ラルフ(TOBIAS RALPH)/(ds) 
ということで、 トニー・レヴィンさんのスティックメンの3人と、 エイドリアン・ブリュー・パワー・トリオの3人が合体してるのですね。

のっけに、、「Red」でびっくりしました。。 エイドリアン・ブリューさん、 にっかにっか笑いながら、 みょーーんわにゃぎゃぎゃぎゃーーーー、、というギターを弾きまくります。

私、、 「ディシプリン」以降のクリムゾンて、 個々のアルバムや楽曲のタイトルとか全然おぼえてなくて、 曲目がわかったのはこの最初の「Red」と、 4曲目の「Elephant Talk」と、 最後の「THELA HUN GINJEET」くらいだったのですけど、、 もうどれもこれも楽しくて 子供みたくお眼目くりくりさせながら 口ぽかんと開けて見ていたに違いありません。

なんたって、 全員それぞれが凄い。 マステロットさん、 すんごい形相でドラムセットの檻から飛び出しそうなライオンみたいなお顔で、 キメの時には立ち上がってシンバルびしっと止めたりして、、 どんなにか怖い人かと思ったら、 最後に前へ来てくれたら人の良いおっちゃんみたいだったし、、

もう一人の若いほうのドラマー、 トバイアス・ラルフ(って呼んでましたね)さんは、 マステロットさんをしっかり見ながら、 機銃掃射のような連打を浴びせて、、 そのふたりのドラムスが重なり合ってアフロビートのような、 和太鼓乱れ打ちみたいな、 気持ちの良いこと。。

トニー・レヴィンさんは10弦? 12弦?の縦型のスティックベース(ベースなの?)で、、 時に、 指にお箸をつけて叩いてましたね。 あれ何て言うの? ほんとにお箸みたいだった。 よくあれでどの弦を叩いているかわかるな~、、と感心。

一方の女性ベーシストのジュリーさんは、、 一番向こう側でよく見えなかったけど、 ぶ~んと弦をスライドさせたり、 チョッパーしたり、 要所でいい感じに目立ってました。 何たってお姿がカッコいい。

マーカス・ロイターさんは、 タッピングで弾くギターと、 MIDIがすごかった。 マステロットさんのドラムスと、 MIDIで、シンセのように壮大に奏でながら弾いていた曲がすばらしかった。 

、、でエイドリアン・ブリューさんは もう元気いっぱいで 変態サウンドを奏でて(スミマセン)、、 奇声を上げていらっしゃいました(笑) 、、あ!、、 弓でギターを弾いたりもしました。 その後、 レヴィンさんも弓で弾いたりもしてました。


CDで80年代、 90年代のクリムゾンを聴くと、 なんだか気持ちよく聴いてるだけで終わってしまうんですが、、 実際に弾いている状況を見ていると、 ほんと面白くって、、 あっちこっちをキョロキョロ。。 変則的なビートも、 あれだけリズム隊がしっかりしていると気持ちの良いこと。。 アンコールの「Frame by Frame」「Thela Hun Ginjeet」は総立ちでみんなノリノリでありました。

トニー・レヴィンさんのページに載っている写真は、、 その時のノリノリ状態の客席ですね。
 
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あ、そうだ。。 エイドリアン・ブリューさん、 ナイン・インチ・ネイルズの今年のツアーに一緒に出られるのですって?? 今年のフジロックでも、 にっかにっか笑いながらギターをわぎゃぎゃぎゃぎゃーーーって言わせるブリューさんが見られるのでしょうか。


メタルプログレな クリムゾン・プロジェクトはほんと楽しゅうございました。 またいこ、、チッタ。

、、あ そうだ、 ここに書いておこう。。 Lazuli 呼んでください。 見てみたい!

2年前と6年前、、

2013-03-11 | …まつわる日もいろいろ
2年前の3月からの日々を思う時、、 6年前のじぶんの日々がなんとなく思い出される。。

退院して 家に帰ってきたあと、 家族が仕事に行っている一日の大半の時間を ひとりで過ごしてた。 家は病院とちがって 広い空が見えて 静かで 心地よくて、 誰に気をつかう必要もなかったけれど、、

なぜだか TVを見るのも 音楽を聴くのも 本を読むのも、 しばらくはダメだった、、 どきどきしてきてしまって。。。 たぶん自律神経のコントロールができなかったんだろうけど、、 病室のおばあさんも似たことを言っていた、、 携帯電話で話をするのもダメだし、 携帯メールを打っている娘の姿を見るのもダメだったって。。

不安神経症みたいなものだと思う。

身体がまだ自分のものじゃない、、 心もまだ極限状況から抜けきっていない、、 たぶんそういう状態。 、、でも、、 もう一人でしっかりと夜までの時間をがんばらなきゃ、、

好きだった音楽も、 活字も、 神経がふるえて受けつけないときに、、 私を助けてくれたのが、 通信販売のお洋服のカタログでした。 いろんなお洋服を着た いろんなモデルさんたちの写真ばかりが並んでいるカタログを 何度もなんども ただめくって眺めてた。 これがいい、とか これ欲しい、とか 思うわけじゃなくって、 ただ キレイなお洋服の写真を見るだけ。。 恐怖とか、 不安とか、 考えないで、 心をフツーにしているための道具が カタログだった。

そんな日々がしばらく続いて、、

でも その頃は 音楽や小説を手に取るとか、 仕事に復帰するとか、 そんなことは全然大事なことじゃなかった。 全然。 まったく。 そんなことよりも、 とにかく 毎日ちゃんと生きていることだけが大切だった。

 ***

そうして、、

2年前の震災の時には、 以前からの職場に泊まり込んで仕事もしていた。

今は、、
戦場でつぎつぎに人が亡くなったり、 愛する人と別れたりする小説も、、 小説として いまは全然怖がらずに読むこともできるようになった。 読みながらいっぱい泣いたりもするけれど、 でもそれは恐怖とは違う。

「薄紙を剥ぐように…」って 子供のときの手術のあと、 ウチの母がよく言ってた。 薄紙を剥ぐように良くなるからね、、って。。 その言葉の意味がほんとうに実感された。。 すごい時間がかかるし、 何も変わっていないようにも感じられる。 もう元には戻らないかも、、って思う。 でも、、 変わっていく。

、、だから、 さまざまなつらいことや 苦しいことも、 少しずつ変わっていって欲しいと願っています。

まだ2年。。

心やからだを癒すのは そんなに急がなくてもいいから。。

空。。

2013-03-10 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
黄色く煙った空を見ながら・・・

 「…風に乗ってゴビ砂漠から細かい砂が飛んできて、何もかも黄色い砂で覆っていく。…」

と書かれた小説を読んでいます。。 ミハイル・シーシキンの『手紙』という小説。 まだ途中だけど・・・

、、自分に宛てられたような手紙、、、 自分が書いたかもしれない手紙、、 
いろんな頁で そんな風に思うひとは多いかもしれない。。


なにがおこっているんだろう。。 明日は、、 何がおこっているんだろう。。

物語を読むという時間は、 日常の時間をひとやすみ停止しなければ生まれることはないから、、 日常に戻っている間、 ふたたび物語は置き去りにされて、 再開(再会)を待つことになる。。

まるで、、 つぎの手紙を待つみたいに。

 ***

空気のせいか、、 季節のせいか、、 明日のことをおもうせいか、、 小説のせいか、、 さまざまな人の身上に心がとらわれるせいか、、 
一日中 お鼻がぐすぐすいっています。

春風のつよい季節には いつも熱を出したりするから、、


おてやわらかに、、 とお願いしたい。。