星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

I miss you... そして今年もありがとうございました。

2011-12-27 | 映画にまつわるあれこれ
いろいろあった2011年。

12月はなんだか3日くらいしか無かった感じ(笑)、、 速過ぎ。。 職場でも「速かったね、、」という声ばかりで、、 中には 「ぜったい地球の自転速度は速まってる!!」と言い張る人も、、ハハ


 ***

Happyだったクリスマスの宴も、、 ほんとはね、 心のどこかは 少し淋しかったんだ。。。

あなたと、 あなたが、 この世界にいないという淋しさを 今年はずっと感じながら過ごしてきた。 あなたが愛した旦那さまとの楽しい時間を もっといっぱい長く過ごして、 そしてあなたが慈しんだ子供たちが あともう少しで独り立ちして、、 そのあとで やっと時間ができたら、 わたしたちは昔の懐かしい思い出をゆっくりお喋りしようと、、 お互いずっとそう考えてきたのにね。。。

ほんとうに、、 かみさまのなさることは、 時にきまぐれとしか思えなくなる、、、 いつだって 病院のベッドにいるのは私のほうで、 あなたはいつも 夏の太陽みたいに元気だったのに。。


あなたのお家でやったクリスマスパーティー、 楽しかったね。

学校帰りに一緒に歌った歌も、、

一緒に見た映画も、、

手紙でやりとりしたたくさんの秘密も、、、


ずっと忘れないよ。


ずっと ずっと。 いつか逢える時までね、、、


 ***

さて、、、

今年見た映画のことなど、、、 時間がなくてちっとも書けなかったことなどあるけれど、、 ひとつだけ書いて ひとまず、、 ってことにしたいと思います。


シンパシー・フォー・デリシャス(2010) 詳細はallcinemaのほうへ>>

話題としては、 ど真ん中に映っているオーリーが、 こんなカッコしてPUNKバンドのヴォーカリストを演じる、、とか、 ジュリエット・ルイスがかつてのパンキッシュな少女から けっこうな年齢になって、、 でも相変わらず蓮っ葉なベーシストを演じている、、という辺りなのでしょうけれど、 しかし主役は、、 端っこにちっちゃく映っているネクタイ姿の小さな「彼」です。

事故で車椅子生活になった元DJ、、 生活にも困窮して路上の車で寝泊まりし、 食事は炊き出しに頼る毎日、、、 でも、ある時、、 彼に他人の病を癒す不思議な能力があることが判る。。。

車椅子のDJを演じるクリストファー・ソーントンが、 素晴らしかった。 望んでなったわけではない境遇に苦しんだり、 戸惑ったり、、 それでもプライドを保とうとしたり、、 欲心に揺れ動いたり、、 懸命に闘おうとしたり、、、 そういう表情が どれもほんとよかった。

あとでインタビュー映像見たら、 けっこうフツーのにいちゃんなんだけど(笑)、、 ロックミュージシャンになっていく姿はめちゃめちゃカッコ良かったし。。 演じる、、って さっき書いたけど、、 じつは 演技じゃない部分も。。。

ともかく、、 人の欲望とか、 身勝手さとか、 やるせなさとか、、 いろいろ腹が立ったり、 悲しかったり、、、

でも 見終わって あぁ見てよかったな、、と 一本の切れない糸が残ったような、、 そんな気持ちになれました。 いい映画です。


ちなみにオーリーは、、 あれは歌えてたのか…?(笑) 、、なんてね、、 王子様なオーリーもいいけれど、 こういうインディーズの映画を大事にするオーリーは大好きです。

 ***

今年のブログは今日でおしまい。

ことしもたくさんの方にお世話になりました。 立ち寄って下さった方、 お声をかけて下さった方、 見守って下さった方、、 ありがとうございました。

風邪ひかないで よい新年をお迎えくださいね!


Merry Merry Christmas♪

2011-12-25 | …まつわる日もいろいろ













フェルメールからのラブレター展

2011-12-24 | アートにまつわるあれこれ


イヴは bunkamuraへ。

開館時にはすでに長い列になっていて、 フェルメールはいつ行っても人気。。 でも、 中へ入ってからは 思いのほかゆったりと絵の前にいられて 時間をかけて見ることができました。

フェルメールは好きではあるけれども、 特別に好き、 すべてが好き、というわけじゃない、、 作品数が限られているフェルメールを 日本に居ながらにして見られるのはとても貴重、、という想いもあるにはあるし、、 見ておきたい、という気持ちもある、そんな微妙な画家です。 でも、やはり現実に作品を見ると、 絵画の中の「光」に いつも感動させられる。 そして、 当時の デルフトの生活の一場面にふっとトリップできる気がする。。

、、ところが、 有難いことに何点かのフェルメールをこれまで見てきて、 いつのまにか、、

家に画集もあって、 壁に額も飾ってあって、、 年月の経過とともに、 その絵が実物で見たのか 画集で見たのか 記憶が曖昧になることが、、、(お恥ずかしい) 今日も、 グッズ売り場の複製画を見つつ、 (これ見た?) (え? 見てないんじゃない?)、、と 家族で困った会話。。。 これはいけません。。。

、、というわけで、 これまでに見たフェルメール作品を いちおうまとめておくことに。。

*「画家のアトリエ」(>>
 2004年 栄光のオランダ・フランドル絵画展

*「窓辺で手紙を読む若い女」(>>
 2005年 ドレスデン国立美術館展

*「牛乳を注ぐ女」(>>
 2007年 国立新美術館 、「アムステルダム国立美術館所蔵フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」 

*「マルタとマリアの家のキリスト」
*「ディアナとニンフたち」
*「小路」
*「ワイングラスを持つ娘」
*「リュートを調弦する女」
*「ヴァージナルの前に座る若い女」
*「手紙を書く婦人と召使い」
 2008年 東京都美術館 フェルメール展(>>

*「レースを編む女」
 2009年 国立西洋美術館「ルーヴル美術館展」(>>

*「地理学者」
 2011年 bunkamura 「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展
」(>>

*「手紙を読む青衣の女」
*「手紙を書く女」
*「手紙を書く女と召使」(2008年と同じ絵)
 bunkamura 「フェルメールからのラブレター展」(>>


たぶん、 これだけだと思います。。
やはり 「画家のアトリエ」は 特別にすばらしい作品でした。 そして、 フェルメール作品の中でいくつかある 黄色のアーミン毛皮の服を着た少女の表情は、 とても愛らしいです。

 
来年6月には、 東京都美術館に「真珠の耳飾りの少女」が展示されるのですね(>>

 ***

今年の春、「地理学者」を見に行った頃は、 大震災の後でもあり、、 貸し出した美術館ではどんな思いでいるだろう、、とか、、 絵を前にして、、 もしかしたらこれはもうすでに《複製》なのかも…? などと話したりもしたけれど、、 どんな膨大な額の保険をかけたところで、 災害で(あるいは国によっては戦火やテロで、、) 絵画の現物が失われてしまったら 取り返しがつかない。。 そのことを思うと、 あの震災や原発事故以後も、 こうやって日本に大事な美術品を貸し出してくれる各国の好意には ほんとうに感謝しなければいけないと思う。。。

今年見に行けなかったけれど、 大英博物館の古代ギリシャ展の 大理石像とか 陶器の壺とか、、 ほんとにこの地震国の日本に よくぞ貸し出してくださると思ったもの。。。

 ***

この目で見てみたい美術作品は まだたくさんある。。 有名だから、、とか 見ないと損だから、、とか ではなくて、 いつか会ってみたい人、 会えたら嬉しいな、、と そんな気持ちで心の中に貯めている作品が、 いくつかある。 その機会が訪れたら、 それは幸せな神さまからの贈り物、、だと思う。


映画『ポンヌフの恋人』で、 失明するかもしれない画学生(ジュリエット・ビノシュ)に、もう一度絵を見せてあげようと、 深夜のルーヴルに忍び込むシーンがあった。。 蝋燭の灯りをたよりに、、 路上生活者のおじさんに肩車(だったよね?)してもらって、、 そしてレンブラントを見る。

そういう気持ちで絵に出会うこと、、

それは忘れないでいたいと思う。


And on Piano ...Nicky Hopkins: The Extraordinary Life of Rock's Greatest Session Man

2011-12-21 | MUSICにまつわるあれこれ


自分への クリスマスプレゼント。 今年出た ニッキー・ホプキンスさんのバイオグラフィー本。

洋書だし、読めないかな、、と思うのだけど、 amazonのレビューにあった、 25ページにわたるディスコグラフィー、、というのを見て、 それだけでも損は無いかな、と思って購入~。

今日とどいて まだぱらぱら見ただけだけど、 そのディスコグラフィーには、 参加したアルバム名(楽曲名までは書かれていなかった)、 に加え、 参加したシングル&EP盤リストもあって、 それを見ると どの歌のピアノはニッキーなんだ、、というのがよくわかる。。

それから バンドの一員として参加したリスト。 あとは映像化のリスト、、これは極端に少ない。。 その中で、 前に書いたテリー&ザ・パイレーツと同じく ロックパラストのシリーズで、 Graham Parker and the Rumourにニッキーが参加していると、、

このDVDですね↓
At Rockpalast (1980) Graham Parker (Amazon.com)

80年か、、 このころのグラハム・パーカーさんカッコ良かったですよね、 アルバムとして聴いた記憶は無いけど、雑誌に載った写真は鮮明に覚えてます。 風貌は違うけど、 ピーター・ウルフ的なロックンローラーという感じで。 ザ・ルーモアの時代に ニッキーが一緒だったとは知らなかったなぁ。。

早速動画チェック、、 ほんとだ ニッキーだ。

やっぱり黙々と弾いてるニッキー。。 グラハム・パーカーとニッキーが合うとは とても思えないんだけど、、 きっと ストーンズでも ジェフ・ベック・グループでも、 こういう風に黙々と弾いてたんだろうな。

、、で、 本に戻りますと、、
英語がいっぱいで読めないかもと思いつつ、、 でも、 2ページ毎くらいに、 ニッキーの写真や、 一緒にやったアーティストの写真やレコードや、 いろんなスナップがいっぱい載っているので、 それを見ているだけでも楽しい。

面白いのは、 ニッキーの髪型の変化。
ジェフ・ベック・グループ時代のジェフやロッドに近い髪型から、 西海岸に移ってジェファーソン~と一緒の頃になるとぼさぼさ伸びてきて、、 クイックシルヴァーに入ると、、 それじゃジョン・シポリーナにそっくりでしょう、、って感じにロングヘアを斜め分けしたりして、、ジョンと区別つかない。。 案外 染まり易い性格なのかもしれません(笑)


あんなにも多くのロックスター達と一緒にレコードを作り、 ステージ端でピアノを弾いていたのに、 多くは写真にも、 映像にも、 映っていないセッションマン、、、 だけどずっとずっと子供のときから、 私をわくわくさせてくれるピアノを奏でてくれた人。

ニッキーにまつわる いろんな人の証言を、 楽しみながらじっくり読みたいと思います。

 ***

クリスマスが近づいて、、 ツイターでフォローしている海外のアーティストさんらのつぶやきも、 そんな話題がちらほらと。。

グレッグ・オールマンさんは、 家族を迎えるのに大忙し、、ですって。 なんと94歳のお母さまがいらっしゃると、、、 すご~い。 グレッグさん肝臓移植なんて大きな手術をして、 きっとお母さまは心配なさったでしょう、、。


前にローリングストーン誌のサイトでもストリーミングしてた、 ジャック・ジョンソンら参加のクリスマスアルバム「This Warm December」、、 いま spinnerでもストリーミングしてます。 これ聴きながらお仕事するの好き。

ラストの ジャック・ジョンソンさんの「Angel」が流れてくると、 心があったかくなる。。 お・お・おおおお~♪のところが好きです。。 これは奥さまを歌った歌。


すべてのお母さま、 すべてのお父さま すべての子供たちに 幸あれ。

そして 世界を良くするのに忙しい、、 そんな人の肩には、 お手伝いする見えない天使がいてくれますように。。。


Tour 2011 ~born-again~ 吉井和哉

2011-12-21 | LIVEにまつわるあれこれ
行ってきました、 大宮ソニックシティ。

長年のお友だちと、 居るだけでどきどきするあの日本武道館の八角形の中にいるのも 大好きな時間だけれど、、 たったひとりでステージを見降ろしながら、 SEをずっと聴いているのも好きなんだ。。 昨日はSEがとてもよく聴こえた。

 ***

「After The Apples」の新しい楽曲たちの評価は、 だんだん、、 おのずとわかってくることなんだろうね、、

吉井さんの気持ちも、、 込めた思いも、、 痛いほどよくわかる。。 痛すぎて 泣きながら見ていたくらい。。。 きっと、 みんながわかっているはず。

、、、自分が恋人だったら 泣きながら喧嘩するだろうな、、とか思ったり。。 (だから恋人にはなれない。 口出ししたくないから。)


そんなすこし重苦しい気持から見始めたけど、、

不思議なことに、 だんだんに自分の中に元気が膨らんでくるのがわかって、、 従来の曲も、 なんていい歌だろう、と思ったり、、 

自分の身体の諸々の状態から、 毎回行く前は、 吉井さんのライブももう卒業かな、、と思うけど、、 見ている途中からは、 ほんとに いろんなことを乗り越えていける力がふわっとよぎって、、 死ぬまでずっと見に来よう、と思ったりもする。。


昔の曲を歌う吉井さんは、 PULPを歌う今のジャーヴィスみたいだったし。。 いまのジャーヴィスがあのくねくねで踊ってもかっこいいから凄い。。。

ライヴの中で 吉井さんのテンションがどんどん変わっていくようすが おもしろかったし。。。


来年も、 再来年も、 ライブをしてくださるそうだから、、 今年のように年間7回みたいには行かなくても、 また行きたいと思う。 聴きたい曲は山ほどあるもの。。。

、、あ、、

新しいギタリストさんは、 ナポリタンズのバーリー・カドガンですね。。 かっこよかったです。

だけど、、 バーニーさんのスライドも レスポール弾き倒しも、、 それから吉井さんの335のソロも、、、 まだまだ聴きたい。 だって、 「生きている音」がするから。。

http://www.facebook.com/yoshiikazuya.official

Eric Clapton & Steve Winwood at 日本武道館 Dec.3,2011

2011-12-15 | LIVEにまつわるあれこれ
すっかり日にちが経ってしまいました、、 師走はほんとに忙しい。。

忘れてしまわないうちに、 さらっと思い出せる事だけ書いておきましょう。 、、で、 前もって弁解を。。 やっぱり観たかったのはウィンウッドさんなので、 どうしても話がそちらへ寄るのはゴメンなさい。

 ***

セットリストは Where's Ericのサイトに載っていますのでそちらを(>>

英国公演などでもやったおおまかな曲は知っていたのですが、 こんなにもウィンウッドさんのVoがたくさん聴けるとは思いませんでした。 しかし、冒頭のウィンウッドさん、、 ちょっと声の調子わるかったような、、 連日公演だった上に、 さすがにウィンウッドさんも 年齢とともに高音が厳しくなるのかな。。。

4曲目で早くも念願の「Presence Of The Lord」だったけれど、 すごく声を気にしていたなぁ、、、 でも この曲の間奏部分のクラプトンさんのギターが、 なんかワウかかったようなヘヴィな感じでカッコ良かったです。

「Glad」~「Well Alright」 「Pearly Queen」と、 トラフィックの曲も聴けて、、 驚いたのが、、

「While You See A Chance」!! 周囲はほぼクラプトンさんファンとおぼしき中で、 ひとり小声でキャーキャー叫んでおりました。 この、いかにも80年代的な曲をやるとは思わなかったので。。。

クラプトンさんのファンの方には怒らないで欲しいのですが、 このイントロを弾くクラプトンさんのギターがめちゃめちゃ良かった! 素晴らしく美しい音色でした。。 さらっと弾いているのだけどダントツの音色で、、(クラプトンさんのギターでこの曲が聴けるとは、なんて贅沢!)って 思った。。(笑) 前にも書きましたが、 クラプトンさんは 誰かと一緒で 誰かのために弾くギターの方が絶対にいいと思う、、 単独のライヴよりも。。。

もうひとつ念願だった「Georgia」は、、 これもちょっとウィンウッドさんの声がつらそうな部分もあったけど、 巧さで聴かせてくれた感じ。 

アコースティックギターを弾くクラプトンさんはさすがに上手かったな~。 アルバム「Clapton」では J.J.Caleさんと歌っている「That's No Way To Get Along」や (この時だけはちらっと ドイルも一緒ならなぁ、、、なんて思ったけど)、 ブラインド・フェイスの「Can't Find My Way Home」もすごく良かった。 ←この曲のウィンウッドさんのVoも、 すごく味わい深くてうっとり聴きました。

結局、クラプトンさんが自分の曲を自分で歌ったのって、、 「Wonderful Tonight」と(リードのギターをウィンウッドさんが弾いていて嬉しかった・笑)、、 最後の「Cocaine」だけ、、? (あ、、Cocaineも J.J.Caleさんが元の曲か?)  そういう点では、 ほんとにクラプトンさんはもう我を求めないというか、 好きな相手と好きな音楽をやれればそれで良いと思ってらっしゃるのだろうな、、と。。 その辺、 達観しているというか。。。

、、ところで、

今回、 スティーヴ・ガッドさんのドラムスを聴くのもひとつの楽しみだったんだけど、、 いやぁ、、 あんなにも完璧なリズムのドラムスは初めて聴きました。 メトロノームの如き正確さ。 、、メトロノームのように一定のリズム&一定の強さを保つことが出来て、、 それで曲の最後だけ、 (はい、最後ですよ~)という感じに、 ちょっとゆっくりになってエンディング。。。 なんとも心地の良い安定感。

、、なんですが、、、 私の気付いただけでも2名、 寝ている人発見。 おひとりなど、 勿体無いから起こしてあげようかと思うくらい、 しっかり寝ていらっしゃいました。。 たぶんね、 ガッドさんの完璧なリズムが 眠気を誘うんだと思うんですよ。。 「Hoochie Coochie Man」なんか 吸い込まれるように、、、

スペンサーデイヴィスグループの「Gimme Some Lovin'」も、 ファンク色の強いアレンジではなくて、 一番オリジナルに近い、 ズズズズズ・・・ドン! てやつだったんですけど、 もしかしてあれもガッドさんのドラムスだからかなぁ、、なんて思ったり。。 今回のメンバーも素晴らしいですけど、 2007年頃? クラプトンさんと一緒にやった Abe Laboriel Jr.とか、 Steve Jordanとかで、 ウィンウッドさんのヴォーカル、、というのも 聴いてみたかった気がします。

しかし、 なんだかんだ言っても 「Voodoo Chile」の長い長いセッションは 鳥肌モノでしたん。。 ウィンウッドさんの声も、 バックのお姉さん方の迫力あるコーラスに引きずられるように すごいパワフルになって、、、 ハモンドはまるでプログレのように凄まじくて、、 それに対抗してクラプトンさんも本気スイッチが入ったらしくて、 のけぞりながらブラッキーを唸らせる。。。 

アンコールの「Dear Mr. Fantasy」も夢見心地。。 こんなにもたくさんウィンウッドさんのヴォーカル曲が聴けるとは・・・ 「Cocaine」は ほとんど ご愛敬、、という感じでしたね。。 

もっとクラプトンさんがブルースを歌い、奏でるのを聴きたかったお客さんも多かったのではないのかしら、、と思ったりするけど、、でも、 ウィンウッドさんとやるという時点で、 クラプトンさんはこれでいいと思っちゃう方なのでしょうね。 そういう懐の深さはやっぱり感じました、、 演奏面でも。 ウィンウッドさんをめちゃめちゃ立ててた。

 ***

ウィンウッドさんは、 長い東京公演期間のお休みに、 モーターショーを見に行った、、と、つぶやいておられました(笑)。。 日本の思い出が良いものであって、 また日本でライブやりたいって思ってくれるといいなあ。。 
ウィンウッドさんならではの、、 ソウルフルなメンバーで固めたステージも(できれば小さな所で) じっくり見てみたいものです。

クラプトンさんは、 またイキの良い 若いギタリスト達を連れて来て下さい。

Nicky Hopkinsさん関連アルバムおぼえがき

2011-12-02 | MUSICにまつわるあれこれ
やばい・・・ 

明日 クラプトン&ウィンウッドat武道館だというのに、 昨日からニッキー・ホプキンスさんばかり聴いてる。。

原因は、、 youtbのニッキー関連チャンネルのせいなんだけど。。

今まで知らなかった&気づいていなかった ニッキーのピアノを、 何曲も何曲も聴いているうちに、 '67~'72年くらいのニッキーって何なの? まだ20代半ばの若者なのに なんでこんなピアノが弾けるの? なんでこんな美しい楽曲が創れるの? 、、という思いが、、。
数々の名アーティストの作品で弾いていたのは知っていたつもりだけど、、 あらためてタイムラインで並べてみると、 もう神がかり的に思えてくる、、 この時代のニッキーは。。。

そんなニッキーの美しいピアノを真夜中に聴いていたら、、 なにやらしくしく泣けてきてしまい、、、


ちょっと頭を切り替えるためにも、 まだ持っていないニッキー参加アルバムで欲しいものをリストアップしてけりをつけようと思いました。。(全部は買わないと思うけど、、)

I Can Stand A Little Rain / Joe Cocker
ジョー・コッカーさんの歌う「You Are So Beautiful」は何度も聴いているけど、、 この若い時の録音のを レコードやCDでちゃんと聴いたことって無かったかもしれない。。 まさにニッキーでなければ こんな無垢なピアノは弾けまい、、ね。
、、、私にとっては 近藤房之介さんがライヴのエンディングで歌ってくれた 思い出の曲でもあります。。


Ella / Ella Fitzgerald
これは全然知らなかった。 ビートルズなどの60年代当時のポップスをカヴァーしているアルバム。。 どの曲でニッキーが弾いているというクレジットがどこかにいっちゃった、、、 また調べないと、、


Garcia Plays Dylan / Jerry Garcia
ジェリー・ガルシアさんがボブ・ディランをカヴァーしているものだけを集めたアルバム。 「Let It Rock」を聴いたあとで、 こちらも聴いてみようかと。。 これもクレジットがよくわからないけど、、 試聴すれば (これはニッキーだろう!)というピアノが聴こえるね。



Son of Schmilsson / Harry Nilsson
この、、 なんだか不思議なおじさん(?)が、、 あの「Without You」を歌ったニルソン、、だということを昨日はじめて知りました(笑)。。 「Without You」の楽曲に弱いおなごはたくさんいるだろうと思うのですが、、 私もそのひとり。。 あの曲は いかんです。。。
、、が、、 そのイメージとはだいぶ違うジャケですね。。 でも参加アーティストを見ると、 ジョージにリンゴにニッキーにフランプトンさんにレイ・クーパーに、、 と、当時の仲良さそうなメンバーが見えてきます。 一風変わった曲調も、 ジョージやニッキーのソロと通じそうな雰囲気で。。 「Without You」の人、、というイメージを頭から除外すれば これはこれで名作かも、、と思いました。 ニッキーらしいピアノもあちこち聴かれるし、、 これ持っててもいいかも。。

話、、逸れますが、、
「Without You」がニッキーのピアノでなくて良かったのかもしれない。。。(弾いているのはGary Wrightさんだそうです) もしあれもニッキーだったとして、 そのことに初めて気づいちゃったりしたら、、このさき聴けなくなるかもしれないから(←それほどのことか?)。 
、、もっと 話逸れますが、、 織田哲郎さんが 2003年に「祈り」というマキシシングルで 「Without You」をカヴァーしています(ニッキーにも負けないくらい素晴らしいピアノの弾き語りライヴで)。。 これを初めて聴いた時の気持ち、、 今でも忘れられないです。。 この歌もどこかで聴くことが出来たらいいのに。。
織田さんは どちらが好きだったのかな、、、 ニルソンか、 バッドフィンガーか。。。

  

Hollywood Town Hall / Jayhawks
時代は跳んで、、 ニッキーが Jayhawksのアルバムで弾いている、、と知ったのは驚きでした。 92年の作品。 
ここでピアノを弾いているのは、 私も大好きな ベンモント・テンチさん(Tom Petty & Heartbreakersの)と、ニッキー。。 このふたりの音色には共通点があると思うのです。 ニッキーは、 「Two Angels」と「Martin's Song」の2曲で弾いています。 ニッキーも、ベンモントさんも、 じつに気の効いた、 かつ抑制も利いたよいピアノです。 このアルバムはいずれ聴いてみたいなぁ。。


Your Saving Grace / Steve Miller Band
これはしっかり衝動買いしてしまった、、もうすぐ届きます。
スティーヴ・ミラーさんについては、 ちゃんと聴いたことほとんど無くて、、(jokerと、abracadabraは知ってます。。 あれはまた別の意味でイカンでしょう、、笑) 
このアルバムがどういう位置にあるのかもよくわからないけど、、 youtbで、 「Feel So Glad」と、「Baby's House」の あまりに美し過ぎるニッキーのピアノを聴いてしまったら、、 これは買うしかない、、と。 スティーヴ・ミラーさんのヴォーカルもいいし。。 「Baby's House」は作曲もニッキーとの共作で、 9分近くもある壮大な曲です。

最初に、 神がかり的、、と書いたニッキーの時代。。 自分のアルバムでもないのに、 こんなに素晴らしい楽曲を つぎつぎとニッキーは書いていたんだな、、と あらためて思いました。。 ↑の「Baby's House」は69年。


Beck-Ola / Jeff beck Group
こちらで聴ける 「Girl From Mill Valley」も、 69年。 


What About Me? / Quicksilver Messenger Service
こちらの 「Spindrifter」は、 72年。   

これらの曲の ニッキーのピアノソロを真夜中に聴いていたら、、 あまりに美しくって、、 感極まって、
しくしく泣いてしまったのでした。。。


まるで、、 天上の神さまの前で弾いているような、、 そんな曲たちなんだもの。。


ニッキーをめぐる旅は来年もつづきそうです。


 ***

ふぅ、、 これで 落ち着いて武道館に行けそうかな。。。

寒い 寒い 寒~い 東京~北日本ですが、 どうぞよい週末になりますように。