文学カテゴリーながら いきなり音楽の話からですが・・・
先週あたりまで nprの全曲試聴に載っていた Bill Ryder-Jonesの「If… 」というアルバム、、 最初 気にとめていなかったのですが、 何かのついでに レビュー文のほうを少し読んだら、
as an imaginary soundtrack for the novel If on a Winter's Night a Traveler by Italo Calvino
、、というのが眼に入った。。。 『冬の夜ひとりの旅人が』という、 イタロ・カルヴィーノの小説のこと。 ↑の英語のタイトルを読んで、、、 邦題でははっきりとはわからない「if」という語が 英題にはついているんだな、、、と ふと思って、、 もともとのイタリア語のタイトルは知らないけれど、 なんだか If が付くことによって、 自分が思っていた「冬の夜ひとりの旅人が」という題の印象とは 違う気がした、、、 というか、 If が付いた方が なるほどカルヴィーノぽい感じがした。。
と言っても、 イタロ・カルヴィーノ、、、 もう10年以上も(もしかして20年くらい) 読んでないのです。。。 実際は、ほとんど覚えていない、のです。
、、で 書棚を探したら 「冬の夜…」の代わりに 「むずかしい愛」が先に見つかって、 で それを手に 先の ビル・ライダー=ジョーンズ君の音楽を聴き始めたら、、 音楽もとても良かった。 、、冬の ヨーロッパの (パリかどこかの)、、 大きくて、 ちょっと殺風景で、 鉄骨の高いがらんどうの天井に囲まれたような、、 そんな鉄道の駅舎が、 音楽から頭の中に浮かんできた。
ぜひ今度、 このBGMを聴きながら 「冬の夜ひとりの旅人が」を読むことにしよう、、と 思って数日、、、 忙しさにかまけて 本を見つけるのを忘れ、、 昨日 ようやく見つけて、、 それで 早速 「If… 」のアルバムを聴きながら読書、、、 と思ったら、、、
もう試聴期間 おわっていました。。。
残念、、、
とても良いアルバムだったし、 思い切って買ってしまってもよいのかも、、 どうする? 、、と 思っているところです。
***
イタロ・カルヴィーノは、 こんな風に20年近くも書棚の奥に放っておいたことからもわかるように、、 お気に入りの作家さんにはならなかったのでしたが、、 あらためて読んでみると、 殊のほか 面白いです。 たぶん、 その後ボルヘスや ポール・オースターに出会ったから、 わかるようになったんだと思います。
でも、 『冬の夜ひとりの旅人が』を説明するのはむずかしいので、 いつものように、 松岡正剛さんのほうにリンクを貼ってしまいます、、(笑)
松岡正剛の千夜千冊 イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』
ところで、、
先にみつけた 『むずかしい愛』のほうも、、再読したらやはり面白いのでした。。 この短編集のページをあらためて開いて、、 (あぁそうそう、、 たぶんこの最初の兵士の作品がダメだったのね、、)と わかって、、 まだ20代の女子には 好きになれない作品だったのでしょう。。。
こちらもぱらぱらと読み返して、、 その中の、 「ある夫婦の冒険」という作品が、 (なんか いいなぁ)と。。 夜勤専門の仕事をする夫と、 その帰りと入れ違いに仕事に行く妻との、 束の間の接点とすれ違いを描いたほんの短い短編ですが、、 これも きっと20代女子の倍ちかくの年齢になってこそ、、 (生活の垢にそこそこまみれてこそ) 味わうことのできる作品なんだろうなぁ、、と思って読みました。
夫が朝、 外から帰ってくる、、と まだベッドにいる妻には夫の着ているコートの湿り具合で外の様子がわかる、、、って。。 そういう描写がいいなぁ、、と。 片方が出掛けていった後の、 その後の電車の音とかを耳で追っているところとか、、
たぶんね、、
このところ すっごい寒いせいなのでしょう。 、、 寒いんだけれども 部屋の中にはかろうじて いつも湯気の立つポットがあるような、、 そんなつましい温もりに 気持ちが惹かれたんだと思います。
風邪ひかないで 過ごしましょうね。。。
あ、そうそう、、
ドミノ・レコードの紹介ページ↓
http://www.dominorecordco.com/artists/bill-ryder-jones-/
先週あたりまで nprの全曲試聴に載っていた Bill Ryder-Jonesの「If… 」というアルバム、、 最初 気にとめていなかったのですが、 何かのついでに レビュー文のほうを少し読んだら、
as an imaginary soundtrack for the novel If on a Winter's Night a Traveler by Italo Calvino
、、というのが眼に入った。。。 『冬の夜ひとりの旅人が』という、 イタロ・カルヴィーノの小説のこと。 ↑の英語のタイトルを読んで、、、 邦題でははっきりとはわからない「if」という語が 英題にはついているんだな、、、と ふと思って、、 もともとのイタリア語のタイトルは知らないけれど、 なんだか If が付くことによって、 自分が思っていた「冬の夜ひとりの旅人が」という題の印象とは 違う気がした、、、 というか、 If が付いた方が なるほどカルヴィーノぽい感じがした。。
と言っても、 イタロ・カルヴィーノ、、、 もう10年以上も(もしかして20年くらい) 読んでないのです。。。 実際は、ほとんど覚えていない、のです。
、、で 書棚を探したら 「冬の夜…」の代わりに 「むずかしい愛」が先に見つかって、 で それを手に 先の ビル・ライダー=ジョーンズ君の音楽を聴き始めたら、、 音楽もとても良かった。 、、冬の ヨーロッパの (パリかどこかの)、、 大きくて、 ちょっと殺風景で、 鉄骨の高いがらんどうの天井に囲まれたような、、 そんな鉄道の駅舎が、 音楽から頭の中に浮かんできた。
ぜひ今度、 このBGMを聴きながら 「冬の夜ひとりの旅人が」を読むことにしよう、、と 思って数日、、、 忙しさにかまけて 本を見つけるのを忘れ、、 昨日 ようやく見つけて、、 それで 早速 「If… 」のアルバムを聴きながら読書、、、 と思ったら、、、
もう試聴期間 おわっていました。。。
残念、、、
とても良いアルバムだったし、 思い切って買ってしまってもよいのかも、、 どうする? 、、と 思っているところです。
***
イタロ・カルヴィーノは、 こんな風に20年近くも書棚の奥に放っておいたことからもわかるように、、 お気に入りの作家さんにはならなかったのでしたが、、 あらためて読んでみると、 殊のほか 面白いです。 たぶん、 その後ボルヘスや ポール・オースターに出会ったから、 わかるようになったんだと思います。
でも、 『冬の夜ひとりの旅人が』を説明するのはむずかしいので、 いつものように、 松岡正剛さんのほうにリンクを貼ってしまいます、、(笑)
松岡正剛の千夜千冊 イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』
ところで、、
先にみつけた 『むずかしい愛』のほうも、、再読したらやはり面白いのでした。。 この短編集のページをあらためて開いて、、 (あぁそうそう、、 たぶんこの最初の兵士の作品がダメだったのね、、)と わかって、、 まだ20代の女子には 好きになれない作品だったのでしょう。。。
こちらもぱらぱらと読み返して、、 その中の、 「ある夫婦の冒険」という作品が、 (なんか いいなぁ)と。。 夜勤専門の仕事をする夫と、 その帰りと入れ違いに仕事に行く妻との、 束の間の接点とすれ違いを描いたほんの短い短編ですが、、 これも きっと20代女子の倍ちかくの年齢になってこそ、、 (生活の垢にそこそこまみれてこそ) 味わうことのできる作品なんだろうなぁ、、と思って読みました。
夫が朝、 外から帰ってくる、、と まだベッドにいる妻には夫の着ているコートの湿り具合で外の様子がわかる、、、って。。 そういう描写がいいなぁ、、と。 片方が出掛けていった後の、 その後の電車の音とかを耳で追っているところとか、、
たぶんね、、
このところ すっごい寒いせいなのでしょう。 、、 寒いんだけれども 部屋の中にはかろうじて いつも湯気の立つポットがあるような、、 そんなつましい温もりに 気持ちが惹かれたんだと思います。
風邪ひかないで 過ごしましょうね。。。
あ、そうそう、、
ドミノ・レコードの紹介ページ↓
http://www.dominorecordco.com/artists/bill-ryder-jones-/