星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

未読の本箱

2006-04-30 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
すぐには読めそうもないけれど、気になる本、ふたたび。。

カーテン―7部構成の小説論 / ミラン・クンデラ

文盲 / アゴタ・クリストフ自伝

アフリカのひと ――父の肖像 / ル・クレジオ

オスロからイラクへ―戦争とプロパガンダ2000‐2003 / エドワード・W・サイード

朔太郎とおだまきの花 / 萩原葉子

イリアス―トロイアで戦った英雄たちの物語 / アレッサンドロ・バリッコ

クンデラは小説論、アゴタとル・クレジオは、回想録、サイードは評論集、
自国、、、というアイデンティティを喪失した人たちが並んだ。
「悪童日記」のあの衝撃的な文体は、母語を奪われ、自由の無い、
切り刻まれた異国語を強いられたがためのものだったのか・・・?
荻原葉子氏はエッセイと小説の折衷らしい。そして、イリアスは翻案。
小説が、、、ないんだな。

E・サイードの映画が公開される。
先日、大江健三郎氏の講演があったというのをニュースで見た。
行きたいと思っていたけれど無理だったので、映画は見たいと思うのだが、、、。

OUT OF PLACE 公式サイト

 ***

以下は、音楽系の本。

「アメリカ音楽」の誕生―社会・文化の変容の中で / 奥田恵二

世界の果てのビートルズ 新潮クレスト・ブックス / ミカエル・ニエミ

俺と悪魔のブルーズ / 平本アキラ

ここにあった、小説が。クレストブックス。
平本氏のは、ロバート・ジョンソンを描いたもの、だそう。

最初に読むのは、なんだろうな、、、朔太郎かな。

いずこへ・・・?

2006-04-28 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
某管理人さんのブログをひさしぶりに読みに行ったら
みつかりませんでした、、。

もし此処を見つけましたら、また復活して欲しいなあ。
それともただ見つけられなかっただけ?

 ***

原稿書き歴上、、史上最長のものを(まだ終りじゃないんだけど)
ひとまず先方へお届けしたら、くずれるように眠気がおそってきましたが、
それでも仕事はしましたん。。。

仕事についた途端、「ももさん、先日の件ですが、、、」
といわれたのが思い出せず、頭のデフラグに時間がかかりました。

 ***

「転向文学」、、、という言葉を思いがけなく目にし、
現代のわたしたちが、一生の中で自分の世界観ないし思想を
「転向」しなければならない瞬間て、、あるのだろうか、と考えてみた。

でも逆に、、
転向のない文学者、、、転向すらない文学世界、、というのも、、。

ヤワな胸にいっぱいの愛を。。

2006-04-25 | …まつわる日もいろいろ
GWは休むんだよ、と言ってくれる人がいる、、
、、けど、、
こんなんではGWに入った途端、倒れるのでは、、といふ気も。

でも兎に角、
ジェイムス・ブラントさんは観てきました。
こんな状況なので2曲ほど見逃した。。

もう少し頑張らせてください、、ヤワな心臓。もうちょっと、、頑張って。

美しい歌でした。
美しさを遺して逝った人のことも思い出して涙したけど、
その人が遺したものは

胸いっぱいの愛、だったな、、、って。

文学も、音楽も、愛も、、。

2006-04-18 | …まつわる日もいろいろ
ここのとこ、
古かったり、新しかったりするCDを
ここに書いていて想う、、。

私はとても単純な人間なんだ、と。

20年前、30年前、そのくらいから好きな音楽は変わらない。

20年前、30年前、それくらい前から、文学はずっと傍にある。だから今がある。

だから、、
20年、30年、、誰かを愛しつづけるのなんて簡単。

愛し続けられる人でいてください。

ちいさな花たち。

2006-04-10 | …まつわる日もいろいろ
土曜日は、
いつぞやの涙のリベンジに。。

ちょっとほっとしたので、その後、浅草寺へお釈迦様のお花まつりに参りました。
もう十年くらい前に、当時通っていた文学講座のお仲間に誘われて
お花見がてら花まつりに出かけたのが初めて。。
お釈迦様に甘茶をかける、というのもそのときが初めての体験でした。
この日もたくさん甘茶をかけて、
ふるまわれていた甘茶を自分もいただいて、
無事に目的が達せられますように、とお祈りしてきました。あと少し、、。

 ***

今年は気温が低いために、桜も長く楽しめますね。
故郷では、まだまだ蕾、だそう、、春は山越えの最中でしょうか。。

日曜日の夕方、ちょっとそこまで出かけたら、
あざやかな山吹の黄色の群生に、一株
大好きなシロヤマブキが咲いていました。(写真)

庭に咲いていたこの花を2,3輪、ちょんと剪ってきて、
グラスや紅茶カップに挿すととても可愛らしくテーブルに映えるのです。
(でもこれは自宅に咲いていたから。公園の花は切ってはいけません)

家にあったお花にどこかで出会うと、とても懐かしく嬉しくなります。
桜よりも、桜草のほうが好きだったりして、、。

庭の菫にも会いたいなあ。



こんな世界、、でも。

2006-04-03 | …まつわる日もいろいろ
新年度のNHKニュースが
柳澤秀夫キャスターで新たに始まる、と聞いてから
なんとなく楽しみに今夜の放送をつけていました。

柳澤さんと言えば、いつ見てもポケットが沢山ついたベストを着て、戦場からレポートをしていました。子供心に、「この人は生きて帰って来れるのかしら」とか「この人の奥さんになったら大変だろうな」とか、思っていました。湾岸戦争の時は、明けても暮れても背景に爆撃の光が飛び交う場所で、日々やつれていきながらニュースを伝えていました。
湾岸戦争終結後、帰国報告という感じで何か特集番組に出られて、その時に、戦場にずっといた感想を、(当事国にどんな理屈があろうとも)「戦争ってきったねえなあ」と吐き棄てるように仰ったのを憶えています(たぶんそんな言葉だったと。間違っていたらご免なさい)。

政界では記者出身の議員さんが、あまりにもお粗末な詰めの甘さで墓穴を掘りましたが、私は柳澤さんの記者精神を信頼したいと思っています。田舎の母もファンでした。あの頃の少女は、べつにショーにならなくていいからあの頃のままの報道を期待しています。

NHK NW.9キャスター紹介>>

 ***

明日はU2の日本公演のはずでしたね。
延期が決まった日、一緒にいくはずだったニイサンにメールを送ると、「なんだとぉ、、俺の春は終った。。」と、とっても可哀相な返事で笑ってしまいました。でも、余りにも多忙で、平日観にいける保証もなく、それでも「ラスト1曲だけでも見ようよ~」と。ホントにそうなる可能性もあったね。。

一年近く没頭したプロジェクトがやっとやっとメドが付いて、P・ウェラー兄貴の公演後、生ビールで乾杯。そんなのは何ヶ月ぶりのことだったでしょう。

戦場の記者さんも大変ですが、、、ビジネスの戦場も大変なんだね。。
手元に残ったままのU2公演のチケ、、、これをお守りに。いつか最高の気分で見られるように。

 ***

前にウェラー兄貴の雑誌インタビューで、
家族と夏のバカンスを過ごして英国に戻ってニュースを見たら、「まるでこの世の終りを見てるみたいだった」、、と、兄貴は話していました。
でも、こんな世界でも、美しいものは必ずあると、伝えたい、って。

こんな世界でも、、ね。

Paul Weller 4.1@ZEPP TOKYO & 3.29@中野サンプラザ③

2006-04-02 | LIVEにまつわるあれこれ
中野サンプラザの演奏も素晴らしかった! けれど、、
英国のギグみたいに、どうしてもスタンディングで見てみたかったの。。。
(立見は私には無茶なのだけれど、兄貴のLIVEなら人とぶつかって躰痛めたりとか、押されて気分悪くなったりとか、しないかも、、と)
、、それに、、あさってのU2(当初予定では)観るつもりで頑張ったんだから、、と。
これは言い訳中の言い訳。。でも、行って良かった。

兄貴、嘘みたいにカッコ良かった。(全然嘘じゃないです)
濃紺かカーボングレイに見えるシャツに、愛用の小豆色の(でいいのかしら)SGが似合う。
ギターの弦を掻き切るばかりにアップストロークの腕を振り上げたり(熱くなるとこれがJAM時代のまんまの恰好になって、、)。。ギュイイーーーーンってスクラッチしたり、ピック放ったり(これは1度だけ。羨ましかった!)、、ジェフ・ベックの如く指弾きしたり、ドラムの前に3人かたまってセッション状態になったり。本当にギター弾きまくりの兄貴が観られて、それがすごく印象的だったし、音的に大満足でした。

2日目のZEPPでは懐かしのサプライズは無し。
だけど連日、曲を変えてくれているようで、ZEPP1日目は、That's entertainmentとsunflowerをやってくれたそうです。2日目の昨日は、Peacock Suit。

新しい曲では、中野サンプラザと、ZEPPとで少し変えて、アルバムほとんどの曲をやってくれた感じ。
もうこれなら全日程見てもいいなあ。
先日、新譜の[10]~[11]の流れが、、って書いたけれど、 初日にまさにその曲順でやってくれたのにはとてもとても感激しました。2曲ともすごく美しい曲で、fly little birdは眼を閉じて空を仰いで聴きたいような曲。中野サンプラザでほかに鳥肌ものだったのは、roll along summer 。スティーヴのJAZZっぽいドラムスが素晴らしくて、ウェラー&クラドックの繊細なギターもぴったりで、絶品。まあとにかく、4人が4人とも、非常に巧くて、演奏の素晴らしさでは中野サンプラザは圧巻だったのではないでしょうか。

ZEPP2日目は、、会場の雰囲気もやっぱり違うのね。
中野は平日だったし、電車の通勤風景そのまま流れてきた感じの普通さだったけれど、ZEPPの前で待つ人々の中には明らかにウェラー風の髪型・服装。年齢層も結構若い。私のチケは当然後ろの方だったんですが、ぎりぎりに来る人が多くて、中央のバーで見れました、最高!
客電おちる前から拍手が湧いて、、中野の2曲目のサプライズは無かったものの、4曲目のPeacock Suitまでで私は熱狂。
新譜からのfrom the floor boards up のプロモがめちゃめちゃカッコ良くて、あの映像で踊ってる女の子がすご~く可愛くて、年も顧みず「あんな風に踊っていたい!」って思っていたけど、あの疾走感、スタイリッシュさ、熱い! 「Studio150」のTheBottle(こちらは聴けず)といい、激しい曲のウェラー兄貴のノリは天才的ですね。
リズム隊のスティーヴとデーモンが、LIVE8でThe Who のバックをやっててとってもびっくりしたというのは以前に書きましたが、素晴らしい安定感で、スティーヴって本当に巧い人なのですね、、そしてデーモンは、アシュトン・カッチャーにも似たハンサムだし。。ZEPPの興奮状態になると、たまに演奏がわやわやになったりしたけど、、(これは主に兄貴が?、、笑)。クラドックのギターは、やっぱり好きです。こないだまでGyaOでStudio150 のライブをやっていたけどギターの人が違う人で、、、ご免なさいど~してもダメでした。兄貴がSG2台を使い分けてソロを弾いてた曲も良かったなあ。ああいうべつに早弾きじゃないけどインプロヴィゼーションぽい、バンドと絡みつつ熱く盛り上がっていくようなギターは大好き~、、と言ってもあんな風にソロを弾く所は初めて見たのです。

新曲、wild blue yonder は、何て意味なんだろう。。蒼穹のかなた、という感じ、、?
これが、、なんだか、、クラッシュのロンドンコーリングみたいな気がして。。ザ、ザ、ザ、ザッ、ってリズムで。。
歌詞が聞きとれない自分が情けないですが、、なんだろう、ちょっぴり暗さのある曲調で、ダンサブルな曲でもないし、、それに途中ワンマイクでデーモンと掛け合いをするのもなんだか珍しくて、、。不思議な攻撃的な曲でした。今でもいつまでも、姿勢がアグレッシヴなんですよね、兄貴は。それだからこそ、あんなに男の人に人気があるんでしょうね。

兄貴、赤ワイン飲む、煙草吸う、、ピアノ弾き終えた兄貴にデーモン、さっと煙草を渡す、、やっぱり兄貴だ(笑)

アンコールのI wanna make it alrightでは、大人の色気も漂います、ハスキーながらセクシーな声。
そしてそして、エンディングのtown called maliceでは、飛び跳ねてる会場に光があたって、パパパパパラッパーの後のワンコーラスも兄貴は嬉しそうにみんなに歌わせてましたっけ。

終わった後、アナウンスはあったものの、そんなに急には追い出されずに、余韻に浸りつつもう一度飲みなおす人たちも多くて、、、ああ、良かったなあ。。カッコ良かったなあ。
オデッセイの炎天下の兄貴も爽やかだったけど、ギター延々と弾いて、脚踏み鳴らすように踊りながらリフを刻む姿は倒れそうなくらいカッコ良かったです。(いくら言っても言い切れないな、、)

兄貴は桜の下で、美味しいワインが飲めたかな、、?