星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

夏至節

2007-06-23 | …まつわる日もいろいろ
昨日から3日間
夜8時から10時まで
イルミネーションを消しましょう、というイベント、
窓辺に蝋燭を灯し、部屋の明かりを消しているところ。。
(セピアモードで)


 (キャンドルと、お月さま)



、、明かりを落とすだけで、なんだか静けさが増すみたい、、。

明日の晩は、街のいろんな施設も照明を落とすそう。
星も、も少し見えたらいいな。




なつかしの維新茶屋

2007-06-22 | …まつわる日もいろいろ
「東京」を楽しもう、、
と書いていながら
いきなり「京都」の話にとぶのですが、、

というのも、今年のお正月は京都で過ごしていて、
で、お正月が終わってすぐ入院、、となったから
京都の旅を思い起こすヒマも無くて、、、

でも、それから半年近くが経って、やっと、 「あの京都、よかったなあ」 と思い出していて、
、、、で、 上の写真は、元旦、 上賀茂神社の 「神馬」 です。
京都は夏も、冬も、もう何度も行っていて、 上賀茂神社への初詣はこれで2度目。
前回のときの「神馬」は、まだ子馬といってもいいくらいで、とっても大人しくて、
参拝客に物怖じもせず、じーーーっと神秘的な眼差しでこちらを見つめ返していたりして、
、、「なんて美しい神馬かしら」、、と思ったけれど、
今年の「神馬」さんは、終始おちつかないったら、、、 写真を撮るのも一苦労なのでした。
もちろん、 神前ではその後の入院・手術の無事をお祈りしたのですが、術後の一苦労が、すでにこの「神馬」さんに予言されていたようです(笑)。。

上賀茂神社は、「厄除け」のご利益があるとのことなので、今年厄年の、某ギタリストさんの幸も、お祈りしてきましたよ。

そのあと、参拝にバスや車で来なかった土地の人たちがするように、真冬の賀茂川の遊歩道を、
のんびり散歩しながら下っていって、(下鴨神社まで歩くのが通例らしいです)
ほんとうに、鴨が川面にいっぱい、なのね。
しかも、みんなペアで、仲睦まじそうに。。。 

 ***

さて、、 その翌日だったかな?
祇園の「八坂神社」のあたりもぶらぶらして、 もう陽も落ちた頃、
四条から先斗町通りを歩いて、、、

昨年の暮れといったら、、 U2三連戦や、吉井くんツアーや、、もう怒涛のLIVE三昧の日々で、
そこから一転、 京都に来て、
風情ある町屋の細い小路の、誰かと肩を並べて歩けばそれだけでいっぱいのような小路に、
夜のほのかなともし火が灯っていて、、 
そこを歩いていたら、なんだか急に泣きそうになって、、 (なんだかお馬鹿さん、、笑)
、、、夜の先斗町通りは、そんなとても素敵な通りです。。

 ***

私たちが入ったのは、 先斗町の少し北にある、 古~い建物を生かした居酒屋でした。
ぶらぶら歩きで気に入った処へ入ったので、 お店の名前もすっかり忘れてしまって、
さっき、 場所をたよりに一生懸命検索したら、見つかりました 「温石 左近太郎本店」。
(、、そんな名だったかしら、、??)

でも、HPに載った写真を見て、、そうそう、まさに此処。
表通りから、細~い路地を奥へ奥へ (人様のお宅へ入っていくみたいに) その先に玄関。
新年会で盛り上がっているらしく、お席を待っている間、坪庭のある玄関で、お茶をいただきながら、ストーブで温まって、
通された2階の間が、これがまたとても素敵だったの。 (ぐるなびの写真の左下ですね>>
、、維新茶屋、、とどこかに書かれていたけど、本当に、志士たちが一杯飲んでいそうな処。
卓も、込み合っていなくて、お部屋には、2卓だけで、ゆっくり語り合うのにもぴったり。


 付き出しのこれは何だったかしら、、


 こちらは生湯葉の盛り合わせ。とても美味。


お酒も、肴も、美味しかったですが、 炊き込み御飯も、とっても美味しかったなあ。。
お酒は熱燗をいただいていたのですが、、
あまりに雰囲気もよく、お料理も美味しく、、 途中から記憶がふわり、ふわり、、(笑)
ほんとうに楽しかった、、、。。

「左近太郎」HP>>

元気になったら、またきっときっと行きたいお店。 行きたい京都。 
もちろん夏の京都も、好きです。 (暑いけどね)

「東京」を楽しもうかな。。

2007-06-18 | 文学にまつわるあれこれ(漱石と猫の篭)
ここしばらく
「東京」にハマろうかと思っている。

というか、、去年までとにか~く忙しくて、街歩きする時間がなくて、
でもせっかく近代文学を少し齧ったのだから、明治・大正の「東京」の名残りを
楽しんでみたいな~、と考えていたの。

安直に言えば、
漱石の小説で、吾輩が喰っていた「空也餅」とか、食べてみたいな~、、みたいなことなの。
そうそう、たまたま先日、新聞にその「空也餅」のお店のことが載っていて、いまも銀座にあるのですが
「空也餅」は、冬の限定もの。
通年販売の「空也最中」も、2週間以上前に予約しないと買えない、って。。だから、開店と同時に閉店、なんだって。。
まあいいや、いつか予約してみよう。

食べ物屋さんはともかく、、明治・大正の小説に出てくる「東京」をもっと味わってみたくて。
しばらく前から、わりとそんな本や雑誌を、眺めています。
その中のひとつ、



東京「探見」-現役高校教師が案内する東京文学散歩/堀越 正光著

まずは、漱石ゆかりの、新宿・早稲田~四谷~市ヶ谷、そして、本郷~上野、あたりからかな。
新宿はまだ土地感があるのだけど、本郷のあたりは全然知らないのよね、、東大生にも縁無かったし(笑)
「三四郎池」にも行ったことないのよね。。

、、、と、そんなわけで、ぼちぼち楽しもうと思っている「東京歴史探訪」なのです。
つづきは、、また。


夏雲だより。

2007-06-15 | …まつわる日もいろいろ
子どもの頃から、雲を眺めるのが好き。

特に、夏の空は変化があって楽しい。
、、、でも都会では、
春以降は空一面ぼんやり霞む日が多く、
山国で見ていたような、刻々と変化する夏雲が見られることが少なく残念だった。

けど、、
今日は朝から違っていたのよね。
雨あがりの空には、夏雲の見本のような積雲が、ぽかりぽかりと並んでいて、
朝の食事をしながら、 「いい雲だね」って眺めてた。
(そのフォトは撮り忘れたけど)

上の写真は、夕刻の空。
うっわ、綺麗!って、ベランダに慌てて出て撮りました。
そして見る見るうちに表情が変わり、、

 こんな感じになり、、


そして、しばらく経つと、


 こんな薔薇色の雲の波。。


ずっとずっと 飽きずに 藍鼠色の雲が闇と同色になるまで眺めてました。

 ***

今日は、今週3度目のランチ。
緑多い千駄ヶ谷は、キラキラの陽射しで、気温は30度超えていたそうだけど、気持ち良いお散歩。
ランチを全部いただいて、、 場所を移して デザートタイム。

術後、、先生は 「いいよ」って言ってくれてるのだけど、ブラック珈琲を飲んだこと無いの。
珈琲を飲まなくなったせいか、最近フルーツジュースを飲んだり、少しならアイスも食べたりする。
今日いただいた 果物いっぱいのプリンアラモード 美味しかった~。

散歩して、お喋りして、たくさん食べて、 電車乗って、、 それが平気になってきたなんて幸せ。
まだまだ梅雨を前にしたばかりだけど、 今年は夏が楽しいかも。。 だといいな!


 ***

いま、TVを見ながらこれを書いていたら、
72時間NY特集をこれからやるNHK-BSで、ロッド・スチュワートのショウと、ジョン・メイヤー・トリオ(BASSはピノ&Dsはジョーダン)のLIVEが見られるんだって。どちらも必見。録画しよ。


自分の勝利は自分の手で。

2007-06-07 | …まつわる日もいろいろ
米国で心臓移植を受けた13歳の少年が
井口&松井選手出場の大リーグを観戦した、
というニュースに 「すご~い!」

4月の移植手術からまだ2ヶ月経っていないじゃない。。
子どもの生きるパワーって、 すごい。
、、感染症の危険も乗り越えて、これから先もずっと元気で頑張って!

 ***

今日は、緊急の手術が入ったとかで、
心臓チームの先生がた、、みんなオペ室。
3時間遅れの外来では、 ボス先生も手術着のまま診察なさってました。
、、ボス先生の手術着すがた、、ちゃんと見たのは初めてかも、、、
自分の時は、麻酔医のセンセイのお顔を拝見したところで意識が消えましたゆえ。。

なんか、みょうにカッコ良かったなあ。。 (←ある意味コスチュームフェチかしら?)

今回の入院で、
べつに眼科の疾患も発見された。。
この5年半というもの、眼の酷使は尋常ではなかったから、、それもあるのかな、、。
だからといって、 「無茶したから身体を悪くした」とは言われたくない。。 それも、身内のような近しい人に。

人の身体機能は、人それぞれ強さが違う。同じことをするにも、それが全く平気な人もいれば、人の何十倍もの負担が身体にかかる人もいる。それは健康管理とか、鍛え方の問題ではなくて、生まれながらの機能の違いによる場合もある。
だから、生まれながらや、原因不明で、機能に障害をもった者は、何かを成し遂げるために何倍もの負担をかけなくてはならない。 それを「無茶なこと」とは思われたくない。

、、、とは思うものの、
もう一度、再出発を許された命、、 だいじにしたいと思う。

今度、 あたらしいお薬を飲むことになりました。これまで薬では、改善する方法はないと言われていたこの病気。 まだ研究段階だけれど、ボス先生も薦めて下さったし。
本当に、 医療技術、 医療研究の発展とともに、自分の命があることをつくづく感じる。だって、最初の手術の頃は、CTも、 超音波すらも、 無かったのだもの。。

ニュースの少年よりも、3倍以上も年を重ねた私だけど、
おばさんも、もうちょっと、いいえ、もっともっと、頑張ってみるよ~。
、、私も大リーグ観戦したいな。。 イチロー&ジョージー(城島)のいるマリナーズがいいな。


ジョニー&オーリー

2007-06-06 | 映画にまつわるあれこれ
パイレーツ映画三部作は
ひとつも観ていない(!)私ですが、、
Johnny Deppは昔からのお気に入り。

で、ジョニーアンテナが結構はたらいて、TVをつけた途端、 その話題、、だったりします。
もっとも、最近はいっぱいいっぱい出てるので 眼に入るのは当り前ですけれど。

昨夜も、TVつけたら、ジョニーがニコニコしながら、日本の女の子ちゃんを見ている所で、
そうなのです 「学校へ行こう」で、4才~8才のおこちゃまが、ジョニーにエレクトーンのパフォーマンスをプレゼントする、って企画なのでした。
あの映画に出演してから、、 というより、自分の娘が生まれてから、って言った方がいいのかな?
ジョニーもだいぶ変化しましたね。 優しい笑顔でおこちゃま達を見つめて、楽しげで。
おこちゃま達に大賛辞。
このところ、ジョニーの映画見てないので、また観たくなりました。やっぱり好きな男優さん。

ちなみに、来週はつづきで、オーリーにおこちゃま達が会うのだそう。
ちらっとの予告では、涙目になってるみたいな満面の笑顔で、オーリーがおこちゃまを見てました。
オーリーの方がああいう時、素のやんちゃな笑顔が思いっ切り出ますね。
私は、キメてる時のオーリーより、フツーのにいちゃんみたいなオーリーが結構好きです。 それで『エリザベス・タウン』もすぐに観たかったんだ~。 ストーリー自体は、う~んもうちょっと、、な映画でしたが、 フツーのオーリーも素敵だったし、 トム・ペティらのサントラもとっても素敵な映画でした。

ジョニーも、 そろそろインディペンデント系の、地味~な役どころも観たいな。
見た目とっても地味だった、 『フェイク』の彼なども、 私はとっても好きだったもの。



ソクラテスも、 プレトオも。。

2007-06-01 | 文学にまつわるあれこれ(漱石と猫の篭)
最近 とても人気の街 神楽坂。
TVで神楽坂の話題をやっているのをみて、
ふと、 昨夜よんだ本のことを思い出しました。

『戸川秋骨 人物肖像集』(みすず書房)

一般には今はほとんど知られていない文学者だと思いますが、
夏目漱石より3,4才年下、北村透谷や島崎藤村らと『文学界』の同人でもありました。
私は、 漱石のことをやっていた時、漱石が若き日に愛読した英国のロマンティックな小説『エイルウィン』を、戸川が翻訳したということで、その名を知りました。
でも、面白いことには、戸川秋骨は漱石と晩年まで深い親交があったにもかかわらず、漱石が『エイルヰン』を日本で初めて紹介をしたということは知らなかったそうです。漱石没後に翻訳を出版したとき、戸川秋骨はそのことを書いています。

基本的には英文学者、そして翻訳家で評論家でエッセイスト。
さきほど、藤村の名を出しましたが、藤村以降、自然主義文学といいますか、自らを「告白」するような小説が主流になっていくわけですが、戸川さんのエッセイを読んだ時、そういう狭さ、というか自己追求というようなものとは対極にある「広さ」をもった視点が、とってもユニークだったのでした。
ある意味、、 非常に「いいかげん」で、どこか飄々として、 でもとても大きな視野を持った エッセイ。

あ、、 神楽坂に話を戻しましょう。

「ソクラテス」というエッセイから。(以下、略しながらの引用です)

 ***

・・・何でも神楽坂を登り切って、右側の路次の奥・・・其処に西洋料理店があった・・・
・・私の記憶は極めてぼんやりして居るが、尾崎氏を訪れると、氏は必らず此処へ案内してくれたものであつた。・・・
・・尾崎氏はその快活な調子で、こうして食事をしながら、坐つて文学を談ずるのは面白いではないかと云ふやうな事を声高に語つて、頗る得意らしい風を見せた。・・・
・・私は丁度その時、詩人シエレエの訳になつたプレトオのシンポジヤムの、僅かに価十銭で売買されて居るカツセル本に収められてあるのを読んだ許りであつたので、尾崎氏に向つて、ソクラテスも門弟を集めて、饗宴を開きながら『愛』を論じたのですヨ、それが則ちプレトオのシンポジヤムです、と云つた。尾崎氏は大いに喜びいよいよ得意になつて、それは面白い、それでは此処をソクラテスといふ名にしようではないかと・・

 ***

と言い、内輪ではそのお店は「ソクラテス」と呼ばれた、ということが書かれています。ちょっと補足すると、その西洋料理店は、お座敷で洋食を出しているお店だったそうです。 ね? なんだか神楽坂ぽいでしょう? ちなみに、「尾崎氏」というのは「尾崎紅葉」のことです。

「お座敷」というのがここでは大事で、、 そうなのです、、 ゆっくり文学談義などするには、やっぱりお座敷がいいのです。私もこのくだりを読んで、故郷の「物書き」の仲間で何時間でも、お座敷で喋りつづけていた時間を思い出していたのです。「思い出して」、、というのは、私が今、そこへ行かれないから。。 先日も、仲間らはそういう時間を過ごしていたはずです。

で、ふと懐かしく思って、、 「物書き」の大将へ、電話をしてみました。 変わらないいつもの声。
ところが大将、、 なんとお孫さんの誕生の電話を今まっている所だ、って。。 3人目、ですって。。
きゃあ、、 お孫さんだって・・・!!!

それは失礼、と早々に話を切り上げ、 受話器を置く前に伝えました。

「秋にはきっと、 そっちに行かれるようになると思うから」

 ***

いつものお散歩コースに 紫陽花が色づきはじめました。
目に優しい 青 です。