(9/6記)
最初の緊急事態宣言が出てから1年5カ月、、 日々の暮らしのなかで大きく変わったことが…
、、それは音楽を聴かなくなったこと。
いえ、 音楽は毎日なにかしら聴いているんです、 ネットラジオを流していることが多いので。。 だけど、 自分でDCとかレコードとか 一切聴いてない。 音源も買ってない。。
昨年の春は入院・手術をしていたからそのせいもありました。 もうひとつには、 コロナの影響で 海外の好きなアーティスト達も活動を一時止めてしまって、 そのうちに私も情報を見なくなってしまったせい。。
でも、、最大の理由は、 リモート化が進んだこと。
、、学校も職場もリモートが進んで 家族のおうち時間が増える。 常に家のなかに誰かが一緒にいて、 たったひとりで過ごすという時間が少なくなる。。 なかには家族そろって同じ音楽を聴いている家庭もあるかもしれない? でも私が音楽を聴くのは独りで。 それも出来ればイヤホンやヘッドホンでなくて 部屋に好きな音楽を流して聴きたい。 という訳で ここ1年余り、 部屋で音楽を聴くということが極端に少なくなりました。。
、、ううん 少なくなったというのは違うかな、、 BBC3でクラシックをちいさく流したり、 ARTE.TV のコンサート映像を見たりしているんだもの。。 でもたった独りで次から次へとCDアルバムをかけては 連鎖反応みたいに別の何かを聴きたくなって、、 という音楽との向き合い方は殆んど無いかな。。
通勤が無くなったことで 例えば車のなかや電車のなかで音楽を聴くという貴重な時間がなくなってしまった人、 けっこう多いのではないかしら。。 クルマの中って自分だけのサウンドスペースですものね。
Stay at Home の時間を快適に過ごすことは この感染症と向き合いながら暮らすうえでとっても大事なこと。。 個の時間と共同の時間の折り合いをうまくつけるのも 心身の安定のためにも大切。。
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、、というようなことが書きたかったのではなくて、、 きょうはミック・カーンのベースを聴きたくなって 聴いています。 秋だから…? それとも…
Steve Jansen & Richard Barbieri のアルバム 「Lumen」を聴いています。 96年のライヴコンサートを音源化したもので、 ベースに Mick Karn 、ギターに Steven Wilson が参加。 演奏映像は youtube で少し見たことがあったのですが まとまったのを聴くのは初めて。 良い演奏。。
このときのライヴ、 ミック・カーンはフレットのベースを弾いていたようなんだけど、、 ミックが弾くとフレット付きでもフレットレスみたいにうねるのね(笑
、、 いろいろ検索していたら 細野晴臣さんがミック・カーンについて語っていらっしゃいました
細野晴臣とニューウェイブ (ナタリー)
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、、 そして、 なにやら検索していてみつけもの、、 CD買ってしまいました。。
それは届いたらまた追記します。
知らないうちに ゲイリー・ニューマンさんも新作が出ていました。 前作で 地球温暖化や環境破壊、気候変動をテーマに近未来的な映像やライブを創り上げていたけれど、 いつのまにかあの頃のゲイリー・ニューマンさんやジェイソン・スペースマンのミュージックビデオの世界が 現在のパンデミック下の世界で防護服を全身にまとって活動する姿と重なるようになってしまいました。
もしかしたら、、 そういうことがなんとなくわかっていて、 それでアンテナの鋭い人たちの音楽とまともに向き合うのがだんだんつらくなってしまったのかもしれないな、、
でもね、、 ほんとうに ほんとうの自分が自分のものとして感じるのは、 そういうたった独りで聴く音楽なんだけどね。。
** 追記 **
Jason's Chord/Andy Rinehart 1993
前回書いたアルバム 届きました。
ミック・カーンの音源を youtube で検索していたら この Andy Rinehart さんという人が出てきて、 それで聴いてみたら 想像のミック・カーンらしいアンビエントなインストとかではなくて 普通に歌のあるポップス。 そこにミックのうねるフレットレスベースが歌に沿うようにいいメロディを奏でていて とっても活きている…
すぐにアルバム検索してみつけました。
apple でサンプル音源が聴けます。 これ聴いただけでも全体の雰囲気がよくつかめると思います
https://music.apple.com/gb/album/jasons-chord/325268262
アンディ・ラインハートさんのヴォーカルはどちらかと言えば細い声、 あんまりアクの無い声で、 さほど好きなヴォーカルではないのですが、 曲はシンプルなポップスからカリビアンなリズムのもの、 Jazzyな変則ビートのもの、、 など捨て曲なしの完成度があって、 派手ではないけど良いアルバムなのではないかと。。
なんか、 近年のポール・サイモンさんとか、 昔のマーク・ベノさんとか、、 そんな玄人好みの味のあるアルバムのように感じました。
プロデュースが David Torn さんで、 ギターもトーンさん。 ドラムスは Kurt Wortman さん。
デヴィッド・トーンさんのつながりでミック・カーン参加なのですね。。 わりとエフェクトの効いたプログレッシヴな、ノイジーなギターも弾くデヴィッド・トーンさんですが、 ここではそんなに先鋭的な感じではなく、 でもミック・カーンのフレットレスベースともども、 とっても気の利いた、 (語彙力なくて困るのですが…) 出しゃばらず引っ込まず、 シンプルな歌声にみごとなアクセントを加えているという感じがします。
こんなに普通のヴォーカルアルバムに ミック・カーンのフレットレスのサウンドと、 デヴィッド・トーンさんのギターがうまく合って、 時代を超えて古臭くもなくメロディアスで多彩な楽しいアルバムになるなんて、、 なんだかもっともっといろんな人の、 ヴォーカルアルバムのバックでベースを弾くミック・カーンの音が聴いてみたかったなぁ、、 と思いました。
なかなか掘り出し物のアルバムに出会えて嬉し。 末永く大事に聴きましょう…♪