一方的に「音楽の話はやめにします」などと勝手な言い草でゴメンなさい。音楽のことを書いたり考えたりしているとどうしても耳で音を確かめたくなって、でも耳に神経を持っていくと本を読んだり物を憶えたりするのが、まったく出来なくなる不器用な人なので、今は「音断ち」というか「歌断ち」。
でも面白いことに、シェイクスピアを読んでいても、「The Raven」などと考えが結びついてしまったりします。
殺人、むごい殺人、しかも最も凶悪だ。
程度こそ様々だが、すべての罪悪が
法廷にむらがって「有罪、有罪」と叫びやがる。
絶望だ。誰一人、俺を愛してはいない。
誰一人、俺が死んでもあわれみはしない。
(リチャード三世 松岡和子訳)
ザ・レイヴンのジャケット内の写真を見た時、「一体これは何だろうね?」と不思議がったものでした。「芭蕉の奥の細道??」などとふざけてみたり。。ルーが「リア王」を演じているのだ、と何かの雑誌で読んで、それでもまだ「ザ・レイヴン」がどうして「リア王」なの?となかなか理解できなかった。確かに、嵐の中へ自らの着物を脱いで飛び出していく狂気のリア王の姿かもしれない。
「今のお前さん(リア)は零(ゼロ)だけで、その前には数字が何も附いていない。
それより俺の方がまだましだ、俺は道化だが、お前さんは何でもないからな」
(福田恒存訳)
リアの愚かさを最もよく知っていて、それを責めるでなくリアに自分の影を見つける様に、己の姿を見出させる役割をする道化。「Who am I?」がわかっているのは、道化と狂人の方で、ああ、だからルーはリア王を演じているのか。。。
以前、TV映画版だという晩年のローレンス・オリヴィエが演じた「リア王」をビデオで見たけれども、皺しわの指で花冠をつくる憐れなリアを演じたオリヴィエも素晴らしかったし、狂ったリアに付き従う道化が忘れられなかった。演じていたのはジョン・ハート。「エイリアン」で身体を食い破られて真先に死んでしまう役の人。
ジョニー・ロットンがマイクに寄り掛かって倒れそうな格好で歌ったのは、ローレンス・オリヴィエの「リチャード三世」をヒントにしたのだと語っていたのも思い出して、面白い。私たち日本人にはすぐには理解できない文学の水脈がロックの中にまで流れている。・・・と、すぐに思考が横道に逸れそうなのとたたかいながら、本を読んでいます。
***
ここまではじつは昨夜書きかけていて、睡魔に襲われて載せずにおいたもの。。
・・・本日、渋谷AX、TelevisionのLIVE。。記憶できた曲名だけ備忘録として挙げておきます。
1880 or so
Call Mr. Lee
See No Evil
Venus
Prove It
Little Johnny Jewell
Beauty Trip
Rhyme(?)
Glory
Marquee Moon
この他、たぶん新曲らしきものが2,3曲。確か指折りかぞえていたところでは、全14曲だったように思うけれど、あとひとつ足りない?? (思い出せません) 新曲はすごくロック色ある、ふたりのハードなギターが聴けるもの。
感想はまた書けたら書きたいと思うのですけど、ここでは書けないかも知れない。坐っていられる席で良かった・・かも。立っていたら腰が抜けて倒れていたかもしれません。その位、官能的なLIVEでした(笑) そう感じた女性(中には男性も?)はきっと私だけじゃなかったと思うけど。。
でも面白いことに、シェイクスピアを読んでいても、「The Raven」などと考えが結びついてしまったりします。
殺人、むごい殺人、しかも最も凶悪だ。
程度こそ様々だが、すべての罪悪が
法廷にむらがって「有罪、有罪」と叫びやがる。
絶望だ。誰一人、俺を愛してはいない。
誰一人、俺が死んでもあわれみはしない。
(リチャード三世 松岡和子訳)
ザ・レイヴンのジャケット内の写真を見た時、「一体これは何だろうね?」と不思議がったものでした。「芭蕉の奥の細道??」などとふざけてみたり。。ルーが「リア王」を演じているのだ、と何かの雑誌で読んで、それでもまだ「ザ・レイヴン」がどうして「リア王」なの?となかなか理解できなかった。確かに、嵐の中へ自らの着物を脱いで飛び出していく狂気のリア王の姿かもしれない。
「今のお前さん(リア)は零(ゼロ)だけで、その前には数字が何も附いていない。
それより俺の方がまだましだ、俺は道化だが、お前さんは何でもないからな」
(福田恒存訳)
リアの愚かさを最もよく知っていて、それを責めるでなくリアに自分の影を見つける様に、己の姿を見出させる役割をする道化。「Who am I?」がわかっているのは、道化と狂人の方で、ああ、だからルーはリア王を演じているのか。。。
以前、TV映画版だという晩年のローレンス・オリヴィエが演じた「リア王」をビデオで見たけれども、皺しわの指で花冠をつくる憐れなリアを演じたオリヴィエも素晴らしかったし、狂ったリアに付き従う道化が忘れられなかった。演じていたのはジョン・ハート。「エイリアン」で身体を食い破られて真先に死んでしまう役の人。
ジョニー・ロットンがマイクに寄り掛かって倒れそうな格好で歌ったのは、ローレンス・オリヴィエの「リチャード三世」をヒントにしたのだと語っていたのも思い出して、面白い。私たち日本人にはすぐには理解できない文学の水脈がロックの中にまで流れている。・・・と、すぐに思考が横道に逸れそうなのとたたかいながら、本を読んでいます。
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ここまではじつは昨夜書きかけていて、睡魔に襲われて載せずにおいたもの。。
・・・本日、渋谷AX、TelevisionのLIVE。。記憶できた曲名だけ備忘録として挙げておきます。
1880 or so
Call Mr. Lee
See No Evil
Venus
Prove It
Little Johnny Jewell
Beauty Trip
Rhyme(?)
Glory
Marquee Moon
この他、たぶん新曲らしきものが2,3曲。確か指折りかぞえていたところでは、全14曲だったように思うけれど、あとひとつ足りない?? (思い出せません) 新曲はすごくロック色ある、ふたりのハードなギターが聴けるもの。
感想はまた書けたら書きたいと思うのですけど、ここでは書けないかも知れない。坐っていられる席で良かった・・かも。立っていたら腰が抜けて倒れていたかもしれません。その位、官能的なLIVEでした(笑) そう感じた女性(中には男性も?)はきっと私だけじゃなかったと思うけど。。