星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

今年もありがとうございました。

2012-12-29 | 映画にまつわるあれこれ


まずはフォトの説明から、、

先日、 我が家にお越しいただいたサンタさん、、 よい子にプレゼントを届けてまわるというお仕事を終えられ、 その労をねぎらうべく このままお正月まで滞在していただくことと 相成りました。

こんどは 大黒さまとして・・・

変身前の写真と比べてみてくださいませ(>>)。。 大黒さま、、というか なんか妖しい山賊みたいな気もしなくはないですが、、 家族にはウケたので成功かな(笑)


昨日が仕事納めでした。。 同年代が多い職場での会話…

「かまぼこが800円てどーいうことよ!」 
「ほうれん草だって先週まで100円かそこらのが300円近くよ~」 
「○○は安いから帰りに買っていくわ!」

、、(笑)、、 これが日常であります。。 でも毎年のこのバタバタ感もキライではなかったりするし。 

今年は 旅行もせず帰省もせず このまま家で過ごします。 ひたすらお台所とリビングの往復になることでしょう、、 (酒が酒がのめるぞ~~♪)の歌が聞こえてきそうです、、 という私も呑もうぞ~。

 ***

今年一年ありがとうございました。

、、年末年始の家族の団欒のとき、、 にふさわしい映画かどうかはわかりませんが、、 ずっと前に見た映画の話を。。

「家族のかたち(2002) ONCE UPON A TIME IN THE MIDLANDS」
(allcinema>>

舞台はイングランド、ノッティンガム。 ノッティンガムが田舎、と言っていいのかわかりませんが、 いまはちょっとさびしい元炭鉱の町で ごくごくフツーに暮らすバツイチの女性シャーリーと、 彼女に求婚しようとしているめっちゃ「イイ人」のデック。。 そこへ シャーリーの別れた元ダンナが町へ帰ってくる、、、

この元ダンナがロバート・カーライル。。 カーライル、というだけで なんか「危険」な「厄介者」っていうのが すぐに想像されますね。

一方の 「イイ人」デック、、 デックっていう名前が体を表しているような やたらデカイのだけど気弱ないわゆる「でくのぼう」的人物。。 彼を演じているのが、、 なんと、 以前ここで書いた「パイレーツロック」(>>)でキメキメの伝説のエロDJギャヴィンを演じていたリス・エヴァンス!

もう、、 そのときの姿とのギャップが可笑しいこと (この映画でのデック>>imdb)

そして名演なのが、 シャーリーのひとり娘を演じたフィン・アトキンス。 元パパと、 新パパになるかものデックとの間で、、 

なんか娯楽ときたら 町で一軒だけのバー兼ダンスホールか、 町の公民館みたいなところでやる「ビンゴゲーム」か、、 それしかない、、 ってところも 日本の地方都市も似たようなものだし、 なんだかせつなくて おかしくて かわいらしい。。

さあどうするデックの坊。 がんばれデック。 まけるなデック。
(でも カーライルもできたらしあわせになって欲しい・・・)

そんな 「家族」のものがたりです。

 ***


しあわせな年末年始でありますように。

みんな元気で。  よいお年を!


楽しい クリスマスを!

2012-12-24 | …まつわる日もいろいろ



いつもは窓辺にいらっしゃる 洗礼者聖ヨハネさまも リビングにお招き。。 妖精さんも、、 いまだにネズミか 犬かわからないスレンダー美人も、 まんまるサンタさんも 勢ぞろい。




やっぱり赤い色がたくさんあると たのしい食卓。

故郷の林檎も そろそろシャリ感が少なくなってきたので、 ポークチリビーンズに入れてみた。 すっごいフルーティーな香り。




フルーツカクテルにもしてみた。


シャンパンにも合います、、、 て、、 すでに昨夜からのみ過ぎ、、(笑



メリー、、 メリーな


クリスマスでありますように! wish you were...


吉井和哉 .HEARTS TOUR at 日本武道館 Nov.29, 2012

2012-12-22 | LIVEにまつわるあれこれ
吉井さんのライヴから もうひと月近く経ってしまったなぁ。。 

年末のビーンズには行かないし、 来春ベストアルバム「18」が出た後のツアーも、、 出来れば5月ごろ見たいと思って あちらこちらの日程と会場を見較べてみたのだけど、、 どうしても行けそうな場所が無い。。。 ちょっと残念だなぁ、、。

ま、 来年のことはともかく

この前の武道館で感じたこと、、 思いだせることだけ覚え書きしておこうか。 感情的なことは省いて音楽面のことだけ、、 勝手な感想で、、 

 ***

ライヴは昨年の大宮ソニックシティ以来、、

あのときは、 昨年のミニアルバム「After the Apples」の楽曲が気に入らなかったせいもあって、 今思い出してもそんなに記憶の残っているライヴではないです。 「All By Love」とか、 過去の楽曲の成長具合のほうが胸に響いたし、 「After~」からの楽曲のこと、、 そんなに憶えてない。

だけど 今回、 不思議とすごく良かったのが 「母いすゞ」や「点描~」の 最近の楽曲。 特に「母~」のファンクとドゥーワップと演歌が絡むバンドの演奏とコーラスのカッコ良さに、、 吉井さん 御見それいたしました、、という想いでした。 CDで聴いた時は (歌詞も曲も)狙いすぎな感じがちょっとヤだったのですが。。。 今のバンドにすごく合っている感じがした。 今のバンドで一番カッコ良く出せる音がこういう感じなんだな、、と。

宇宙ツアーの辺りから、 バンドの演奏力、 編曲能力がすごく高くなってきて、 (吉井さんが自分でいろんな楽器を操って創る)CDとは 曲の解釈も構成もかなり違った演奏で聴かせるようになって来て、 (それが皆さんがよく言う「化ける」ってことなんだけど) ツアーの最初の頃と後の方ではまたさらに 「化け方」が成長していたりして、、

もともと秘めてた曲の力がバンドで裸になる、、って場合もあるし、 もともとのパーソナルな曲からライヴでとんでもなくグローバルな曲に変わる、、って場合もあるし、、 そういう変貌過程がスリリングでとても面白いから 吉井さんのライブを見逃すのは嫌なんだよ、、ね。 完成度の高すぎるCDに興奮して、実際ライヴ聴いたらがっかりする 多数の外国アーティストよりも、 そこが面白い、、っちゃあ面白いんですが、、 

だからこそ、、 デモテープみたいなものをシングルとして出さないでよ!、、と頭に来たりもするのだけど、、(すみませんっっ) 吉井さん自身、 自分の曲がライブでどうなるのか、 創っている時にはその完成形がわからないのでしょうね、、。 というか、 CDでの形はそれはそれでパーソナルな形なんだろう。。



 ***

あ、、 ライヴの感想ではなくなってしまった、、

、、毎回 興味津々の(というか楽しみにしている)ギター、、 (ギター好きなんで)、、 生方さんのギターを聴いたのは2回目だったけど、、 ん~~~、、、

巧い、と思います。。 ソリッドながつんとくる音も出せる人だと思います。。 ん~~、、 明確な理由はわからないけど、、 会場で思ったのは、、 持っているバックボーンが違うんだな、、(現代の子は)、、て。

(最近、、 よくわからないんだけど)
例えばゲイリー・クラークJr.さんは 現代のジミヘンみたく言われてるけど、 どうしても私は彼の音色にブルースを感じられないのよね。。。 ジミのギターも歪んでてバリバリしてるけど、 歌と歪みの間合いがちゃんとあるというか。。 ゲイリーさんは何故にあそこまでうるさく(しかもサイドギタリストも)、、音の透き間なくさせるのか、、わからない。。

こないだ、、 Tom Petty and The Heartbreakersのワイト島を見てて、、 トムも マイクも ギターマニアだから、 曲ごとにレスポール、リッケン、ファイアバード、、と ヴィンテージの見本市みたいなんだけど、、 でもその奏でる音色が、、 あれはギターがいいからか? 確かにそれもあるかもしれないけど、 そのギターの持っている一番いい音色をその曲の中でどう鳴らしてあげたらいいのか、、 それをよく知っているんだと思うのね、、。 だから すっごく丁寧に(優しくって意味じゃなくて) なんか陶芸で土を手で捏ねるみたいに、、 マイクなんか一音一音 両手で音を創ってるのがわかる。 持っているボディとネック、 そこで丁寧に音を創っているの、、 電気で増幅させるのじゃなくて、、。

(あ、、 また話が逸れてしまった、、)
でも、、 そもそも 吉井さんの創る楽曲が この10年でいろいろ変化があり過ぎるのがいけないんだと思います(笑)。。 ブルースも、 パンクも、 メタルも、 フュージョンも、 演歌も、 全部に対応できるギタリストさんは、、 難しいとおもいます(笑

 ***

、、と、、 勝手なことばかり頭に浮かびましたが、、

吉井さんのライヴも、、 これでひとつのカレンダーが終わりになった感がありますね、、 マヤの暦のごとく。。 今回のツアーは、 ひとつのアルバムの世界観があったわけじゃないし、、 10年の感謝祭のようなライヴだったし。

、、でも 今までのどのツアーも おもしろかった。。。

エマちゃんのギターで聴いた天国旅行や、 ビルマニアの音色も忘れられないし、、

ジュリアンのスライドや、、 トブヨウニも懐かしいし、、

バーニーさんのwanted and sheepもまた聴いてみたいし、、

欲を言えば、、 もう一度 ジャスティンにも会いたい、、


ジョシュは、、、 (あはは) どっちでもいいや、、(笑)

、、なんて

過去形で振り返っているわけではなく、、 新しい(マヤ暦ならぬ) カズヤ暦のはじまりを、 また見てみたい。。。

(結局 感想にはなりませんでした。。 しかも、 吉井さんのこと 何も書いてない。。 ご免なさい)

きょうは投票日

2012-12-16 | …まつわる日もいろいろ
おはようございます。 東京は快晴。

投票日日和ですね。


きょうは選挙に行ってから、 ちょっと遅い友の誕生日祝いとちょっと早いクリスマスディナーをしにまいります、、、(嬉!)

テレビの報道とか見ていると、 政党が多すぎて決められないとか、 どこがやっても同じとか、 あげくは TVで見て知ってる人に入れるとか、、 一般庶民がいかにも無知無関心かのようなコメントばかり流してますが、、

日本のおとなはもっとちゃんとしてるぞと思いたい。。


googleくんたちも投票してるよ。

素敵な日曜日を!





林檎ものがたり

2012-12-02 | 文学にまつわるあれこれ(林檎の小道)
今年もまた 玄関のUMAくんがクリスマス仕様になる季節となりました。 後ろの橇には、 こないだ故郷からとどいた林檎をのっけてみました。 かぼちゃの馬車ならぬ、 林檎の馬車です。

故郷の家から歩いて5分ほどの ○○さんのお家の果樹園でとれた林檎。 私が子供の頃には、 まだりんご園や、 ぶどう園や、 キャベツ畑などもそこかしこに残っていましたが、 すっかり住宅地に変わって、、 でも 今でもあのりんご園で育った まっかな林檎ちゃんたちを手にすることが出来るのはほんとに嬉しいことです。

 ***

林檎といえば、、 今まで 島崎藤村の「初恋」の詩や、 『若草物語』のジョーのことなど、 ここに書いたけれど、、

林檎のものがたり、 と言えば 忘れられない1970年代の田淵由美子さんの漫画。



おおやちきさんの漫画のことは前に書きましたが、 ちき様のマンガは芸術品であったのに対して、 田淵さんのマンガは どれも胸がキュンとなる やさしくて せつない 青春の一ページという感じ。 時代で言えば かぐや姫なんかのフォーク全盛期で、 まだ小学生だった自分は意味もよくわからず「神田川」とか歌っていたけれど、 雰囲気としてはかぐや姫よりも イルカさんとかチューリップとかに近い気がする。 そんな胸がきゅんとなる物語たち。

田淵さんの作品は、 多くが大学生が登場人物だったのも特徴的で、 だから余計に70年代フォークの雰囲気とかぶっていたのでした。

上の写真の 『林檎ものがたり』に入っている、 りんごにまつわる短編3部作も好きだけれど、 りんごと呼ばれている女の子「林子」ちゃんが出てくる作品 「風色通りのまがりかど」や「菜の花キャベツがささやいて」は可愛かった。。 自分には考えられそうもない すてきな学生結婚のお話だったけど、、。

田淵さんの漫画には、 なぜだか秋から冬のものがたりが多かったような気がする。。 そして、 舞台は東京なのに、 よく雪の降るシーンがあったっけ。。 70年代くらいには、 東京でも雪がたくさん降ったのかしら・・・ 

林檎のまっかなおめめをした、 雪だるまがつくれるくらいに。。。

 ***

今では 林檎といえば ふじやサンふじといった品種ですが、 記憶として70年代のはじめにはまだ多くなかった気がします。 だから、 田淵さんの漫画で描かれる林檎も、 蜜のたっぶり入った甘いふじではなくって、 きっと国光とか 紅玉といった 甘酸っぱい小さな林檎だったんじゃないかと、、 そう思います。


さむくなってきましたね、、

風邪ひきませんように。。