つづいては、 Arti e Mestieri
「Tilt」というアルバムが有名だということですが、 私は「Live 1974-2000」の2枚組を入手しての予習でした。 新しいライヴが聴いてみたかったので。。
今回、オリジナルギタリストのGigi Venegoniさんが復帰しての来日、、だそうで、 長身の白髪混じりの方がGigiさんなのかな? 登場して、まずはその方からご挨拶。 「残念ながらあなたがたの美しい言葉を話すことが出来ないので…」というふうに、 英語でとっても丁寧に挨拶して下さって、 なんだか聴いている人に楽しんでもらいたい、という姿勢がすっごく伝わってくるライヴでした。
Gigiさん、ノリノリでギターを弾き、 バンドメンバーと向き合ってセッションしたり、 アコースティックギターに持ち替えて、 これもすごく巧みな演奏を見せてくれたり、、 ギタリストの雰囲気としては、 Steve Howeさんぽいかな、、と。(見た目はちがいますが)
で、、注目のドラマー、 Furio Chiricoさん。。 ほとんどスタローンと変わらない筋肉、、 でも、 パワードラムではなくて、 ジャズ風のおかず満載でこまか~い技を休むことなく繰り出しながら、、の、 繊細かつ多彩なドラミング。 あまりにいろんなことなさるので、 他の楽器とのリズムが合ってるのかたまにわからない バタバタ感もちょっとあるのですが、、ま~あ 観ていて面白いこと。。
キーボードの方もすごく上手かったなぁ。。 私は機材のことは全然わからないんだけど、、 youtubeでこのバンドの映像を見てて、 (なんかイタリアって鍵盤楽器の音が違わなくない?)ってくらい、とっても質の良い鍵盤の音に驚いたのだけど、 今回のライヴのキーボードソロも、すばらしい音色をしていたなあ。。
、、、面白い、、と言えば、
前に書いた日記の(
>>) 映像の中でも、 途中からご登場のカンタンテ(ヴォーカリスト)Iano Nicoloさん。 この方は このバンドの専属のヴォーカリストなの? それともソロでも歌っているカンタンテのかたなの? 妙に遠い目をして、 独特の艶っぽさ(イルバレのGianniさんとは違う、もっと濃い~イタリア男の艶っぽさ)で、、 このイケメンあんちゃんも来日されるのかしら… と思っていたら、、 いらっしゃいました。。
どうも アルティエメスティエリの技巧派ジャズフュージョン系のインスト曲と、 このカンタンテさんの歌い上げるエモーショナルな楽曲との相関関係が 私にはさっぱりわからない。。。相変わらず遠いまなざしで情感たっぷりに客席に向かって歌い上げ、、 間奏になったら 床にしゃがみ込んで 床に貼ってあったセットリストの紙をなにやら剥いでいる。。
(何・・・?)
、、と思ったら、 なにやら折っている。。。
(か、、紙ひこうき?) と隣のにいさんと顔を見合わせましたが、、
後は予想通りの展開。。 しかし、、 出来あがった紙ひこうきの形状を見て、、(たぶんあれ飛ばない)、、 と思ってしまいました。。 が、 Ianoさんは遠い目のまま、曲のエンディングの瞬間に紙ひこうきを放ち、、、 それは 滑空というより 落下という感じで客席に墜ち、、、 でもIanoさんは顔色も変えず やはり遠いまなざしのまま 退場していかれました。。。
こうして、 インスト曲と ヴォーカル曲が入れ換わるたびに Ianoさん登場、、 床にしゃがんで折り紙、、 紙ひこうき飛ばして退場、、、 というのが3回。。。 不思議だ。。 しかもIanoさん、、 毎回 衣装かわってるし、、、
Ianoさんの歌う、 エモーショナルなバラードみたいな曲でも、 Furioさんはこまか~くシンバルの小技を重ねたりして、、 ハードな曲じゃなくても決して普通じゃない。。 かと思えば、 キーボードソロにつづいて、 Furioさんのドラムソロ、、 そこにGigiさんが加わって、 の熱いセッション、、、と 次から次へと、、 ほんとにいろいろな楽曲で楽しませてくれました。。
Furioさんからの挨拶、、、ということで、 メモを片手に日本語で、 「私たちの先祖もさまざまな困難を乗り越えてきました。 だからみなさんも頑張ってください」、、という内容のメッセージを読みあげて下さったのは 本当に気持ちが籠っていて、、 じつに真摯で フレンドリーで そして熱意がこもっていて、、 いいライブを見させていただきました。 感謝です。。
最後に、、 再びイケメンのIanoさん登場。。 今度は身体に緑色のチューブみたいなのを巻き付けて…? (わ、、わからん、、) 歌舞伎でも観て思い付いたんだろう、、って 隣のあにぃは申してましたが、、、 Ianoさんたら、、 みんなが演奏終わって、 前に出てきて整列している間も、 モンゴルのホーミーみたいな声をず~っと出して歌って(?)いる、、、、 やまらない、、、自分の世界。。 メンバーすっかり整列し終えて、 Furioさんが苦笑しつつ、、 (ね、、 終わったの、 もう終わりだよ)ってな風にIanoさんの肩を叩いて 終了。。
(謎だ・・・)笑
いろいろ不思議な点はありましたが、、 でも、 1時間余りでも、もっともっとアンコールが見たい いい演奏でした。
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というわけで、 GOBLINは省略。
いえ、 悪い演奏だったのではなくて 凄く盛り上がって、 メンバーも客席に降りてきて、 アンコールも2回して、、 若手のリズム隊はなんかメタリカみたいに力強くて、、 オリジナルメンバーは めちゃめちゃ楽しそうで、、
しかし バックスクリーンには 「サスペリア」や「フェノミナ」などのいっちゃん怖い映像が映っていて、、 (中学生の時に観たきりだったけど、、) あの針金地獄の映像とか映ってて、、 (いや~~ん、、怖ぇ~~~)と、 私は半分 手で隠しながら観てました。
ほんとにイタリアンプログレッシヴフェスは、 楽しかったです。