前回のつづきです。
14日にトゥガン・ソヒエフさんの N響第2001回 定期公演でカルメンとラヴェルのバレエ音楽を聴いた日、 あまりに素晴らしかったので帰ってすぐに次回のCプログラムも買い求めたのです。
今度はプロコフィエフによるバレエ音楽「ロメオとジュリエット」 どんな音楽のドラマを創り上げてくださるのか、 とてもわくわくしていました。
NHK交響楽団 第2002回 定期公演
リャードフ/交響詩「キキモラ」作品63
プロコフィエフ(ソヒエフ編)/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」
モンタギュー家とキャピュレット家
少女ジュリエット
修道士ロレンス
踊り
ロメオとジュリエットの別れ
朝の踊り
アンティル諸島から来た娘たちの踊り
朝の歌
ジュリエットの墓の前のロメオ
仮面
タイボルトの死
「ロメオとジュリエット」は昨年の春、 東京交響楽団でクシシュトフ・ウルバンスキ指揮のものを聴いていました。 そのときの日記はこちら>>
あの日以来「ロメオとジュリエット」の楽曲は聴いていませんでしたし、 今回(ソヒエフ編)とあったので、 何も予習せず初めて聴く感じで出かけました。 そして・・・
結論から言ってしまえば、、 前のカルメンとはまったく違った感想でした。 「カルメン」も予習なしに聴いたけれども まるで物語を味わっているようで、 ラストには涙がこみあげてくるほどでした。 「ロメオとジュリエット」は、、 そうではなかった、、 何が違うの…? 自問自答でした…
まず音の鳴らし方がぜんぜん違う印象。。 バレエ音楽というよりも 壮大な交響曲を奏でるよう。 金管楽器を鳴り響かせる時などは振動音までしそうなほどの爆音の迫力。 迫力はあったのだけど…
ひとつひとつの曲が短いために、 曲がおわると咳ばらいが聞こえる。 一度誰かがそれをすると まるで許可を得たかのように、 つぎの曲の間でも、 次も。。 だんだん咳ばらいの音も気になるくらい大きくなってせっかくの緊張がそがれる… そのせい…?
N響さんの演奏は決して悪くなかった気がします。 ソロの部分もとても美しかった。 フルートさんや弦楽器さん。 金管楽器は思い切り良く。
では何なのだろう… と考えて、、 やっぱり曲順。 たぶんそうだろうと思いました。 曲展開のドラマ性が「カルメン」のようには感じられなかったのです。 最後はティンパニーの連打など曲調も高まって終わる、、 けれども結局どんな音楽を聴いたのかという印象が伴わない… なぜなんだろう…
、、 あのあと、 ベストオブクラシックの聞き逃し配信で何度も聴いてみました。 やっぱり曲順の問題なのだと思います。
楽曲に物語性が必要、とは必ずしも思いません。 でも、ぜんぜんタイトルなど知らなくても、 音楽を聴いて感じるイメージ、、 「悲しい」とか「楽しい」「軽快」「壮大」「わくわくする」「陰鬱そう」、、 そういうイメージを音楽を聴いて自然に浮かべてしまうのは避けられない、 そのイメージを残したまま次の曲が聞こえてくる… こういう「流れ」が今回の「ロメオとジュリエット」にはじゅうぶん感じられなかったこと。。
今回の「ロメオとジュリエット」の構成は なんとなく、ですが 長めで壮大な感じのする曲のあいだに 短い軽めの曲がはさまれている、という印象なのですが、 そのためにかえって印象がぶつ切りになって「流れ」というものが感じられない。。 特にラスト4曲くらいはとっても違和感。。 「仮面」があそこに入るのは何度聴いてもなんか奇妙…
「タイボルトの死」で終わるほかのロメジュリも聴いてみました、 ゲルギエフさんのとか。。 でも違和感はありませんでした。
、、 ソヒエフさんのこの「ロメオとジュリエット」の構成は今までにも演奏なさったのかしら、と検索してみましたが 過去には見つからず、どうやら2月にドイツで公演があるようです。 もしも同じ曲順で演奏されるのだとしたら、 ドイツの聴衆のかたがどんな感想を持たれるかすごく知りたいところです。
ごちゃごちゃ書きましたが、 N響さんの演奏力をすごく発揮させるような指揮をソヒエフさんがなさったことは間違いないような気がします。 とっても生き生きとした演奏でエネルギーに溢れていた。 きっと、今日のBプログラム 、 モーツァルトとベートーヴェンも聴き応えある演奏になることでしょう。 できれば全部聴いてみたかった。。
毎日クラシックナビにCプログラムのレポートが載っていました。 圧巻の迫力、、 その通りだったと思います⤵
https://classicnavi.jp/newsflash/post-13716/
14日にトゥガン・ソヒエフさんの N響第2001回 定期公演でカルメンとラヴェルのバレエ音楽を聴いた日、 あまりに素晴らしかったので帰ってすぐに次回のCプログラムも買い求めたのです。
今度はプロコフィエフによるバレエ音楽「ロメオとジュリエット」 どんな音楽のドラマを創り上げてくださるのか、 とてもわくわくしていました。
NHK交響楽団 第2002回 定期公演
リャードフ/交響詩「キキモラ」作品63
プロコフィエフ(ソヒエフ編)/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」
モンタギュー家とキャピュレット家
少女ジュリエット
修道士ロレンス
踊り
ロメオとジュリエットの別れ
朝の踊り
アンティル諸島から来た娘たちの踊り
朝の歌
ジュリエットの墓の前のロメオ
仮面
タイボルトの死
「ロメオとジュリエット」は昨年の春、 東京交響楽団でクシシュトフ・ウルバンスキ指揮のものを聴いていました。 そのときの日記はこちら>>
あの日以来「ロメオとジュリエット」の楽曲は聴いていませんでしたし、 今回(ソヒエフ編)とあったので、 何も予習せず初めて聴く感じで出かけました。 そして・・・
結論から言ってしまえば、、 前のカルメンとはまったく違った感想でした。 「カルメン」も予習なしに聴いたけれども まるで物語を味わっているようで、 ラストには涙がこみあげてくるほどでした。 「ロメオとジュリエット」は、、 そうではなかった、、 何が違うの…? 自問自答でした…
まず音の鳴らし方がぜんぜん違う印象。。 バレエ音楽というよりも 壮大な交響曲を奏でるよう。 金管楽器を鳴り響かせる時などは振動音までしそうなほどの爆音の迫力。 迫力はあったのだけど…
ひとつひとつの曲が短いために、 曲がおわると咳ばらいが聞こえる。 一度誰かがそれをすると まるで許可を得たかのように、 つぎの曲の間でも、 次も。。 だんだん咳ばらいの音も気になるくらい大きくなってせっかくの緊張がそがれる… そのせい…?
N響さんの演奏は決して悪くなかった気がします。 ソロの部分もとても美しかった。 フルートさんや弦楽器さん。 金管楽器は思い切り良く。
では何なのだろう… と考えて、、 やっぱり曲順。 たぶんそうだろうと思いました。 曲展開のドラマ性が「カルメン」のようには感じられなかったのです。 最後はティンパニーの連打など曲調も高まって終わる、、 けれども結局どんな音楽を聴いたのかという印象が伴わない… なぜなんだろう…
、、 あのあと、 ベストオブクラシックの聞き逃し配信で何度も聴いてみました。 やっぱり曲順の問題なのだと思います。
楽曲に物語性が必要、とは必ずしも思いません。 でも、ぜんぜんタイトルなど知らなくても、 音楽を聴いて感じるイメージ、、 「悲しい」とか「楽しい」「軽快」「壮大」「わくわくする」「陰鬱そう」、、 そういうイメージを音楽を聴いて自然に浮かべてしまうのは避けられない、 そのイメージを残したまま次の曲が聞こえてくる… こういう「流れ」が今回の「ロメオとジュリエット」にはじゅうぶん感じられなかったこと。。
今回の「ロメオとジュリエット」の構成は なんとなく、ですが 長めで壮大な感じのする曲のあいだに 短い軽めの曲がはさまれている、という印象なのですが、 そのためにかえって印象がぶつ切りになって「流れ」というものが感じられない。。 特にラスト4曲くらいはとっても違和感。。 「仮面」があそこに入るのは何度聴いてもなんか奇妙…
「タイボルトの死」で終わるほかのロメジュリも聴いてみました、 ゲルギエフさんのとか。。 でも違和感はありませんでした。
、、 ソヒエフさんのこの「ロメオとジュリエット」の構成は今までにも演奏なさったのかしら、と検索してみましたが 過去には見つからず、どうやら2月にドイツで公演があるようです。 もしも同じ曲順で演奏されるのだとしたら、 ドイツの聴衆のかたがどんな感想を持たれるかすごく知りたいところです。
ごちゃごちゃ書きましたが、 N響さんの演奏力をすごく発揮させるような指揮をソヒエフさんがなさったことは間違いないような気がします。 とっても生き生きとした演奏でエネルギーに溢れていた。 きっと、今日のBプログラム 、 モーツァルトとベートーヴェンも聴き応えある演奏になることでしょう。 できれば全部聴いてみたかった。。
毎日クラシックナビにCプログラムのレポートが載っていました。 圧巻の迫力、、 その通りだったと思います⤵
https://classicnavi.jp/newsflash/post-13716/