星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

ちっちゃな 勝利。。。

2007-10-26 | …まつわる日もいろいろ
武道館でふたたび会えた 素敵なみなさま、、

ほんとうに ありがとうね。 たくさんお待たせして ゴメンネ。
武道館でお顔を見ることができなかったみなさま、、 想いどといてます。 ありがとうね。

LIVEのお話は、またにさせてくださいね。。 さすがにまだ身体へろへろです(笑)。

生まれ変わった、、 わけではないのですが、 
術後、なにもかもが、この私のハートちゃんにとっては初めての体験に感じるらしく、
はじめてご飯食べたときもどっきんどっきんびっくりしてて、
はじめてメールを打ってもびっくりしてて、 はじめてのお散歩も、、 はじめてのお仕事も、、
、、そんなだから、、 はじめての武道館にこの子がどんなにびっくりするか心配で心配で、、
だから直前までなんにも考えないことにしてました。 平常心、、 平常心、、て。。

懐かしい再会にも、 感極まってしまうのがこわいから、 何でもないように、、って。。

でも、、 1日目を無事過ごして、 2日目のWinnerを聴きながら、 
これが自分のちっちゃな勝利、、、 と感じることができました。 
、、ステージの上、、 姿、 声、 色、 音、 振動、 歓声、、 すべてにびっくりしてた
この子でしたが、、。。

きっと もっと タフな子に育つように、、。 これからも生きて行きなさい、、 ね。
 

絵本グッズと、 早くもクリスマスグッズのおはなし。

2007-10-18 | 文学にまつわるあれこれ(林檎の小道)
新宿の伊勢丹へ行きました。

子ども売場で、絵本と、登場するキャラのぬいぐるみのフェアをしていて、
昔 姪っ子に贈って好評だった 『そらまめくんのベッド』の そらまめくんのぬいぐるみがあったり、

そこでみつけて きゃぁ、、となったのが、
ロシアの絵本&ムービー 『チェブラーシュカ』のチェブラーシュカがいたこと! 可愛い!

チェブラーシュカとはこんなんです>> (Amazon.>>)

3年前くらいに友人宅でDVDを見せてもらって、 可愛いけれどもロシア的もの寂しさもあって
記憶にのこってたのですが、 最近ブームになっていたようで、
チェブラーシュカのぬいぐるみと、 登場キャラのワニ ゲーナもいて、、
ゲーナ欲しくなってしまった。。 (けど我慢した)

ほかに、 映画で話題のピーターラビットの作者 ポターや湖水地方に関する豪華本(英文)や、
フェアリーテイルの絵本の豪華本(これも英文)なんかもあって、、 座り込んで眺めてました。

あ、、 こないだウチで 以前にしまいこんであった箱から、 
可愛い かわいい たわしウサギ(↓)2匹を見つけてね、




いま、松ぼっくりや、どんぐりや、 森をあるくスナフキンたちと一緒のコーナーに仲間入りしてます。

ところで、、 
伊勢丹に出掛けたホントの目的は、 クリスマスグッズの売場が早くも出来たというので
それを見に行ったの。
来月に入ったら もうツリーを飾るんだ~。 今年はクリスマスを待ち遠しく過ごすんだ~。
、、、 という理由は、、 まあいろいろあるんだけど、
去年の12月、 ボス先生の診察を受けて、年明け早々の入院&手術を決めてから 早一年。。
たいへん、、だったかもしれないけど、とてもみじかかったような一年が過ぎて、 
クリスマスを迎えられるっていうことを しあわせに感じたいから。。

それにね、、 とある オーナメントをいま探しているんだ、、。 それと似たようなの探したいの。
いまはまだ、、 内緒、、。

残念ながら 伊勢丹にはそれはなかった、、 けど
街がきらきらしていく これからの季節 どこかでみつけられたらいいな、 いいな。。


金木犀の魔法。

2007-10-12 | …まつわる日もいろいろ
病院へ向かういつもの道をあるいていたら
ふいに、 ふわっと めまいのような不思議な感覚におそわれて、
・・ ? ・・ と、 われに返ってみたら、、 それは 金木犀の香りでした。

顔を上げれば、 おどろくばかりに 金木犀が一面 高い垣根のように隙間なくつづいて
何度も この場所をあるいたはずなのに、 全然知らなかった、 この樹が金木犀だって。
目眩むばかりの香りの道。

 ***

思い込み? かもしれないけれど、
私はなんだか その時々に心に思い抱いている人に 遭遇できる確率が明らかに高いような
そんな気がすることがよくあって、
先月は、 この金木犀の道で ボス先生にばったり。
とうぜん私はセンセの診察に行くところだったので、 「のちほど伺います(笑)」って。
特別なことではないにしても、 でもドクターの誰かと遭遇する確率にしては、 
やっぱり「特別」な気がする。

この日は、エレベーターホールでSセンセ発見。 
相変わらずクールだけど、 「すっごく良くなったの!」と言うと、 ちらっと優しく笑ってくれる。

さらに、、、
診察終了後、 玄関ホール付近で、 声を掛けられた。 研修医のS先生だった。
「きゃぁぁ! 先生~っっ!」って、 人が振り返るような声を出す私、、(恥)
半年ぶりくらい?  いっつも寝る暇なかった先生。。 
真夜中にはナースステーションにいらしたし、 日曜日にも病棟まわってたし、 
廊下のはじっこから 「先生~」って手を振ると、 わざわざ「何ですか?」ってこちらに歩いて来ようとするから
「何でも無いの~、 手振っただけ~」って押し留めたりして、、。
心臓外科医になるには、 優しさが多すぎるかも、、って ちょっと心配したりもして、、。

 ***

ボス先生の診察のとき。。
終りがけに、、 「いつも明るくていいですねぇ~」 と言われた。。 (褒め言葉?)

自分ではフツーのつもりだったから、 (先生のよくわからないジョークにけらけら笑っただけ)
咄嗟に、何とお返事していいかわからずに、、 「だって調子いいんですもの」って答えたけど、

家に帰って、、夜、 そのこと思い返してたら、 涙がいっぱい出てきてしまいました。
(、、医龍2みてたせいもある、、)

いつも明るいばかりじゃなかったこと、、 先生もよく知ってるじゃない?
なかなか一般病棟に移れずにいた頃、 空ばかり見てた頃、
毎朝のように回診の時、 「先生、お願いだから早く上に(病棟に)あげて」と半べそかいてたの
ご存知でしょう?

もういちど、 私を笑顔にもどしてくれたのは、 先生たちでしょう?
あの頃、 ぜったいに慰めてなんてくれなかった クールな心臓チームの先生たち。

なぜだか、 いまはみんな、 優しく見えるのです。


病院で出会った、、 ともだち。

2007-10-03 | …まつわる日もいろいろ
先日 読んだ本、、
アメリカ大陸を 列車で横断する物語だったのですが
そのなかで
列車の旅で出会う人は 飛行機の旅などとは違い、
短期間であるにもかかわらず、 まるでそのひとの人生まるごと知り合ってしまうような
密度の濃いふれあいがある、、 というようなことが書かれていました。

特急列車、 寝台列車なんかでも、 日本では
殆ど見知らぬ人とは言葉を交わすことがないように思っていたので、
ここを読んだ時には、、 (これはアメリカだからかなあ、、) と思ってました。

でも、、 もしかしたら、、 この列車に近い状況が、 日本にもある、、と気づきました。
それは、 「病院」の中の話。

いままでに 9度も入院をした私でも、 それぞれのなかで出会った人のことはなかなか忘れない。
長くてひと月か、ひと月半、、 短い人で数日、、 たったそれだけの出会いでも
生涯わすれないだろうと思う人は たくさんいます。
悲しくてここでは話せない記憶の中の人も たくさんいます、、 けど、

きっと 今も どこかで、 病気をかかえながら、 病気とともに暮らし続けているんだろうなあ
と思うと、 その方たちがかけがえのない知り合い、 同志みたいな気がして来ます。

 ***

術後、数週間のころ、 
ようやくとぼとぼロビーまで歩けるようになった私が、 ソファでメールを打っていると
向かいに坐っていたおじさんが、
「オレもあんたくらいの娘がいてなぁ、そうやってメール打ってるんだ」 と話し掛けてきました。
「ほんと? おじさんお幾つ?」と尋ねたら、 「60」とかそんな答えだったから、
その娘さんは私よりも随分若いのかもしれないけど(笑)、、

それをきっかけに、 おじさんはしばしば私に声を掛けてきました。
でも、おじさん、、 ある日、 浮かない表情で、
「切らなきゃいけない、ってさ。 ここ(胸)切るんだぜ」、、とせつなそうに言うのです。
私は、ぐいっとパジャマの襟元を下げて、
「わたしもう やっちゃったよ!」 ところころ笑ってみせました。
  (同じ病棟なんだもの、ね・笑)
おじさんは いまさらながら驚いたみたいに、「あんたも心臓かい?」って。。

お話きいてみると、おじさんは冠動脈のバイパス手術のよう。
「大丈夫だって! ○○先生にお任せすれば絶対だいじょうぶだって」と、私は言い、
「、、でもじつはね、わたしもそう他の患者さんに言われたの、 ○○先生だから大丈夫!って」
そう話しました。
、、、 これは本当のことなの。 実は執刀の先生はべつだったけど、 冠動脈の先生も
きっと優秀だと思ったから、、。

おじさんの手術の前日にも、 たくさん言葉を交わしたけど、
嬉しかったのは、 じゃあね、って部屋へ戻ろうとした時、 おじさんが
「もう友だちだな」 って言ってくれたこと。。  娘から、 友だちになったの、私。

 ***

先月 会ったお友だちが、
仕事の制服の胸に ピンクリボンをつけてました。 いまも治療中の彼女。

みんな、 生きていくんだよね、 いつまでつづくかわからない闘いのときをね。

いっしょだよ、、 って。 ピンクの撫子。