セットリストはこちら
https://twitter.com/QueenWillRock/status/778936752123904000
クイーン+アダム・ランバート @ 日本武道館 - 洋楽ライブレポート RO69
こちらは初日(21日)のものですね。
【ライブレポート】クイーン+アダム・ランバート Barks
こちらも21日の。
エンディングに舞った金色の花吹雪・・・
Brian May先生の instagramから
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こちらはシンガポールの写真ですがこんな感じ
ライヴの感想はまた書きます… (書けるかな…)
ブライアンのレッドスペシャルは・・・ 言葉にならない音色でした。。。
*** つづき 9/25 ***
、、 私が QUEEN を知ったのっていつなんでしょう・・・
小学校低学年のころからラジオは聴いていて、 高学年になって 「若いこだま」の大貫さんや渋谷さんのは毎回聞くようになっていったから、 その中でかかる音楽は自然とインプットされていったわけです。。
だから、 大貫さんがたぶん 「戦慄の王女」を紹介して下さったとしたら73年からだし、 「クイーンII」は兄貴が持っていたし、 「シアー・ハート・アタック」はクラスメイトが持っていて、、 で、「オペラ座の夜」は私が自分のお小遣いで買うことに…
ブライアン・メイ先生は、 たぶんエレクトリックギターというものを初めて意識するきっかけをくれた人だと思うんです。。 当時のお子ちゃまらしく、 フォークギターに憧れて自分でも弾き始めていたけど、 洋楽の中で最初にエレクトリックギターの音色を聴き込んだのが、 ブライアンのギター、、たぶん。。 多重録音のまるでパイプオルガンか、チェロかと思うようなオーケストレーション、、 そして 津軽じょんがら節に影響されたザクザク刻むヘヴィなギター。
ギターヒーローという意味では、、 75年に『ギター殺人者の凱旋』(Blow by Blow)を出す ジェフ・ベック先生のほうへやはり関心が移っていってしまうわけなんですが、 でも ブライアンのヘヴィメタルにも通用するソリッドで、艶やかなサウンドは、 結局いまでもずっと好きだなぁ。。。
、、そんな クイーンとの出会いでしたから、 「華麗なるレース」以降の、 世界的に大ヒットしていく頃からは、 だんだん遠のいて、 もうNYパンクとかJAPANとかに関心が行ってしまって、、 勿論、 ウェンブリーライヴも、 フレディ追悼ライヴも、 何度も観た大好きな映像だけれども、、 自分が一番 胸ときめかせていたクイーンは、 ヘヴィでプログレッシヴなサウンドの初期時代、、 ヴィジュアルで言えば、 Bowie & Ronson のフォトグラファーとして有名な ミック・ロックが写真を撮っていた頃のQUEEN、なのです。
2003年に東京都写真美術館で、ミック・ロックの回顧展があって、、 ボウイやクイーンや、 ルーや、イギーや、、 たくさんの写真を友人たちと観にいったのだけど、、
、、フレディの美しいポートレートが、 長方形の まるで棺のような箱にたくさんの花に囲まれて展示されているのは、、 とても とても つらくて、 悲しくて、、 ちゃんと見つめることが、、出来なかった…ね。。
・・・ ライブのレポになってません。。 ごめんなさい
つづく、の?
*** 9/27 記 ***
クイーンを見てからまだ5日、だというのに、 なんだか 不思議な夢を見ていたよう・・・
くわしいレポは冒頭にリンクした記事にあるから、 ライブ中に自分が感じていたことだけ書こう。。
オープニングの「輝ける7つの海(Seven Seas of Rhye)」や、 「Stone Cold Crazy」、、 自分が好きな初期のハードロックなクイーンの名曲、、 すごく期待していたのですが、 席がアリーナ前方はじっこ、というのと、 歓声のすごさと、 私の耳の障害のせいとで(これが一番)、、 最初は全体のサウンドがごわーん、と ひと塊になって聴こえて それがすごく残念でした。。 同行者にあとで尋ねたら、 そうでもなかったと言うから、 たぶん私の耳のせいでしょう。。
「Stone Cold Crazy」の最初のハイハットなんぞ まったく聴こえなかったものなぁ、、、悲しい。 大好きな曲なのに、、 でもStone Cold Crazy♪は一緒に叫びました、、
「キラー・クイーン」あたりからやっと、 ギターやヴォーカルの個々のサウンドが次第にクリアになってきたので、、 このセットリストがすっかり逆だったらなぁ・・・ なんていうのは 私のワガママですね。。
、、とはいえ、 こんな近くにブライアンがいる、、 あり得ない!! ステージサイドのお立ち台への階段を ちょっと小走りに駆け上がるブライアン、、 中央の花道とステージに出て行っては またステージのマイクに戻ってコーラス、、 ずっと動いてる、、若々しい。。 ギター持つとやっぱり動きが変わるものなのですね、、
まだ耳が慣れていないまま ブライアンのギュゥーーン ゴワーーーン、、 と唸りまくるレスペに(途中一回、 ブラックのに換えた) 何だかわからない状態、、 1本のギターから出ている音じゃないみたい。。 Cheap Trick のトムの12弦ベースを掻き鳴らした音色もすごいものがありましたが、 あれと一緒にギターソロもひとりで弾いているような感じ。。
「Killer Queen」では 花道の先にゴージャスな椅子が置かれて、 アダムが色っぽく寝そべりながら、 黒い扇子でパタパタ…。。 アダムに負けないくらいゴージャスな叶姉妹がその前方にいらしたらしく、 カメラに映せ映せと手を振って、、ステージの巨大スクリーンにも 叶お姉さまのゴージャスなお衣装や露な胸元が映る・・・ このコラボ(?)は最高でした(笑)
アダムはね、、 本当に歌もうまいし声量はあるし、 キュートだし、 色っぽいし、、 クイーンの歌を歌うのに今 これ以上の人は他にはいないかも、、と。。 だけど、 だけど、、 フレディの絶対的なエレガントさ、、 フレディがどんなにマッチョになっても最後まで、 高貴なまでにエレガントだった事と、 高音のしなやかさ、、 歌っている言葉のキレ味、、 子音のキレとでも言いましょうか、、 較べてはいけない、 比べることに意味なんてない、、ってわかってはいても・・・
、、でも アダムは一生懸命 楽しませようとしてくれていたし、 クイーンに、 フレディにものすごく敬意を払っている気持ちが伝わってきたし、、
花道の先で ブライアンがひとり12弦ギターで奏でた「Love of My Life」、、 (一緒に歌ってクダサイ・・・ for Freddie)と、、 そのときの大合唱、 すばらしかったです。。 ほんと、 ブライアンが(perfect!) と言ってくれるのもお世辞じゃないと思える お客さんみんな声が揃っていて、 歌詞もはっきりしてて、、 その会場の歌声にうるうるしていたらラストで スクリーンにフレディが・・・ ここで第一の涙腺崩壊。。
(余りにも素晴らしかったので見ちゃいました、 あの日の感動をどうぞ
>>)
そのあとの「手をとりあって」、、ブライアンの歌声は細いけれども本当に優しい。。
前回の日記の、 私が ブライアンへファンレターを書いたのもちょうどこのころ、、、 余りに遠い昔のことで歌えないかしら、と思ったけど 覚えているものですね、、 40年、ですよ。。。 40年前のお嬢ちゃん 見てますか? あなたが大好きだったブライアンがそこにいるよ・・・
、、 なんか、、 バック・トゥ・ザ・フューチャーな不思議な気持ちでした。。。
アコースティックコーナーが終わって、、 (よく覚えていないんだけど) 花道には突如ドラムセットが出現していて、、 ここからロジャーのソロタイム。。
、、で、、 私 このときになって 初めてステージにもうワンセット ドラムがあってロジャーの息子さんのルーファス君がいたことに気づいたのです。
ロジャーの 「It's A Kind of Magic」は、 2日目だけだったらしいですけど、 私この歌が好きなので嬉しかったです。 ロジャーの姿はもうすっかり貫禄。。
で、、 親子のドラムバトルでは ロジャーが先に叩いては 後ろのステージにいる息子をスティックでビュッ!!! と指差し、 すかさず息子がそれを受ける、、という… カッコよかったです。 ロジャーのドラムがゴゴゴゴ… という重い音色なのに対して、 息子のはタタタタ… と若い音色で、 ゴゴゴゴ、タタタタ、ゴゴゴゴ… と。。。 で、、 ロジャー独りのドラムソロ、、 と思う部分で、 ドスドスドスドス…と超速のバスドラだけ息子が担当しているのを 見てしまったぞ、、(笑)
このルーファス君、、 レポには若い日のロジャー似、、と書かれていたのを見ましたが、 私は似てるとは思わなかったなぁ。。 でもイケメン! 金髪を (可愛かったころのカート・コベインみたく)おかっぱにして耳掛けて、、
まぁ! 今検索したら The Darkness にルーファス君は居るんだとな、、 似合うと思いますブリティッシュハードなサウンドに。。
そして、 不意にスクリーンに モノクロのDavid Bowie の写真が映し出されて
(あ、その前にブライアンが、、 今年僕らはもうひとり大切な人を失ってしまったね、、みたいなMCがあったと思う)、、「Under Pressure」のあのイントロ、、 ここで2度目の涙腺危機、、
アダム+ロジャーのアンダープレッシャー。
(ちょっとライヴから脱線しますが…)
ライヴの翌日、、 なぜか A Perfect Circle のベーシスト、マットが記事をツイートしてくれていて、、その記事が 「科学が説明する―何故フレディの声は特別なのか」というもので、、
Science Explains Why Freddie Mercury’s Voice is so Incredible
英文なのでちゃんと理解できたわけじゃないんですけど、、 そこに アンダープレッシャーのフレディとボウイの声だけのアカペラが載っているので、、 よかったら聴いてみて下さい。
フレディも特別ですけど、、 ボウイの歌声もまた、 誰にも再現できない特別な声で、、 もう二度とこの歌声が聴けないことをあらためて思って、、 アカペラを聴きながら涙してしまいました。。。
***
あとはもう ブライアンの事だけ書いて終わりにしましょう。
ブライアンのギターソロ。。
ステージ中央のスクリーンの前にブライアンが立って、、 その台が何メートルくらい? 身長の4~5倍くらい? の高さまで上がって、 スクリーンに映る宇宙の映像の中央にブライアンがすっぽり入って、、 レーザー光線がそれを取り巻く、、、
ブライアンのインスタグラムに説明が・・・
https://www.instagram.com/p/BKn_556DvHl/
つまり、武道館は全方位型の客席だから、 レーザーをお客さんに向かないようにしなければならないので・・・ っていう事が説明されてます。。 ブライアン、毎日写真をUPしては 丁寧なコメントを付けてくれて、、 いつ寝てるのかしら… って感じでした。
で、、 私はずっと ブライアンのレッドスペシャルの謎を少しでも見極めたいと、、 スクリーンに手元が映るたび 一生懸命見ようとしてたのですが、、 ブライアン、 今でもコインで弾いているのかしら。。 手元にピックは見えないし、 スタンドマイクによくあるようにピックがずらっと並んでいる、、というのも無かったと思うし、、
でも、弦を引っ掻く時に、 コインの溝が当たるガリリっ… っていうノイズがはっきりわかる時があるので、 コインか、 或いはピックの縁か、、
そして先程、 一本のギターから出る音と思えない、、と書きましたけど、、 中指や薬指で指弾きをして高音弦の旋律を奏でつつ、、 アップ(ストローク)で瞬間的に低音弦をコインの縁でガリリ…と引っ掻き上げる、、 みたいなこともやっていて、、 それらと 3つのピックアップのスイッチングとトーンコントロールとで 音色を出す瞬間を分別して、、、っていう ものすご~~く頭を使いそうな、、、
、、大抵、、 メタルの速弾きの人でも、 ジェフ・ベックさんでも、、 弾いている手元と出てくるサウンドは (私がろくにギター弾けなくても) 見ててまぁ一致するものなのですが、、 ブライアンのは 見てても全くわからないことばかりで、、
さっき言ったように、、 指弾きで高音部のソロを弾いているかと思いきや、 ヴォリュームノブにふわっと手を掛けたら、 ゴヮーーーー、っと低音の和音が重なってきて、、 え? え? なんで?? どこからその音は出てくるの?? それがまるでパイブオルガンのようで、、
、、この 宇宙でのギターソロの時は、 ディレイを使いながら、 「さくらさくら」をアレンジした日本的な演奏をしてくれて、、 まるでお琴の連弾を聴いているようでした (独りなのに連弾…)
そして、、
私の涙腺が とうとう決壊したのは、、 「Bohemian Rhapsody」のピアノが流れ、、 アダムが一番のメロディを歌い、、 (too late...) のところからフレディがスクリーンの中で歌い、、 そしてあの艶やかなギターを奏でながら ステージの脇から現れたブライアンは・・・ 足首近くまでの光沢あるマントを羽織っていて、、 きゃぁぁぁ…!! まるで王子さまか騎士のよう、、 ギターを奏でる王子様、、 フレディの目の前で、 花道の先端でブライアンがマントを背にソロを奏でる・・・ もう涙、 涙、、、
で、 ロックパートに移る瞬間、 ステージから火柱がドーーン!! あぁやっぱり私はハードロックなQUEENが好き! アダムのシャウトと ブライアンの切り裂くようなギター(
>>)
前に、、 APC(TOOL)のヴォーカリスト、メイナードと、 ビリー・ハワーデルさんのレスポールとの映像を見て、 (絶叫する気持ちわかります)、、って感激してたけど、、
Maynard James Keenan + Billy Howerdel - Bohemian Rhapsody ( Queen )
ホンモノのボヘミアン・ラプソディはそんなもんじゃなかったです。。 ↑の、ビリーさんのソロも素晴らしいキレ味だけれど、 ブライアンのレスペの重層的な音色と、、 ラストのミュートした音色の変化のスゴさ!! はぁーーーー ため息。。
あとはもう、、
会場中が 合唱と手拍子で溢れるクライマックス。。 「Radio Ga Ga」
アンコールの 「We Will Rock You」「We Are the Champions」、、 アダムは王冠を頭に、、 一方のブライアンは・・・ 「東京」の縦書き日本語のこてこてのお土産Tシャツ、、 でもブライアンだから許す。。 カワイイ。
金色の花吹雪が盛大に舞う中、、 ブライアンの弾く「God Save The Queen」が(録音で)流れて、、 メンバーが横一列に整列して、、
、、そこで アダムがすっと後ろに下がって ブライアンとロジャーの二人を前へ進ませて、、 二人が花道を少し進んでから挨拶する。。
、、このときが 何故だか ものすごく ものすごく せつなかった。。 アダムの心配りが胸に沁みたというのもあるけれど、、 (あぁ クイーンは たった二人しかいないんだ… ブライアンとロジャーの たった二人で今はクイーンを背負っているんだ…) と思ってしまって、、。。
アダムがいてくれて、 ロジャーの息子さんや サポートメンバーがいて、 今もブライアンとロジャーはこんなにハードなスケジュールで世界でツアーをしてくれて・・・
・・・ このあと、 ロッキンオンの渋谷さんが ブログで書いていらした事、、 痛感いたしました。
クイーンの武道館ライブを観て思った。バンドが継承されていく素晴らしさについて ro69.jp/blog
バンドがバンドであり続けるということ、、 バンドというものの「不思議」、、
ブライアンとロジャーは、 それを本当によくわかっているのだと思った。。 そして、それを一番たいせつにして、 守っていこうとしているんだと。。。
40年前のQUEENに、 ふたたび逢うことはかなわないけれど、、 ブライアンとロジャーが、、(ブライアンなんか 博士なんだし、、 演奏活動などもうしないでもきっと他に研究とかいっぱいやれることはあるんだろうけれど)
、、でも、、 レスペをカッコ良く弾いて、 いつもの片手を振り上げるキメポーズをするブライアンを見ていたら、、 ロックンロールをプレイする時間も、 (オーディエンスの為だけでなく) やっぱりブライアンはロックンロールとギターを愛しているんだろうな、、と
そう心から思えたのが 嬉しかったです。。
レッドスペシャルは・・・ やっぱり 魔法 でした。。