星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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Jonathan Wilsonさんの新作 「Fanfare」

2013-10-18 | MUSICにまつわるあれこれ
ジョナサン・ウィルソンさんのフルアルバム2作目『ファンファーレ』。 相変わらず 日本の音楽メディアではこれっぽっちも触れられておりませんね、、と思ったら

HMV_Extraと、HostessEntertainmentで ちょっとだけ呟かれておりました。。

アルバムジャケは前に載せました(>>) 届いたアルバムを開いてみて、、 びっくり!! まさに吃驚。。。 おいおい… 、、というわけで 此処には載せられません(笑) ここ日本ですから。。
美しいおねえさまがたが写ってます、、 あられもないお姿で… これは何の宴(園)? 白日夢?

それはともかく、、 今回も歌詞カードはありませんでした(泣)、、 ジョナサン、、日本で売る気ないのかもしれん。。 

 ***

以下、 超個人的なコメントです、、

#1 fanfare #2Dear Friend ←こちらはVideo が先ごろ公開されましたね。 美しく、サイケデリックに、、 ひとつの曲の中で曲調がつぎつぎ変わっていくあたり、、 ほとんどプログレの世界、、 いちばんジョナサンらしい世界。

#3Her Hair is... 全楽器ジョナサンによる曲。 ビル・フェイさんぽい独白で始まったかと思いきや、、 後半、達郎さんのムーングロウみたくなる。

#4Love to Love これは前に書きました(>>)。 なぜかストレートな青春ソング、異質だなぁ。。 前に、これはゲストと楽しくやった結果?とか書きましたが、 この曲にゲスト参加は無いです。

#5Future Vision タイトルからしていきなり荘厳な雰囲気に。。 レノンのウォッチングザホイールで始まり、、 スーパートランプになり、、 フロイドに転調して、、

#6 Moses Pain ゲスト参加曲。 70年代西海岸の流れの曲。 マイク・キャンベルさんによるジョージ・ハリスン風のスライドが美しいです。 そして、いかにもベンモント・テンチさんらしいクラシカルな響きの良いピアノの音色。。 ラストはジャクソン・ブラウン、グラハム・ナッシュ・ジェニーOらによるコーラス。 

#7 Cecil Taylor デヴィッド・クロスビー&グラハム・ナッシュさんのヴォーカルが加わった曲。 フォークでジャズでサイケデリック。

#8 Illumination 全楽器ジョナサン。 今回のアルバムではピアノやハモンドの音色が多く聴かれる中で、 ファズの効いたギターの目立つ曲、、 後半はサイケなサンタナ?

#9 Desert Trip タイトル通り、西海岸ロードムービー風な曲。 風景が後ろに流れるのが見えるよう。。 ジョナサンの低く淡々と歌う声が素敵。 歌の終わりにジャクソン・ブラウンさんのヴォーカルが重なるんだけど、、 よ~く聴いて、、

#10 Fazon ←ってどういう意味? サキソフォンが入ったメロウでファンキーな曲。 やっぱりちょっと70年代達郎さん風。。 

#11 New Mexico これもタイトルらしい曲。 アコースティックギターやダルシマーの響きに、 ジョナサンとオマー(前回書きましたサイドギタリスト)のハーモニーが綺麗。 途中フルートやハモンドが入ってくる辺りから、 トラフィック風?

#12 Lovestrong ベンモント・テンチさんのイマジン風ピアノで始まるバラード。 一転、 きたーー(笑)ギルモアのギターだ、、、(弾いているのはジョナサンです) また一転、今度はラテン、、 曲調の変化に合わせて弾き方を変えるベンモントさんとジョナサンの共演が聴きどころ。 最後はやっぱりギルモアの歌うフロイド、、(笑

#13 all the way down これはボーナストラックという扱いらしい。。 でも流れとして違和感ない締めです。 前の曲から静かにつながって、、 パット・サンスンによるストリングスが重なっていく、、 アンニュイな、、 どこまでもどこまでも、、 という曲。

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全体的には、 前作「Gentle Spirit」よりもピアノやハモンドが目立つ楽曲が多くなっています。 私としては 前作にあった「Desert Raven」の乾いたギターの音色が特に好きだったので、 もっとギター弾いて欲しい気もしますが、、。 でもこれだけフォーク+サイケデリック+ジャズ+プログレの要素を取り入れながら、 解りにくくならずに美しく、 聴き応えのある曲に仕上げられる能力は、 ジョナサンやっぱり凄いです。

ジョナサンが住んでいて、紹介に必ず書かれる「60年代ローレルキャニオンの音 the classic Laurel Canyon sound」、、 それがピンとくる方ならすぐ解るのでしょうけど、、Laurel Canyonって、 LAカウンターカルチャーの聖地みたな、 The Doors; The Byrds; Buffalo Springfieldなどなどの拠点であったそうなのですね、、 (まだよくわかってません…) 

ともあれ、、 ごちゃごちゃ書きましたが、 出てきた名前なんかに食指がうごいたら、 ストリーミング聴いてみて下さいな、、 22日までかな?(>>

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今日、 興味深い記事をジョナサンが教えてくれました、、 ジョナサンがインスパイアされた曲たち5曲。。 サイケデリックサウンドの源、、
http://www.clashmusic.com/features/foundations-jonathan-wilson

、、あはは、、 ビル・フェイさんしかわからないや、、 でもなるほど~、な音たちです。。 こちらにも興味を持たれたら、、 ぜひ。

10月になりましたね。。

2013-10-02 | MUSICにまつわるあれこれ
この秋は欲しい新譜がいっぱい。。 だから、 昔もってたアルバムは出来るだけ我慢しよう、、と 思っていたのだけれど、、


どうしてもどうしても聴きたくなってしまった Jackson Browneさんの 「HOLD OUT」 、、たぶん 明日とどきます。。

どうしてかって言うと、、 Jackson Browneさんと David Lindleyさんの この映像を見てしまったから、、
Jackson Browne & David Lindley - Chicago - 2010

曲は「Call It A Loan」

ジャクソン・ブラウンさんの曲が、こんなにもイントロに思い入れが深いということを 今さらながらに気づいて、、 「Running on Empty」にしろ 「Late For The Sky」にしろ、、 何十秒かのイントロの間だけでもう感極まってしまって、 それであの変わらぬJBさんの声が流れ出す瞬間には胸がいっぱいになってしまっている、、 って。。 
そういう事に今頃きづいて、、

アルバム「HOLD OUT」の中でも、 「ホールド・アウト」もイントロがすごく美しい曲だし、、 この「Call It A Loan」もそうなのです。 で、上記の映像のデヴィッド・リンドレーさんの美しいマンドリンとの演奏を聴いたら、、懐かしさが溢れて アルバムが聴きたくていてもたってもいられなくなって、、

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前に、 このアルバムのラストの曲「Hold On Hold Out」で、 JBさんが初めて歌詞の中で 「I love you」という言葉を使った、、という話を書きました(>>

当時の事情はそんなに深く知らないけれど、 JBさんが最初の奥さんを亡くして(アルバム「プリンテンダー」の時)、、 でも、 このアルバムを創った時期に 新しい恋人と巡り合って、、 それで歌の中の告白、 「I love you」という言葉につながった、、というのが当時のインタビュー記事にありました。 

「Hold On Hold Out」の前の曲、「Call It A Loan」もラヴソングで、、 君が与えてくれる愛を 僕は無償で受け取ってきた、、 僕が負ったものを(愛を) ローンで払わせてくれないか… という内容の歌。

これを聴いた頃はまだ女子高生で、、 「愛をローンで返させて欲しい」なんて、、 なんだか妙な歌、、と思ったけれど、 でも、 子供ながらわからないわけではなくて、、。 たぶん女の人は、 命短し恋せよ乙女、、 のように 愛したら命がけ、、 全身全霊で愛を注ぐものなのかもしれないけれど、、 だけど男の人はそういうわけにもいかなくて、、 だから 今すぐには無理だけど、、 少しずつ少しずつ、、 ローンで・・・ という気持ちなのかと。。。 
それは少しズルいかもしれないし、、 正直かもしれない、、って、 子供心に思ったのです。。

 ***

JBさんのその後のプライベートはよく知らないけど、、 でもこの時の女性とは長く続かなかった模様。。 愛をたくさん歌った人だけれど、、 ひとりの女性をずっとずっと幸せにしつづけてあげられた人ではなかったのかも。。。

そんなジャクソン・ブラウンさんが、 最近のライブでこの歌をよく歌われているらしいのが youtbでわかって、、 60歳を超えたJBさん、、 どんな想いでこの歌を歌っていらっしゃるのか、、 尋ねてみたい気が、、します。。。

ね、、 ジャクソン・ブラウンさん、、 60代を過ぎたら、 いつまでも「分割払い」はあまり好ましくないのでは…… 全身全霊全力で、 愛をそそいでいかなくちゃ、、(笑) ちがうかしら…

 ***

歌の内容のことばかり書きましたけど、 デヴィッド・リンドレーさん素晴らしいです。
Jackson Browne & David Lindley - Stay - Love Is Strange

この歌のほんとうの意味がわかるのは、、 これからなのかな・・・↓ まだまだ深い、、 胸がいたくなるような歌がたくさんあります。。 (JBさんや、 ディランさんは)
Jackson Browne & David Lindley - Philadelphia Folk Festival 2006 - The Pretender


あ、、そうだ。 今日はじめて知りました。 ジャクソン・ブラウンさんと、 ジョン・レノンさんと、 仲井戸チャボ麗市さんは お誕生日が一緒です(10月9日)

10月8日の吉井和哉さんと、 吉井勇さんと(歌人、、いのち短し恋せよ少女、、の「ゴンドラの唄」を書かれた方)

10月7日の氷室京介さんと、、 この時期の生まれのかたは みな詩人なのですね。。

みんなみんなお誕生日。 しあわせでありますように。