星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

あなたにお花を・・・

2017-04-23 | …まつわる日もいろいろ
この四月の週末は、かならず一度ずつ 桜を見に出掛けました。

毎年、どこかしらで桜は見てきましたが、 朝、珈琲だけポットに入れて家を出て、 途中でなにか食べ物を買って、、 まだ人の少ない公園へ行って朝ごはん。。 こんなに毎週でかけたのは初めて。

というのも、、 ちょっと前に 雨しずくの桜を載せましたよね、、 そのときの空気の清々しさと、 緑の生命感、、 まるで 日本画そのものを見ているようなしっとりとした薄靄のような光につつまれた風景が あまりに心地好くて、、 

こんなにも美しい世界のひとときを見ないで時を過ごしてしまっては勿体無い、、 お天気が悪くても自然てこんなにも美しい、、って。。 そう思って、 毎週見たいと思ってしまったの。。 それと、、 生まれてから ほんとに緑と花と樹々の中で 毎日育ってきたから、、(入院してるとき以外はね)、、 自分はこんなにも緑を欲していたんだな、、ってつくづく感じて、、

でも、 プランターの中の緑ではやっぱりダメなの、、 いいえダメとは言えない。。 お部屋やベランダのお花に慰められたことたくさんあるし、、。 けど、 自分が心からほっとするのは、 大きな緑の森の中とか、 自由に鳥が歌っている場所とか、、 そこの場所に行ってやっぱり気づく。。 だって、、 お部屋で寝てる時でも山鳩の声が聞こえるような場所で育ったんだもの。。

、、週末は きちんとお料理して、 家で家族でご飯が食べられるように、、 と思っていて、 そうしたい気持ちと、 でもこの季節を楽しみたい、という気持ちで迷った結果、、 週末のどちらか一日はたくさん歩いて空の下でお弁当でもいいかな、、 そうしてもう一日はしっかりごはんつくろう、、 この季節は。。 と、気持ちに折り合いをつけました。


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これは 寒山(カンザン) お花のおしくらまんじゅう状態です(笑




バイゴジジュズカケザクラ  花の中心がぽっと赤くて、、 誰かが「梅おかか」ですって…




駿河台匂(スルガダイニオイ) 小ぶりのなんだか凛とした、着物の男性が似合うような桜、、

以上、、 こちらは新宿御苑の桜でした。。 つつじ山も真っ赤なお花が咲き始めて、、 「アリスの出てくるところみたい!」って、 ちいさな女の子がママに言ってました。。

桜を撮る時、、 どうぞゆっくり移動しながらビデオでお花を撮ってみて。。 あとで見ると、 お花がゆらゆら風にゆれて、、 お花って動いてるのね、、 じっとしてるわけじゃないんだ、、 おしゃべりしてるみたい、、って なんか感激します。。

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桜を見上げるとき、 心はうきうきと湧き立ちますが、、 通り過ぎそうな こんな野の草の風景が、 ほんとは とてもとても好きなのです。。。




きょうもお天気が好さそうな日曜日。。


あなたも、、 どこかでお花を楽しめますように…

風にな散らし・・・

2017-04-16 | …まつわる日もいろいろ
きのうは 鬱金桜が見れてしあわせ。。。





こちらは 日本のタンポポかしら…?




昨日はお散歩もままならないほど強い風が吹いていました。

ソメイヨシノは花吹雪に変わっていきますけれど、、 いろんな桜が一週ずつ、 もうすこしの間 たのしめそうです。。

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 我が行きは七日は過ぎじ龍田彦ゆめこの花を風にな散らし
                       高橋虫麻呂

大好きな虫麻呂さんの歌です。 風の神「龍田彦」に、どうぞこの花をあと一週間、 帰ってくるときまで散らさないで下さいね、、とお願いしている歌。。

たくさんの人が 桜たのしめますように、、


風にな 散らし・・・



雨しずくの桜…いかがでしょう

2017-04-09 | …まつわる日もいろいろ











、、なんと日本はうつくしいことよ… と溜息がこぼれるような

心洗われる色なのでした。。


花も 緑も 水も、、


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ほとんどまだひと気のない苑をめぐるのは 雨もじゃまにならない清々しさ。。

… ポットに入れた暖かい珈琲と、 カイロを手に、、どうぞ。


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胸いっぱいに瑞々しい朝を堪能したあとは…


お花見散歩と 野間記念館

2017-04-03 | アートにまつわるあれこれ
お花見 行かれましたか…?

温かく晴れた日曜日、、 野間記念館の「横山大観と木村武山」展に出掛けました。



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でもその前に、、 まずは散策。

江戸川橋から 神田川沿いの桜の道を通って、、 椿山荘方面へ、、



桜、、 ほぼ満開になりました。
この場所の花の遊歩道を歩くのは初めてでしたが、 川べりに立ち並ぶ淡いピンクのたくさんの桜を見て、 また今年もこの桜の風景に出会えたことを感謝したくなりました。 一年ぶじに生きて、 桜のもとを歩けること、、

自分の心臓ではないような、、そんな危うい胸の鼓動にびくびくしながら、 まだくっついていない胸骨を守りながら、 そうっと小一時間もかけてゆっくりゆっくり歩いて桜を見に行ったあの日から、、 一年経つごとに桜を見上げる思いは年々特別なものになっていきます。 おそらく、いろんな方にとって、命の糸を紡いでまた一年を過ごして見上げる桜は、 そういう風に特別なものになっていくのでしょう。。

まだ午前10時台だったので 人通りはそれほどではありませんでしたが、 すでにお酒の壜を並べて準備を始めている方々… どのお顔も幸せそうです。

椿山荘の冠木門から庭園に入って、、(私、東京生活二十数年にして初めてこちらへ入りました) 美しいお庭を愛でつつ、、 池に お花に 三重塔に、、







滝のトンネルもありました。。

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そして椿山荘の正面玄関となりには、、 今日お目当てのカフェ「oto no ha Cafe」が。

店内はモーニングセットを楽しむ方ですでに満席でしたが、 私たちは11時からのランチタイムを待って、、。


有機野菜がたっぷりの、 とってもとってもヘルシーかつヴォリュームある 大満足のランチをいただきました。。

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そして お隣の「野間記念館」へ。。
この、 江戸川橋~椿山荘~oto no ha cafe~野間記念館 のコース、、 素敵なお花見散策コース! お薦めですよ。 野間記念館のお庭にも素晴らしい 枝垂れ桜があるんですよ。 あまり知られていないのか写真を撮りに来る方も少なくて、、でも ほんと数メートルもある見事な枝垂桜なんです、ぜひ。。



作品展のほうは、 今回は 木村武山さんの精緻な仏画、、まるで ギュスターヴ・モローの描いた精密な衣装の胸飾りを思わせるような、、 観音さまのお衣装の飾りがとてもとても細かくて、、

それで武山さんの色使いはとても独特で、 日本画には珍しいようなパステルの黄緑とかパステルの水色、橙色、、。 12ヶ月それぞれを題材にした色紙には、 これまた精緻な花や雀やツバメの姿とともに、、 繊細な蜘蛛の巣とクモ、とか、、 スイッチョンとか、、

お花の絵の茎や枝に、、それはそれは細く繊細な松葉が、、(松葉って二本のVの字になっていますよね)、、それが引っ掛かっているのを描かれるのが好きみたいで、、 あちらの画にも、 こちらの画にも。。

一方、 横山大観さんは大きな大きな屏風絵の鶴に、、 掛け軸の朦朧体の白鷺に。。 この朦朧体の「白鷺」さんが可愛かったなぁ、、 ふわふわと丸くって、、 真っ白い「キウィ」←鳥の、、 みたいで(笑)

それで、、 鶴の屏風を見て友が、、「鶴の顔がいわさきちひろだ・・・」、、これには笑ってしまいました、、本当にそうなんだもの。。 可愛いんですよ、ちひろの少女のようなお顔をした「鶴」・・・  大観さんのお人柄が出ているような気がしました。。
(もうひとつ、 見逃せないのが 大観さんの落款とサイン、、笑)  どれをみても、、 ちょっとずつ曲っているの・・・笑


美しいお花と、 うつくしい時間をいただいた 楽しいたのしい日曜日、、でした。


さぁ、 新しい一週間を!