星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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わがままな大男は何処へ?

2001-08-09 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)
昨夜のBS映画は「オスカー・ワイルド」でした。ワイルドはたくさんの素晴らしい童話も遺しましたが、両性愛者という側面も持っていた芸術家です。昨夜のは、もちろん映画ですからワイルドと美貌の青年ダグラス卿との関係がテーマでした。ダグラス卿を演じたのは、ジュード・ロウ。確かに大変な美貌の持ち主なんですけど、役者としては変わり者かも。現在公開中の「A・I」ではロボット(?)を演じているようですね。(まだ見てないです)

凄腕のスナイパーを演じた「スターリングラード」では彼の瞳の美しさで狙撃者役は彼しかいないと決まったとか。「スターリングラード」は映像が大変美しく、ソ連のスナイパー役ロウと、ナチスの軍人役エド・ハリスの両者の緊張感が素晴らしかったです。

 ちょっと脱線、で、19世紀末の英国では、同性愛はそれだけで犯罪。ワイルドは2年間牢獄で重労働に課せられたのち、晩年はロンドン社交界から見放されパリで孤独な死を迎えたそうです。

 先日グラムロックのDVDを見ていた中、デヴィッド・ボウイがインタビューに答え、60年代末当時の英国社会にとってそうすることが必要と考え、自分が両性愛者であることを告白した、と語っていました。ボウイから30年、ワイルドから100年、社会は確かに変化しましたね。