星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

PRIMAL SCREAM @ ZEPP TOKYO / Sept.22,2006 ③

2006-09-30 | LIVEにまつわるあれこれ
もうさっさと書き終えてしまいましょうね(笑)、、長いので読みたい方だけ、どぞ。

結論!
PRIMAL SCREAM は俯瞰するものに非ず。

2階で腕組みして見てる連中のために演ってんじゃねぇぞ、、
なLIVEでしたね。(当り前だ)
1曲目の「Movin' On Up」に続いて、新曲の「Dolls」、次のブラウンシュガ、、もとい「Jailbird」とくれば、もう飛び跳ねるしかないでしょ。で、「Shoot Speed/Kill Light」「Suicide Sally & Johnny Guitar」、、最高のRock'n'Roll Partyです。特に、Suicide Sally、、と甘い舌足らずの声で歌い出すコレは、私のテーマ曲にしたいくらい好きなので、始まった瞬間きゃぁぁぁ、、、。スタンドマイクに寄りかかって、身体をくねくねと揺らすボビーは素敵です。そしてバリー君てば、に~~~っ、と満面の笑みを客席に向け、マニに愛され、それはもう楽しそう。のっけからマニははしゃぎまくり。

ところが、、、ね。
私の席は、どうやら業界さん御用達の近くだったみたいで(普通にネットで買ったけど)、開演まぎわになっても誰~~~~も、いない。。さびしい。。SEでは、60年代フォークロック系の気持ちいい曲がゆる~く流れてるし、することないし、前日あまり寝てないのとで、眠~~くなって、、、(テンションが上らない~~)。
で、演奏が始まる頃、あらかた席は埋まったけど、職業柄か皆さん坐ったままじーーっと御覧になってるし、、心の中の(きゃぁぁ)と身の遣り場のなさがじれったいの何のって、、。

中盤、、
Kill All Hippies
Burning Wheel
When The Bomb Drops
The 99th Floor
Medication
Kowalski
Swastika Eyes

攻撃的な「When The Bomb Drops」はカッコ良かった! 今回のアルバムの中のガーーーっと突っ走るタイプの曲はどれも良かった(演奏の細かい音などどうでもよくなる、という意味でもある)。。ストロボがばしばし点滅すると、下はクラブで踊る人々、の状態。Spiritualizedの時もストロボが凄くて、くらくらしたけど、意識がぼーーーっとする中で聴く、「Kowalski」「Swastika Eyes」もなかなか陶酔感があった。特にボビー、良かった。Swastika Eye~s と何度も繰り返すボビーの高い声が夢見心地にいまも頭の中にのこってる。
、、、で、そのトランス感から、ぱっと目覚めるように、「Country Girl」のイントロのリフ。それまで、(もう、、後ろの無軌道な3人なんとかせい、、)という感じだった3人が固まって一斉に刻むリフ。腕ふりあげてJumpする皆。会場がひとつになった瞬間。 ほんとうにいい曲を彼らはつくりました。前に書いたサビのフレーズを歌いながら(ここだけは坐ってたけど歌った!)、、この日の昼間あった大事な面接のこととか思い出して、、本当に終わってアタシ此処にいるんだ、、、と感極まった(ワタクシごとだけど)、、。そしてもうラストの「Rocks」に突入。名曲。名サビ。凄い盛り上がり~。

アンコールもなんだかすぐに登場で、ボビー、皆を集めて何か指示する(ここまでボビー、殆ど無表情ゆえ、何かトラブルかとこっちが不安になる、、)、、が、「Damaged」、、。バラード曲。
ボビーのせつない声がひびいて、、、胸がどきどきする。ボビーのバラードはいい。ほんとうに。うっとり。。
その後「Rise」 「Accelerator」で、すぐにまた2度めのアンコール。マニ、、マイクに何か阿呆な言葉を吐いてます。で、この時かな、、登場したボビーが笑ってる! 怖い!(ボビーが突然笑うとコワイんだ)ほんと、何考えてるか掴めない人だ。 「City」「Skull X」、、下はもう混沌状態。

、、、ところがね、、上は、、アンコールあたりで席を御発ちになる人多し、、、ひとり消え、ふたり消え、、、私またひとりぼっちになってしまうし、、、さびしいぞおおお~~、、、、、。。あれ?  客電つかない、、、え? まだやるの??? 

というわけで、なんと3度目のアンコール! すごい、ボビー。もしかして、機嫌いいのか?(確認できず)
「Gimme Some Truth」、、、ほんとうに左右も前後も誰もいなくなってしまったので、やけっぱちになって立って踊りました、とさ。

・・・とかね、、踊りたい、じれったい、もっと近くにいきたい、、とかいろいろあったけど、、
ボビーはやっぱりジョーイとイギーとパティを足したみたいに素敵だった。黒いシャツに黒いスーツがとてもいかしてて。。最後まで上着を脱ぎもせず、クールで、色っぽくて、たまにかわいい女の子走りも見せたけど(笑)、、、ロックンロール野郎でした。

電気がついて、ぼーっとひとりで紅茶を喇叭飲みしてたら、どこかのお兄ちゃんに見られてちょっと恥かしかった。
。。。この日の事は、きっとぜったい忘れられない思い出になるでしょう。。
しあわせな一夜だったよ。

PRIMAL SCREAM @ ZEPP TOKYO / Sept.22,2006 ②

2006-09-29 | LIVEにまつわるあれこれ
SMASHさんのサイト、Smashing Mag >>の方に
ZEPPツアーのフォトレポがたくさん載っていました。
そちらを見れば、ボビーの恰好良さ
(あら、こんな素敵なカフスのついたシャツを着てたのね、、)とか、、
マニと、助っ人坊やバリーがお揃としか見えない赤シャツを着て仲良しだったとか、、一目瞭然です。。
(札幌のフォトなど、ステージの雰囲気がよく出てる気がする)

その今回の助っ人、リトル・バーリーのバリー君、可愛い。。登場の直後、余りにもちっちゃくてカワイイので双眼鏡でアップにしてみましたら、、めちゃめちゃ可愛い(笑)、、で、何故にマニと二人で赤シャツなの? 終始、マニとにこにこ顔を見合わせたり、頭つきあわせていちゃついたり、kissしたり、、。。

それにしても、PRIMAL SCREAM というバンドはよく分らんのですが、何故にあんなに音が悪いんでしょうか。。前に書いたDVDなぞ客席でデンスケ録音?(←古い)としか思えませんし、同時収録のSpiritualizedの音がちゃんとしてるのだから、もう確信犯的にMixの手を抜いているか、彼らがそれをよしとしてるのか。。この日はZEPP3日目、最終日、、ちょっぴりは〈音〉を期待してみてたのですがね、、。。ちょっとね、、がっかりするのが不安だったので、行こうかどうしようか、、結構迷ったのです、でも、新譜がすごく良かったから、「Riot City Blues」を出した〈今〉を観たいなあと思ったし。。とは言え、、決してヘタなバンドではないと思うし、百戦錬磨の20年選手なんだし。

2Fから見下ろすステージ前方。。
眼の前にボビーがいて、マニも、イネスも前列にいっぱいサービスして(マニのお茶目キャラは貴重です)、バリー君はキュートに笑って、ギター腰に立てて弾いたりして、それを間近で見ればそれはもうきゃぁっ!、と嬉しいだろうし。。すごく楽しませよう、という気持ちも感じられて。。でも、ヘンなのが、、、ボビーの動きとバックのギタリスト&ベーシストのやんちゃ(野放し、、?)な動きがまったくちぐはぐなのがとっても可笑しくて、(ボビー、仲間はずれ?)とか思えたり、ボビーは終始、ふわーーーっと生気なく、(機嫌悪い?いい?)、、ぜんぜん分らん。。この分らなさが、PRIMAL的。

ボビーは幽霊みたいです、、。でも、カリスマヴォーカリストであることは間違いなし! 無表情だし、何も言わないし、浮遊感いっぱいで、その場に〈存在〉してるって感じが希薄なのに、こっちの〈魂〉はボビーにさらわれちゃってる、、みたいな。。終りの方で、ボビーがすご~くゆっくりした動作で、投げkissをして両手をすーっと横に拡げるという仕草を2回くらいしたんだけど、その十字架になった姿を見て、、何処かで見た、、と思ったら、、そう「クロウ」のブランドン・リーな感じ。。〈黒〉が本当に似合うしね。



(ボビーのほうが細いね…)


 ***

昨日、このサイトをちらちら見てたら、(Barnes & Noble.com>>
「Suicide Sally & Johnny Guitar」と、「Suffragette City」、、、って書いてあって、「Mick Ronsonが Valhalla(=伝説で、勇敢な騎士たちが死後集う場所のこと)で笑ってるかも、、」みたいな風にあって、うんうんなるほど~、って思った。あの、がちゃがちゃ感と、唾が飛んできそうなボビーの歌いっぷりが大好きで、今回のアルバムを象徴する雰囲気のような気がする。
 
LIVEにも、そんな「がちゃがちゃ感」が溢れてた。  つづく。(レポになってないよこれ)


どんぐりひとつ。

2006-09-28 | 文学にまつわるあれこれ(漱石と猫の篭)
9月も残り少なくなり、今年も残り3ヶ月。。


 ***

前に、夏目漱石のお弟子だった、物理学者の寺田寅彦さんの随筆から、「蓄音機」について書きました(>>)。
先日、、べつの随筆集を買ったので、きょうはそれを読んだりしていました。
(寺田寅彦さんはこんな方。ウィキペディア(Wikipedia)>>

寺田さんは、かなり早く(たぶん大学院の頃)奥さんをもらったのですが、
本の冒頭の「どんぐり」という随筆が、、突然、吐血した奥さんの描写から始まったので少し胸を突かれました。
その奥さんは年が明けてようやく数えの19。そして初産を控えた身。。
病床で歳を越して、、2月。お医者の許可が下りたから、と、寺田さんは奥さんを植物園に連れて行きます。出かける間際になって髪を気にして寺田さんを待たせる奥さん、、待ちあぐねて先に出て行ってしまう旦那さん、、ちっとも来ないので業を煮やして戻ってみれば、あんまりだと泣いている奥さん、、。そんな記述のひとつひとつが、淡々としているのに優しくて。。

植物園で、、奥さんは足を止めて、どんぐりを拾い始めます。
自分の「ハンケチにいっぱい拾って包んでだいじそうに縛っているから、もうよすかと思うと、今度は『あなたのハンケチも貸してちょうだい」と言う」・・・(略)

「どんぐりを拾って喜んだ妻も今はない。お墓の土には苔の花がなんべんか咲いた」・・・

、、、もうこのあたりで、泪で本のページが見えません、、お恥ずかしいことに。。
そして、このあと、寺田さんの筆は、忘れ形見の六つになる子と、この同じ植物園を訪れる描写につづきます。

今年の夏、、、自分もH大の植物園を歩いたなあ、、、と考えつつ、、ふと思い出して、夏のバッグの内ポケットを探ったら、、そのとき拾ったどんぐりがひとつ、、入ってました(笑)、、忘れてた。

、、、寺田さんの随筆。 こんなせつない話ばかりとは違うんですよ。Wikipediaにもちらと書かれていましたが、「金平糖の角(つの)の謎」のお話とか、、科学者ならではの着眼点と、優しい眼差し、、。随筆の妙では、私は漱石以上の文才と思うのです。

寺田寅彦随筆集 (第1巻)/岩波文庫

音楽家の詩世界

2006-09-26 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)
雨の中で、キンモクセイが香っておりました。

 ***

世田谷文学館で、「宮沢和史の世界」展が開かれます。
世田谷文学館>>

音楽家としての宮沢さんはそんなに知らないし、
詩人としての宮沢さんについては、前に書いたポエトリーリーディングのCD(>>)での朗読を聴いたくらい。だからこの企画展に期待、というよりも、こういうかたちで文学館が取り上げる、ということに一種の期待、、というようなものを感じています。

先のポエトリーリーディングCDなどで聴く限り、そして、私の音楽人生で知る限り、、朗読の才能なら、、失礼ながら断然、chaboさんの方が上、だと思っているので、、
(このCDでの宮沢さんの朗読は、いわゆる朗読のお手本的、というか、読み聞かせのような理想的な抑揚、、、チャボさんは、、あの声だし、どこか照れ臭そうだけど、リズムアンドブルース、、があるんだな)
「仲井戸麗市の世界」展あるいは「仲井戸&忌野の世界」展をしていただきたいくらい、詩もリーディングもチャボさん&キヨシローさんは素晴らしいです。「エリーゼのために―忌野清志郎詩集」、、いまも書棚に。。。

それで、関連イベントとして、チャボさんのリーディング&コンサートが、世田谷文学館であるのです。抽選だから、かなり難しいと思うけど、応募してみようかな、と思って。。(動機が不純でゴメンなさい、当ったら展示もしっかり見て宮沢さんの詩世界にも触れてきます)。。

PRIMAL SCREAM @ ZEPP TOKYO / Sept.22,2006 ①

2006-09-25 | LIVEにまつわるあれこれ
というタイトルのわりにはLIVEの事はまだ書かなかったりして、、(笑)

LIVEの翌日、プログレ好きのにいさんが、
「ボビーが、このアルバムにコメント書いてるんだけど、、」
と見せてくれたコレ(写真)。

「CAN、ってドイツのプログレだっっけ、、、?」(忘却のかなた)
「そうだよ、日本のカンじゃないよ」
(・・・それくらいはワカル)

ええと、CANとはこういうバンドでございました(oops-music.com>>)
このアルバム「TAGO MAGO」は、1971年作品。ボビーのコメントは2004年の再販盤(現在入手不可?)です。
71年では私は聴いたことありません、、でも、バイオグラフィーで、ああ、ホルガー・シューカイさんが在籍してたのですか。ホルガーさんと言えば、(またもや記憶の彼方から引きずり出す)、、「Persian Love」(81年)です、でも今、音が想い出せません。JAPANつまり、デヴィッド・シルヴィアン経由で知ったんだと思うんだけど。。カセットがあったかなぁ、、。
それで「TAGO MAGO」を聴いてるのですが、なるほど、、ボビーの、というかPRIMAL SCREAMの、テクノ/ハウス系の一面というのはこういうルーツがあったのですね、、。タゴ・マゴ、結構好きです、私も。ちなみに、ヴォーカルは、ダモ鈴木さんという人で、日本語の歌も入ってます。

ところで、タゴ・マゴについては、なんと松岡正剛さんの「千夜千冊」にも、クラフトワーク絡みで書かれていました。クラフトワークを、オスカー・ワイルド、リラダン、A・ジャリと並べる辺り、、正剛さんならでは。興味のある方はぜひこちらも(千夜千冊>>)

あ、、、ホルガー・シューカイおじさん、、02年に来日されていたのですね。(Smashing Mag>>)

それから、今回のツアーに不参加だった(それとも、もう離れたの?)Kevin Shieldsさんですが、「ケヴィン・シールズ? ん?」となんか憶えがあって探したら、そうでした、PRIMALの来日時には、ロンドンでPatti Smithと一緒にGIGだったのでした。これは昨年のメルトダウンで共演したのがきっかけで、パティが故ロバート・メープルソープへ捧げた本「The Coral Sea」のポエトリーリーディングを、ケヴィンのギターでやるというものらしいです(thisislondon.co.uk>>)。

こちら(musicomh.com>>)を見ると、前半には「QANA」などの新曲を、Spiritualizedのジェイソン・スペースマン(Jason Pierce)のギターで披露したようで、、いいなあ、ジェイソン、観たいよ、私も。。そして、後半、ケヴィンとの共演だったようです。ライヴ・レコーディングって書いてあるという事は、これをいつかCDで出すのかな、、? (楽しみではあるものの、どっちかというとパティはいいから、PRIMAL SCREAM + Kevin Shieldsさんを、観てみたかったんだけどな、、)

PRIMAL SCREAMからなんだかいろいろ繋がってます・・・つづく。。

ダンスホールで喧嘩も素敵。。

2006-09-23 | 映画にまつわるあれこれ
休日。
ほんとうの意味での休日。煮物が美味しく出来てちょっと幸せ。

 ***

これまで、いろいろ忙しいさなかでも、気晴らしに映画をみる時間はたまにはあって、
(DVDでしたけれど)
そんな中から、とても心に残っているふたつのお薦め作品の話を。。

まずは、出演者だけで選んだ作品。クリストファー・ウォーケン「「ラスト・マップ/真実を探して」。
私自身、どんなお話か解説もろくに読まずに見始めたのですが、それがいいと思います、この映画は。。だからここではストーリー説明もしないことにしましょう。――天邪鬼な私は、子供と動物がカギになる映画って、ついハスに見てしまう傾向がある人間なんですが、、でもここに出てくる坊や、、、すごく良かったのです。このコでないとできない<味>、、なんだか素で、、。
このコです・・・(IMDb >>
いま、写真見ていて、、別の映画もショウビズとかで見たわ、と思ったら、ゲームをやってておウチごと飛んで行く、あの映画にも出ている子なのですね。不思議ちゃんの表情が可愛いでしょ。

坊やの話はさておき、、この映画の邦題も感心しないもののひとつかもしれません。。原題は「AROUND THE BEND」といいます。辞書を引くと、ふたつの意味にとれるみたい。。心に残っている名場面はね、、最後の方のシーンで「身体をうごかす」(と表現しておきましょう)ウォーケンが素晴らしく良かったんです。そして、坊やも。。
ひとつの家族の物語。。

 ***

もうひとつは、、、。
私がめちゃめちゃ忙しい日に、TVから流れてきた歌が、、、
「Ziggy Stardust!!」、、、でも英語じゃないの!、、(もう御覧になった方はこのひと言で何の映画かお判りでしょうね)、、「何なに!?」と私、TVの前へ駆け寄っていきました、それがこの映画です、「ライフ・アクアティック」(写真)。
駆け寄っていった直後、、今度は本物のボウイの声でなんと「Life on Mars?」、、、そしたら、映画の意味もストーリーも、わけわかんないまま、その歌声とその時の<絵>に、、突然うる、、っと来てしまったのでした。。

その日は見る余裕が無かったけど、すぐにまたレンタルして来て観て、、、監督さんは、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の監督さんなのですね、ウェス・アンダーソン監督。主演はビル・マーレイ。女性では私の好きなケイト・ブランシェット。でも、「テネンバウムズ」でもグウィネスがヘンな恰好してたように、ケイトもいつも通りの美女というわけでは、、、(でも美しいんですけど)。。ほかにも「ハエ男」ジェフ・ゴールドブラムさんとか、またまた爆笑させられたウィレム・デフォーさんとか。。

絵がね、美しいの、ファンタジーなの、かわいいの。
そしてね、、みんなが素敵なの、愛らしいの、いたいけなの。

その感覚を思いっきり引き立ててくれるのが、そこかしこで歌われる、ポルトガル語のBowie70年代名曲の数々。不思議な、素敵な映画だったなあ、、、。可愛いものがいっぱい出てきたなあ。。Bowieが好きな人には特にお薦めしたいな。きっとお気に入りの映画になって貰えると思います。(前に、ボウイの原曲を使った映画で、私には嫌だったものもあったけれど)ここでは大成功だと思うし。。ボウイを使った監督さん、偉い! 

映画見た後で、、先の、思わず涙ぐんでしまった(と言っても、基本的に楽しい映画なんですが)、、「Life on Mars?」のシーンの歌詞を見てみたら、、

  「ダンスホールで喧嘩している船乗りたち、、、」

ってくだりでした。そうなの、船乗りさんたちの映画なの。
このDVDの初回限定版には、ポルトガルバーションを歌っているセウ・ジョルジュの演奏場面もあるみたいだし、CDも出ているみたいね、、CDも素敵かな~と思ったけれど、あの映像の中で聞く歌が本当に素敵でした。。 きっとまた観たくなるだろうな。

燃える空

2006-09-19 | …まつわる日もいろいろ




夜。
岩城滉一さんによる小泉さん、、という興味だけでチャンネルを合わせたドラマ、
みどころいっぱいでついつい終りまで見てしまいました。(亀井氏とか、、)

私怨? とさえ感じるような策士ぶり、、
水面下でうごく外交、、と
とても〈面白い〉ものでしたが、、、
〈解散〉にまつわるあの頃、
密室で索を弄している場合か、、? と感じざるをえないような
世界の中のニッポン、、だったのですよね。

政治は、広くて、、狭い。

日本テレビ>>

5 YEARS

2006-09-11 | …まつわる日もいろいろ
夏が遠ざかっていき、、
夜景がだんだん美しく見えるようになってきた。
でも、雨を前にした今夜は、少し靄がかかってる。

5年前は、ここではない場所にいたはずなのに、
もうずっとこの空と、このNYに似た街と、
無数の命の光を
眺めている気がする。

 ***

人命救助にも、テロとの戦いにも、、感動は必要ないと思う。

事実がわからないから、
何が本当のことか今でもわからない不甲斐ない私は
頼りになる人に教えてもらうことで、考えるしかない、、
、、から、、やっぱり、藤原帰一先生の出てるTVにしよう。。(>>

本屋さん、、5分のつれづれ。

2006-09-08 | …まつわる日もいろいろ
渋谷さんとこの『SIGHT』が、
いつのまにかサイズが変わって、『文藝春秋』とかの総合誌と同じサイズに変わってた。サイズが変わると、書店での位置も変わるわけで、今までは『SWITCH』なんかと同じ棚だったのが、『潮』や『新潮45』なんかと並んでいるようになって、急に地味目になったというか、若者は誰も近づかない棚になったというか、、。でも、渋谷さんと同世代の棚になったっていうことなのかな、、?

今号の最初の方に「束芋」さんが載っていた。原美術館で束芋さんの作品展をやっていて、行けたらなあ、と思っていたのだけど、もう終わってしまったかも。。デジタルアートも素晴らしいけど、イラストもなかなか。某新聞連載小説を見て、小説はどうも、、なんだけど、カットが上手いなあ、と思ったら「束芋」さんだった。天才だと思います。

『SIGHT』の書評も、たまに注目してみていこう、、と思った。

雑誌、、でたまに手にとって見る「free & なんとか」っていう男性誌があって、中身は妙にマッチョ&アメリカンな、バイクにレザージャケットにブーツの男たち、って感じで、でもアウトドア雑誌というわけでもなくて、どちらかというとファッション誌みたい。。前に見た映画『ソード・フィッシュ』でヒュー・ジャックマンが登場する時に、このロゴのTシャツを着ていたから、向うの雑誌なんだと思う。でも、、いつも、「どんな人がコレ読むんだろう」と思ってしまうのね。レザー&ブーツの男性は好きだけど、わざわざ雑誌見てナイフだの、ブーツだの探す人はヤだなあ、、。

『BURRRNN!』(??正確に書けない)で、Rainbowのジョー・リン・ターナーとオーケストラのLIVEレポを見た。「大人」のRockファンも、本当にいろんな層があって色んなイベントがあって、色んなマーケットがある、んだって実感。。

。。でも日本で不思議と受けないモノはある。『ミュージックマガジン』にトム・ペティのグラビア記事が載ってた。「日本では受けないだろうなあ」ってあったけれど、ほんとにねぇ、、。でもまだ、新作聴いてない、、聴きたいモノがあり過ぎるよ。

あなたは、私の馬、、♪

2006-09-02 | …まつわる日もいろいろ
9月、ね。
カレンダーが変わった途端に、秋風が肌を冷やす夜になりましたが
今日はまだ行く夏を惜しむようなキラキラした日。

このコが私が北海道から連れ帰った〈馬〉
御土産屋さんでこのコに会った瞬間
「このコ、連れて帰る!」、、と。

ひとつひとつ、眼とか、たてがみとか、違うけど、このコが一等のハンサムさん。
上手に撮れていないけど眼差しはきりっと、たてがみもしなやか。
きょうも玄関で武張ってくれています。



世界中で一番美しい動物は〈馬〉だと思っている人はきっとたくさんいるかもしれないけれど、私も〈馬〉には意識や思考があると思ってしまう。数年前、京都の上賀茂神社の新年に、真っ白い、余りにも美しい「神馬」に出会いましたが、その眼差しにじっと見つめられた時の、神秘的な気持ちは忘れられないな、、。神代のころからずっと、馬と人は良き伴侶だったような気がします。

いつまでも傍にいて、、ね。

あなたが、、楽しい週末でありますように!