星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

Runnin' Down a Dream

2009-03-25 | MUSICにまつわるあれこれ
Tom Petty & the Heartbreakersの、フィルム「Runnin' Down a Dream」、、ともかくラストまで見終えました。 長かった、、!! ほんっとに長かった。。。

ハートブレイカーズの前の前の、 アマチュアバンド結成の頃の話から、全時代、全アルバム、 ディランのバックを務めた時代、 トラヴェリング・ウィルベリーズ、 ジョニー・キャッシュさんとの作品なども含め、全歴史をていねいに辿っていくのですが、、 2時間くらい見て、、「ま、、まだ80年代かよ、、、」、、という感じ。 でも、デビュー前の映像含め、 貴重なLIVE映像ばかりで、 まさに一緒に歴史を見終えた気持ちになりました。 

人間の生活40年も長いものだけれど、 18,9の少年が同じ街の子とバンドを組んで、 お金を稼いで、 そして一緒にプロになって、 今58歳になっている。。。 その年月は、ほんとうに、、長い。 その間、とうぜん綺麗な一本道を歩んできたわけはなく、遠いむか~し、聞きかじったレコード会社との訴訟問題のことや、 メンバーを失った一番つらい時期のことや、 いろんな衝突や、、さまざまを越えて、 それでもコンスタントに作品を作り続けて、 どんどん大きくなって、 このフィルムの翌年にあのハーフタイムショーを成し遂げるという一番ビッグな状態に至っていくのはやっぱりすごいし、 なぜTom Petty & the Heartbreakersというバンドが、、? と、不思議なくらい。。

日本で、彼らのような、、、 と考えた時、、 サザンとはちょっと違うような気がするし、、 自分たちの音楽ルーツに根ざした感じ、そしてヒットシングルを飛ばし出した頃の圧倒的人気、 LIVEの規模の大きさ、、 たぶん、日本で唯一、RCサクセションだけが、the Heartbreakersと同じようなバンドになれたんじゃないかなぁ、、という気がします。 それを思うと、 この30余年を続けられた、(まだまだ続くでしょうね、まだ58歳だもの)そのことの大変さが、とてもとてもよくわかる。

素敵だったのは、、 Tom Petty & the Heartbreakersのことを話すときの、 エディ・ヴェダーや、デイヴ・グロールや、ジョニー・デップが、(いずれもだいたい同世代ですね、私と、たぶん)、、 みんな少年みたいに眼をきらきらさせて話すところ。。。 映画と一緒に入ってる30周年LIVEで、「American Girl」が始まる時、 若~い女の子が、隣のボーイフレンドを見上げて嬉しそうに「きゃぁっ!」って顔をするんだけど、 自分たちの娘のようなこの子も、エディも、ジョニーも、そして私も、、 みんな同じ気持ちにさせてしまうのですね、 彼らの曲は。

実をいうと、私は、ジェフ・リンのプロデュースによる彼らのアルバムが余り好きではなくて、、 ジェフ・リンは別に嫌いではないけれど、 ジェフ・リン色のトム・ペティ、、というのが、どうもで、、 それでぱたっと聴かなくなったりして、、。 リック・ルービン作品の方が好きなんですが、、。 でも、ウィルベリーズはすごい好きだけどね。。。 

、、ま、、 何が書きたかったのかよくわかりませんが、、 

トム・ペティの声は、 特別です。 ほんとに。。 スペシャル、です。

ROD STEWART@さいたまスーパーアリーナ② 〈白ジャケ篇〉

2009-03-19 | LIVEにまつわるあれこれ
、 そうそう、、ひとつ忘れてた。 Downtown Trainでは、中央にスツールが置かれて、ロッドはそれに腰かけて歌い始めたの。 、、やっぱりちょっとくたびれるのかなぁ、、なんて思ったりしたんですが、座りながらも両脚でステップ踏んで、 じっとしてるのがもどかしそうな感じで。。 あの、じっと座って我慢してたElvisの映像をちょっと思い出しました。

次、、 Cat Stevens!の名前をあげて、、でも何を話してたかよく解らず、、イントロが始まったコレ。。 スクリーンに、アニメのかわいいロッドの顔が映されて、もこもこもこ、って顎に泡立てて、すー、すーっと剃刀が動くと、、痛っ、、、ほっぺにすっとひとすじの傷。。。 そこからツーーっと赤い血の滴が落ちて、、、 真っ赤なハートに、、。。。 で、歌い出したのが、

8.The First Cut Is the Deepest -Cat Stevens 1967-
途中、 アニメーションで、 その真っ赤なハートちゃんに、きゅーんと矢が突き刺さるんだけど、、 ハートはびりびりっ、、て二つに割れて。。。 もうこのアニメのおかげでせつなさ全開です。。 うるる、、 でもね、悲しくないの、 最初の痛手ですから、、もう遠い過去ですから。。(笑) 

白ジャケのロッドは、胸きゅんモードなのですね。 こちらは胸きゅんだけど、ロッドはさかんにステージ端へ歩いて、 お客さんにアピールしながら、笑顔で歌う。
9.Tonight's The Night
、、名曲が飛び出しました。 
、、そして、、 ロッドが次に話し始めたのは、、「1967、、僕はジェフ・ベック・グループにいた、、」、、そう聞こえた。 その言葉に、会場から何か声が掛かって、ロッドが何か答えたけど、よく聞こえなかった。。 「僕のボスはジェフ・ベックだった(my boss was Jeff Beck)」、、 あとは何かどきどきしてよくわからなかったけど、 Jeff Beck!って言葉が2回くらい聞こえて、、で、、ロッドが「People Get Ready」と・・・

10.People Get Ready -curtis mayfield 1964-
、、ジェフ+他のシンガー、、というピープルゲットレディは、生でも聴いたし、 DVDなどでもいろいろ見たけど、、 やっぱりロッドに敵う人はいないです、、ね。 最初、軽く、ジェフベック風に弾き出したギタリストさん、 やっぱり後半ちょっとお得意の泣きのギターになってました(笑)、、まあいいやね。 女性コーラスも混じって、よりソウルな感じになってたかな、、。 何か聴き終えて、はぁ、、っと溜息でした。 ほんのひと月前に日本にジェフがいたのに。。 ロッド、ジェフに手紙を書くんだ! あのPVみたいに、、 な~んて思ったりして。。 

、、、タイミング的に、ここだったか、ちょっとあやふやなんですけど、、、
「私の息子を、、、」ってロッドが言って、、 2歳(?)くらいのちっちゃな、金髪の、男の子を連れてきた。。 今、「息子」、、って言ったよ、ね? ? ロッド、坊やの隣にかがみこんで、(ほら、ご挨拶しなさい)、、って感じで、(say Hi)(say Hi!)って小声で促してる。 坊やがはにかみつつ「ハ~イ」って言うと、 今度は(say, Tokyo..)って。 坊や、「トー、キヨ~」、、めっちゃ可愛い! ロッド、ただのおじいちゃんです(いえ、父です)。。 きっと可愛くてたまらないんだろうなあ。 、、と思ったら、、 今度は「私の21歳の娘が2曲歌います」って。
きれいなきれいなお嬢さん、登場。 もちろん、金髪で、すっごいスタイルが良くて、 グィネス・パルトロウや、パリス・ヒルトンよりももっと華やかな顔立ちで、、モデルさんみたい! でも歌もとっても上手でした。 、、ロッドは、坊やの手を引き、退場(笑)

、、、で、お嬢さんにはとっても失礼なんですが、、 2曲目で私、ちょっと中座。。 同じことを考えてる御婦人がいっぱいでしたね、年齢層高いからね。。 で、 再びドアを開いたら、あのイントロが聞こえてるじゃないですか、、慌てて席へ。 聴きたかった曲。

11.Have You Ever Seen the Rain -Creedence Clearwater Revival 1970-
、、「I wanna know~」の後を、 ロッドがお客さんに歌わせる。 これならみんな歌えます。 力みのないVo。 ロッドも楽しそう。

こうして、 なんだか気持ちがあったか~くなったところで、ロッド「ここで10分の休憩です」って。 あら、そうだったの。。 「Ladies and Gentlemen! 10分後に!」と、ロッドは下がっていきました。 今度は何着て出てくるのかな? 64歳だものね、 お休みもしなくちゃね。。 でも、こんな素晴らしい曲たちを、ロッドが生で歌ってくれるんだよ~、 なんて幸せ。 と思いつつ、、 席を立つ必要のなくなった私は、ステージを見てました。 

流れている音楽は、、 「We are Celtic Supporters~♪」と何度も繰り返される、 セルティックの応援歌?(笑)ステージにはセルティックのマーク。 それが終わると、ケルトミュージック。 確かオープニング前のSEは、 R&Bでしたね。 解り易~い、ロッドのルーツ、ロッドのふるさと感。 

 ・・・ さあ、後半はいつ書くんでしょ ・・・ WBC見なきゃ。

ROD STEWART @さいたまスーパーアリーナ①〈ピンクのジャケ篇〉

2009-03-16 | LIVEにまつわるあれこれ
お友達から、「ロッドの話してる時、すっごい幸せそうね!」とメル貰いました。
うん、、 ロッドのステージ映像は、辛いこと、悲しいこと、、決して思い出させたりしないから。 たとえハートブレイクの歌であったとしても、 それを歌うロッドは、 決して辛い顔、見せないから。。。

、、セットリスト載ってるかな~~と調べたら、 山川健一さんのブログ(>>)に行き当たりました。 山川さんの『マギーメイによろしく』を買ったのは、、もう何年、いえ、、何十年前(笑)になるでしょう。。。 あと、さいたまに行かれた方のブログとかも拝見して、記憶をたどって、、、 もしも間違っている部分とかあったら、ご勘弁下さいね。

 ***

ステージ上に白い台座。
その上にドラムセットと、正面を向いたキーボード。 席について見えたのはそれだけ。。 あとは水色(←照明を浴びて水色に照らされてたのかな?)のカーテンが背後をぐるっと囲んで、、。。 普通ロックコンサートって、 右や左の袖にギターがずらっと控えていたり、それを運ぶスタッフの姿なんかが覗けたりするんだけど、ぴっしり舞台サイド&後方をカーテンで囲ってる。 始まったらあれが上がるのかな? 、、と思ったら大間違い。 後方中央に備えられたスクリーンでいきなり映画が始まりました。

往年のR&Bシンガーの写真がパンパンパンと映されて(、、でも、私にはあんまり解らず)、、 歴史、みたいなものがナレーションで語られて、、 そして、、「This Man...!」(、、だったかな)と、ロッドの話に移って、サッカー好きの少年が、ロックスターへ変貌していく絵がまたパンパンパンと映る。。まるで、映画の予告編みたいにね。 題して「The Rodfather」(ゴッドファーザー!)

「Rodfather!」のキメのナレーションに続いて、映ったのは!モノクロの古~い映像の「フレンチカンカン」!!、、めくるめくスカート、、(笑) その音楽が鳴りやんだ所で、ピンクのジャケットに身を包んだロッド登場~~~!

そしてロッドとおんなじピンク色のワンピースを着た、シュープリームスのような三人娘がサイドで踊りながらコーラス。。 バックメンバーったら、、わぉ! みんなお揃いのグリーンのジャケ着てます。 50~60年代風に、みんな正面向いてます。 それ見てこのステージの、カーテンの意味がわかりました。 Top of the Pops ですよ、、 夢で逢いましょう、ですよ。。(、、って、、よく知らないけど、、そんな感じっ)
、、私はと言えば、、、「ロッド、脚、細ぉ~~っい! 脚、長~~~っ!」 優雅に華麗にステップを踏むロッド。 まばゆいばかりのステージ。

1.Some Guys Have All the Luck

、、、もうこの1曲目で夢見心地です。 、、なんか(ここはどこ、、? 、、私、、今、、何処にいるの? ヴェガス・・・?)、、そんな感じ。。。

2.It's a Heartache -Bonnie Tyler 1978-
3.This Old Heart of Mine -The Isley Brothers 1966-

モータウンですよ。 コーラスですよ。。 ロッド、おじぎをした時に両手を後ろでひらひらさせるお茶目さも健在。 サウンドもすっごい綺麗です。 もう完璧、、というような音のバランス、、悪いところ全然無いです。 あの(!)熱いギタリストさんも、 反対側のジャクソン・ブラウン似(?)のイケメンギタリストさんも、 ドラマーさんも(好きなタイプのドラムスさんです)、 マイクロミニ&金髪&美しいSaxおねいさんも、 以前TVで観たNY公演(たぶん)の時とおなじ面々です。(嬉しい~)

4.Infatuation
R&Bですよ。 ロッドが、まるでジェームス・ブラウンみたいですよ。。
、、で、ロッドが「Sam Cooke! の曲を」、、って言って
5.Having a Party -Sam Cooke-

つづいて、、 甘せつない曲。。。
6.Rhythm of My Heart
7.Downtown Train -tom waits 1985-
この曲の後半で、ドラムソロがありました。 台の上にあったドラムセット、、あれ?? 2台だったかしら? なんとダブルドラムです、迫力です。 その間に、ロッドはそうっとスポットライトから抜け出て、カーテンの奥へ、、。 たぶん、、 と思った通り、長いツインドラムが終わったら、、お着替して出てきました。 今度は、真っ白いジャケ! 綺麗です。 で、 また踊りながら、 サビのつづきを歌う。。。 この歌、、大好き。

ここまで、 ロッドのたぶん大好きなR&Bやソウルミュージックの数々を、 50年代風のセットで聴かせてくれているんだと思います。 なんだか、すごい贅沢。。 ロッドが、すごくエレガントです。 バックバンドの皆さんも、揃いの服がお茶目で、と~っても綺麗な音を聞かせてくれてます。 、、、うっと~~~り、、、、 としたまま、、つづきはまたね。

、、、えっと、付け足しですが、、 
曲とロッドで検索すれば、このステージの再現ができます~~。 最初の「Rodfather」の映画付きでね!(お時間あればぜひやってみて) 1曲聴いただけで私が夢見心地だったのが、ちょびっとでも伝われば、、。 なんてね、 自分がまた楽しんでいるんですが、、じつは(笑)

have you ever seen the rain? have you seen Rod?

2009-03-15 | LIVEにまつわるあれこれ
さいたまはさむかった、、、 Hot Legs に敬意を表して短パンで行こうかと思ったんですが、、 それで行ったら凍え死んでたかも。。。

でも~! ロッドのコンサートは、あったかくって、 本っ当に、 幸せでした!
、、たぶん、いろんな人がいろんな感じ方をしたと思うけれど、、 とっても、とっても幸せだった、私。。

何もお土産買ってこなかったので、 貰ったチラシのロッド。。 ほんとにこんなロッドでしたよ、本物の!(笑)

、、、昨日の前まで、ちょっと体調ヘンで眠れなかったりしてたんだけど、ゆうべはすっごいぐっすり眠れました。 しあわせに。。。(何回も、幸せ、って書いちゃう!) 風邪もひかずに済んだみたい。 またゆ~っくり書きたいと思います。

あっ! オープニングは、「カンカン踊り」でしたーーー!



ふたたびの、、ラ・トゥール

2009-03-04 | アートにまつわるあれこれ
弥生月。。。
ムーミンカレンダーは、「洗濯ママ」です、、、 春の日差しの中、きっと泥んこミィを見かねてママがお洗濯したのでしょう。 お洋服を取り上げられたミィは拗ねてます(笑)。。 下では、ミムラ姉さんが心配顔。。 
ちなみに、2月は、、一家でスケートムーミンでした。




 ***

ところで、先週末から、「ルーブル美術館展」が国立西洋美術館ではじまったようです。(公式HP>>) 
いつも楽しみにみているTV番組「美の巨人たち」で、、 この間の放送は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作 『大工の聖ヨセフ』でした。(番組HP>>
ラ・トゥールを知った時のことは、以前のブログに書きましたね(>>) 、、もう4年にもなるのですね。 あの時に買ってきたポスター、『荒野の洗礼者聖ヨハネ』さまは、 此処へお引越しして来てからも、 お花と、妖精さんと、タワシ兎たち(笑)に慕われながら、 いつも静かに窓辺におられます。。 
あの「ラ・トゥール展」の時、『大工の聖ヨセフ』の絵も一緒に展示されていました。 今回、番組でも紹介されていましたけど、 ロウソクを掲げる息子イエスの掌が、 光に透けているのがわかります。 仕事場を照らす唯一の明かりを守る子供のけなげな手であり、、 そして、 やがて、それが多くの人々の悲しみ苦しみを癒す、救いの手に、、。

ふたたび、ラ・トゥールの絵に会えるなんて、嬉しい。。 東京の後は、 この夏、京都へ巡回するそうです。