こないだの週末、、
とつぜんの訃報に…(訃報とは常に唐突なものですが) 慌しく帰郷しました。 40年前の恩師、 たくさんの出会いをくれた人生の先生、 生涯の友たちに出会わせてくれた導師でもあり、 皆のお父さんでもあった。
喪主の方が、 「父は私たち家族のヒーローでした」と仰っていたけれど、、 クラス全員のヒーローでもありました。
・・・だけどまだ実感が湧かない。。 集まった友と、久しぶりにお目にかかったご家族との懐かしい話に花が咲いて、、 たまたま先生だけが今回はいない同窓会をしているみたいだった。。 この次には会えるかな、先生・・・ まだそんな気持ち。。
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そして慌しく帰京して、、 すぐにミューザ川崎へ。
昨年も見た、 クシシュトフ・ウルバンスキ指揮の、NDRエルプフィルの公演へ。
楽曲は上のポスターをご覧ください。
今回のお席は、わざとウルバンスキ君の指揮が見えるように、ステージサイドのバルコニー席。 だったので、、 ずーっと指揮を眺めてしまいました。 なんとまぁ楽しそうに指揮をすることよ、、と その表情をみていてクスっとなりそうに。。
ベートーベンの方は、 抑えた音の部分の弦と管の響きがそれは美しくて、、 なんというかミュートしたようにふわっとした音の出だしなのだけど、 でも指揮と演奏がぴたっと合っていて、、
それを聴いていて、 前にかいた トマス・シッパーズの弦楽のためのアダージョ(その時の日記
>>)、、 アダージョをウルバンスキ君で聴いてみたいな、、とふと思ったりして、、
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でも圧巻だったのは、『ツァラトゥストラかく語りき』
冒頭の低音部を引っ張るところから、 あの有名な導入部をゆーったりと、しかも高らかに、、 すごい引っ張るので、トランペットが鳴り響く瞬間を息を詰めて待つ形になって すごいすごい緊張しました(私が)。。 あまりに緊張したので、 その部分が終わった瞬間に記憶がとんで(笑)、、 今の、、今のもう一回聞かせて!!って感じで、、
だけど、 本領発揮はそれ以降だったんですよね、、
続く 世界の背後を説く者も、 大いなる憧れも、 ゆったりとうねるように、たゆとうように、、 壮大で、 美しくて、、
ツァラ、、、ってこんなに美しい曲だったかしら、、 と。。 前回のチャイコフスキーが、、 あれ? チャイコってこんなだった? なんかシベリウスみたい、、 シュトラウスとか聴いてみたい、、って思ったけれど(前回の日記
>>)、、 ウルバンスキ氏にはゆったりとした壮大で、 しかも優美さもある、、 そういう楽曲が似合うのかも、、(そういう楽曲に仕上がるのかも)、、
指揮をする足元が、、 指揮台の赤いフェルト(?)の上でワルツを踊るみたいにときどきくるっと滑るんですよ。。 それもまた優美で、、 上半身は天をめざすように高く、、 背が高くて頭が小さいから、、 ほんとうに踊っているような指揮にも見えます。。
いずれ ニューイヤーで シュトラウスを振る日も来るかもしれませんね、、 というか、、 昨年末にウィーンフィルで演ったらしい第九、、 すごく聴いてみたいのだけど。。
・・・クラシックの素養が無いのでろくな感想も書けませんでしたが、 次回もウルバンスキ氏の来日があれば、 是非に行くつもりです。