長年探していた(けど忘れていた)、、おおやちきさんの作品集が 3冊揃った~!
10年近く前には、 あれこれ古書を検索してみてもいっこうに見つからなかったのだけど、 2007年に小学館文庫で復活刊行されたらしく(amazon.co.jp>>)、 今 ちきさんを探すと古書を含めわりとあるんだ、、、素晴らしい!
しかっし! ちきさんの絵を文庫サイズにしてしまうとは、、、(泣) それは余りにも残念でしょ、、、 というわけで、 私はマーガレットレインボーブックス版の古書にしました。 自分で持っていた『雪割草』に加えて、 『キャンディとチョコボンボン』と、『おじゃまさんリュリュ』です。 上のフォトにはもう1冊、 ウチに残っている最も古い『りぼんデラックス』も写ってます。
***
今になって、 自分が生まれた年代がとても幸せだったと気づくことがあります。 大矢さんが『りぼん』に作品を書いていたのは、73~75年のほんの3年ほど。 その中で自分が読んだのは、 後半の5,6作品だけ。。 だけどその5,6作品が、 少女漫画史上に残る傑作だったとは。。。
おおやちきさんは、 一条ゆかりさんの漫画も一時期手伝っていて、 名作『デザイナー』のキャラクター 「柾」は、 ちきさんの画だったというのは今では有名な話。。(wiki>>)
『デザイナー』の掲載は74年でした。 それはもう貪るように読みました。 、、そのおかげで 75年にはすっかりもう漫画への興味は失ってしまい (満足しつくした感?) 、、 クラスのお友だちが『エースをねらえ』や、 単行本化された『ベルサイユのばら』に夢中になっていく時期には 漫画は全くわからないロック少女になってしまいましたが・・・
一条さんの漫画は今見ても、 端正で美しくて、 少ない台詞が文学的で、、 一条さんの漫画からは文学を学んだと思いますし、 ちきさんの漫画は、 小学生には理解不能なほど、 ゴージャスで、 過剰で、 グラマラスで、 緻密で、 一度見たらトラウマになるような場面がいっぱいで、 なんというか芸術を教えてもらったような気がします。 それもそのはず、、 ちき様、 愛知県立芸大の出身で、 その絵には マニエリスム芸術や、 ゴシック絵画や、 アールヌーボーの様式らが いっぱい使われていたのですもの、、、 と 大人になって解るんですが、ね。
↑ちきさんの、 個性的男性キャラのひとり 『雪割草』のグイド。 妖しいロングヘア。 角ばった顎。 『デザイナー』の「柾」もこの系統の人ですね。
一条ゆかりさんの『デザイナー』の中に、 ちきさんの描く男衆がまじっている場面↓
ちきさんの描く ロックバンドの兄ちゃん達はカッコ良かったです。 、、で、 あのトラウマになりそうな妖しい「グイド」のモデルは、、 なんと T.REXの ミッキー・フィンだったと。。。(作品集第3巻に書かれてます)
グイドの方が、、 怖いと思うが・・・ この顎は 確かにちきさんのアゴだ。。
ついでに、、 「並木通りの乗合バス」というのに出てくる、 マッシュルームヘアのような髪の「エニド」は、 70年代前半当時の イギー・ポップみたいだ、、、 と 私は思う。。
***
ちきさんの凄さは、 キャラの作画の個性にもあるけれど、 何と言っても画面構成の凄さ。。 これはほんのほんの一例。
ちき様の芸術性については、 高山宏センセイがそれこそマニエリスティックな文章で説明していらっしゃるので、こちらを>> (高山宏の「読んで生き、書いて死ぬ」 『キャンディとチョコボンボン』収録「いまあじゅ」大矢ちき)
かつて高山センセの講義を聴いていて、 ちき様の「いまあじゅ」のプリントを見せられた時は、、 (な、、なんで ちき様を知っておるのだ?!)、、すげぇ~、、と思いましたが、、 振り返ると 小学生で「いまあじゅ」を読んでしまった70年代前半の少女は 確かにすげぇ体験をしていたのでした。。 全っっ然 意味わからなかったけど、、 凄いものを読んでしまったという記憶は残りました。。。
、、残念ながら、 今回の3巻に「いまあじゅ」は収録されてなくて、、 また小学館のを 買わなくちゃ。。
、、 「いまあじゅ」の 左目、、って。。。 もしかして、 David Bowieと関係があるのだろうか、、。。 今読んだらわかるかな、、。。
〈マーガレットレインボーブックス 収録作品〉
Ⅰ『キャンディとチョコボンボン』--- 「天の神さまのいうとおり(描きおろし)」「キャンディとチョコボンボン」「王子さまがいっぱい」「ひとめで恋におちたなら」「アルフォンスお先にどうぞ」「恋のジュガーワイン」
Ⅱ『おじゃまさんリュリュ』--- 「うそついたら針千本のーます(描きおろし)」「おじゃまさんリュリュ」「白いカーニバル」
Ⅲ『雪割草』--- 「雪割草」「ルージュはさいご」「この娘に愛のおめぐみを」「並木通りの乗合バス」
10年近く前には、 あれこれ古書を検索してみてもいっこうに見つからなかったのだけど、 2007年に小学館文庫で復活刊行されたらしく(amazon.co.jp>>)、 今 ちきさんを探すと古書を含めわりとあるんだ、、、素晴らしい!
しかっし! ちきさんの絵を文庫サイズにしてしまうとは、、、(泣) それは余りにも残念でしょ、、、 というわけで、 私はマーガレットレインボーブックス版の古書にしました。 自分で持っていた『雪割草』に加えて、 『キャンディとチョコボンボン』と、『おじゃまさんリュリュ』です。 上のフォトにはもう1冊、 ウチに残っている最も古い『りぼんデラックス』も写ってます。
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今になって、 自分が生まれた年代がとても幸せだったと気づくことがあります。 大矢さんが『りぼん』に作品を書いていたのは、73~75年のほんの3年ほど。 その中で自分が読んだのは、 後半の5,6作品だけ。。 だけどその5,6作品が、 少女漫画史上に残る傑作だったとは。。。
おおやちきさんは、 一条ゆかりさんの漫画も一時期手伝っていて、 名作『デザイナー』のキャラクター 「柾」は、 ちきさんの画だったというのは今では有名な話。。(wiki>>)
『デザイナー』の掲載は74年でした。 それはもう貪るように読みました。 、、そのおかげで 75年にはすっかりもう漫画への興味は失ってしまい (満足しつくした感?) 、、 クラスのお友だちが『エースをねらえ』や、 単行本化された『ベルサイユのばら』に夢中になっていく時期には 漫画は全くわからないロック少女になってしまいましたが・・・
一条さんの漫画は今見ても、 端正で美しくて、 少ない台詞が文学的で、、 一条さんの漫画からは文学を学んだと思いますし、 ちきさんの漫画は、 小学生には理解不能なほど、 ゴージャスで、 過剰で、 グラマラスで、 緻密で、 一度見たらトラウマになるような場面がいっぱいで、 なんというか芸術を教えてもらったような気がします。 それもそのはず、、 ちき様、 愛知県立芸大の出身で、 その絵には マニエリスム芸術や、 ゴシック絵画や、 アールヌーボーの様式らが いっぱい使われていたのですもの、、、 と 大人になって解るんですが、ね。
↑ちきさんの、 個性的男性キャラのひとり 『雪割草』のグイド。 妖しいロングヘア。 角ばった顎。 『デザイナー』の「柾」もこの系統の人ですね。
一条ゆかりさんの『デザイナー』の中に、 ちきさんの描く男衆がまじっている場面↓
ちきさんの描く ロックバンドの兄ちゃん達はカッコ良かったです。 、、で、 あのトラウマになりそうな妖しい「グイド」のモデルは、、 なんと T.REXの ミッキー・フィンだったと。。。(作品集第3巻に書かれてます)
グイドの方が、、 怖いと思うが・・・ この顎は 確かにちきさんのアゴだ。。
ついでに、、 「並木通りの乗合バス」というのに出てくる、 マッシュルームヘアのような髪の「エニド」は、 70年代前半当時の イギー・ポップみたいだ、、、 と 私は思う。。
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ちきさんの凄さは、 キャラの作画の個性にもあるけれど、 何と言っても画面構成の凄さ。。 これはほんのほんの一例。
ちき様の芸術性については、 高山宏センセイがそれこそマニエリスティックな文章で説明していらっしゃるので、こちらを>> (高山宏の「読んで生き、書いて死ぬ」 『キャンディとチョコボンボン』収録「いまあじゅ」大矢ちき)
かつて高山センセの講義を聴いていて、 ちき様の「いまあじゅ」のプリントを見せられた時は、、 (な、、なんで ちき様を知っておるのだ?!)、、すげぇ~、、と思いましたが、、 振り返ると 小学生で「いまあじゅ」を読んでしまった70年代前半の少女は 確かにすげぇ体験をしていたのでした。。 全っっ然 意味わからなかったけど、、 凄いものを読んでしまったという記憶は残りました。。。
、、残念ながら、 今回の3巻に「いまあじゅ」は収録されてなくて、、 また小学館のを 買わなくちゃ。。
、、 「いまあじゅ」の 左目、、って。。。 もしかして、 David Bowieと関係があるのだろうか、、。。 今読んだらわかるかな、、。。
〈マーガレットレインボーブックス 収録作品〉
Ⅰ『キャンディとチョコボンボン』--- 「天の神さまのいうとおり(描きおろし)」「キャンディとチョコボンボン」「王子さまがいっぱい」「ひとめで恋におちたなら」「アルフォンスお先にどうぞ」「恋のジュガーワイン」
Ⅱ『おじゃまさんリュリュ』--- 「うそついたら針千本のーます(描きおろし)」「おじゃまさんリュリュ」「白いカーニバル」
Ⅲ『雪割草』--- 「雪割草」「ルージュはさいご」「この娘に愛のおめぐみを」「並木通りの乗合バス」