星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

something in the way he moves...

2024-09-24 | MUSICにまつわるあれこれ
お彼岸が過ぎて… ようやく暑さから解放されました。 長かった夏、でしたね。

なんとか今年も生き延びた~、、 という感じです。 こんなに夏が熱く長くなってしまって、 台風や豪雨の災害も毎年ひんぱんになって来て 心配になってしまいますし、、 これからは 何処で どう人々は暮らしていったら良いのか、、 ちゃんと考えて生きて行かなくてはと思います。。 個人でできることは限られているけれども…

それにしても、 夏が去っていったと思ったら 早くもハロウィンの写真がお友だちから送られてきました。 ハロウィンと聞くと 今年も はや年末へ向けてまっしぐら、、みたいな気持ちに…。。 いえ、そんな事は考えずに、 これからのいちばん素敵な 優しい季節を、 せいいっぱい楽しんでいきましょう。

 ***



今月 ミューザで聴いたヴァイオリンの軽やかな透き通った音色、、 三百年前につくられた楽器の響きに影響されて、、 急に思い立って自分のギターの弦を張り替えました。

家の中で心置きなく弾けるよう、、 そして これからは指弾きで、 アルペジオで弾きたいと思って、、 なにしろ指が細すぎて 握力もそんなに無いので、 ずっと前から考えていた ナイロン弦を張ってみようと。。

先週の土曜日に、 汗かきながら弦交換して、 金属弦より柔らかいせいか チューニングがどんどん狂うのにびっくりしながら 何度も何度も音程合わせて、、
ひと晩たつと またびっくりするくらい音がズレてる… 笑

でも、 昔からずっとやってきたように、 音叉とハーモニクスでチューニングをするのだけど、 何度もハーモニクス音を出しているだけでなんだか愉しい。。 ギターの厚みを胸に抱えているだけで なんかしあわせ。。 そして、 なんと言ったらいいんだろ、、 木部の手触りとか、 堅さとか、 薄いトップ材の滑らかさとか、、 木を削って薄くして たわめて 貼り合わせて、 ネックをつけて、、

300年前のヴァイオリンもそうだけれど、、 1200年以上前からほぼ同じ構造の弦楽器をひとびとが創って 音楽を奏でて 歌をうたって、、 その楽器が今も 音が奏でられるような状態で法隆寺の宝物に残っていたりするのだから、、 ほんとうに木とひとびとの繋がりってすごいな、と思う。 ちなみに法隆寺宝物の琵琶は 紫檀=ローズウッド製だそう。。 エレギギターとも 私のアコースティックギターとも繋がっています…

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ナイロン弦。 どうしてもっと早く試してみなかったのだろうと悔やまれるくらい、 とっても伸びのある柔らかな響きで、 もしかしたらこのギターにはうまく合っているのかも、、 と。 ピックガードを貼っていないこのトップ板が優しく共鳴してくれるような気がする。。


今は ぽつぽつと「サムシング」を練習しています。





ポール・アダム著 『ヴァイオリン職人の探求と推理』創元推理文庫
 イタリアのヴォイオリン職人が事件の謎を解くシリーズ。 ストラディヴァリウスやパガニーニの大砲や、 楽器に関する蘊蓄がとっても豊かで面白いシリーズです。
 だれか『ギター職人の探求と推理』シリーズなるものを書いてくださらないかしら。。 


 ***



やさしい音色とともに




素敵にゆたかな秋になりますように・・・



 

8月の終わりに…

2024-08-30 | MUSICにまつわるあれこれ
8月も終わろうとしています。

困ったのろのろ台風のおかげで今週はいろんな予定が延び延びになるばかり… 延ばせる予定なら良いでしょうけれど、、 とにかく被害に遭われる方が少ないことを願ってます。。

今月は ジョージの音楽を聴いていました。 8月のはじめにはジョーさんの「Hiroshima」も聴きました。 父と近い御命日にはいつも思い出します。
そうそう、 パリ五輪の頃には 長谷川きよしさんの「愛の賛歌」を・・・ 長谷川きよしさん、 50年前から聴いていた記憶がありますが この映像を見て全然変わりのない歌声にびっくり、、 いま75歳でいらっしゃるそう。。 歌詞もギターも歌声も素晴らしいのひと言。
 長谷川きよし - 「愛の讃歌」
 https://www.youtube.com/watch?v=zroanRVwg8c

ジョージに話をもどして、、 The Concert for Bangladesh のアルバムがオフィシャルで公開されていたのであらためて聴いていて、、 (本当に、5秒で私を幸せにしてくれる音楽…)とつくづく思っているこのイントロ、、 (そしてこの中のジョージのソロ!)
 Something (Live)
 https://www.youtube.com/watch?v=4SO5q5E5rCA

バングラデシュコンサートでは 他で聴けない最高の演奏、と思える楽曲がいっぱいあって、、 レオン・ラッセルさんもそのひとつ、、 映像が見たくなってきます
 Jumpin' Jack Flash / Young Blood (Live)
 https://www.youtube.com/watch?v=uWTmd7P0Nbs

レオン・ラッセルさんの曲でも弾いているビリー・プレストンさんの「That's The Way God Planned It」という曲を知ったのもバングラデシュライブからでした。。 でも今日はBBCの Later からの演奏を。 ビリー・プレストンさんもすばらしいですが、 ジュールズ・ホランドさんもにこにこしてるだけのオジさんではないという、名演。
 Billy Preston - That's The Way God Planned It (Later Archive)
 https://www.youtube.com/watch?v=XQ3XNtdzSFA

「すべては神が与えしもの」 ひとの命も、ひとの暮らす土地も、、 なのに争いがやまないのは、 貪欲ゆえか、それとも神の掟がそれぞれに異なるという そういうことなの?  いつまで、どれだけ、砲弾が飛び交わないとならないの…
 Blowin' In The Wind (Live)
 https://www.youtube.com/watch?v=DX1fB1Q3RSg

この曲の↑ コメントにもあるように、このバングラデシュでのボブ・ディランさんのこの歌はベストバージョンと言っても良いのではないかしら。。 
ボブ御大、83歳。 50年どころか 60年以上歌い続けて 歌声も演奏も変遷をつづけてきたけれど どの時代の演奏を聴いても 「遠い昔」という感覚が無いのは何故だろう…

終戦から何年、、 戦争の記憶が、、 という時に感じる「遠さ」、、 終戦から60年代まではたった15年しか隔たっていないのに、、 自分の感じる60年代と、 終戦をむかえた日本のあの時代に対する感じ方の隔たりはなぜこうも大きいのだろう…

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今朝 「史上最も偉大なギター TOP100」という記事を amass で見て(https://amass.jp/177521/) ビルボード誌へ飛んで全リストを見ていました。。 ギター好きゆえに、 写真が載っていなくても 誰それの何というギター、という見出しだけで (ああ、あれ)と色や形が浮かんでくる、、 アルムジャケットに写っていたり、 ライブ映像で見たりしたものが多いし、ね。。

エルヴィスの 1942 Martin D-18 など、 戦争中でもギターはちゃんと作られていて(日本の戦時中では考えられない…) 、、しかも 今でも立派に弾けるし、 50年代くらいのギターなら今でもみんなライブで使っている。。 戦闘機なら? ありえない… 


8月が終わります、、



音楽も ギターも、、 ちっとも古びていないのに、



地球が、、 気候が、、 人間が、、 どんどん壊れていくのがこわい…




変わらずにいて欲しいもの たくさんあるのに…




災害の無い 9月になりますように・・・

炎暑の8月は音楽とともに…

2024-08-02 | MUSICにまつわるあれこれ
8月になりました。

なんだか猛暑にも慣れたみたい…笑 …といっても炎天下はできるだけ外出しないでいますが。。

先週末のサマーミューザのあと、 新日本を振る道義さんが入院のため降板されて、 本日の公演はなんと代役で,ノットさんが振るとのこと。。 以前からお悪かった道義さんのご病気、、 ラストイヤーの今年のスケジュールも一杯で案じておりましたが、、 ご快癒を願うばかりです。 ノット監督と新日本との初顔合わせもとてもとても観てみたいと思いましたが、 こちらも成功を祈るばかり… まさに この時間、、公演中ですね…

 ***

パリ五輪開会式で 雨の中でラヴェルを弾いていらした アレクサンドル・カントロフさん。 先日 ARTE CONCERT で演奏の様子を見たばかりだったので、あら! と気づきました。 それで昨日、少し時間があったので もう一度 フランス国立管弦楽団とのコンサートを観ていました。 youtube でも公開されています
 Cristian Măcelaru conducts Chopin and Prokoviev - ARTE Concert

アンコールでリストを弾いていらっしゃいますが、 弾いてる真似でもしてるかのように優しく鍵盤に触れているだけに見えて、、それでいてくっきりと陰影のある力強い音色が奏でられる、、驚きです。 

この方のお父様 ジャン=ジャック・カントロフさんはバイオリン奏者で指揮者でいらっしゃるそうですが、 お二人の親子共演コンサートも載っていて、、
 Kantorow père et fils interprètent Brahms - ARTE Concert

こちらでのピアノは ブラームスのピアノ協奏曲2番を弾いていらっしゃいます。 こちらはまだ全部聴いていないので、 今月の楽しみに…

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炎暑をやり過ごすには うつくしい音楽と読書にかぎります。。 こないだ、出版社の広告ページに「ルメートルの最後のミステリー」と見出しがあったので、、 (え? いつのまにおなく・・・)なんてビックリしてしまいました。。 おなく…なってはおりません。 ルメートルさん、 もうミステリ小説はお書きにならないの…? 戦争三部作のような、 フランスの歴史を題材にした作品もまた読んでみたいものです。 もちろんミステリも読みますが。。


もうひとつ、 ARTE CONCERT で印象深かったものの中から。。 男性のシャンソンとジャズピアニストさんの競演。
 Arthur Teboul & Baptiste Trotignon - ARTE Concert's Piano Day

素敵です。 こういう、、 どこか街なかの何でもないような場所で(ここはパリ第6大学のキャンパスだそうです) その辺に皆が座って、、 シャンソンは「詩」を聴くものですから、ね… 歌われているのもどれも有名なかたの歌…

伴奏をしている バティスト・トロティニョンさんのピアノが実に良いのですが、 特に Jealous Guy のピアノは、 大好きなニッキー・ホプキンスが奏でた曲でもあり、 バティストさんのピアノも、 クラシカルというよりファンキーな味わいもあってとても素敵。。 その次の曲は、 ルイ・アラゴンが第二次大戦中に書いた詩。 「愛」の歌でありながら レジスタンスの歌でもあるこのような詩は、 美しいドレスなど着て歌うのではなく、 やはり大学のキャンパスで歌われるべきもの。。 

ルイ・アラゴンのパートナー、そして永遠のミューズだった エルザ・トリオレの小説についてはここ1年ほどの日記にたくさん書きましたね。 彼女が大戦中に書いた小説のことも、、(エルザ・トリオレの小説に関する日記>>

前回のパリ五輪は100年前、 1924年だったそうです。 戦間期のパリのことも、ここの日記にたくさん書いてきましたね。。 芥川龍之介もパリにでも行ってしまえば良かったのに・・・って。。 シュルレアリスムの作家たちや、 プロコフィエフやストラヴィンスキーやディアギレフのバレエ・リュスの新しい音楽が花開いていた戦間期のパリへ。。

、、 今また ちょっと驚いた事。。 芥川と片山廣子さんの「黒猫」のこと、、前に書きましたが(>>) あれはなんと 大正13年、 パリ五輪が行われていた1924年のことでした。。。


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もうひとつ映像を、、 大好きな アリス=紗良・オットさんとフランチェスコ・トリスターノさんのピアノ2台によるライブ。 
 Alice Sara Ott & Francesco Tristano - Piano Duos - ARTE Concert

ラヴェルのボレロをピアノで演奏しているのには吃驚です。 あのリズムをひたすら指で叩きつづけるトリスターノさん、、 手が痙攣しそう、、 凄いな。
 
今、検索したら ラヴェルのボレロの作曲は1928年、ですって。 前回のパリ五輪のときには存在してなかった曲なのね。 


もうしばらくは パリ五輪と晴天と炎暑がつづきます。 せめて素敵な音楽を聴きながら、 百年前のパリと日本にも思いを馳せて、、


夏空のもと・・・



どうぞ よい週末を。

timeless...

2024-07-10 | MUSICにまつわるあれこれ
ほんとうに蒸し暑いですね、、

先週の夜更かしの疲れがさすがに残って 昨日もしばしお昼寝してしまいました。。 ムリせず冷房の効いたお部屋でしずかに読書、、 そのまえに

3日のつづきです。 最近 見聞きしたものの中から、、。 キースのリフに狂喜する前に見ていたのが

Cat Power: Like A Rolling Stone | The Tonight Show Starring Jimmy Fallon
キャットパワーによるディランカバーアルバム『Cat Power Sings Dylan: The 1966 Royal Albert Hall Concert』、、 彼女が出したカヴァーアルバムはどれも良くって、 彼女流の歌の持ち味をちゃんと自分で解っているというのもいいし、 またバンドの選択やアレンジもいつも良い。。 ディランカヴァーのスタジオライブということで楽しみに聴きました。 ピアニスト、たぶん昔からの相棒グレッグ・フォアマンじゃないかと思うのですが、 いいピアノだなぁ。。

Joni Mitchell - Amelia (2024 Remaster)
7月はアメリアの月。 先日まで読んでいた本、アメリア・イヤーハートのことを歌った曲。 ジョニ・ミッチェルの『THE ASYLUM ALBUMS 1976-1980』のBOXが出たそうで、 その Disc1 『HEJIRA』がやっぱり素晴らしくて( Amelia もこの中の曲ですが)、 ジャコ・パストリアスのベースのうねりとか聞こえてくると耳が吸い寄せられます。

Beck - Paper Tiger (Live from Jimmy Kimmel Live! / 2024)
なぜ最近のTVのライブで2002年の『Sea Change』の曲を演奏しているのかわかりませんが、ベックのアルバムの中でも一番好きで、そのなかでも好きな曲。ストリングスの重厚さと合わせてもなんとも似合う。重厚さとシンプルさ。。 そしてまたベックたんのバンドメンバーはいつも良いなぁ。。 

Paul Weller - Jumble Queen (Later... with Jools Holland)
最新のアルバムの中にもこんな曲も入れてしまう兄貴が好き。。 そういえば昨夜、フェスの夢を見ました。桑田さんの(令和の夏)発言をおぼえていたせいだと思うのですが、、 フェスで桑田さんがテレキャスを弾いてらして、それでなぜかカメラに向かって「この年になってやっとこのギターのほんとうの音とか魅力とかがわかるんだよなぁ…」とおっしゃってた…(夢です) 、、ウェラー&スティーブ・クラドックのふたりテレキャス。

Royal Blood - Eat Your Young (Hozier cover)
こないだPinkpopフェスでのロイヤルブラッドの演奏を観たりしてたのですが、なぜか彼らがホージアのカヴァーをしている映像が出てきて、、?? なんで? いや悪くないですけど、、Royal Bloodも好きですけど、、。 最後、そのギターを構えて、歪んだアウトロでも聴かせてくれるのかと思いきや、、 終わるんかい…

Hozier - Work Song w/ Ed Sheeran & Take Me To Church (live at Pinkpop 2024)
で、そのホージアさんは、フェスでエド・シーランさんと一緒に。。 泣きそうになっているお嬢さんたち可愛い。。 さすがにお二人とも歌もハモリも素晴らしい。ホージアのバンドも絶品にすばらしい。。 でもビックリしたのが… ホージア、お腹どうしたん…⁈ あんなにガリガリだったアンドリューが。。。 今度みる時には、 ホージアがクリストファークロスさんになっているんじゃないかとちょっと心配です。。

THE CULT / SHE SELLS SANCTUARY on ‪@howardstern‬ 2024
これもタイムレスな、85年の曲。。 演奏が今もかっこいいですね。 私、ザ・カルトは イアン・アストベリー以外の名前を知りませんが、、 ギターを弾いているのはビリー・ダフィーさん。グレッチ良い音です。 ところでザ・カルトとは関係ないですが、近年 日本の若いバンドの演奏をたまに映像で見たりすると、 ギターの選び方とそのギターの使い方と、、なんか違ってない…?と思ってしまうことが、、 ギブソンのセミアコのようなホロウボディのギターをただジャカジャカと掻き鳴らしているのを見ると・・・ て言うのは老人の戯言でしょうか。。

U2 - An Cat Dubh / Into the Heart (Live From Red Rocks / 1983)
こないだ公開されたU2の83年の映像。 これを視ると、シド・ヴィシャスが死んでロックも一緒に死に絶えて、ザ・ジャムもいない、 Televisionもいない、 ザ・クラッシュも分裂、、JAPANも消えた世界で、 いかにこのジ・エッジのギターとボノの叫びが唯一の救いだったか、、。 ジ・エッジ、ストラトでこの音出してるのよ…

THE YELLOW MONKEY - Exhaust
日本の誇るギタリスト、エマさんのギターで始まるラテンな曲。 エマ、エマ、エマさんの作曲能力は(昔からも良いですが)最高です。 この曲を持って来られてちゃんと受けて立つ吉井さんもエライです。 このギターをステージでどんな風に弾くのかも見てみたいです、、 もっとド派手な楽曲にも化けそうな。。 なんならブラスもパーカッションもストリングスも加えて、、


なんて 好きな音楽になんだかんだ云うのも愉し…




カブリオレで海辺へも行きたいなぁ…

riff riff riff...

2024-07-03 | MUSICにまつわるあれこれ
7月になりました。 フェスの夏、ですね。

ここ数日 Glastonburyや Pinkpopの映像がたくさん公開されているのを知って、 あれもこれも、とピックアップしたまま 結局 時間がなくて見れてない、、という日々がつづいてます…

今年は(心臓の数値とは裏腹に) 去年よりも自分的には元気でいられる日が多い気がしていたのですが、 さすがにこの梅雨の湿度はしんどい・・・ とにかく無理しない ムリしない、、 しんどい日々はやり過ごそう・・・ まさに前回の日記のことば 《生き延びるために》、、

7月なんですから。 今年ももう後半の始まり。 あと2カ月もしたらまた秋がくるんだから~ と自分に言い聞かせて、 夏のあいだは大人しく過ごします。。 ミューザには行くけどね。。

 ***

先日 なにかの検索をして知ったのですが、 Tom Verlaine の蔵書が5万冊ほども遺されていて、 中には 貴重なものや 現在手に入らないものなどもあって、 その一部が米国の書店をつうじて販売されているそうです。 デビュー前は書店で働いていたトムだし、 いつでもNYの書店付近を歩いている姿も見られていたようだから、 たくさん本がのこされていたのもわかります。

興味本位に見ていたら、 Television がCBGBに出る以前あたりに トムとリチャード・ヘルとが共同で出版した詩集、というのがあって、 20代前半くらいの詩集だろうから ちょっといいなぁと思って日本円に換算したら 20万円もしたので(笑) 諦めました。 〈tom verlaine book collection〉 で検索すれば いくつか本屋さんが出てくると思います。

 ***

夏フェス映像のつづきは 今日も見れるかどうかわからないけど、、 さっき 関連動画のなかに見つけてしまって、 みてみて狂喜してしまったキースの動画を左サイドバーにUPして きょうの日記はおしまいにしてしまいます・・・ ジミー・ファロンさんも凄いし、 キースのギター、 ギター、 ギター、、 なんであんなリフが刻めるの…。。 でもちょっとハッピーになった。



猛暑になっていきそうな今週後半ですが、 以前から約束していた予定があるので 体調くずさずにいられますように…



あなたも


元気な夏を、 と祈ってます。

ちいさな miracle

2024-06-20 | MUSICにまつわるあれこれ
またまた ちいさな驚きと共にうれしいお知らせがありました。

音楽ニュースを見ていたらこんな記事が
 ローリー・アンダーソン 6年ぶりの新アルバム『Amelia』発売(https://amass.jp/175964/

、、アメリア?? って・・・ と 続きを読んでいったら、 やっぱり女性飛行家のアメリア・イアハートのことでした。 アメリアの飛行日記などからインスパイアされたアルバムだという…

今月のはじめにアメリア・イヤハートが遺した手記『ラスト・フライト』のこと書いたばかりです(>>) うれしい偶然。 ちいさなミラクル。
しかも ルー・リードさんの奥さま ローリー・アンダーソンの作品だというのがなんだか嬉しい。。

昨年あたりから 自分でもよく理由はわからないけれど、女性の作家への関心が続いています。 イーディス・ウォートンやエルザ・トリオレ、、 百年も昔の、 女性が家庭の守り手か男性のお飾りの役割しか求められていなかった時代に、 「女性」という肩書が不必要なくらい 力のある作品を生み出していた作家たち…

前に書いたように エルザ・トリオレの小説『ルナ・パーク』から 女性飛行士のアメリア・イヤハートにたどり着いたのでしたが、、 
小説『ルナ・パーク』の内容にちょっと踏み込んで語れば、、 失踪した女性ブランシュの館に残された彼女あてのラブレターでこの小説の大部分はできているのですが、 男たちからのラブレターの内容と言えば、 貴女に首ったけであること、 貴女に恋して自分はこんな風にダメになっていること、 貴女がべつの男と話していたのを見て嫉妬に苦しんでいること、、 うんぬん・・・

男たちの手紙からは ブランシュがパイロットで宇宙飛行士をも目指していることはわかっても、 彼女の心のなかのことはなにひとつ見えてこない。 ブランシュ、という名前は blanc 空白の意味も込められているのかな、と思うけれど エルザ・トリオレは男たちの眼からは何も見えていないブランシュ像というのを書きたかったんじゃないかと想像する。。 それは最後に明かされるけれど、 彼女は現実世界の争いや苦しみを看過できず旅立っていた…  男たちの想う恋やロマンスの世界とは全く違う世界へ、、

アメリア・イヤハートの『ラスト・フライト』の中にも、 決して強い言葉ではないけれども、 この世界で男性がやっていることを女性も当たり前のように同じに出来るということ、 その実現のために自分は飛ぶのだと、 そういう言葉が繰り返し書かれていた。。 その姿勢は、 たたかう、とか 抵抗する、とかではなくて、 本当に当たり前のように自然に、、 あのアメリアのキュートな笑顔のままで…

話がそれてしまったけれど、、
ローリー・アンダーソンさんが そんなアメリアの遺した言葉たちを どんな風に音楽にして 作品にしているのか、、 アルバムが出たら私も楽しみに味わってみたいです。 この不思議な偶然を 私への空からの贈り物として・・・

 ***

ところで、、

ローリー・アンダーソンさんの最近の活動をちょっと知ろうと検索したら、 こんな記事がガーディアンに…
Interview Laurie Anderson on making an AI chatbot of Lou Reed(.theguardian.com)

いやだ、、 ルー・リードさんのAIチャットボットに夢中になっているのですって。。 記事を読むと、 なんだか お題をあげると そのAIチャットボットがルー・リード風の詩を作ってくれるんだとか・・・ 読んでみましたけど、 まぁ雰囲気はあるというか…

でも、 生身のルー・リードさんだったら、 (くだらないことをさせるんじゃない)とか (今日はそんな気分じゃない)とか、、 簡単には答えてくれないような気がします。。 AIは文句言わないものね…

それに、、

人工知能さんには ふしぎなちいさなミラクルに胸ときめかせたり、 誰かのことを想っていたら偶然にうれしい知らせが届いたり、、 そんな歓びは感じられないハズ… と思いたい…



きっと遠くで誰かさんがくしゃみしている… 笑



空はつながっているから ね。

my life my world...

2024-06-06 | MUSICにまつわるあれこれ
6月6日、、 雨ザーザー… の絵描き歌とちがって、 今年は梅雨入りが少し遅いようです。 猫なみに湿気に弱いワタシにはありがたい6月の始まり…

月初めに左サイドバーの音楽を替えてありますが(PC用) 何もまだ書いてなかったので・・・ 今月は THE YELLOW MONKEY のアルバム「Sparkle X」が発売になって、 新しいMVの「罠」も公開されたので それにちなんで (…ぜんぜんちなんでないですが・笑)

Ramones - I Wanna Live (Official Music Video)
 最初は 大好きな曲「I Wanna Be Your Boyfriend」にしようかと思ったんですが、 いまの気持ちにはこちらの方が合ってるかな… と思って。。

Extreme - "Hurricane" (Official Video)
 ひさしぶりにヌーノのヴォーカルが聴けてめちゃ嬉しかったので、同世代イイ男代表として…。 本音はゲイリーよりヌーノの歌声のほうが好きかも。 艶といい 低音部の響きといい…

Paul Weller - Nothing (Official Video)
 先輩世代イイ男代表。。 今回のアルバム「66」 兄貴のこれまでのサウンド、ロックンロールもモータウン系もジャズ系も、 みんな素敵にまじわってる。 そしてこの兄貴のしぶいお顔! イイ男はほっぺの皺まで美しい。 あのね、頬っぺにほうれい線の他にYの字みたいな皺というか溝がくっきり出来てるのが好き。 猿兄さん達もあと十年後にはY字皺のあるイイ男になってる気がします♡

Duff McKagan - Tenderness - Live at Easy Street Records
 もう一人同世代イイ男から。 ダフ・マッケイガンは歌は正直そんなに上手くはないけれど、 この人の音楽を愛する姿勢というか、 音楽への携わり方がなんか好きです。 そしてこの歌はほんと良い。 このライブのバンドにもやられました。

Mk.gee - Candy (Live)
 脈絡なく、、 クラプトンさんに教えていただいた新しいギタリスト君(https://amass.jp/175407/) 、、いくつか見てみましたが フェンダージャガーとかで指弾きでエフェクター効かせて、面白いとは思うけど、、 う~ん、、まだ様子見。。

Arctic Monkeys - I Wanna Be Yours - Session
 ワナつながり。 アコギを普通にストロークしてるだけでも アレックス・ターナーの歌声はクール&艶めかしいね。
 
Daryl Hall and Cheap Trick - I Want You To Want Me
 ワナつながり×2。 すべてが好きです ロビンの声も リックのソロも トムのバリバリのベースも 歌そのものも歌詞もぜんぶ。

THE YELLOW MONKEY - 罠(Official Music Video)
 前々回にも少し触れたけど、(この歌の歌詞にもちょっと関係あるけど) 、、コロナ禍のこの丸4年という時間は、 ただ何かが出来ない、 出来るようになるのを待っている、 という空白の時間だったというよりも、 その空白のあいだに確実に自分を取り巻く環境が変わってしまった、という影響の大きさを(これはあくまで自分の問題として…)今感じています。 
高校生、大学生だったとしたら、 卒業して次の環境になっていて友達も変わっている。 もっと上の世代だとして、 親世代、働き世代ともに 4年という時間は加速度的に人を変える。 それは誰かに強制された牢獄みたいな時間だったというより、 ちょっと出掛けなければならなくて留守して来たら、いろいろ変わってしまっていた浦島的な空白というか、、. だから世間でよく(コロナ中の)リベンジ、と言うけれど 自分ではリベンジというのは有り得ないと思ってて。。 新しい段階、 変わってしまった世界、 自分よりも益々荷重の増すひと、 そのなかで なにができるか どう向き合うか 自分はどう生きてくか・・・

全然モンキーと関係ない事書いてる気がしますが、、 だから… 何だろ、、 (こんなにエネルギーに溢れて、力のあるアルバムが届けられたというのに)…自分も戻って来た、 元どおり、、という感覚よりも、 ここから先の自分とTYMとの(TYMだけでなく自分の好きな音楽すべてへの)向き合い方、、 という風に「Sparkle X」を聴きながら感じる 嬉しさと 厳しさと (また会えたね、と思うままに喜び合えない)少し苦しさも… 

きょうはアニーさんのお誕生日です。 おめでとうございます☆
「Sparkle X」 ほんと聴くたびに感動するのは、 4人それぞれの楽器+キーボードやハンドクラップ、、 すべての楽器の音色が曲によってぜんぶ違って それがじつにみごとに考えられていること。 だから聴いていて嬉しくてたまらない…
アニーの音色で言えば、 ボスボスっとした柔い、アーシーな音色とか、、 珍しい気がしたけれど、 でもすごく効果的。
アニーのドラムでとても好きなのは ホテルニュートリノ。 キーボードの手数も凄いんだけど、 アニーの七変化するドラムも凄い。。 てってれってーー♪ってなるのも あぁアニーだー、、って思うし。。 すべてのなかで一番好きなところは 最後の曲の後半、 ギターソロがあって ピアノがここで前へ出てきて ベースが歌い始めて、 それでアニーのドゴゴゴ…  って(もちろん吉井さんの歌も)、、 もう何回聴いても泣く・・・

【Digest】THE YELLOW MONKEY - BELIEVER.Meeting Live Session
 アルバムを聴くのに忙しくて DVDの方はあとでゆっくり… と思っていたら 動画が公開されてて、、 先に動画を見て(これ、見たい!)と狂喜しました。 特に shine on  三国さんいらしてこそのこのアコースティックバージョンの豪華さ。 エマさんのギターソロも他では聴けない…
いつか、、 今度のツアーが終わってその先で良いから TYMアンプラグドというライブ作品出して欲しいです。 テレビでも良いです。 エルヴィスのカムバックスペシャルみたいに周囲にお客さん座らせて、、 
・・・なんて、 そんなライブがあったら行きたくて(行けなかったら)死んでしまいそうだけど。。

 ***

きょうはひとりごとを長く書き過ぎました・・・



リベンジはしない…


on and on and on...



50年前の煌めき…☆

2024-05-27 | MUSICにまつわるあれこれ
週のはじまりは いつも朝5時くらいから動き出しているので、 家事を一段落してほっと珈琲ブレイクをしていた午前9時ごろ、、

たまたま映像をみていたら アメリカの音楽番組 The Midnight Special のチャンネルにハマってしまって いっぱい見続けてしまいました・・・

今から50年前(!) 私が洋楽を聴き始めたのもその頃。。 小学生… 年に3回も入院してほとんど学校へ行ってなくて、 それでラジオばかり聴いていた頃。。 もともとお歌が大好きで、 百恵ちゃんでもかぐや姫でもなんでも聴いていましたけど、 洋楽にのめり込み始めたのが73年頃からかな。。 (モンキーズショーは記憶にないころに観てましたが)

だから The Midnight Special の youtubeに 73~74年の映像がいっぱい載っているのを知って、 動いているの初めて見た~ というのもあって 愉しい楽しい♪ なかでも嬉しかったのは・・・

Take Your Pleasure Where You Can Find It - Paul Butterfield Better Days | The Midnight Special
 1974年。 ポール・バターフィールドさんはザ・バンドのラスト・ワルツで知った方ですが(だから後追いですが) キーボード弾いているところ初めて見ました。 ブルースハープばかりかと思ってた。 なんてかっこいいR&B。 命をたいせつにしていたらずっと素晴らしいブルースマンでいらしたでしょうに…

Watcher of The Skies - Genesis | The Midnight Special
 わーわーわー、、感動。。 私にとってジェネシスは断じてピーター・ガブリエル期までです。 こんなような黒揚羽みたいなお姿、、 むか~しちっちゃな写真で見たような気もするけど。 素敵! 素敵だわ。 アートだわ。。 いつでもつまらなそうに弾くハケットさんもね(よね?)… 74年

Do It Again - Steely Dan | The Midnight Special
 1973年。 スティーリー・ダンは最初からスティーリー・ダンの音になっているのが凄い。。 エイジャ(彩)もガウチョもさんざん聴いたし、 ナイトフライ以降のフェイゲンさんも好きですけど、 髪ふわふわのフェイゲンさんの動画はじめて見ました。。

Here In Heaven - Sparks | The Midnight Special
 50年前でこのサウンド! スパークスさんは今でも50年前でも変わらず通用する音楽をおつくりになってるのが国宝級。 お兄さま78歳ですって、、 ご兄弟いつまでもお元気で…

Jumpin' Jack Flash - Johnny Winter | The Midnight Special
 唯一無二の白いブルースマン。 ばりばりのファイヤーバードの音色が一番似合うのも貴方です。 この音がサムピックの指弾きで出ているのも驚き。。 そしてキラキラの腕輪! 欠かせません。

You Were My Friend - Chi Coltrane | The Midnight Special
 73年。 シャイ・コルトレーンさん。 お名前も姿もぜんぜんおぼえていないんですけど、 この歌に聞き覚えがあって。。 シングルになったそうなのでどこかで聴いたのでしょう。 歌っている表情も素敵。 良い歌♪

Hymn for the Dudes - Mott the Hoople | The Midnight Special
 73年。 イアン・ハンターさんは当時なんとなく私にはルー・リードさんと似たものを感じてました、詩人ロッカーな感じで(73年ごろのルーも金髪になったりラメラメのタンクトップ着たりしてましたよね…) このバンドの見た目スウィートなのとハンターさんの歌声のギャップ。。 でもキーボード(三国義貴さんみたい…)といいピアノといいとってもツボです。 ハンターさんの新作も
トニー・シャナハンやフィル・コリンやトム・ピーターソンとかも参加しているらしいからまた聴かなくちゃ。

 ***

ハンターさんで思い出した事・・・

しばらく前に読んだミステリー小説に ジギースターダストツアー中のデヴィッド・ボウイさんが出てきました。 ボウイの歌やボウイの名が出てくる小説はいままでもけっこうありましたけど、 ボウイ実物が物語のなかに出てくるのは初めてだったかも。。



『血塗られた一月』アラン・パークス著 ハヤカワミステリ文庫 2023年

物語の舞台は1973年1月のスコットランド、グラスゴー。 1月のスコットランドが寒くて暗いのはもちろんだけれど、 50年前のグラスゴーはまだまだ貧しい地域やダークサイドの界隈という暗い側面もあって、 著者自身がグラスゴー生まれなのでそういう街の雰囲気がリアルに描かれてます。
このシリーズは、 73年の1月、 次作が『闇夜に惑う二月』と、、 ひと月ずつ5月まで(だったかな?)書かれていくようで、 当時の時代背景のなかに音楽がたくさん登場します。 ・・・で、 デヴィッド・ボウイがジギースターダストツアーでグラスゴー公演をしたのが1月5日らしくて(物語では都合上数日変えてある)、 主人公の刑事マッコイがその楽屋を訪れる場面が出てきます。 ちょうど映画のなかでボウイがメイクをしている楽屋で アンジーがうろちょろしているあの場面のような、、。 ボウイさんは直接物語には関係しないんですけどね… 当時のショービジネスの裏側っぽい話も、、


閑話休題。

73年のグラスゴーは暗かったかもしれませんが、、 50年前のTVのなかのスター達はこんなにきらきら輝いていて、 こんなに音楽も多彩で かっこよくて、、

小学生のお嬢ちゃんも病気なんか忘れて夢中になっていったのが頷けます。 50年後のお婆ちゃんも夢中で見てしまいました。。




今週も 素敵な一週間にしましょうね…



お元気で

ベートーベンも笑ってる…?

2024-05-16 | MUSICにまつわるあれこれ
愉しい音楽の日々を過ごして、 心にはいっぱいエネルギーをもらった気がしていますが、
どうやら身体は疲労を溜め込んでいたようで、、 毎日 日替わりでどこかが痛いです。。 

太陽フレアの電磁波のせいだったかもしれませんが… 笑  読書もしづらかったのでゆっくり音楽を聴こうと、、 まだ観ていないコンサート映像を探していたら

ベートーヴェンの第九初演から この5月で200年なんですね。 それを記念して、 ライプツィヒ、 パリ、 ミラノ、 ウィーンの4都市で 各1楽章ずつを別々の指揮者さんが演奏してつないでいく、という映像が ARTE CONCERT に載っていて、 これは面白いわ!と 昨日から見ていました。
 https://www.arte.tv/en/videos/119591-001-A/beethoven-symphony-no-9/

第一楽章がアンドリス・ネルソンス、 第二楽章クラウス・マケラ、 第三楽章リッカルド・シャイー、 第四楽章ペトル・ポペルカ (各敬称略)、、 これ、どういう風に演奏しているのかしら… それぞれ速さも違うでしょうから一斉に始めてもズレていってしまうでしょ…? などと心配していたら、、 間に司会者さんのコメントが入るのね、あら、詰まらない…笑 間髪入れずに次の指揮者さんに移ったら 印象の違いがわかって面白いでしょうに。。

でも それぞれの個性があまりにも歴然としてて とっても面白かったです。
悠然と構えたネルソンスの直後に マケラのこの第二楽章を聴くと、 なんか笑いしか出てこない…(ごめんなさい…) 

第二楽章だけでお腹いっぱいになった後、 シャイーの静謐ともいえるような第三楽章で、、 じつに丁寧な指揮ぶりが音にもあらわれていて、、 このまま第四楽章に行って欲しいわぁ… という想いをのこして次のポペルカへ、、

元気いっぱいの躍動するポペルカ、、 これはこれで素晴らしい… と言うか
ウィーン交響楽団の弦の響きが特別すぎる… フルートの音色も… なんだろう、、 録音の差とかもあるのかもしれないけど、、 そして Ode to Joy… うっわぁ~ぁぁぁ。。。
。。 やっぱりウィーンは特別なのかも…。。 合唱隊の人数も多いですけど いろんな年代 いろんな人種のかたの歌声が調和して とっても深いです… 涙出そう…

そしてつい 5カ月半前のことを思い出して、、 やっぱり胸がズキンとしてしまう。。 大自然の為すことは神の御業… どこにもかなしみのやり場は無いけれども、、 あと半年経って もっと もっと多くの人が よろこびをもってOde to Joyを聴ける世界であって欲しいな…

 ***

このまま第四楽章も… と思ったリッカルド・シャイーさんの全部の演奏、、 探したらあったのでさっき聴きました。 静謐な第三楽章とは変わって、 第四楽章は思いのほか音が明るい、、 やっぱり歓喜の歌、だもの

そして、、 歌唱のかたのお声が、、 明るい!! イタリアだぁ。。 お名前で調べるとイタリアのかたじゃないのに、 めちゃイタリア歌劇ぽい。 不思議! シャイーさんがイタリアのかただから?? あれれ? テノールさん、 ベンヤミン・ブルンスさんではありませんか! 先日の東響さんの大地の歌の! 5月7日に歓喜の歌をミラノで歌われて、 その四日後にミューザで歌われたの⁈ 、、この明るい歌声はたしかにブルンスさんです…

 ***

ウイーンの壮麗な大合唱と、 ミラノ歌劇場の合唱と、、 お国柄の鮮明な歌声のちがいがとっても不思議と言うか興味深くて、、 なんだかいいなぁ、、って。 歓喜の歌は こうしてそれぞれの国らしい歌い方でいいんじゃないかな、、と。 発音とか別に正確じゃなくたって、、 

なんだか日本的な ものすごく「和」を感じるような Ode to Joy 聴いてみたくなってしまいました。。 例えば 西洋音楽を学んだ人じゃなくて、 能の謡のかたがたとか 狂言のかたとか、、 野村萬斎さんなどすごく良いお声だから歌えないかしら… なんか ちゃんとベートーヴェンの楽譜の音でありながら 絶対的に日本の「和」の音になっている歓喜の歌、って一度きいてみたい。。 


などと あれこれ見たりしているうちに 午後の時間はあっという間に過ぎて、、


大好きなドゥダメルの「火の鳥」の映像は、 昨日からのながら見だけでちゃんと観れずに持ち越し。。 2020年のザルツブルク音楽祭、って ドゥダメルが日本に来られなかった東京五輪の年だったのね、、 最後にコンマスと肘タッチしているのを見て あぁ… そんな年だったんだ。。 もう「肘タッチ」なんて誰も忘れてしまっています、、 コンサートが命がけだった時のこと。。
https://www.arte.tv/en/videos/098810-000-A/gustavo-dudamel-and-evgeny-kissin/


人数制限、 ディスタンス、、  そうだったよね。。



またふたたび 世界中で音楽祭が開催できる環境になって、 ほんとに良かった。



ベートーヴェンさんも きっと喜んでる… 





明日も


音楽を… 


耳と心にもたくさんの花を…

2024-04-08 | MUSICにまつわるあれこれ
先週 左サイドバーの音楽を替えました(PC用) 4月限定で賑やかに♪

週末 ニコ響のタイムシフト見れました。 新年から東響さんロスがつづいていたので嬉しく視聴しました。 藤倉さんの現代音楽も楽しかったです。 オルガ・カーンさんのラフマニノフは情感たっぷり。。 アンコールも素晴らしかった… 慶太楼さんファンタスティックでした。

ノット監督、 12年目終了とともに退任なさるのですね… 名誉指揮者としてずっとまた振っていただきたいなぁ、、 サマーミューザにもいらして欲しいなぁ。。

ここのところ らじるらじるでの聞き逃し放送で音楽プログラムをずっと読書のお供に聴いているのです(たっくさんあって一日中聴いていられるくらい…) それで しばらく忘れていると ARTE CONCERT の新しい映像などUPされてて知らなかったりします…

今、 アラン・ギルバートさん指揮のNDR Elbphilharmonie Orchester の映像が載っています。 イゴール・レヴィットさんがバルトークのピアノ協奏曲を弾いています。 このお二人の組み合わせはなんだかめずらしい気が、、 観てみないと…
Alan Gilbert and Igor LeviKosmos Bartók Festival 2024


それから クシシュトフ・ウルバンスキさんの振る hr交響楽団の新しい動画、、 この曲目は以前 べつの指揮者さんのものをARTE CONCERTで見て とってもびっくりしました、、 ビニール袋とか撒き散らして… ペットボトルを打楽器にして、、 リサイクリング・コンチェルトというのですって。。 演奏技術のすごさには圧倒されましたが 音楽の美にどこまでそのメッセージ性が生かされるのか… 耳と心にたずねてみることにします…
Mayrhofer: Recycling Concerto ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Vivi Vassileva ∙ Krzysztof Urbański

もうひとつ、 東響さんでもコンビで演奏してくださった ヤン・リシエツキさんのピアノで ダラス交響楽団とのコンサート。 ショパンとタコ10です。 ウルバンスキ氏はもちろんですが、 リシエツキ君もまた日本に来て下さらないかしら… 
Chopin & Shostakovich Krzysztof Urbański conducts Jan Lisiecki, piano

 ***





桜が満開ですね。





染井吉野も ほかの桜も まだ少し蕾のものもあって、、 うまくしたら次の週末にも楽しめるかもしれません




野の花も好き…










幻想的な 花の DOME…




なにが 待っているかな…




さあ…



行こう…






The Rolling Stones - Shine A Light - With Bonnie Rait - Live OFFICIAL

Bon Jovi - Legendary (Official Music Video)

Guns N' Roses - Perhaps (Official Music Video)

James Bay - All My Broken Pieces

Bruce Springsteen - Badlands (The Legendary 1979 No Nukes Concerts)

Jackson Browne - The Load-Out / Stay (Live on 2 Meter Sessions)

THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017

THE YELLOW MONKEY 2024.5.29 10TH ALBUM Sparkle X Release!!!!

front row から

2024-01-12 | MUSICにまつわるあれこれ
寒中お見舞い申し上げます。

今年も…  いただいた年賀状を見たりしていると 想いが遠い記憶へと彷徨い出て、 ノスタルジックな気分から抜け出るのがむずかしくなったりします。。

かつてのギター仲間、 田舎の街から夜を徹してドライブして 渋谷のライブハウスへ駆けつけた友のひとりが、 昨年定年をむかえたとあった。。 髪の長い、 スリムな君しかおぼえていない、、。
 (音楽は聴いている…?) と そっと賀状に呟く。。

 ***

新年なので テンプレート少し変えてみました。。


Guns N' Roses - Perhaps (Official Music Video)
何度でも観ていられる。。 歌も歌声も好き。 
、、 自分がこういうLIVEに身体を張って行くことはたぶんもう無いだろうと思うけれど…。
アクセルも還暦超えたのね、、 でもなんていい声。。 ダフ・マッケイガンときたら 年をとるたびに卒倒しそうなほど格好良くなっていくし…

このMV見ていて気づきました。 ロックバンドはフロントロウから撮って欲しいの。 front row でしかも front low から。 だってその位置から観るのが最高だもの。。

以下、 コメントは無し。 見ればわかるから… 

The Darkness & Ed Sheeran - Love Is Only a Feeling (Official Live Video)

Liam Gallagher & John Squire - Just Another Rainbow (Official Video)

The 1975 - Heart Out (Reading Festival 2023)

Tom Petty and the Heartbreakers - So You Want To Be A Rock and Roll Star

The Black Crowes - 99 Pounds (2023 Mix) (Official Music Video)

The Yellow Monkey - 【Member's Selection】メカラ ウロコ・8


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あさっては また違う種類の音楽を聴きに行きます。



よい週末を。




Aerosmith + 鯛焼き屋さん お裾分けいただきました。頂いたのはリンゴのではなかったけどとっても美味でした(餡たっぷり&尻尾カリカリ)

スパートっ…

2023-11-16 | MUSICにまつわるあれこれ
今年も残りひと月半・・・ なんて速いんでしょう

しばらく前の夏服から、 ブラウス&カーディガンの季節を飛び越して、 一気にコートの季節になってしまいました。。 一度しか着ていない秋服、 一度も出番のなかったお洋服…

あとひと月半の間に やりたい事もいっぱい。。

 ・ミステリ小説をあと4、5冊は読みたい。
 ・もうすぐ行くコンサートの予習したい。
 ・youtubeで新しく公開された、ウルバンスキ指揮のライブ映像(今年のPMF、キーシンのピアノのラフマニノフ、hr交響楽団との公演)3本ぜんぶ視たい。
 ・ARTE concert のまだ観ていないクラシック公演 ぜんぶ視たい。
 ・今年の冬服の準備したい。(まだ手をつけてない…汗)
 ・編み物したい。(なぜか冬になると…)
 ・お裁縫したい。( 同上 )

、、ん~~全部はきっとムリ。。 やりたいこと全部が出来るなんてムリでも、気持ちは前向きに。。

まずは昨日、ウルバンスキ&hr交響楽団の前半だけ見ました。 (母国ポーランドの風景を思い浮かべて下さい… ひっそりとしずかな山の風景… 映画でズームしていくように想像してください… そうすると…人々が夏の祭りでは歌い、飲み、騒ぎ、、大騒ぎで楽しんでいる様子がみえてきます…) 、、というような事を演奏前に英語で説明して下さっていた、初めてでも愉しい楽曲でした。 その次のマンドリンのソリストさんを迎えた民族音楽風の楽曲もすばらしかったです。 こういう風に未知の楽曲、 現代音楽の楽曲などもよくウルバンスキ氏は取り上げてくださるのも嬉しいです。

 ***

左サイドバーの音楽、 今回は最近聴いて胸にずきゅぅーーン ときた曲など。

Sharon Van Etten - "Close To You" (Official Visualizer)
最初、曲だけ聴いていいなと思っていたこの曲、、 こちらのサイトを見てなんとまあ… (https://amass.jp/170841/) つい先日 ブログに書いていた女性作家イーディス・ウォートンの作品をドラマ化したその主題歌なんですって。。 残念ながらこの小説「Buccaneers(海賊たち)」は、日本語の翻訳はありませんけれど、、もしかしてやっぱりイーディス・ウォートン 再評価の時期なのでしょうか、いま。

Tom Petty & The Heartbreakers - Help Me (Official Music Video)
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのアルバム「Mojo」は2010年でした。そのときの未発表曲。 あのアルバムが出来た時の、(シングルをラジオで聴いた時の)興奮はよく憶えています。 トムやマイクが還暦のときのアルバム。 最高にかっこいいオジサン達の最高にかっこいいアルバムでした。 このMVもほんとカッコいい。

Dhani Harrison - New Religion (feat. Graham Coxon) (Official Audio)
ダーニ・ハリスンの新しいアルバムはひと通り聴きました。ダーニらしい楽曲揃いで楽しめましたが、ちょっと小粒の印象かな。。 もっと冒険してもよかったかも。

Suede - The Sadness In You, The Sadness In Me (Official Audio)
スウェードも30周年だったのかな、昨年。あのアルバム「Autofiction」の未収録曲。 去年からスウェードはずいぶん見たり聞いたりしました。そのたびににんまりしてしまう… なんだか好き。。今でも新鮮。。30周年でこんな新鮮なアルバムが出来たのは素敵なことです。

The Voidz – Flexorcist (Official Audio)

ジュリアン・カサブランカスのバンドだそうです。 彼ももう45歳なのね。 彼の声が好きです。。年齢が高くなるにつれてよい声になっている気がする…

The Black Crowes - Miserable

彼らの30年前のアルバム「The Southern Harmony and Musical Companion」からの未発表曲。 ブラック・クロウズのサザンロックには時の流れとか新鮮さは必要ないものかもしれず、、この声、このギター、このピアノ、、 それはこのまま存在していて欲しいです。でもそろそろ彼らも還暦近くになって、ハートブレイカーズのMojoみたく驚きのガツンとくるオリジナルアルバムを創ってみてもいいんじゃない?

YOSHII LOVINSON - JUST A LITTLE DAY
吉井さんの20周年記念アルバムにもおさめられている2005年の楽曲。 「WHITE ROOM」のこの曲を聴いた当時は、ロビンソン君が変わろうともがいているような感じもしていたのだけど、今となって見るとこの荒野の時代もちゃんといまの血肉になっていると思える。 私にとっても私の血肉に…

Porcupine Tree - Harridan (CLOSURE/CONTINUATION.LIVE - Official Video)
特に脈絡なく。。いつ見てもはぁーー、とため息まじりに感心してしまう演奏。。 このバンドにリチャード・バルビエリがいるというのは去年あたりまで知らなかったですが、JAPANの中では一番プログレッシブなサウンドの位置に現在いる人ではないでしょうか… スティーブ・ジャンセンはバンドEXIT NORTHで今年来日したのでしたね。 トーマス・フェイナーさんのヴォーカル聴いてみたかった。。

Igor Levit - Ode to Joy (from Beethoven's Symphony No. 9, Op.125)

ピアニストのイゴール・レヴィットさんも前から公演を観たいとずっと思っている方で、この11月にもソロリサイタルで来日されるのに、、その日はムリ。。 去年はN響との公演もあったはずだけれど、コロナの影響で来日中止になったのかな…? いつかまたオーケストラと一緒の演奏を聴いてみたいです。 

イゴール・レヴィットさんの年末を感じる曲で…


今年の残りをスパートをかけずにでもスパートしたい…



風邪ひかないようにね。

祝…30年

2023-10-05 | MUSICにまつわるあれこれ
今年いちども打ってなかったコロナワクチンを打って、 昨夜からの頭痛もややおさまって、 もう今日はなんにもしないんだと決めて朝から音楽を聴いています。

先日の心臓の検査で引っ掛かって、 不整脈でて心臓止まってしまわないかと心配だったけれど、 すこし涼しくなって、 それも身体には良い方向へ… はたらくといいな。。


Addicted to Romance (from the film 'She Came to Me' - Official Lyric Video)
ボスが奥さまパティとともに作った新曲。 映画の主題歌だそうです(映画も素敵そう…) 
あら、 ボスって前回書いたアントニオ・タブッキさんと同じ誕生日なのね! 秋分の日うまれ。。 ボス、74歳になってもこんな素敵なラブソングを書くなんて タブッキさんと同じ お月さまの支配のもとにうまれたロマンチストです。


Nicky Hopkins - Waiting For The Band
今日のタイトルの30年は、 私が上京してこの10月で30年経ちました。
ニッキーの『夢見る人』は(前にも書いたけれど) こっちで最初に買ったCD。 六本木のWAVE の新譜コーナーで。。 発売が95年2月だったらしいから、 その前の1年余りはCD屋さんにも入った事なかったと思う… 新しい仕事に就く為の学校にも行ってたかな…
ジョージのスライド、 ベースはクラウス・フォアマンさんかな… 単調なことをやっているようですごい効果的なライン。 何百回聴いても好きなアルバム。


Dhani Harrison - Damn That Frequency (Official Audio)

この秋 ダーニ・ハリスンさんの新しいアルバムが出るそうです。 楽しみです…
ダーニの声が大好きだし、 楽器の使い方のセンスがとても好き。 電子楽器とアコースティックな音色のバランス感覚とか。。 どんな新しい曲をきかせてくれるでしょう…


Steven Wilson, Ninet Tayeb - Rock Bottom

スティーヴン・ウィルソンさんの新譜ももう公開になったのですね。 最近、 80年代のアルバムのリミックスでしばしばお名前が出ていた気がします。 ABCのリミックス盤は最高でした。 さすがの出来~と思いました。
この曲はNinet Tayebさんのヴォーカルが素敵ですね。 そしてやっぱりスティーヴン・ウィルソンさんのギターは私のツボにはまる音色を奏でてくれます。


Hozier - Through Me (The Flood) (Official Lyric Video)
ホージアの新しいアルバムのことは前に書いたので省略して、、 ホージアもいつもながらリズムの刻み方とか ハンドクラップとか ベースラインとか 難しい曲なのにソウルフルに聴かせてくれます。 
今ホージアはアメリカツアー中。 MSGをいっぱいにするようなアーティストなのに何故に日本では無名なの…


Dhani Harrison "Let It Down" Live at George Fest [Official Live Video]
ダーニの新曲を聴いていたら、 2014年のGeorge Fest のオフィシャル映像が公開されているのに気づきました。 当時にもさまざまなアーティストがジョージの曲をやるのをすごく楽しみに見ていました。 ダーニは勿論、 このハウスバンドの演奏もすばらしくて、、 そして何よりジョージの楽曲って いつ聴いてもどうしてこんなに新鮮に響くのだろう…


Nick Valensi (The Strokes) - Wah-Wah Live at George Fest [Official Live Video]
いかにもザ・ストロークスらしいギターの音色。  Wah-Wah が似合っています。 ギターソロもかっこいい。
このジョージフェストのライヴは 誰の演奏もすばらしいので他のひとのも是非。。(ザ・カルトのイアン・アストベリーさんとか ジェーンズアディクションのペリー・フェレルさんとかがジョージの曲を歌うのも素敵) ジョージの音楽は永遠…


(Everybody is)Like a Starlight - 吉井和哉
昨日 よしいさんの20周年の映像を見ていて、 そのときに流れたこのStarlight のMVを初めて見て(スミマセン… このMVぜんぶ見た事なかったです) このギターサウンドとよしいさんのお姿がまるでジョニー・マーさんみたいでカッコいいなと(昨日…)。 このリフはバーニーさんで ソロがパット・サンスン? どちらも粋な音色…
この時期のことについては当時書いた気もするけれど、 よしいさんのこのバンドサウンドへの(シンガーとしてというよりバンドを志向した)変化にぜんぜんついていけてませんでした。 (私が)未消化のままTYMSに突入して…
だから ソロの吉井和哉さん像というのがこの時期の「クリア」辺りで止まっていて… そこから急にコロナ禍の「みらいのうた」にとぶという… 


"TVのシンガー" 菊地英昭 X 生形真一

脈絡なくエマさんなのは、、 上のよしいさんの映像を見ていたらこの映像があるのを知りました。
日本一(いえ世界一かも)好きなギタリストのエマさん。 目をつぶっていてもどちらが弾いているのかすぐわかります。 ハートブレイカーズがよく使っていたオールドのフライングVも見れて嬉しかったし、 ドラマーがよしふみさんなのも嬉…。 昨日のよしいさんの映像でエマさんの話す声がひさしぶりに聞けたのも…


Yoshii Kazuya - Island - 2023 Master
そして吉井さん20周年おめでとうございます。 「みらいのうた」から… すでによしいさんの新しい段階は始まっているのかな… 鈍い私にはまた後になってからわかることがたくさんあるのでしょう…
ほんとうは何周年とか すでに決まっている事とか、、 ほんとうは何事にも左右されずに心ゆくまで制作期間もお休み期間もいくらでも自由にしていて欲しい…。
いつか新しい音と歌がとどくのはわかっているから ただ前を見て待っています。



今年も秋が来た…


Hozier の新しいアルバムが届きました。

2023-08-25 | MUSICにまつわるあれこれ
アイルランドのシンガーソングライター Hozier の3枚目のアルバム「Unreal Unearth」のCDが届きました。

ホージアのyoutube チャンネルで曲が発表されるたびに聴いてきたので すでに聴いた曲はたくさんあって、 先日ぜんぶの曲も公開されたのでひと通り聴いて、 アルバムをダウンロードするか、 CDを買うか、 それとも前作みたいに2枚組LPにするか、、しばらく迷った末 CDにしました。 レコードだと頻繁に聴くのは厄介だし、 ダウンロードでイヤホンで聴くのもイヤだったから。。 CDを買うのも ほんとう久しぶり・・・

今、聴いています。 やっぱりスピーカーで部屋に音を鳴らして聴くのは良い。。 レコードも勿論良いけど。 ホージアの声の拡がりがぜんぜん違うし、 サウンドの空気感が柔らか。
イヤホンで鳥のさえずりを聴くのと、 森の中を歩いて鳥の声を聴くのではぜんぜん空気感が違う、 そんな感じ。



日本ではホージアの情報がぜんぜん無いので、 今度のアルバムもタイトルからして何のことだろう… と独りで悩まなくてはいけません。 幸い、 youtube でも歌詞は公開されているので翻訳ソフトを通せばだいたいは分かるんですけど、、 それにこのジャケット。。
地中に埋められた者の叫びなのかな、、とか 戦争で塹壕に生き埋めになった人をイメージしてるのかな、、とか そこから恋人や神や世界に向けて歌っているのかな、 とか いろいろ考えていました。

でもまあ意味はひとまず置いて、、 サウンドを通して聴いた時、 すごくひとつの大きな世界が感じられて、 曲から曲の流れとアルバムのまとまりがすごく良く出来ていることに感心。。 ソウル、 ゴスペル、 アイリッシュらしいフォーク、 なんだか中南米ぽいもの、 ストリングスがとても美しいもの、、 とても多彩。 そうした流れで壮大なひとつの世界が出来上がっているまとまりあるアルバム。

それで ジャケットを見ていて、 曲目が9つに分類されているので「?」と、、 それからやっと海外のレビューを見てみました。
今回のアルバムは、 ダンテの『神曲』の「地獄篇」がモチーフになっているのだそうです。 地獄の9つの圏のそれぞれの罪をモチーフに歌がつくられているということ、、 なるほど。。

 ダンテ『神曲』 wiki >>

たとえば 恋人にもう一度君と… と歌いかけるラブソングだと思った「フランチェスカ」は、 地獄の第二圏  肉欲に溺れた者の地獄となっていて、 そうすると歌詞の意味ももっとエロティックな意味に変わってくる。

、、ホージアの詩はなかなか難しいし、『神曲』となると 日本人には容易に耳で聴いて理解できるようなものではないですけど、 そんなに難しく考えずに、 地獄めぐりの旅をつづけるダンテは最終的に最愛の人ベアトリーチェに導かれ、 彼女を求めて天上界へと最終的に昇っていく、という行く末だけを頼りに、 いまこの世界のさまざまな「罪」と「欲望」を歌っているのだと そう思いました。 最後のセクションには「ASCENT」(上昇)とありますから。。 その最後の曲はほんとうに宇宙的に美しいですし。

一聴して ひとつの大きなまとまりを感じたのもこのようなコンセプトで出来上がっているからなのですね。 シャッフルしては聴けないアルバム。

 ***

ローリングストーン誌とNMEは好意的な評価でした。 もともとRS誌は文学的な作品が好きですし。 ピッチフォークはさんざんなことが書いてあったなぁ(笑

個人的には前作の「Shrike」みたいな 涙が出るほど好き、という曲は無い代わりに、 アルバムの出来では今回のほうが良いと思う。

3曲目に日本のバタやんが弾くみたいな人情演歌みたいな曲があって、 アイルランドと日本には独特の共通する哀愁みたいな音色があるんだな、、と。 でも聴くとどうしても吹き出してしまう・・・笑

ホージアの歌は なんというか詠唱というか、 祝詞とか 木遣り唄とか、 神や地霊に捧げる歌声のような趣があります。 歌、とは 古来「訴ふ」 神様への呼びかけだったといいます。 そういう古代から今に繋がっている歌の気持ちをそなえている歌声を感じます。

もともとホージアは アイルランド音楽の合唱団アヌーナの出身ですが、 かつてアヌーナと日本の能楽がコラボした『鷹の井戸』を観た時の アヌーナの歌声、、 地霊に呼び掛ける歌声、、 あのとき聴いた歌声のもつ宇宙的な拡がりと祈り、 今回のアルバムで聞こえるコーラスなどにもそういうものをしっかり感じました。

歌詞についてはこれから勉強していきましょう。。 曲名にもなっている セルビーというのは、 アイルランドの作家フラン・オブライエン 著の『ドーキー古文書』の主人公だそうだし(白水社から出ています)、 ジョナサン・スウィフトの A Modest Proposa 「アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案」(青空文庫にあります) などという文書についても歌っているというし、、 アイルランド文学についての宿題もいっぱいだ。。。


CDショップのポイントが余っていると知って 何か… と迷って、、 一緒に チェット・ベイカーの『Chet Baker sings and plays 』も買いました。 (今かけてみる…) 1955年作品。

・・・ あぁ 甘い声




お部屋に歌声がながれるのは ほんとうによいものです…




素敵な週末を・・・

Remembrance ロビー・ロバートソンさん

2023-08-10 | MUSICにまつわるあれこれ
今年は私の好きなギタリストさんがつぎつぎに天に召されてしまいます…

ジェフ・ベック、 トム・ヴァーレイン、 そしてロビー・ロバートソン ときたらもうほとんどベスト3と言ってもいいじゃないか… 今年のクロスローズは追悼コンサートになってしまうな…


ロビーのギターに出会ったのは ザ・バンドの「ラストワルツ」です、もちろん。。 知った順番で言ったらジェフ・ベック、 トム・ヴァーレイン、 ロビー・ロバートソンの順になるんですけど… 「ラストワルツ」のクリーム色のライヴレコードを ジャケが毛羽立つほど何度も取り出しては聴いた、というのは昔書きました。。

でも、 当時もうザ・バンドは解散してしまっていたわけだから、 その後 ロビーに再会するのは、 ロビーの初ソロアルバムで「Sweet Fire of Love」をU2と共演してから、だと思う。

その後、 なぜだかロビロバさんは 私が好きになっていったミュージシャンらと共に作品制作してくれることが多くって、 Tom Petty の  Southern Accents とか、 ロバートソンのソロ「How to Become Clairvoyant」には、 Steve Winwood, Trent Reznor, Tom Morello, Robert Randolph らが名を連ねていて、 この時のTV出演のときだったね、 The Dawes のメンバーと Jonathan Wilson をバックに従えていて、 私がこの若い子たち誰だろう… いいバンドだなぁ、、と思って

そしたら その直後よね ジョナサンのソロアルバム「Gentle Spirit」に出会って これは凄い!と大好きになって、、 一方の The Dawes は ジャクソン・ブラウンさんと共演したりして、、(The Dawes 今年フジロックで初来日しましたね、こちらにインタビューが>>https://rollingstonejapan.com/articles/detail/38151

そして、 ロビロバの最新かつ最後のアルバムになってしまった「Sinematic」には、 Citizen Cope, Derek Trucks、 Doyle Bramhall II らが参加している。。

こういう多彩なアーティスト達とスタジオでアルバム制作している映像とか、 もっと見たかったな。。 きっと撮ってあるんだろうけれど。
なんだか ロビロバさんはまだまだ新しいアルバムを創ったりしてるんじゃないかと思ってた…


ロビー・ロバートソンさんの、 というか 最もすばらしいと思うイントロギター&ギターソロのひとつ
It Makes No Difference (Concert Version)
このキュイキュイ、に尽きます ロビーのギターは。

そしてラストのアルバムのラスト、 ドイルとデレク・トラックスさんのギターが聴ける
Remembrance
ほんとうに リメンブランスの意味になってしまったね。。

たくさん素晴らしいものを私に与えてくれてありがとう ロビー。 これからもずっと聴いていきます。

 ***

昨日、 家を出るときには晴れていたのに、 病院のある駅を下りたらどしゃ降り。。 数分のあいだに足元がすっかり濡れてしまって、 病院のロビーでしばらく乾かしてました。。

前回の日記のあと 発熱などは落ちつき、 でもまだ炎症が残っているそうで また二週間後まで様子見になりました。。 幸いさほどの苦痛はないので、 身体をいたわってのんびりしながら この三連休とお盆(ウチは休みじゃないですけど)を過ごそうと思っています。

台風も迫ってきていますね… 大きな被害ありませんように





きょうはこんな夏空。 お洗濯たくさん出来ました。




元気でね


良い休日を