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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

氷点下の旅・・・④

2003-02-24 | インポート
今回の旅の、3つ目の目的は「層雲峡の氷漠まつり」を見ることでした。

河原に造られたいくつかの氷の像が、ライトアップされている様は、幻想的でおとぎの国に迷い込んだような不思議な世界です。
この河原に下りる階段も、氷でできています。手すりにつかまりながら、一歩、一歩、慎重に足をおろしての歩みです。
あっちでスッテン、こっちでツルリと転ぶ人があり、思わず、手すりをつかむ手にも力が入ります。

赤、青、黄色、紫、オレンジ・・・様々な色のライトに浮かぶ氷の家や像。
太い氷の柱が乱立するドームは、あの秋吉台の鍾乳洞を思い出させてくれました。
足裏全体を使って、ザクザクと歩くのも慣れ、あっちの穴をのぞいたり、こっちの像を登ってみたりと、夢中で遊んでしまいました。

もちろん、見物の後の冷えた身体は、温泉でバッチリ温めました。
翌朝、バスの中から見た会場は・・・ただ、氷の塊があるような場所でした。
白い雪の中では、氷の像たちも、その色に溶け込んでしまい目立たないのですね。
あの華やかな世界は、本当だったのだろうか・・・と「きつねに化かされた」ような気分になった私でした(苦笑)。


氷点下の旅…③

2003-02-24 | インポート
朝、明るく顔を出した太陽に照らせれて、凍りついた阿寒湖上からは煙のように蒸気が上がっていました。
風もなく、すばらしいお天気です!

長年の念願だった「流氷」を見に行く前に、寄ったのは「摩周湖」。
ここは、湖全体をはっきり見ることが難しいと言われるくらい、霧が多く、その上、瞬時に景色が変わってしまうことでも有名です。
私は、幸い、初秋の湖を堪能していますが、この日も快晴の中で、はっきりとすばらしい景色を見ることができました。
まして、湖面のほとんどが、氷に覆われているという景色・・・最高です!
昭和天皇は4回、摩周湖を訪れて、一度も見られなかったということを、ガイドさんにお聞きし、私はなんとラッキーかと、神に感謝です(笑)。

晴れていても気温は、相変わらず氷点下。
バスは、網走へと向かいました。
北緯44度の網走は、海が凍る南限とか・・・
ロシアと中国の国境を流れる大河アムール川からオホーツク海に注ぐ淡水が氷結し、
南下するにつれて大きく成長します。そして、1月下旬頃に、その白く神秘的な姿をオホーツク沿岸に見せるのです。

まぶゆい白さの流氷が目に飛び込んで来た時は息をのみました!
ガイどさんが「今年になって6回目の流氷案内ですが、今日が一番接岸しています」と言われて、「皆さんは運がいいですね」と喜んでくださいました。
これから、砕氷船に乗って、間近でその流氷を見るのだというワクワク感に気もそろぞで、その時はよくわかりませんでしたが、ちょとした風でも、流氷があっという間に沖へ行ってしまうこともしばしばだということらしいのです。

砕氷船の名は「おーろら号」。
乗船を待つ、想像していた以上のたくさんの人・人・人!
ゆっくりと岸を離れた砕氷船。
最初は小さな氷の塊ばかりでしたが、沖に向かうにつけ、大きな氷が目に入ってきました。
バリバリ、ガリガリと氷を割る音に、「地球の鼓動」を感じると言っても大げさではない感動を覚えました。
後の甲板から見ていると、流氷を分けてできた道が良く分かります。
押しのけ合い、ぶつかり合い、上になり、下になる氷の塊。
太陽の光にキラキラと反射する氷の断面は、まるでダイヤモンドです。
割れ目から見える、冬の海の色もまた美しい。

2羽のオオワシが、氷の上で羽を休めているのも見えました。時にはアザラシも見ることができるとか・・・
冷たく痛い空気も、この「白い大地」に圧倒されて忘れていました。
こんな、感動をどんな言葉で伝えたらいいのか分かりません。

船上での1時間の流氷見物は、あっという間にすぎてしまいました。
船について飛び交う、たくさんのかもめにさよならを言って下船しても、興奮さめやらぬ私でした。






ただ、ただ、楽しんできました!

2003-02-24 | インポート
楽しい、楽しい思い出をたくさん作った「旅」から帰ってきました。

ほほが痛い氷点下の世界、白一色の雪景色、地球の鼓動を聞くような流氷が割れる音、氷に覆われた神秘的な摩周湖、全面凍結した阿寒湖の氷上でのイベント、層雲峡の美しい氷漠まつり・・・
どんな言葉を使って表現したらよいか分からないほどの感動を受けました。

かまくら、氷のすべり台、スノーモービル、カーリング、氷切り、・・・生まれて初めての、たくさんの楽しい体験もしてきました。

冷たくなった身体を温泉で温め、おいしいものを食べて、思いっきり楽しんだ「旅」でした。

「氷点下の旅」日記を、明日から、書こうと思っています。
感動の連続で、ただ見とれ、写真を撮るのも忘れることしばしば・・・ちょっとだけ写真集ー旅の思い出とアラカルトにUPしました。









氷点下の旅・・・①

2003-02-24 | インポート
寒~い冬の北海道で、初めて見るもの、聞くもの、体験するもの・・・旅ならではの、楽しい時間を満喫しました!

当初、飛行機で旭川空港に飛ぶ予定が変更になり、新千歳空港からの「北海道の旅」の始まりとなりました。
空港に着いたら、雪が降っており、空もどんより、「雪国に来たんだ」と、嬉しくなりました。(笑)
が、喜んではいられません。高速道路が地吹雪のため通行止めになっていて、一般道を走ることになってしまいました。
そのため、時間に余裕がなくなり、最初の目的地の「阿寒湖温泉」までは、ただひたすら走り続けるという、ちょっと厳しい一日目でした。

気温は、もちろん氷点下、バスの窓も凍りついて真っ白。
ガイドさんが「右手に・・・」「左側が・・・」と一生懸命説明をして下さるのですが、残念ながら何も見えませんでした。
途中、休憩に止まった場所では、わざと雪の上を歩く私・・・除雪がされている道路があるのにです。
サクサクと雪を踏みしめる音が好きなんです。

十勝平野の辺は、見渡せば、白とグレーの世界。
初秋に訪れた時の風景とまるで一変。どこが牧場で、どこが道路なのか分からないほどの一面の雪景色でした。
「わあ、きれい」「すごい」という言葉しか出てこない・・たくさんの雪との、初めての出会いでした。