映画館のチケット売り場が大混雑してたので・・・「???」と思ったら、いつも行く「TO○○シネマ」は、水曜日が「レディーズデー」で、女性は1000円の日でした(笑)。
毎週水曜日はボランティアに行っていたので、知らなかった~~。
こんなに混むんですね!
この映画を観ると、
私たちが、いかに「言論の自由」「表現の自由」が許されているすばらしい国・時代に生きているのか、ということを、改めて「幸せだ」と教えてくれます。
タイトルの「母(かあ)べえ」は、吉永小百合扮する「気丈な母親」のことです。
この「母べえ」という呼び方は、この暗い時代を少しでも明るく生きたいという父親の提案で、家族の名前にすべて「べえ」をつけて呼ぶことにしたのです。
↑と、映画の冒頭に、こんな説明がありました。
(つまり「父べえ」「母べえ」に、長女は「初べえ」二女は「照べえ」と呼び合います。)
ステキなお父様ですね~~。
太平洋戦争の始る前の年、文筆家の夫が「戦争に反対」したことで「治安維持法」で捕まり留置されてしまうことから、貧しくても幸せだった家族の生活が一変するのです。
妻である「母べえ」は、「夫は間違っていない」「必ず戻ってくる」と信じ、戦争に突入したいやな時代を、頑張って女手一つで、二人の娘を育てていくのです。
そんな日々の中で、温かい思いやりを持った人たちに助けられながら、「父べえ」を待つ家族の元へ一通の知らせが・・・。
「父べえ」が「獄中」で亡くなったことを知らせる電報だったのです。
知的で賢い上のお嬢さん、明るく無邪気な下のお嬢さん。
この下のお嬢様の書かれた本を元に映画化されたもので、温かく強い「家族の絆」が、描かれた作品です。
獄中の父親と娘達、妻と夫・・・家族をつなぐのは「手紙」だけ・・・。
父親が亡くなった後に届いた手紙には、二人の娘に宛てて「必要な時にそばにいて上げられない父べえを許して」というつらい父親の気持が書かれていました。
どんなに、二人の娘の成長を見守りたかったことでしょう・・・。
最後の場面、
立派に成長した娘達に看取られながら「死」を迎える「母べえ」に娘が言いました。
「天国で父べえに会えるね」
が、母べえは「生きている父べえに会いたかった」と答えるのでした・・・。
いろいろな「自由」があることは「お金」のあるなし以上に、大切なことなんですね!